この記事の概要
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SANSUI A-α7は、1994年頃に発売されたアルフシリーズのプリメインアンプです。
本記事では、A-α7の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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SANSUI A-α7の概要と特徴

| SANSUI A-α7の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1994年頃 |
| 定価 | 60,000円 |
| 実効出力 | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1kHz) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
| 重量 | 7.8kg |
SANSUI A-α7は、AU-αシリーズの技術をコンパクトに凝縮したアルフシリーズのインテグレーテッドアンプです。ダイアモンド差動回路、ウイルソンカレントミラー回路、LAPTなど、サンスイらしい回路技術が小型筐体にまとめられています。
定格では60W+60W(6Ω)、50W+50W(8Ω)、実用最大出力85W+85W(EIAJ、6Ω)、ダンピングファクター135(8Ω)、重量7.8kgが確認できます。コンパクトながらサンスイのα系思想を楽しめるプリメインアンプとして見たい一台です。
特徴①|アドバンスド・ダイアモンド差動回路を搭載
A-α7では、ダイアモンド差動回路とウイルソンカレントミラー回路を組み合わせたアドバンスド・ダイアモンド差動回路を採用しています。パワーアンプ部でLAPTをゆとりを持ってドライブし、デジタルソースの変化にも対応する構成です。

A-α7の回路でまず見るべき点はどこですか?
ダイアモンド差動回路とウイルソンカレントミラー回路の組み合わせが、A-α7の核です。小型モデルでありながら、サンスイらしい高速応答とノイズ低減を狙った設計として見られます。
特徴②|ツインモノラルパワーユニット構成
A-α7はツインモノラルパワーユニット構成を採用しています。L/R間のセパレーションを改善し、クロストークを低減することで、左右チャンネル間の相互干渉を抑える狙いです。
- 実効出力:60W+60W(6Ω)、50W+50W(8Ω)
- ダンピングファクター:135(8Ω)
- 重量:7.8kg
小型筐体でも左右の独立性を意識している点は、A-α7の魅力です。大型機のような重量級ではありませんが、構成としては音場感や分離感を意識した内容になっています。
特徴③|CDダイレクトとプレゼンスコントロール
A-α7はCDダイレクト機構を搭載しており、CDの伝送経路を最短化してパワーアンプへ入力できます。さらに、3モードプレゼンスコントロール機能により、リスニング状態やスピーカーに合わせて音量バランスを調整できます。



小型アンプでも音作りの調整はできますか?
CDダイレクトでストレートな再生を選び、プレゼンスコントロールで聴感バランスを調整できるため、シンプルな使い方と積極的な調整の両方に対応できます。
SANSUI A-α7と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI A-α7とヴィンテージアンプ3機種を比較します。
取り上げるのは、SANSUI A-α9、ONKYO A-911M、YAMAHA AX-590です。
| 機種 | 型式 | 定格出力 | 歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| SANSUI A-α7 | プリメインアンプ | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) | 0.008%以下(1kHz) | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 7.8kg |
| SANSUI A-α9 | プリメインアンプ | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) | 0.008%以下(1kHz) | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 8.3kg |
| ONKYO A-911M | ステレオプリメインアンプ | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) | 0.02%(CD、1kHz、定格出力時、8Ω) | 2Hz~80kHz +0 -3dB(CD) | 6.2kg |
| YAMAHA AX-590 | プリメインアンプ | 120W+120W(6Ω、歪0.03%) | ― | 20Hz~20kHz ±0.5dB | 10.4kg |
SANSUI A-α7とSANSUI A-α9との比較
SANSUI A-α7とSANSUI A-α9との比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-α7は60W+60W(6Ω)と50W+50W(8Ω)、A-α9も60W+60W(6Ω)と50W+50W(8Ω)です。出力値は同じ掲載値です。
- 全高調波歪率:A-α7は0.008%以下(1kHz)、A-α9も0.008%以下(1kHz)です。歪率の掲載値も同じです。
- 周波数特性:A-α7は5Hz~100kHz +0 -3dB、A-α9も5Hz~100kHz +0 -3dBです。周波数特性も同じ帯域です。
- 重量:A-α7は7.8kg、A-α9は8.3kgです。A-α7のほうが0.5kg軽量です。
- 構成:A-α7はアドバンスド・ダイアモンド差動回路、A-α9はNEWアドバンスド・ダイアモンド差動回路を採用しています。改良版の回路を見たいならA-α9、基本構成を軽い筐体で楽しむならA-α7が候補になります。
SANSUI A-α7とONKYO A-911Mとの比較
SANSUI A-α7とONKYO A-911Mとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:A-α7は60W+60W(6Ω)と50W+50W(8Ω)、A-911Mも60W+60W(6Ω)と50W+50W(8Ω)です。出力値は同じ掲載値です。
- 全高調波歪率:A-α7は0.008%以下(1kHz)、A-911Mは0.02%(CD、1kHz、定格出力時、8Ω)です。測定条件は異なりますが、掲載値ではA-α7が低い数値です。
- 周波数特性:A-α7は5Hz~100kHz +0 -3dB、A-911Mは2Hz~80kHz +0 -3dB(CD)です。上限帯域の表記ではA-α7が広く示されています。
- 重量:A-α7は7.8kg、A-911Mは6.2kgです。軽さではA-911M、筐体のしっかり感ではA-α7が見やすいです。
- 機能:A-α7はCDダイレクトと3モードプレゼンスコントロール、A-911Mはソースダイレクトとサブウーファー用モノラル出力を備えています。音質調整の方向性が異なる2台です。
SANSUI A-α7とYAMAHA AX-590との比較
SANSUI A-α7とYAMAHA AX-590との比較は以下の通りです。
- 定格出力:A-α7は60W+60W(6Ω)と50W+50W(8Ω)、AX-590は120W+120W(6Ω、歪0.03%)です。6Ωの出力値ではAX-590が大きいです。
- ダンピングファクター:A-α7は135(8Ω)、AX-590は320(20Hz~20kHz、8Ω)です。公開値ではAX-590が大きい数値です。
- 周波数特性:A-α7は5Hz~100kHz +0 -3dB、AX-590は20Hz~20kHz ±0.5dBです。広帯域表記ではA-α7が広く示されています。
- 重量:A-α7は7.8kg、AX-590は10.4kgです。設置しやすい重量ではA-α7、電源部の余裕感ではAX-590が見やすいです。
- 機能:A-α7はCDダイレクトと3モードプレゼンスコントロール、AX-590はCDダイレクトアンプとピュアダイレクトスイッチを搭載しています。CD再生を意識した機能は両機とも備えています。
SANSUI A-α7とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


A-α7は60W+60W(6Ω)、50W+50W(8Ω)の実効出力を持つプリメインアンプです。
ここでは同シリーズ小型、海外トールボーイ、小型密閉型という性格の異なる3機種を取り上げます。
- SANSUI S-α9
- JBL L150A
- Celestion SL-6
SANSUI A-α7とSANSUI S-α9の組み合わせ
- 互換性:SANSUI S-α9は6Ω、瞬間最大入力70W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル87dB/W/mです。A-α7は60W+60W(6Ω)なので、同じ6Ω条件で見やすく、音量を急に上げない使い方が合います。
- 音質の向上:S-α9は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計です。16.5cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は40Hz~22kHz、能率は87dB/W/m、クロスオーバー周波数は4kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:同じアルフシリーズ同士でまとめるなら、ポップス、女性ボーカル、軽めのジャズ、室内楽をコンパクトに楽しみやすいです。
SANSUI A-α7とJBL L150Aの組み合わせ
- 互換性:JBL L150Aは8Ω、許容入力200W(連続プログラム)/100W(IEC規格)、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル89dB/W/mです。A-α7は50W+50W(8Ω)なので、IEC規格100Wの範囲を意識しつつ、音量を少しずつ調整する使い方が合います。
- 音質の向上:L150Aは3ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式・トールボーイ型です。30cmコーン型ウーファー、13cmコーン型スコーカー、2.5cmドーム型トゥイーター、30cmパッシブラジエーターを搭載し、クロスオーバー周波数は1.1kHz、3.7kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:パッシブラジエーター方式の量感とA-α7のCDダイレクトを合わせるなら、ロック、ソウル、フュージョン、ライブ録音の厚みを楽しみやすいです。
SANSUI A-α7とCelestion SL-6の組み合わせ
- 互換性:Celestion SL-6は8Ω、最大許容入力200W、推奨アンプ出力35~100WRMS、出力音圧レベル82dB SPL/W/mです。A-α7は50W+50W(8Ω)なので、推奨アンプ出力の範囲内で、音量を控えめな位置から合わせる使い方が大切です。
- 音質の向上:SL-6は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。15cmコーン型と3.5cmドーム型を搭載し、周波数特性は75Hz~20kHz ±3dB、能率は82dB SPL/W/m、クロスオーバー周波数は2.3kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:小型密閉型の緻密さとA-α7のダイアモンド差動回路を合わせるなら、室内楽、声楽、アコースティック、静かなジャズを近い距離で楽しみやすいです。
SANSUI A-α7は、アドバンスド・ダイアモンド差動回路、ツインモノラルパワーユニット、CDダイレクト機構、3モードプレゼンスコントロールを備えたコンパクトなプリメインアンプです。数値だけでなく、サンスイらしい回路思想を小さな筐体で味わえるところに魅力があります。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を少しずつ調整するのが安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI A-α7の詳細スペック一覧
| SANSUI A-α7の機種の定格 | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1994年頃 |
| 定価 | 60,000円 |
| 実効出力 | 60W+60W(6Ω) 50W+50W(8Ω) |
| 実用最大出力 | 85W+85W(EIAJ、6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(1kHz) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | 135(8Ω) |
| S/N比 | CD Direct:102dB |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Line:150mV/47kΩ |
| 定格消費電力 | 110W |
| 外形寸法 | 幅284x高さ125x奥行370mm |
| 重量 | 7.8kg |
| 別売 | サイドウッド SW-AD7(5,000円) |
