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LUXMAN L-309Vの魅力を徹底解説!【Phono1の入力インピーダンス連続可変】

この記事の概要

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LUXMAN L-309Vは、1975年10月発売のヴィンテージなプリメインアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

LUXMAN L-309Vの概要と特徴

LUXMAN L-309Vのスペック
発売時期1975年10月
定価148,000円
型式プリメインアンプ
連続実効出力80W+80W(8Ω、両ch動作時、20Hz〜20kHz)
全高調波歪率0.03%以下(8Ω、80W)
ダンピングファクター40(8Ω負荷)
消費電力300W(8Ω、両ch動作、定格出力時)
重量15.5kg

▼ 詳しいスペックはこちら

LUXMAN L-309Vは、創業50周年に企画されたVシリーズの一つで、L-309の改良型にあたるプリメインアンプです。80W+80Wの連続実効出力、2段差動増幅全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL回路、Phono1の入力インピーダンス連続可変など、レコード再生とスピーカー駆動の両方を意識した内容です。

特徴①|Vシリーズらしい全段直結OCL回路を採用

L-309Vのメインアンプ部は、±スプリット電源による2段差動増幅全段直結ピュアコンプリメンタリーOCL回路です。定格では、80W+80W、全高調波歪率0.03%以下、ダンピングファクター40が示されています。

メインアンプ部の要点

ドライバー段にはfTが高くCobの少ないトランジスタを厳選し、定電流で駆動しています。高域の負荷条件を整えながら、全帯域の歪率特性を狙う設計です。

出力段用の電源には15,000μFのコンデンサを2個使っています。パワーと制御をバランスさせた、1970年代中期のラックスマンらしい構成です。

特徴②|Phono1の入力インピーダンスを連続可変できる

L-309VのPhono1は、2.5mVで30kΩ〜50kΩ〜100kΩの入力インピーダンス連続可変に対応しています。カートリッジの個性に合わせて、負荷インピーダンスを細かく追い込める点が大きな魅力です。

入力インピーダンスを変えると何が変わりますか?

MMカートリッジでは、高域の出方や全体のまとまりが変わることがあります。L-309Vは連続可変なので、レコードやカートリッジに合わせて自然な位置を探しやすいです。

特徴③|リニアイコライザとLUX方式NF型トーンを備える

L-309Vは、phono専用のリニアイコライザを搭載しています。さらにLUX方式NF型トーンコントロールを備え、低域は150Hz、300Hz、600Hz、高域は1.5kHz、3kHz、6kHzから湾曲点を選べます。

  • リニアイコライザはphono専用です。
  • 低域と高域の湾曲点をそれぞれ3段階から選べます。
  • 音源や部屋に合わせた細かな音作りがしやすい構成です。

ただ音を派手に変えるというより、音源の傾きやスピーカーの出方を整えるための機能として使いやすいです。

特徴④|A級系統とB級出力段を分けた電源構成

L-309Vの電源部は、B級出力段用、A級ドライブ段用、プリアンプ用を分離した構成です。出力段用のフィルター回路には2個の15,000μFコンデンサが使われ、各回路の干渉を抑えながら安定した動作を狙っています。

電源を分けると音はどう変わりますか?

電源分離の狙い

出力段の大きな変動が、前段やプリアンプ部へ回り込みにくくなります。L-309Vでは、力感と見通しの両立を支える土台として電源構成が重視されています。

LUXMAN L-309Vと他のヴィンテージアンプとの比較

LUXMAN L-309Vと他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。

項目LUXMAN L-309VLUXMAN L-309SANSUI AU-707YAMAHA CA-1000
実効出力80W+80W(8Ω)75W+75W(8Ω)85W+85W(8Ω)70W+70W(8Ω、B級動作時)
高調波歪率0.03%以下0.03%以下0.03%以下0.1%以下(B級動作時)
ダンピングファクター40(8Ω)40(8Ω)60(8Ω)70(8Ω)
重量15.5kg15.5kg16.8kg15.5kg
消費電力300W(定格出力時)300W(最大出力時)225W(定格)250W(定格)/420W(最大)
サウンドキャラクターVシリーズらしい明るい質感とリニアイコライザの調整幅プリメイン集大成らしい濃いラックストーンDC構成と独立電源によるワイドレンジで力強い方向A級/B級切換えによる滑らかさと力感の使い分け

LUXMAN L-309VとLUXMAN L-309との比較

LUXMAN L-309VとLUXMAN L-309との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-309Vは80W+80W、L-309は75W+75Wです。出力ではLUXMAN L-309Vが優れています
  • 高調波歪率:どちらも0.03%以下です。数値上は同等です
  • ダンピングファクター:どちらも40です。低域制動の数値では同等です
  • 重量:どちらも15.5kgです。設置面では同等です
  • 消費電力:どちらも300Wです。消費電力では同等です
  • サウンドキャラクター:L-309はプリメイン集大成としての濃さが魅力です。L-309VはVシリーズとして色調や完成度を高めており、明るめの操作感も含めて楽しむならLUXMAN L-309Vが合いやすいです。

LUXMAN L-309VとSANSUI AU-707との比較

LUXMAN L-309VとSANSUI AU-707との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-309Vは80W+80W、AU-707は85W+85Wです。出力ではSANSUI AU-707が優れています
  • 高調波歪率:どちらも0.03%以下です。数値上は同等です
  • ダンピングファクター:L-309Vは40、AU-707は60です。低域制動の数値ではSANSUI AU-707が優れています
  • 重量:L-309Vは15.5kg、AU-707は16.8kgです。軽さではLUXMAN L-309Vが扱いやすいです。
  • 消費電力:L-309Vは300W、AU-707は225W(定格)です。定格消費電力の小ささではSANSUI AU-707が優れています
  • サウンドキャラクター:AU-707はDCアンプ構成と左右独立電源の力感が魅力です。L-309VはPhono1の連続可変インピーダンスやリニアイコライザがあり、レコード再生を調整して楽しむならLUXMAN L-309Vが合いやすいです。

LUXMAN L-309VとYAMAHA CA-1000との比較

LUXMAN L-309VとYAMAHA CA-1000との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-309Vは80W+80W、CA-1000は70W+70W(B級動作時)です。出力ではLUXMAN L-309Vが優れています
  • 高調波歪率:L-309Vは0.03%以下、CA-1000はB級動作時0.1%以下です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-309Vが優れています
  • ダンピングファクター:L-309Vは40、CA-1000は70です。低域制動の数値ではYAMAHA CA-1000が優れています
  • 重量:どちらも15.5kgです。設置面では同等です
  • 消費電力:L-309Vは300W、CA-1000は250W(定格)です。定格消費電力の小ささではYAMAHA CA-1000が優れています
  • サウンドキャラクター:CA-1000はA級/B級切換えによる音の違いを楽しめます。L-309Vはラックスマンらしいトーン機能とリニアイコライザがあり、音源ごとの調整幅ではLUXMAN L-309Vが合いやすいです。

LUXMAN L-309Vとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

LUXMAN L-309Vは、8Ωで80W+80W、4Ωで100W+100Wの連続実効出力を持つプリメインアンプです。ダンピングファクターは40なので、中能率以上のスピーカーで、音量と低域の量感を丁寧に合わせる組み合わせを考えやすいです。

LUXMAN L-309Vと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。

  • YAMAHA NS-1000M
  • Aurex SS-930S
  • ALTEC LANSING Model 6

以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。

LUXMAN L-309VとYAMAHA NS-1000Mとの組み合わせ

LUXMAN L-309VとYAMAHA NS-1000Mとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:NS-1000Mは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、8Ω、定格入力50W、最大許容入力100W、出力音圧レベル90dB/W/mです。L-309Vでは、常用音量を抑えながら密閉型の反応を活かす組み合わせです。
  • 音質の向上:NS-1000Mは30cmコーン型、8.8cmドーム型、3.0cmドーム型を搭載し、40Hz〜20kHzを再生します。クロスオーバーは500Hz、6kHz、重量は31kgです。L-309Vと組むと、LUX方式トーンで中高域の出方を整えながら、密閉型の定位感を楽しみやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、クラシック、女性ボーカル、シティポップに向いています。音像の輪郭と中高域の質感を丁寧に聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-309VとAurex SS-930Sとの組み合わせ

LUXMAN L-309VとAurex SS-930Sとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:SS-930Sは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、8Ω、最大許容入力150W、出力音圧レベル92dB/W/mです。L-309Vの80W+80Wと合わせると、大口径38cmウーファーを余裕ある音量で鳴らしやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:SS-930Sは38cmコーン型とホーン型高域を搭載し、30Hz〜22kHzを再生します。クロスオーバーは900Hz、重量は59kgです。L-309Vと組むと、バスレフ型の低域量感とホーン高域の抜けをトーン機能で整えやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ジャズ、ライブ録音に向いています。低域の厚みと演奏の押し出しを楽しみたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-309VとALTEC LANSING Model 6との組み合わせ

LUXMAN L-309VとALTEC LANSING Model 6との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:Model 6は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、8Ω、許容入力200W(連続プログラム)、出力音圧レベル90dBです。L-309Vでは、通常の家庭音量で余裕を持って鳴らしやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:Model 6は25cmコーン型、13cmコーン型、ホーン型高域を搭載し、60Hz〜20kHzを再生します。クロスオーバーは700Hz、5kHz、重量は17kgです。L-309Vと組むと、中域の張りとホーンの明るさを落ち着いてまとめやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ブルース、ジャズ、カントリー、オールディーズに向いています。ボーカルや管楽器の存在感を楽しく聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-309Vは、80W級の出力にVシリーズらしい完成度とレコード再生向けの調整機能を組み合わせたプリメインアンプです。

密閉型の定位感、大口径バスレフの量感、ホーン型高域の明るさを選び分けることで、L-309Vのラックスマンらしい調整幅を楽しめます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LUXMAN L-309Vの詳細スペック一覧

LUXMAN L-309Vのスペック詳細
発売時期1975年10月
定価148,000円
型式プリメインアンプ
連続実効出力80W+80W(8Ω、両ch動作時、20Hz〜20kHz)
100W+100W(4Ω、両ch動作、20Hz〜20kHz)
全高調波歪率0.03%以下(8Ω、80W)
混変調歪率0.03%以下(8Ω、80W、60Hz:7kHz=4:1)
出力帯域幅5Hz〜40kHz -3dB(0.1%)
入力感度/インピーダンスPhono1:2.5mV/30kΩ〜50kΩ〜100kΩ(連続可変)
Phono2:2.5mV/50kΩ
Tuner:150mV(可変)/40kΩ
Aux1/2:150mV/50kΩ
SN比Phono1/2:62dB以上
Tuner、Aux1/2:80dB以上
Phono最大許容入力300mV以上(RMS、1kHz)
残留雑音0.5mV以下
ダンピングファクター40(8Ω負荷)
トーンコントロールLUX方式NF型湾曲点周波数切換付
低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz
高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz
ローカットフィルター20Hz、70Hz(-6dB/oct)
ハイカットフィルター7kHz、12kHz(-12dB/oct)
ローブースト70Hz(+6dB/oct)
付属装置リニアイコライザ(phono専用)
テープダビング回路
テープモニター回路
Phono1用入力インピーダンス調整
3点切換式アッテネーター
ハイフィルター
ローフィルター
スピーカー切換スイッチ
使用半導体等トランジスタ:47個
IC:1個
ダイオード:20個
ツェナーダイオード:4個
バリスタ:6個
消費電力300W(8Ω、両ch動作、定格出力時)
外形寸法幅485x高さ165x奥行300mm
重量15.5kg
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