この記事の概要
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LUXMAN L-507sIIは、1999年1月に発売されたプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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LUXMAN L-507sIIの概要と特徴

| LUXMAN L-507sIIのスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1999年1月 |
| 定価 | 280,000円 |
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 連続実効出力 | 110W+110W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下(8Ω、1kHz、定格出力、Line straight on) |
| ダンピングファクター | ― |
| 消費電力 | 275W(電気用品取締法) |
| 重量 | 18.3kg |
LUXMAN L-507sIIは、L-507sの改良型としてL-509sの回路技術やパーツを投入したプリメインアンプです。
110W+110W(8Ω)の連続実効出力、0.005%以下の全高調波歪率を備えています。
特徴①|CSSC回路で広帯域と立ち上がりを狙う
L-507sIIには、超広帯域かつハイスルーレートな特性を持つCSSC回路が採用されています。コンプリメンタリー構成と電流伝送段により、初期スルーレートの速さと自然な音質を狙った設計です。

CSSC回路はどんな部分に効きますか?
CSSCは、アンプ全体の帯域を無理なく確保するための回路思想です。L-507sIIでは、余分な補正を減らした素直な応答を狙うポイントになっています。
特徴②|ODβ回路で全帯域の音色をそろえる
L-507sIIは、ラックス独自のODβ回路を採用しています。DCサーボアンプに頼らず回路の裸特性を練り上げることで、低域から高域まで音色の統一感を狙っています。
- 1kHz時の全高調波歪率は0.005%以下です。
- 20Hz〜20kHz時の全高調波歪率は0.04%以下です。
- Line Straight on時の定格として数値が示されています。
特徴③|シールド/アイソレート構造で干渉を抑える
内部コンストラクションは、ヒートシンク、ブロックコンデンサー、電源トランスをシンメトリカルに配置しています。さらに、パワーブロック、電源部、入出力部、表示部を分割し、回路間の相互干渉やリーケージフラックスの影響を抑える構成です。
マイクロコンピューター搭載機器からの高周波ノイズ対策として、内部フィルターも強化されています。1990年代後半らしい周辺機器環境を意識した作りです。
特徴④|木製キャビネットとリモコン操作を備える
L-507sIIでは、木製キャビネットに光沢感を持たせることで高級感を高めています。音質面だけでなく、ラックスマンらしい佇まいを楽しめる外観も魅力です。



リモコンで何を操作できますか?
付属リモコンでは、電源、入力セレクト、ボリューム、ミューティング、パワーメーター照明を操作できます。L-507sIIは、本格構成と日常の使いやすさを両立したモデルです。
LUXMAN L-507sIIと他のヴィンテージアンプとの比較


LUXMAN L-507sIIと他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。
| 項目 | LUXMAN L-507sII | LUXMAN L-507f | DENON PMA-S10II | Accuphase E-212 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 110W+110W(8Ω) | 130W+130W(8Ω) | 100W+100W(8Ω) | 90W/ch(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.005%以下(1kHz) | 0.005%以下(1kHz) | 0.01%(1kHz) | 0.04% |
| ダンピングファクター | ― | ― | ― | 100(8Ω負荷、50Hz) |
| 重量 | 18.3kg | 22.5kg | 30.0kg | 18.9kg |
| 消費電力 | 275W | 285W | 300W | 220W(電気用品取締法) |
| サウンドキャラクター | CSSCとODβによる自然な広帯域感 | ODNFと130W出力による現代的な駆動感 | UHC-MOSとツインモノ構成による厚み | 電流帰還型増幅回路による端正な応答 |
LUXMAN L-507sIIとLUXMAN L-507fとの比較
LUXMAN L-507sIIとLUXMAN L-507fとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-507sIIは110W+110W、L-507fは130W+130Wです。出力ではLUXMAN L-507fが優れています。
- 高調波歪率:1kHzではどちらも0.005%以下です。20Hz〜20kHzではL-507sIIが0.04%以下、L-507fが0.03%以下で、広帯域の数値ではLUXMAN L-507fが優れています。
- 重量:L-507sIIは18.3kg、L-507fは22.5kgです。軽さではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- 消費電力:L-507sIIは275W、L-507fは285Wです。消費電力の小ささではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- サウンドキャラクター:L-507fはODNFと出力増大が魅力です。L-507sIIはCSSCとODβの自然なまとまりがあり、木製キャビネットの雰囲気も含めるとLUXMAN L-507sIIが選びやすいです。
LUXMAN L-507sIIとDENON PMA-S10IIとの比較
LUXMAN L-507sIIとDENON PMA-S10IIとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-507sIIは110W+110W、PMA-S10IIは100W+100Wです。8Ω出力ではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- 高調波歪率:L-507sIIは0.005%以下、PMA-S10IIは0.01%です。数値ではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- 重量:L-507sIIは18.3kg、PMA-S10IIは30.0kgです。軽さではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- 消費電力:L-507sIIは275W、PMA-S10IIは300Wです。消費電力の小ささではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- サウンドキャラクター:PMA-S10IIはUHC-MOSらしい厚みが魅力です。L-507sIIは広帯域感と低歪率のバランスがよく、すっきり聴くならLUXMAN L-507sIIが選びやすいです。
LUXMAN L-507sIIとAccuphase E-212との比較
LUXMAN L-507sIIとAccuphase E-212との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-507sIIは110W+110W、E-212は90W/chです。8Ω出力ではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- 高調波歪率:L-507sIIは0.005%以下、E-212は0.04%です。数値ではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- ダンピングファクター:L-507sIIは記載なし、E-212は100です。定格記載の明確さと数値ではAccuphase E-212が優れています。
- 重量:L-507sIIは18.3kg、E-212は18.9kgです。軽さではLUXMAN L-507sIIが優れています。
- 消費電力:L-507sIIは275W、E-212は220W(電気用品取締法)です。消費電力の小ささではAccuphase E-212が優れています。
- サウンドキャラクター:E-212は電流帰還型増幅回路による端正さが魅力です。L-507sIIは出力と低歪率に余裕があり、力感を含めるならLUXMAN L-507sIIが選びやすいです。
LUXMAN L-507sIIとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LUXMAN L-507sIIは、110W+110W(8Ω)の実効出力を持つプリメインアンプです。CSSCとODβのまとまりを活かし、方式やサイズの異なるヴィンテージスピーカーを選びました。
- B&W CDM1
- Technics SB-M300
- DIATONE DS-1000ZX
LUXMAN L-507sII + B&W CDM1
- 互換性:B&W CDM1は8Ω(最小4.5Ω)、適合アンプ出力30W〜120W(8Ω時)、出力音圧レベル88dB/2.83V/mです。L-507sIIの110W+110Wと合わせると、音量を控えめに整えながら使いたい組み合わせです。
- 音質の向上:16.5cmコーン型と2.6cmドーム型の2ウェイ・バスレフ方式です。再生周波数帯域46Hz〜30kHz、重量7.7kgで、ラックスマンの滑らかな中高域をコンパクトに楽しめる構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ボーカル、室内楽、アコースティックに向いています。クロスオーバー3kHzの2ウェイ構成で、声や弦の輪郭を自然に聴きやすい組み合わせです。
LUXMAN L-507sII + Technics SB-M300
- 互換性:SB-M300は6Ω、許容入力120W(music)/60W(DIN)、出力音圧レベル85dB/W/mです。L-507sIIと合わせる場合は、低能率寄りの反応を出力で支えつつ音量管理を丁寧にしたい組み合わせです。
- 音質の向上:3ウェイ・4スピーカー・D.D.D.方式で、14cmコーン型2本、14cm中域、2.5cmドーム型、18cm平面角型パッシブラジエーター2本を搭載します。小型筐体でも低域の厚みを出しやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、エレクトロ、フュージョンに向いています。40Hz〜45kHz(-16dB)、クロスオーバー200Hz/3kHzで、リズムの弾みと高域の伸びを楽しめます。
LUXMAN L-507sII + DIATONE DS-1000ZX
- 互換性:DS-1000ZXは6.3Ω、最大入力180W、出力音圧レベル90dB/W/mです。L-507sIIの110W+110Wと合わせると、通常音量で余裕を持たせやすい組み合わせです。
- 音質の向上:27cmコーン型、6cmドーム型、2.3cmドーム型の3ウェイ密閉方式です。重量29kgの筐体と39Hz〜40kHzの帯域により、密閉型らしい定位感と広帯域感を楽しめます。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、クラシック、ハイレゾ系の音源に向いています。クロスオーバー600Hz/5kHzの構成で、中域の密度と高域の細かさを聴き取りやすい組み合わせです。
LUXMAN L-507sIIは、CSSC回路とODβ回路を軸に、110W+110Wの出力と木製キャビネットの雰囲気を備えたプリメインアンプです。フォノ入力、XLR入力、プリ・メイン分離、ラインフェイズセンサーまで含めて、音楽を長く楽しむための作り込みが感じられます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
LUXMAN L-507sIIの詳細スペック一覧
| LUXMAN L-507sIIのスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 発売時期 | 1999年1月 |
| 定価 | 280,000円 |
| 連続実効出力 | 110W+110W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下(8Ω、1kHz、定格出力、Line straight on) 0.04%以下(8Ω、20Hz〜20kHz、定格出力、Line straight on) |
| ダンピングファクター | ― |
| 入出力端子 | 入力 Line:4系統 XLR Line:2系統 Phono:1系統 Recorder:2系統 Main-in:1系統 出力 Recorder:2系統 Pre-out:1系統 Speaker:2系統 |
| 入力感度/インピーダンス | CD:130mV/47kΩ Phono MM:2.0mV/47kΩ Phono MC:0.25mV/100Ω Line:130mV/47kΩ Tape:130mV/47kΩ Bal.Line/CD:130mV/66kΩ Main-in:1V/80kΩ |
| 出力電圧 | Tape:130mV Pre-out:1V |
| S/N比(IHF-A補正、Line Straight on) | CD:107dB以上(入力ショート) Phono MM:91dB以上(5mV入力) Phono MC:75dB以上(0.5mV入力) Line:105dB(入力ショート) |
| 周波数特性(Line Straight on) | CD:20Hz〜100kHz -3dB Phono MM/MC:20Hz〜20kHz ±0.5dB Line:20Hz〜100kHz -3dB |
| トーンコントロール | 最大変化量:±10dB |
| ラウドネスコントロール | 100Hz:+6dB(±1dB) 10kHz:+4dB(±1dB) |
| 付属装置 | パワーメーター フォノジャック レコーディングセレクター スピーカーセレクター モードセレクター トーンコントロール バランスコントロール ラインストレート サブソニック ラウドネス フェイズインバーター ラインフェイズセンサー |
| ACアウトレット | unswitched:2系統、Total300Wmax |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 275W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅467x高さ179x奥行418mm |
| 重量 | 18.3kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン |
