この記事の概要
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SANSUI AU-222は、オールシリコントランジスタ構成の小型プリメインアンプです。
本記事では、AU-222の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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SANSUI AU-222の概要と特徴

| SANSUI AU-222の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ソリッドステートプリメインアンプ |
| 発売時期 | 1968年6月 |
| 定価 | 28,700円 |
| 定格出力 | 18W+18W ±1dB(8Ω) |
| 出力インピーダンス | 4Ω~16Ω |
| 重量 | 5.8kg |
SANSUI AU-222は、1968年6月に発売されたソリッドステートプリメインアンプです。定格出力は18W+18W ±1dB(8Ω)、出力インピーダンスは4Ω~16Ω、重量は5.8kgで、小型ながらスピーカー負荷の対応幅が広い一台です。
特徴①|全段シリコントランジスタ構成
AU-222は、パワートランジスタからイコライザー回路までシリコントランジスタを採用した構成です。エピタキシャルシリコントランジスタやローノイズシリコントランジスタを用い、低出力時の歪とS/Nに配慮した設計になっています。

AU-222は初期トランジスタアンプらしい設計を楽しめますか?
全増幅回路をNFアンプで構成している点も見逃せません。
周波数特性、歪、S/Nのバランスを整えながら、1960年代後半らしいソリッドステートの方向性を味わえるモデルです。
特徴②|18W+18Wと4Ω~16Ω対応
- 定格出力:18W+18W ±1dB(8Ω)
- ミュージックパワー:46W ±1dB(8Ω)
- 出力インピーダンス:4Ω~16Ω
数値だけを見ると大出力機ではありませんが、4Ω~16Ωに対応するため、スピーカー選びの幅は確保されています。
能率の高いヴィンテージスピーカーと組み合わせやすい出力帯として見ると、AU-222の性格がつかみやすくなります。
特徴③|2系統Phono入力を使い分けられる
Phono入力は2系統で、Phono1が2mV ±3dB/47kΩ、Phono2が2mV ±3dB/100kΩです。
カートリッジの負荷抵抗や音色の好みに応じて、47kΩと100kΩを使い分けられる点がアナログ再生向きです。
レコード入力を複数持つ小型プリメインとして見ても、AU-222は使い勝手の良い構成です。
Tape Head、AUX1/2、Tape Monitorも備えており、入力系はサイズ以上に充実しています。
SANSUI AU-222と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-222と近い時代のソリッドステートプリメインを中心に比較していきます。
SANSUI AU-222とSANSUI AU-555との比較
SANSUI AU-222とSANSUI AU-555との比較は以下の通りです。
- 定格出力:AU-222は18W+18W ±1dB(8Ω)、AU-555は20/20W±1dB(8Ω)です。8Ωの出力値ではAU-555が少し大きいです。
- 全高調波歪率:AU-222は0.8%以下、AU-555は0.5%です。掲載値ではAU-555が低い数値です。
- 周波数特性:AU-222は20Hz~30kHz ±1dB、AU-555は20Hz~80000Hz ±1dBです。帯域表記ではAU-555が広く示されています。
- ダンピングファクター:AU-222は20以上(8Ω)、AU-555はHigh:45/Low:12です。切替機能まで見るならAU-555、シンプルな公開値ならAU-222が分かりやすいです。
- 重量:AU-222は5.8kg、AU-555は7.9kgです。軽さではAU-222が扱いやすいです。
SANSUI AU-222とSANSUI AU-777との比較
SANSUI AU-222とSANSUI AU-777との比較は以下の通りです。
- 定格出力:AU-222は18W+18W ±1dB(8Ω)、AU-777は25W+25W ±1dB(両ch駆動)です。出力値ではAU-777が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-222は0.8%以下、AU-777は0.5%以下です。掲載値ではAU-777が低い数値です。
- 周波数特性:AU-222は20Hz~30kHz ±1dB、AU-777は20Hz~100kHz ±1dBです。上限帯域の表記ではAU-777が広く示されています。
- 負荷インピーダンス:AU-222は4Ω~16Ω、AU-777は8Ω~16Ωです。対応インピーダンスの下限ではAU-222が広いです。
- 重量:AU-222は5.8kg、AU-777は12.3kgです。コンパクトさならAU-222、物量感ならAU-777が候補になります。
SANSUI AU-222とPioneer SA-50との比較
SANSUI AU-222とPioneer SA-50との比較は以下の通りです。
- 定格出力:AU-222は18W+18W ±1dB(8Ω)、SA-50は連続定格出力10W+10W(8Ω)です。8Ωの出力値ではAU-222が大きいです。
- 歪率:AU-222は高調波歪率0.8%以下、SA-50は歪率0.5%以下(1kHz)です。掲載値ではSA-50が低い数値です。
- 周波数特性:AU-222は20Hz~30kHz ±1dB、SA-50はAUXで20Hz~50kHz ±1dBです。上限帯域の表記ではSA-50が広く示されています。
- ダンピングファクター:AU-222は20以上(8Ω)、SA-50は40以上(8Ω、1kHz)です。公開値ではSA-50が大きい数値です。
- 重量:AU-222は5.8kg、SA-50は5.3kgです。重量は近く、SA-50がわずかに軽いです。
SANSUI AU-222とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


AU-222は4Ω~16Ωに対応し、8Ω時の定格出力は18W+18Wです。
ここでは、出力音圧レベルや入力値を見ながら音量を整えやすい3機種を取り上げます。
- SANSUI SP-200
- AR(Acoustic Research) AR-4x
- Pioneer CS-T66
SANSUI AU-222とSANSUI SP-200の組み合わせ
- 互換性:SANSUI SP-200は8Ω、最大入力40W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル100dB/Wです。AU-222は8Ωで18W+18Wなので、高い出力音圧レベルを活かして小さめのボリューム位置から音量を作りやすい組み合わせです。
- 音質の向上:SP-200は3ウェイ・5スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。30cmコーン型、12cmコーン型x2、5cmホーン型x2を搭載し、周波数特性は35Hz~20kHz、能率は100dB/W、クロスオーバー周波数は1.5kHz/5kHz(12dB/oct)です。
- おすすめの音楽ジャンル:同じSANSUIの年代感を合わせるなら、ジャズ、昭和歌謡、ソウル、オールディーズを明るく聴きやすいです。
SANSUI AU-222とAR(Acoustic Research) AR-4xの組み合わせ
- 互換性:AR-4xは8Ω、許容入力15W以上(RMS、片ch)、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル―です。AU-222は8Ωで18W+18Wなので、音量を急に上げず、密閉型の反応を確認しながら調整する使い方が合います。
- 音質の向上:AR-4xは2ウェイ・2スピーカー・アコースティックサスペンション方式・ブックシェルフ型です。20cmコーン型と6cmコーン型を搭載し、周波数特性は45Hz~20kHz、能率は―、クロスオーバー周波数は1.2kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉型の落ち着いた低域とAU-222の軽快さを合わせるなら、ボーカル、室内楽、フォーク、アコースティックを穏やかに楽しみやすいです。
SANSUI AU-222とPioneer CS-T66の組み合わせ
- 互換性:Pioneer CS-T66は8Ω、最大入力60W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル90.5dB/W/mです。AU-222は8Ωで18W+18Wなので、90.5dB/W/mの能率を目安に中音量までを丁寧に整える組み合わせです。
- 音質の向上:CS-T66は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型です。25cmコーン型、6.5cmドーム型、2.5cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、能率は90.5dB/W/m、クロスオーバー周波数は850Hz/5800Hzです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉フロア型の引き締まった鳴り方を活かすなら、ロック、フュージョン、シティポップ、エレクトリックジャズに向いています。
SANSUI AU-222は、コンパクトな筐体に18W+18Wの出力と2系統Phono入力をまとめた、初期ソリッドステート期らしいプリメインアンプです。
能率や入力値を見ながらスピーカーを選ぶと、日常的な音量でもヴィンテージらしい質感を楽しみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-222の詳細スペック一覧
| SANSUI AU-222の詳細スペック | |
|---|---|
| 型式 | ソリッドステートプリメインアンプ |
| 定格出力 | ミュージックパワー:40W ±1dB(4Ω) / 46W ±1dB(8Ω) / 定格出力:16W+16W ±1dB(4Ω) / 18W+18W ±1dB(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.8%以下 |
| 混変調歪率 | 0.8%以下(60Hz:7kHz=4:1) |
| パワーバンドウィズ | 20Hz~20000Hz(8Ω) |
| 周波数特性 | 20Hz~30kHz ±1dB |
| チャンネルセパレーション | 50dB以上 |
| 出力インピーダンス | 4Ω~16Ω |
| ダンピングファクター | 20以上(8Ω) |
| ハム及び雑音 | 残留雑音:80dB以上 / Phono:60dB以上 / AUX:65dB以上 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono1:2mV ±3dB/47kΩ / Phono2:2mV ±3dB/100kΩ / Tape Head(19cm/s):1.5mV/200kΩ / AUX1、2:150mV ±3dB/100kΩ / Tape Monitor:150mV ±3dB/40kΩ |
| 録音出力 | Pin:150mV / Din:30mV |
| トーンコントロール | Bass:50Hz、±10dB / Treble:10kHz、+12dB~-14dB |
| ラウドネスコントロール | Volume-30dB 50Hz:+8dB、10kHz:+3dB |
| ローフィルター | 50Hz:-10dB |
| ハイフィルター | 15kHz:-11dB |
| 使用半導体 | トランジスタ:18個 / ダイオード:6個 |
| 電源電圧 | AC100V/117V/220V/240V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 100VA(最大出力時) |
| 外形寸法 | 幅292x高さ111x奥行267mm |
| 重量 | 5.8kg |
