この記事の概要
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Pioneer A-200は、1982年発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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Pioneer A-200の概要と特徴

| Pioneer A-200のスペック | |
|---|---|
| 発売年 | 1982年 |
| 定価 | 169,000円 |
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 200W+200W(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.002%(20Hz~20kHz、実効出力時) |
| 重量 | 19.0kg |
定価169,000円という価格帯で、アンプそのもののハイクオリティ化とダイナミックレンジ化をテーマにしたモデル。それがPioneer A-200です。200W+200Wの実効出力、176,000μFの大容量電解コンデンサー、ノンスイッチング回路を投入し、パワーと音の純度を同時に追求しています。
ここからは、Pioneer A-200の魅力を3つの視点から掘り下げていきます。
【ポイント①】大容量電源部
A-200は、8Ωで200W+200Wの実効出力を備えています。電源部にはダイナミック・パワーサプライ方式を採用し、通常信号と大入力時で電源供給を切り替える設計です。
大型トロイダルトランスと8本構成の電解コンデンサーにより、トータル176,000μFという大容量を確保している点が大きな特徴です。

低インピーダンス化って何ですか?
低インピーダンス化は、電源や配線が電流を流すときの抵抗感を減らす考え方です。A-200では電源部を強化することで、大入力時にもスピーカーを力強く駆動することを狙っています。
【ポイント②】ノンスイッチング回路とFETバッファー
パワー部には、スイッチング歪を抑えるノンスイッチング回路が採用されています。入力信号に応じてバイアス電流を制御し、トランジスタを常に動作状態に保つ思想です。
さらに、電圧増幅部と電力増幅部の間にはFETバッファー回路を採用しています。これにより両者を分離し、NFBをかける前の裸特性を改善することを狙っています。
- 高調波歪率は0.002%です。
- 混変調歪率も0.002%に抑えられています。
- ダンピングファクターは140で、低域制御にも配慮されています。
【ポイント③】全段ノンカップリングとH型銅メッキシャーシ
大出力アンプでありながら、A-200は信号経路の純度にもかなり踏み込んでいます。MCヘッドアンプ、イコライザーアンプ、パワーアンプにDCサーボ回路を採用し、MC入力からスピーカー出力まで全段ノンカップリングコンデンサー化を達成しています。



カップリングコンデンサーとは何ですか?
カップリングコンデンサーは、直流成分を遮断しながら信号を次段へ渡す部品です。A-200ではDCサーボ回路によってこれを減らし、音の色づけを抑えることを狙っています。
筐体にはH型構造の銅メッキシャーシを採用し、パワーアンプL/R、大信号系、小信号系、イコライザーアンプ、MCヘッドアンプを構造上分離しています。大出力と繊細な小信号を同じ筐体内で扱うための、かなり本格的なノイズ対策です。
Pioneer A-200と他のヴィンテージアンプとの比較


Pioneer A-200と他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | Pioneer A-200 | Pioneer A-150 | KENWOOD KA-1100D | SANSUI AU-X1 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 200W+200W(8Ω) | 150W+150W(8Ω) | 150W+150W(8Ω) | 160W+160W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.002% | 0.003% | 0.004%(8Ω) | 0.007%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 140(8Ω) | 80(8Ω) | 1000(50Hz) | ― |
| 重量 | 19.0kg | 16.8kg | 18kg | 27.7kg |
| 消費電力 | 360W | 300W | 410W | 400W |
| サウンドキャラクター | 大出力と低歪を両立したスケール感 | 力強さと扱いやすさのバランス | DLDとΣドライブの高制動感 | 独立電源による濃密な物量感 |
Pioneer A-200とPioneer A-150との比較
Pioneer A-200とPioneer A-150との比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-200は200W+200W、A-150は150W+150Wです。出力の余裕ではPioneer A-200が優れています。
- 高調波歪率:A-200は0.002%、A-150は0.003%です。数値上の低歪率ではPioneer A-200が上回ります。
- ダンピングファクター:A-200は140、A-150は80です。低域制御の数値ではPioneer A-200が有利です。
- 扱いやすさ:A-200は19.0kg、A-150は16.8kgです。設置性ではA-150、音のスケール感ではPioneer A-200が優れています。
Pioneer A-200とKENWOOD KA-1100Dとの比較
Pioneer A-200とKENWOOD KA-1100Dとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-200は200W+200W、KA-1100Dは150W+150Wです。出力の余裕ではPioneer A-200が優れています。
- ダンピングファクター:A-200は140、KA-1100Dは1000です。数値上の制動力ではKENWOOD KA-1100Dが大きく優れています。
- 消費電力:A-200は360W、KA-1100Dは410Wです。消費電力を抑えやすいのはPioneer A-200です。
- 音の方向性:KA-1100DはΣドライブの高制動感、A-200は大容量電源によるスケール感が特徴です。大型スピーカーを余裕で鳴らす方向ではPioneer A-200が魅力的です。
Pioneer A-200とSANSUI AU-X1との比較
Pioneer A-200とSANSUI AU-X1との比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-200は200W+200W、AU-X1は160W+160Wです。出力ではPioneer A-200が優れています。
- 高調波歪率:A-200は0.002%、AU-X1は0.007%以下です。数値上の低歪率ではPioneer A-200が有利です。
- 重量:A-200は19.0kg、AU-X1は27.7kgです。筐体と電源の物量感ではSANSUI AU-X1が上回ります。
- 音の方向性:AU-X1は濃密で重厚、A-200は大出力ながら見通しの良い設計が魅力です。明快なパワー感を求めるならPioneer A-200が選びやすいです。
Pioneer A-200とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Pioneer A-200は8Ω負荷で200W+200Wの実効出力を備えています。大容量電源とダンピングファクター140を活かすなら、入力余裕のある大型スピーカーをゆとりで鳴らす組み合わせが向いています。
Pioneer A-200と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- DIATONE DS-5000
- JBL 4344
- Pioneer S-955III
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
Pioneer A-200とDIATONE DS-5000との組み合わせ
Pioneer A-200とDIATONE DS-5000との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-5000は6Ω、最大入力250W(EIAJ)、出力音圧レベル90dB/W/mです。A-200は4Ω〜16Ω対応のため接続しやすく、大出力を余裕を持って受け止めやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DS-5000は40cmウーファー、16cmミッドバス、6.5cmドーム型ミッドハイ、2.3cmドーム型トゥイーターを備えた4ウェイ機です。A-200の制動力により、22Hz〜40kHzの広帯域と大型密閉型の低域を引き出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、フュージョン、ジャズ、シンフォニックロックに向いています。スケール感と解像感を重視する人に合います。
Pioneer A-200とJBL 4344との組み合わせ
Pioneer A-200とJBL 4344との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:4344は8Ω、許容入力120W(連続プログラム)、出力音圧レベル93dB/W/mです。A-200の出力には余裕があるため、音量を上げすぎずモニターらしく鳴らす使い方が向いています。
- 音質の向上:4344は38cmウーファー、25cmミッドバス、ホーン型ミッドハイ、ホーン型トゥイーターを備えた4ウェイ・バスレフ型です。A-200の大容量電源により、32Hz〜20kHzの迫力と中域の前進感を作りやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ジャズ、フュージョン、ライブ音源に向いています。音の押し出しとスタジオモニター感を重視する人に合います。
Pioneer A-200とPioneer S-955IIIとの組み合わせ
Pioneer A-200とPioneer S-955IIIとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:S-955IIIは6Ω、最大入力220W(EIAJ)、出力音圧レベル92dB/W/mです。A-200の大出力と合わせる場合でも、余裕を見ながら力強く鳴らしやすい組み合わせです。
- 音質の向上:S-955IIIは32cmウーファー、8.8cmミッドレンジ、2.5cmリボン型トゥイーターを備えたバスレフ型で、クロスオーバーは600Hz、5kHzです。A-200により、35Hz〜50kHzのワイドレンジとリボン高域の伸びを活かしやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、フュージョン、女性ボーカル、デジタル録音のポップスに向いています。明るさとスピード感を重視する人に合います。
Pioneer A-200は、200W+200Wの大出力と0.002%の低歪率を両立した、Pioneerのダイナミック・ノンスイッチング系プリメインアンプの上位機です。
176,000μFの大容量電源、ノンスイッチング回路、FETバッファー、全段ノンカップリング、H型銅メッキシャーシなど、電源・回路・筐体を総合的に作り込んでいます。大型スピーカーを力強く、かつ見通しよく鳴らしたい人に向いたヴィンテージアンプです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Pioneer A-200の詳細スペック一覧
| Pioneer A-200のスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 実効出力 | 200W+200W(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) |
| 高調波歪率(20Hz~20kHz) | 0.002%(実効出力時) |
| 混変調歪率(50Hz:7kHz=4:1) | 0.002%(実効出力時) |
| 出力帯域幅 | 5Hz~65kHz(IHF、両ch駆動、THD0.01%) |
| 出力端子 | Speaker(4Ω~16Ω):A、B、A+B、Tape Rec:150mV |
| ダンピングファクター | 140(20Hz~20kHz、8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ、Phono MC:0.15mV/100Ω、33Ω、8Ω、Tuner、AUX、Tape Play1、2:150mV/50kΩ |
| Phono最大許容入力(1kHz、THD0.0008%) | MM:300mV、MC:18mV |
| 周波数特性 | Phono MM:20Hz~100kHz ±0.2dB、Tuner、AUX、Tape Play:1Hz~200kHz +0 -3dB |
| SN比(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット) | Phono MM:90dB、Phono MC:74dB、Tuner、AUX、Tape Play:115dB |
| トーンコントロール | Bass:±6dB(100Hz)、Treble:±6dB(10kHz) |
| フィルター | Low:15Hz、6dB/oct. |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 360W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅420x高さ150x奥行420mm |
| 重量 | 19.0kg |
