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LUXMAN LV-105uは、1986年10月に発売されたALPINE/LUXMANのプリメインアンプです。
本記事ではLV-105uの特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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LUXMAN LV-105uの概要と特徴

| LUXMAN LV-105uの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1986年10月 |
| 定価 | 129,000円 |
| 定格出力 | 105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz) 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.008%(6Ω、1kHz) |
| 周波数特性 | CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz -3dB |
| 重量 | 11.5kg |
LUXMAN LV-105uは、LV-105のコンセプトを引き継ぎつつ改良が施されたプリメインアンプです。
初段にFET、プリドライバー段に3極管、終段にMOS-FETを採用したハイブリッド構成です。
定格では105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz)、80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz)、高調波歪率0.008%(6Ω、1kHz)、重量11.5kgが確認できます。
Bridシリーズ系のハイブリッド構成を、より高出力側で楽しめるモデルとして見たい一台です。
特徴①|3極管とMOS-FETによるハイブリッド構成
LV-105uは、真空管とMOS-FETを組み合わせたハイブリッド構成です。初段にはFET、高耐圧とリニアリティが問われるプリドライバー段には3極管、終段にはMOS-FETを採用しています。

LV-105uのハイブリッド構成は何が特徴ですか?
3極管とMOS-FETを電圧制御増幅回路の中で組み合わせるところが、LV-105uを語るうえでの核です。真空管のニュアンスとMOS-FETの出力段を、1台のプリメインアンプにまとめた設計です。
特徴②|信号経路まで広げたS.T.A.R.サーキット
LV-105uは、各増幅段へ送る給電ラインやアースラインを共有化せず、各ステージへダイレクトに供給するS.T.A.R.サーキットを採用しています。さらに信号経路にもS.T.A.R.サーキットを採用している点が特徴です。
一般には共有部分として扱われる信号系アースラインを、アンプステージの各増幅基準点まで独立化した構成。聴感上のS/Nを高めるための設計として注目できます。
特徴③|105W+105Wの出力と広帯域ライン入力
定格出力は105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz)、80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz)です。CD、Tuner、Lineの周波数特性は1Hz~200kHz -3dBで、ライン入力の広帯域性も確認できます。
- 定格出力:105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz)
- 定格出力:80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz)
- CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz -3dB
6Ωだけでなく8Ωの定格出力も掲載されているため、スピーカー選びの目安を立てやすいアンプです。出力だけでなく、ライン入力の広帯域性まで含めて眺めると、LV-105uの性格が見えてきます。
特徴④|CDストレートとAV対応端子を備えた実用性
LV-105uはCDストレート機能を搭載しており、CD信号を回路の一部をバイパスして最短距離でパワーアンプへ送る構成です。AV対応端子は2系統を搭載し、そのうち1系統はフロントとリアの切換が可能です。



CDストレート機能はどんな場面で活きますか?
CD信号を最短距離で送るための機能なので、トーンや付加回路を積極的に使わず、CD再生の鮮度を意識したい場面で注目しやすいです。ビデオバッファーアンプやシグナルプロセッシング端子もあり、システムに組み込みやすい内容です。
LUXMAN LV-105uと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、LUXMAN LV-105uとヴィンテージアンプ3機種を比較します。
取り上げるのは、ALPINE/LUXMAN LV-105、DENON PMA-970、ONKYO Integra A-817XXです。
| 機種 | 型式 | 定格出力 | 歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| LUXMAN LV-105u | プリメインアンプ | 105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz) 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz) | 高調波歪率:0.008%(6Ω、1kHz) | CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz -3dB | 11.5kg |
| ALPINE/LUXMAN LV-105 | ハイブリッド・プリメインアンプ | 105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz) | 全高調波歪率:0.008%以下(6Ω、1kHz) | 1Hz~200kHz、-3dB以内 | 10.6kg |
| DENON PMA-970 | プリメインアンプ | 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz) 80W+80W(4Ω、1kHz) | 全高調波歪率:0.003%(20Hz~20kHz) | 1Hz~400kHz +0 -3dB(1W出力時) | 23kg |
| ONKYO Integra A-817XX | ステレオプリメインアンプ | 115W+115W(6Ω) 100W+100W(8Ω) | CD→sp out:0.004%(定格出力時、8Ω) | CD→sp out:2Hz~100kHz +0 -3dB | 17.5kg |
LUXMAN LV-105uとALPINE/LUXMAN LV-105との比較
LUXMAN LV-105uとALPINE/LUXMAN LV-105との比較は以下の通りです。
- 定格出力:LV-105uが105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz)と80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz)、LV-105が105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz)です。8Ωの出力表記まで確認できる点ではLV-105uが見やすいです。
- 歪率:LV-105uが0.008%(6Ω、1kHz)、LV-105が0.008%以下(6Ω、1kHz)です。掲載値は近い水準です。
- 周波数特性:LV-105uがCD、Tuner、Lineで1Hz~200kHz -3dB、LV-105が1Hz~200kHz、-3dB以内です。ライン系の広帯域性はどちらも確認できます。
- 重量:LV-105uが11.5kg、LV-105が10.6kgです。軽さではLV-105、電源部の強化を含めた改良感ではLV-105uが目立ちます。
- 回路構成:LV-105uはS.T.A.R.サーキットを信号経路にも採用し、CDストレート機能やシグナルプロセッシング端子も備えています。LV-105の基本思想を受け継ぎながら、使い勝手と内部構成を発展させた位置づけです。
LUXMAN LV-105uとDENON PMA-970との比較
LUXMAN LV-105uとDENON PMA-970との比較は以下の通りです。
- 定格出力:LV-105uが105W+105W(6Ω)と80W+80W(8Ω)、PMA-970が100W+100W(8Ω)と80W+80W(4Ω)です。8Ωの出力値ではPMA-970が大きいです。
- 歪率:LV-105uが0.008%(6Ω、1kHz)、PMA-970が0.003%(20Hz~20kHz)です。掲載値ではPMA-970が低い数値です。
- 周波数特性:LV-105uがCD、Tuner、Lineで1Hz~200kHz -3dB、PMA-970が1Hz~400kHz +0 -3dB(1W出力時)です。帯域表記ではPMA-970が400kHzまで示されています。
- 重量:LV-105uが11.5kg、PMA-970が23kgです。筐体の物量感ではPMA-970、設置しやすさではLV-105uが扱いやすいです。
- 回路構成:LV-105uは真空管とMOS-FETのハイブリッド構成、PMA-970はダイレクトDCサーボ方式DENON class A回路が特徴です。音色の個性ならLV-105u、A級動作を含む高物量設計ならPMA-970が候補になります。
LUXMAN LV-105uとONKYO Integra A-817XXとの比較
LUXMAN LV-105uとONKYO Integra A-817XXとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:LV-105uが105W+105W(6Ω)と80W+80W(8Ω)、A-817XXが115W+115W(6Ω)と100W+100W(8Ω)です。出力値ではA-817XXが大きいです。
- 歪率:LV-105uが0.008%(6Ω、1kHz)、A-817XXがCD→sp outで0.004%(定格出力時、8Ω)です。測定条件は異なりますが、掲載値ではA-817XXが低い数値です。
- 周波数特性:LV-105uがCD、Tuner、Lineで1Hz~200kHz -3dB、A-817XXがCD→sp outで2Hz~100kHz +0 -3dBです。上限帯域の記載ではLV-105uが広く示されています。
- ダンピングファクター:LV-105uが―、A-817XXが100(1kHz、8Ω)です。制動力の公開値まで見たい場合はA-817XXが分かりやすいです。
- 回路構成:LV-105uは3極管/MOS-FETとS.T.A.R.サーキット、A-817XXはニュー・リアルフェイズ<デジタル>アンプとWスタビライザー方式が特徴です。ハイブリッド構成の個性ならLV-105u、低インピーダンス対応や制動面の情報量ならA-817XXが候補になります。
LUXMAN LV-105uとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LV-105uは105W+105W(6Ω)と80W+80W(8Ω)の定格出力を持つプリメインアンプです。
ここでは国産密閉型、小型BBCモニター、英国同軸フロア型という性格の異なる3機種を取り上げます。
- DIATONE DS-1000
- Rogers LS3/5A
- TANNOY Berkeley
LUXMAN LV-105uとDIATONE DS-1000の組み合わせ
- 互換性:DIATONE DS-1000は6Ω、最大入力100W(EIAJ)、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル90dB/W/mです。LV-105uは105W+105W(6Ω)なので、最大入力100W(EIAJ)を意識し、音量を急に上げない使い方が合います。
- 音質の向上:DS-1000は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。27cmコーン型、5cmドーム型、2.3cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~40kHz、能率は90dB/W/m、クロスオーバー周波数は600Hz、5kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉方式とボロンドームの反応のよさに、LV-105uのハイブリッド構成を合わせるなら、ピアノトリオ、女性ボーカル、フュージョン、細部を聴きたいロックに向いています。
LUXMAN LV-105uとRogers LS3/5Aの組み合わせ
- 互換性:Rogers LS3/5Aは15Ω(BBC規格)、最大許容入力25W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル82.5dB/W/mです。LV-105uでは、小音量から始め、最大許容入力25Wを越えない意識で音量管理する使い方が大切です。
- 音質の向上:LS3/5Aは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。10cmコーン型(KEF B110)と2.0cmドーム型(KEF T27 SP1032)を搭載し、再生周波数帯域は70Hz~20kHz ±3dB、能率は82.5dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHz(BBC規格、FL6/23)です。
- おすすめの音楽ジャンル:小型密閉型の近接感と、LV-105uのCDストレート機能を活かすなら、室内楽、声楽、アコースティック、深夜のボーカル再生を丁寧に楽しみやすいです。
LUXMAN LV-105uとTANNOY Berkeleyの組み合わせ
- 互換性:TANNOY Berkeleyは8Ω、許容入力85W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル(新JIS)91dB/Wです。LV-105uは80W+80W(8Ω)なので、8Ω時の定格出力と許容入力85Wを見ながら、余裕を持って音量を合わせる使い方が合います。
- 音質の向上:Berkeleyは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型です。38cm同軸型(HPD385A)を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~20kHz、能率は91dB/W、クロスオーバー周波数は1kHz(12dB/oct)です。
- おすすめの音楽ジャンル:38cm同軸型のまとまりと、LV-105uの3極管/MOS-FET構成を合わせるなら、ジャズボーカル、クラシック、ブルース、ゆったりしたロックの質感を出しやすいです。
LUXMAN LV-105uは、3極管とMOS-FETのハイブリッド構成、信号経路まで広げたS.T.A.R.サーキット、CDストレート機能、105W+105W(6Ω)の定格出力を備えたプリメインアンプです。LV-105の流れを受け継ぎながら、使い勝手と出力面を見やすくしたモデルといえます。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を少しずつ調整するのが安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
LUXMAN LV-105uの詳細スペック一覧
| LUXMAN LV-105uの機種の定格 | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1986年10月 |
| 定価 | 129,000円 |
| 定格出力 | 105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz) 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.008%(6Ω、1kHz) |
| 周波数特性 | Phono MM/MC:20Hz~20kHz ±0.3dB CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz -3dB AV 1/2:10Hz~6MHz -3dB |
| 入力感度 | Phono MM:2.0mV Phono MC:150μV CD、Tuner、Line:150mV |
| 入力インピーダンス | Phono MM:47kΩ Phono MC:100Ω CD、Tuner、Line:47kΩ |
| SN比(IHF) | Phono MM:90dB Phono MC:70dB CD、Tuner、Line:110dB |
| AV入力端子 | 3系統 |
| ダンピングファクター | ― |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 185W |
| 外形寸法 | 幅438x高さ148x奥行353mm |
| 重量 | 11.5kg |
