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SONY TA-1150の特徴を徹底解説!【他のヴィンテージアンプとの比較】

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SONY TA-1150は、1973年発売のヴィンテージなプリメインアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

SONY TA-1150の概要と特徴

SONY TA-1150のスペック
発売年1973年
定価49,800円
実効出力(両ch、8Ω)35W+35W
高調波歪率0.2%以下(定格出力時)
ダンピングファクター100以上(1kHz、8Ω)
消費電力120W
重量8.3kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SONYが1973年に世に送り出したTA-1150。「音に色づけをしない」という設計思想のもと、当時の最先端技術を惜しみなく投入した意欲的なプリメインアンプです。

定価49,800円という価格帯において、純コンプリメンタリー・パラプッシュ回路や高耐圧ローノイズICを採用し、歪率の低さとスピーカー制動力の高さを両立させています。

ここからは、SONY TA-1150の魅力を3つの視点から掘り下げていきます。

特徴①|ダンピングファクター100以上が生み出す圧倒的なスピーカー制動力

ダンピングファクター100以上(1kHz、8Ω)——これがTA-1150のパワーアンプ部が誇る数値です。

ダンピングファクターとは、アンプがスピーカーの振動をどれだけ素早く止められるかを表す指標です。数値が高いほど、音が鳴り止んだ瞬間にスピーカーのコーンを即座に制動でき、歯切れよくシャープな低音再生が可能になります。

ダンピングファクターって何ですか?

ダンピングファクター

アンプの出力インピーダンスに対するスピーカーのインピーダンスの比率です。数値が高いほどスピーカーのコントロール性能が高く、低音の締まりや解像度に直結します。

TA-1150のパワーアンプ部には、差動増幅・全段直結2電源・純コンプリメンタリー・パラプッシュ回路を採用しています。パラレル・プッシュプル回路によって出力トランジスタの駆動力が強化され、4Ω負荷の低インピーダンス環境でも安定したスピーカードライブを実現しています。

特徴②|SONYが独自開発した高耐圧ローノイズICによる低歪プリアンプ

TA-1150のプリアンプ部には、SONYの半導体技術陣が独自開発した高耐圧ローノイズICが搭載されています。

このICは、差動増幅回路とコンプリメンタリー回路を組み合わせることで設計されており、リニアリティの改善と歪率特性の向上を実現しています。イコライザーアンプとトーンアンプの両方にこのICを採用することで、プリアンプ全体の低ノイズ化を徹底しています。

フォノ入力のS/N比は70dB以上(入力2mV、Bネットワーク)、ライン系(Tuner・AUX等)では90dB以上を達成しており、当時の同価格帯アンプとしては高水準の性能を誇ります。

  • 高調波歪率:0.2%以下(定格出力時)、0.1%以下(1W出力時)
  • 混変調歪率:0.2%以下(定格出力時)
  • 周波数特性(プリアンプ):Tuner・AUX系で15Hz~80kHz(±2dB)

特徴③|4チャンネル対応マスターボリュームと多彩な操作機能

TA-1150は、単なるステレオアンプにとどまらない拡張性を備えています。

ボリュームツマミは、簡単な接続だけで4チャンネルシステムのマスターボリュームとしても機能します。1973年当時は4チャンネルステレオが普及し始めた時期であり、時代のニーズに対応した設計となっています。

トーンコントロールにはNFB方式を採用し、ターンオーバー・ロールオフ周波数をTreble・Bassそれぞれ2段で切り換えられます。また、前面にAUX2入力端子を設け、チューナーやデッキの一時的な接続にも手軽に対応しています。

  • オール・プッシュボタン式インプットセレクター搭載
  • 2組のスピーカーを切り換え可能(A/Bスイッチ)
  • センター・チャンネル端子搭載(4チャンネル対応)
  • プリ・パワー分離使用が可能
  • 前面入力端子(AUX2)で機器の一時接続が手軽

SONY TA-1150と他のヴィンテージアンプとの比較

SONY TA-1150と同時代のヴィンテージプリメインアンプを比較します。

項目SONY TA-1150SANSUI AU-555ASANSUI AU-666LUXMAN L-30
発売年1973年1970年頃1970年1975年
定価49,800円41,800円52,800円49,500円
実効出力(両ch、8Ω)35W+35W25W+25W35W+35W35W+35W
高調波歪率0.2%以下0.5%以下0.5%以下0.05%以下
ダンピングファクター100以上504090
重量8.3kg8kg9.75kg7.5kg
消費電力120W130W240W140W

SONY TA-1150とSANSUI AU-555Aとの比較

SONY TA-1150とSANSUI AU-555Aとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:TA-1150が35W+35W(8Ω)に対し、AU-555Aは25W+25W(8Ω)。出力面ではTA-1150が優位で、より能率の低いスピーカーにも対応しやすい構成です。
  • 高調波歪率:TA-1150は0.2%以下(定格出力時)、AU-555Aは0.5%以下と、低歪率ではTA-1150が有利です。
  • ダンピングファクター:TA-1150が100以上、AU-555Aが50と、スピーカー制動力ではTA-1150が大きく上回ります
  • サウンドキャラクター:AU-555Aは1970年代初頭のサンスイらしい暖かみのある中域が魅力。TA-1150はより中立的で解像感の高い音作りが特徴です。スペック・音質ともにTA-1150が優位ですが、AU-555Aの柔らかい音色も根強い人気を持ちます。

SONY TA-1150とSANSUI AU-666との比較

SONY TA-1150とSANSUI AU-666との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:両機とも35W+35W(8Ω)と同等。ただし4Ω負荷ではTA-1150が40W+40W、AU-666が45W+45Wと低インピーダンス駆動ではAU-666が若干優位です。
  • 高調波歪率:TA-1150が0.2%以下に対し、AU-666は0.5%以下。低歪設計ではTA-1150が有利です。
  • ダンピングファクター:TA-1150が100以上、AU-666が40と、スピーカー制動力では圧倒的にTA-1150が優勢です。
  • 消費電力:TA-1150が120Wに対しAU-666は240Wと2倍の消費電力。省エネ性・発熱の少なさではTA-1150が有利です。

SONY TA-1150とLUXMAN L-30との比較

SONY TA-1150とLUXMAN L-30との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:両機とも35W+35W(8Ω)と同等の出力を持ちます。
  • 高調波歪率:L-30が0.05%以下と際立って低く、低歪率ではLUXMAN L-30が優位です。TA-1150の0.2%以下と比べても大きな差があります。
  • ダンピングファクター:TA-1150が100以上、L-30が90と、スピーカー制動力ではTA-1150がわずかに上回ります
  • サウンドキャラクター:L-30はラックスらしい滑らかで艶のある音色が魅力。TA-1150はより透明感と解像度を重視した音作りです。歪率の低さと滑らかな音調ではL-30が有利ですが、制動力と価格のバランスではTA-1150も十分な競争力を持ちます。

SONY TA-1150とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

SONY TA-1150と相性のよいヴィンテージスピーカーを3機種ご紹介します。

SONY TA-1150とCORAL BX-400との組み合わせ

SONY TA-1150とCORAL BX-400との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:CORAL BX-400はインピーダンス8Ω、最大入力25Wの3ウェイブックシェルフ型スピーカー。TA-1150の35W+35W出力に対して最大入力が25Wであるため、音量には十分な余裕を持たせた使用が必要です。低〜中音量での使用なら相性は良好です。
  • 音質の向上:3ウェイ・バスレフ方式のBX-400は50Hz~20kHzの再生帯域を持ち、TA-1150の高いダンピングファクターによってウーファーの動作が引き締まります。中域の密度感と高域の抜けが向上し、ヴィンテージらしい温かみのある音場を形成します。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック室内楽、ジャズボーカル、60〜70年代のポップスなど、アコースティック系の音楽との相性が特に優れます

SONY TA-1150とCORAL BX-500との組み合わせ

SONY TA-1150とCORAL BX-500との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:CORAL BX-500はインピーダンス8Ω、最大入力50Wの大型3ウェイブックシェルフ型スピーカー。TA-1150の35W出力に対し余裕のある最大入力を持ち、安心して使用できる組み合わせです。
  • 音質の向上:38cmコーン型ウーファーによる30Hz~22kHzの広帯域再生が可能で、TA-1150の制動力の高さが38cmウーファーの動作を的確にコントロールします。低域の解像度と量感が大幅に向上し、スケール感のある音場が広がります。
  • おすすめの音楽ジャンル:オーケストラ、ロック、ソウルミュージックなど、大音量・広帯域の音楽ジャンルに特に適しています

SONY TA-1150とCORAL FX-5との組み合わせ

SONY TA-1150とCORAL FX-5との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:CORAL FX-5はインピーダンス8Ω、最大入力50Wのフルレンジ1ウェイ・バスレフ型スピーカー。TA-1150の出力に対して余裕のある最大入力を確保しており、相性は良好です。
  • 音質の向上:20cmコーン型フルレンジユニット(8A-70)を搭載し、出力音圧レベル93dB/W/mと高能率な設計です。TA-1150の透明感のある出力特性と組み合わせると、ボーカルや中域楽器の実在感が際立ち、フルレンジならではの一体感のある音場が楽しめます。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、フォーク、ボーカルもの全般など、中域の充実を重視する音楽ジャンルに最適です。

SONY TA-1150の特徴を徹底解説!:まとめ

SONY TA-1150は、「音に色づけをしない」という設計哲学のもと、ダンピングファクター100以上の高い制動力と独自の高耐圧ローノイズICを武器に1973年に登場したプリメインアンプです。

同時代の競合機と比べて歪率の低さとスピーカー制動力の高さで優れた性能を発揮し、現在でもヴィンテージオーディオファンに愛され続けています。

組み合わせにはCORAL BX-500のような最大入力50Wの大型スピーカーが最も理想的で、TA-1150の実力を存分に引き出せます。まずはご自身の試聴環境に合ったスピーカーとの組み合わせを楽しんでみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました

SONY TA-1150の詳細スペック一覧

SONY TA-1150のスペック詳細
型式オールシリコントランジスタ・ステレオプリメインアンプ
回路方式(パワーアンプ)ダイレクトカップリング・ピュアコンプリメンタリーシンメトリーSEPP回路
回路方式(プリアンプ)モノリシックICによるイコライザー回路、NFB型トーンコントロール回路
ダイナミックパワー(IHF)100W(8Ω)、150W(4Ω)
実効出力(1kHz、片ch)40W(8Ω)、55W(4Ω)
実効出力(1kHz、両ch)35W+35W(8Ω)、40W+40W(4Ω)
実効出力(20Hz~20kHz、両ch)30W+30W(8Ω)
出力帯域特性8Hz~35kHz(8Ω、IHF)
高調波歪率0.2%以下(定格出力時)、0.1%以下(1W出力時)
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1)0.2%以下(定格出力時)、0.1%以下(1W出力時)
周波数特性12Hz~150kHz、+0/−2dB(1W出力時)
入力感度/インピーダンス(パワーアンプ)0.8V/50kΩ(定格出力時)
出力端子(スピーカー)2系統
出力端子(ヘッドフォン)負荷インピーダンス8Ω以上
センターチャンネル出力0.8V/680Ω
ダンピングファクター100以上(1kHz、8Ω)
S/N比(パワーアンプ)110dB以上(クローズドサーキット、IHF、Aネットワーク使用)
残留雑音0.05μW以下(IHF、Aネットワーク使用、8Ω)
入力感度/インピーダンス(Phono1、2)2mV/47kΩ
入力感度/インピーダンス(ライン系)140mV/50kΩ
最大許容入力(Phono)70mV
出力レベル/インピーダンス(Pre Amp)0.8V/2.7kΩ
出力レベル/インピーダンス(Rec Out1、2)140mV/10kΩ
周波数特性(Phono)RIAAカーブ±1dB
周波数特性(ライン系)15Hz~80kHz、±2dB
ラウドネスコントロール(Volume −30dB)50Hz:+10dB、10kHz:+3dB
トーンコントロール(Bass)ターンオーバー250Hz:50Hz±10dB / ターンオーバー500Hz:100Hz±10dB
トーンコントロール(Treble)ターンオーバー5kHz:20kHz±10dB / ターンオーバー2.5kHz:10kHz±10dB
フィルター(Low)100Hz以下、6dB/oct
フィルター(High)5kHz以上、6dB/oct
S/N比(Phono)70dB以上(入力2mV、Bネットワーク)
S/N比(ライン系)90dB以上(入力140mV、Aネットワーク)
使用半導体トランジスタ:33個、ダイオード:4個
電源AC100V、50Hz/60Hz
電源コンセント電源スイッチ連動×2(計200W)、非連動×1(300W)
消費電力120W
外形寸法幅400×高さ149×奥行316mm
重量8.3kg
付属ショートプラグ×2
別売ウォールナット仕上げ木製ケース TAC-IN(¥3,000)
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