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Pioneer(パイオニア) A-A9を徹底解説!【Air Studiosで音質チューニング】

この記事の概要

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Pioneer A-A9は、2007年発売のヴィンテージなアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

Pioneer A-A9の概要と特徴

Pioneer A-A9のスペック
発売年2007年1月
定価128,571円
型式プリメインアンプ
定格出力55W+55W(8Ω)、70W+70W(4Ω)
全高調波歪率0.05%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz)
重量11.5kg

▼ 詳しいスペックはこちら

Pioneer A-A9は、Air Studiosで音質チューニングを行ったプリメインアンプです。レコーディングスタジオで求められる開放感とスピード感を家庭用アンプへ落とし込むため、電源、回路、筐体構造をバランスよく磨き込んでいます。

ここからは、Pioneer A-A9の魅力を3つの視点から掘り下げていきます。

【ポイント①】Air Studiosチューニング

Pioneer A-A9の大きな特徴は、Air Studiosで音質チューニングが行われている点です。

単にスペックを整えるだけでなく、音楽制作の現場で求められる開放的な音の伸びや反応の速さを狙っています。音像を過度に太らせず、明瞭でスピード感のあるサウンドへ寄せているところが魅力です。

音質チューニングって何ですか?

音質チューニング

音質チューニングは、回路や部品の選定、試聴を通じて音の方向性を整える作業です。数値だけでは表しにくい音の質感やバランスに関わります。

クラシックやジャズだけでなく、ロックやポップスでも音の輪郭を追いやすい傾向があります。解像度と聴きやすさを両立したい人に合いやすいアンプです。

  • 音の立ち上がりをすっきり感じやすいです。
  • ボーカルやギターの輪郭を出しやすいです。
  • 現代的な録音との相性も良いです。

【ポイント②】クイックレスポンス電源回路

Pioneer A-A9は、クイックレスポンス電源回路を採用しています。無帰還型電源回路、低ESRコンデンサー、ショットキーバリアダイオード、トロイダルトランスを組み合わせ、電源供給の反応を高めています。

音楽信号は常に強弱が変化するため、電源の追従性は音のキレに影響します。A-A9は力で押す大型アンプというより、反応の速さで音楽の流れを見せるタイプです。

低ESRコンデンサーって何ですか?

低ESRコンデンサー

ESRはコンデンサー内部の抵抗成分を示す目安です。低ESRコンデンサーは電流の出入りを妨げにくく、瞬間的な電源供給のレスポンスを高めやすい部品です。

低域の量感よりも、ベースラインやドラムの動きを明快に聴きたい場合にA-A9の電源設計が活きます。

【ポイント③】USB入力とMM/MCフォノ対応

Pioneer A-A9は、USB(PC用TypeB Ver1.1)入力と、MM/MC対応のフォノイコライザーを搭載しています。2007年発売のアンプとして、デジタル音源とレコード再生の両方に配慮している点が特徴です。

Line入力は5Hz~100kHz +0 -3dBの周波数特性を持ち、ワイドレンジな再生を意識した設計です。さらにサウンドレトリバーを備え、MP3などの圧縮音源にも配慮しています。

フォノ入力はMMが2.8mV/47kΩ、MCが0.2mV/100Ωです。カートリッジの選択肢が広く、レコードプレーヤーを組み合わせたシステムにも使いやすいアンプとなっています。

  • PC接続用USB入力を備えています。
  • MM/MCカートリッジの両方に対応しています。
  • プリアウト端子を備え、システム拡張もしやすいです。

Pioneer A-A9と他のヴィンテージアンプとの比較

Pioneer A-A9と他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。

項目Pioneer A-A9DENON PMA-2000AEMarantz PM-15S1ONKYO A-1VL
実効出力55W+55W(8Ω)80W+80W(8Ω)90W+90W(8Ω)100W+100W(8Ω)
高調波歪率0.05%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz)0.01%(定格出力-3dB、8Ω、1kHz)0.05%(20Hz~20kHz、8Ω)2%(定格出力時)、0.08%(1kHz、1W出力時)
ダンピングファクター10025(8Ω)
重量11.5kg24.0kg18.0kg11.3kg
消費電力200W275W220W195W
サウンドキャラクター開放的でスピード感のある音厚みと電流供給力のある音HDAM-SA2による滑らかな高解像度デジタルアンプらしいパワー感とスピード

Pioneer A-A9とDENON PMA-2000AEとの比較

Pioneer A-A9とDENON PMA-2000AEとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:A-A9は55W+55W(8Ω)、PMA-2000AEは80W+80W(8Ω)です。出力の余裕ではDENON PMA-2000AEが優れています
  • 高調波歪率:A-A9は0.05%、PMA-2000AEは0.01%です。スペック上の低歪率ではDENON PMA-2000AEが有利です。
  • 重量:A-A9は11.5kg、PMA-2000AEは24.0kgです。物量と低域の押し出しではDENON PMA-2000AEが上回ります
  • 音の方向性:A-A9は軽快な反応、PMA-2000AEは厚みと力感が魅力です。スピード感と開放感を重視するならPioneer A-A9が選びやすいです。

Pioneer A-A9とMarantz PM-15S1との比較

Pioneer A-A9とMarantz PM-15S1との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:A-A9は55W+55W(8Ω)、PM-15S1は90W+90W(8Ω)です。駆動力ではMarantz PM-15S1が優れています
  • 高調波歪率:両機とも0.05%の表記があります。条件差はありますが、数値上の見やすさではほぼ同等です。
  • ダンピングファクター:PM-15S1は100、A-A9は公式ページに記載がありません。低域制動を数値で判断しやすいのはMarantz PM-15S1です。
  • 音の方向性:PM-15S1はHDAM-SA2による滑らかな高解像度、A-A9はAir Studiosチューニングの開放感が魅力です。すっきりした見通しではPioneer A-A9が魅力的です。

Pioneer A-A9とONKYO A-1VLとの比較

Pioneer A-A9とONKYO A-1VLとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:A-A9は55W+55W(8Ω)、A-1VLは100W+100W(8Ω)です。出力ではONKYO A-1VLが優れています
  • 方式:A-A9はABクラスパワーステージ、A-1VLはVL Digitalを採用したPWM方式です。デジタルアンプならではの効率ではONKYO A-1VLが有利です。
  • 重量:A-A9は11.5kg、A-1VLは11.3kgです。筐体重量はほぼ同等で、わずかにPioneer A-A9が上回ります
  • 音の方向性:A-1VLはパワー感とスピード、A-A9は開放感と入力対応の広さが魅力です。USB入力やフォノ対応まで含めた使いやすさではPioneer A-A9が優れています

Pioneer A-A9とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Pioneer A-A9は8Ω負荷で55W+55W、4Ω負荷で70W+70Wの定格出力を備えています。Air Studiosチューニングの開放感を活かすなら、中型ブックシェルフを軽快に鳴らす組み合わせが向いています。

Pioneer A-A9と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。

  • DIATONE DS-500
  • ONKYO D-202AX
  • VICTOR SX-500DE Dolce Eterno

以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。

Pioneer A-A9とDIATONE DS-500との組み合わせ

Pioneer A-A9とDIATONE DS-500との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:DS-500は6Ω、最大入力180W(EIAJ)、出力音圧レベル88dB/W/mです。A-A9は4Ω〜16Ω対応のため接続しやすく、音量を少し上げても余裕を残しやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:DS-500は18cmウーファーと2.5cmドーム型トゥイーターを備えた密閉型で、クロスオーバーは2kHzです。A-A9の反応の良さにより、42Hz〜30kHzの帯域をすっきり見通しよく鳴らしやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:女性ボーカル、シティポップ、ジャズ、室内楽に向いています。音像のまとまりと透明感を重視する人に合います。

Pioneer A-A9とONKYO D-202AXとの組み合わせ

Pioneer A-A9とONKYO D-202AXとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:D-202AXは6Ω、最大入力80W、出力音圧レベル89dB/W/mです。A-A9の出力と合わせる場合は、小音量〜中音量を中心に丁寧に鳴らす使い方が向いています。
  • 音質の向上:D-202AXは16cmウーファーと2.5cmドーム型トゥイーターを備えたバスレフ型で、クロスオーバーは3kHzです。A-A9の開放的な音により、35Hz〜35kHzのレンジを軽快に鳴らしやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ポップス、アコースティック、ピアノ、小編成ジャズに向いています。近い距離で聴くシステムに合います。

Pioneer A-A9とVICTOR SX-500DE Dolce Eternoとの組み合わせ

Pioneer A-A9とVICTOR SX-500DE Dolce Eternoとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:SX-500DEは6Ω、定格入力40W(JIS)、最大入力150W(JIS)、出力音圧レベル90dB/W/mです。A-A9では、音量を急に上げず余裕を見ながら鳴らす組み合わせです。
  • 音質の向上:SX-500DEは20cmウーファーと2.5cmドーム型トゥイーターを備えたバスレフ型で、クロスオーバーは3kHzです。A-A9の見通しの良さにより、シルク系高域の柔らかさと音場の広がりを楽しみやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ボーカル、アコースティック、ジャズに向いています。柔らかい余韻と空間表現を重視する人に合います。

Pioneer A-A9は、Air Studiosチューニングによる開放感と、クイックレスポンス電源回路による反応の良さが魅力のプリメインアンプです。

大出力や重量級の物量ではDENON PMA-2000AEやMarantz PM-15S1に譲る部分がありますが、USB入力、MM/MCフォノ対応、ワイドレンジなLine特性を備えた使いやすさはA-A9ならではです。軽快で見通しの良い音を好む人に向いたアンプです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Pioneer A-A9の詳細スペック一覧

Pioneer A-A9のスペック詳細
型式プリメインアンプ
実用最大出力110W+110W(4Ω、1kHz、JEITA)
定格出力(両チャンネル駆動)55W+55W(8Ω、20Hz~20kHz、THD0.2%)、70W+70W(4Ω、20Hz~20kHz、THD0.2%)
全高調波歪率0.05%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz)
入力感度/インピーダンスLine:200mV/47kΩ、Phono MM:2.8mV/47kΩ、Phono MC:0.2mV/100Ω
Phono最大許容入力MM:200mV(1kHz、0.2%)、MC:20mV(1kHz、0.2%)
周波数特性Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB、Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB、Line:5Hz~100kHz +0 -3dB
SN比Phono MM:80dB(2.8mV)、Phono MC:70dB(0.2mV)、Line:103dB
トーンコントロールBass:±10dB(100Hz)、Treble:±10dB(10kHz)
オーディオ入力端子Phono MM/MC、CD、Tuner、Aux、Tape、USB(PC用TypeB Ver1.1)
オーディオ出力端子Tape rec、Pre out、Headphone
スピーカー出力端子4Ω~16Ω
その他端子SR out
電源電圧AC100V、50Hz/60Hz
消費電力200W(電気用品安全法)、0.6W(待機時)
外形寸法幅420x高さ113x奥行369mm
重量11.5kg
付属ワイヤレスリモコン(AXD7471)
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