この記事の概要
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SANSUI AU-555Aは、トリプルトーンコントロールを備えたPBシリーズのプリメインアンプです。
本記事では、AU-555Aの特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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SANSUI AU-555Aの概要と特徴

| SANSUI AU-555Aの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオ・プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1970年頃 |
| 定価 | 41,800円 |
| 実効出力 | 33/33W(4Ω) 25/25W(8Ω) |
| 負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
| 重量 | 8kg |
SANSUI AU-555Aは、1970年頃に登場したステレオ・プリメインアンプです。実効出力は33/33W(4Ω)、25/25W(8Ω)、負荷インピーダンスは4Ω~16Ωで、中級クラスの出力と細かな音色調整機能をまとめた一台です。
特徴①|純コンプリメンタリー・ダーリントン回路
AU-555Aのメインアンプ部は、シリコントランジスタを用いた純コンプリメンタリー・ダーリントン回路のSEPP・ITL・OTL方式です。25/25W(8Ω)と33/33W(4Ω)の実効出力を備え、4Ω~16Ωのスピーカー負荷に対応します。

AU-555Aは小型寄りでも駆動力を見込めますか?
はい。定格ではミュージックパワー85W(4Ω)、60W(8Ω)も示されており、当時の中型スピーカーを日常音量で鳴らすための余裕を持たせた構成です。
特徴②|Bass・Midrange・Trebleの3点調整
- Bass:30Hz、±12dB
- Midrange:1.5kHz、±5dB
- Treble:15kHz、±10dB
低域と高域だけでなく中域も調整できるため、ボーカルや楽器の前後感を整えやすい構成です。
クリック・ステップ式の操作により、部屋やソースに合わせた再現性のある補正をしやすい点もAU-555Aらしいところです。
特徴③|プリアンプ部とメインアンプ部を分離可能
AU-555Aは、プリアンプ部とメインアンプ部を切り離せる構成です。定格にはプリアンプ出力電圧として最大出力5V、定格出力1Vが示されており、単体プリメインを越えた使い方を考えやすい設計です。



AU-555Aは後からシステムを広げやすいですか?
はい。プリアンプとメインアンプを分けて使えるため、将来的にパワーアンプや他のプリアンプを試す余地があります。
最初は一体型として使い、後から構成を変える楽しみも残せます。
特徴④|2系統Phonoとテープモニターを搭載
Phono入力は2系統で、どちらも2mV/50kΩです。Tuner、AUX、Tape Play、Tape Recorderも180mV/50kΩで揃えられており、レコードとテープを中心にした1970年前後のシステム構成に合わせやすい入力部です。
録音しながらモニターできるテープモニター回路やヘッドフォン端子も備えています。ローフィルター、ハイフィルター、ラウドネスもあり、日常的な再生・録音・確認を一台でこなしやすい構成です。
SANSUI AU-555Aと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-555Aと近い年代のプリメインアンプ3機種を比較していきます。
SANSUI AU-555AとSANSUI AU-555との比較
SANSUI AU-555AとSANSUI AU-555との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-555Aは25/25W(8Ω)、AU-555は20/20W±1dB(8Ω)です。8Ωの出力値ではAU-555Aが大きいです。
- 全高調波歪率:AU-555Aは0.5%以下(定格出力)、AU-555は0.5%です。掲載値は近い水準です。
- 周波数特性:AU-555Aは20Hz~40kHz ±1dB、AU-555は20Hz~80kHz ±1dBです。上限帯域の表記ではAU-555が広く示されています。
- ダンピングファクター:AU-555Aは50(8Ω)、AU-555はHigh:45/Low:12です。単一の公開値ではAU-555Aが大きい数値です。
- 重量:AU-555Aは8kg、AU-555は7.9kgです。重量はほぼ同じです。
SANSUI AU-555AとSANSUI AU-666との比較
SANSUI AU-555AとSANSUI AU-666との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-555Aは25/25W(8Ω)、AU-666は35/35W(8Ω)です。8Ωの出力値ではAU-666が大きいです。
- 全高調波歪率:AU-555Aは0.5%以下(定格出力)、AU-666も0.5%以下(定格出力)です。掲載値は同じです。
- 周波数特性:AU-555Aは20Hz~40kHz ±1dB、AU-666は10Hz~70kHz ±1dBです。帯域表記ではAU-666が広く示されています。
- ダンピングファクター:AU-555Aは50(8Ω)、AU-666は40(8Ω)です。公開値ではAU-555Aが大きい数値です。
- 重量:AU-555Aは8kg、AU-666は9.75kgです。軽さではAU-555A、出力と物量ではAU-666が候補になります。
SANSUI AU-555AとSANSUI AU-777との比較
SANSUI AU-555AとSANSUI AU-777との比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-555Aは25/25W(8Ω)、AU-777はステレオ実効出力25W+25W ±1dB(両ch駆動)です。8Ω前提で見ると近い出力帯です。
- 全高調波歪率:AU-555Aは0.5%以下(定格出力)、AU-777も0.5%以下です。掲載値は同じ水準です。
- 周波数特性:AU-555Aは20Hz~40kHz ±1dB、AU-777は20Hz~100kHz ±1dBです。上限帯域の表記ではAU-777が広く示されています。
- 負荷インピーダンス:AU-555Aは4Ω~16Ω、AU-777は8Ω~16Ωです。対応インピーダンスの下限ではAU-555Aが広いです。
- 重量:AU-555Aは8kg、AU-777は12.3kgです。設置の軽さならAU-555A、筐体の大きさならAU-777が目立ちます。
SANSUI AU-555Aとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


AU-555Aは4Ω~16Ωの負荷に対応し、8Ωで25/25Wの実効出力を持つプリメインアンプです。
ここでは、能率・入力値・インピーダンスを確認しながら音量を整えやすい3機種を取り上げます。
- SANSUI SP-V100
- VICTOR SX-5
- JBL L36 Decade
SANSUI AU-555AとSANSUI SP-V100の組み合わせ
- 互換性:SANSUI SP-V100は8Ω、最大入力120W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル91dB/W/mです。AU-555Aは8Ωで25/25Wなので、91dB/W/mの能率を活かし、通常音量から少しずつ調整しやすい組み合わせです。
- 音質の向上:SP-V100は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。27cmコーン型、13cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載し、周波数特性は30Hz~35kHz、能率は91dB/W/m、クロスオーバー周波数は800Hz/5kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:同じSANSUI同士でまとまりを狙うなら、シティポップ、ジャズ、昭和歌謡、フュージョンをほどよい厚みで楽しみやすいです。
SANSUI AU-555AとVICTOR SX-5の組み合わせ
- 互換性:VICTOR SX-5は8Ω、最大入力60W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル90dB/W/mです。AU-555Aは8Ω負荷に対応するため、最大入力60Wを意識しつつ、90dB/W/mの能率で音量を作りやすい組み合わせです。
- 音質の向上:SX-5は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。25cmコーン型、6.5cmドーム型、3cmドーム型を搭載し、周波数特性は30Hz~20kHz、能率は90dB/W/m、クロスオーバー周波数は800Hz/5kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉型の落ち着きと中域調整を合わせるなら、ボーカル、室内楽、ピアノトリオ、アコースティックを自然に聴きやすいです。
SANSUI AU-555AとJBL L36 Decadeの組み合わせ
- 互換性:JBL L36 Decadeは8Ω、許容入力50W(連続プログラム)、推奨アンプ出力―、音圧レベル89dB(新JIS)です。AU-555Aは8Ωで25/25Wなので、許容入力50Wを見ながら中音量を中心に整えやすい組み合わせです。
- 音質の向上:L36 Decadeは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。25cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型を搭載し、周波数特性は―、能率は89dB、クロスオーバー周波数は1.5kHz/6kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:JBLらしい明るさとAU-555Aの中域調整を合わせるなら、ロック、ソウル、ブルース、70年代ポップスを表情豊かに楽しみやすいです。
SANSUI AU-555Aは、25/25W(8Ω)の出力、4Ω~16Ω対応、トリプルトーンコントロールを備えた、調整力のあるプリメインアンプです。
スピーカー側の能率と入力値を見ながら音量を整えると、ヴィンテージらしい質感を引き出しやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-555Aの詳細スペック一覧
| SANSUI AU-555Aの詳細スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオ・プリメインアンプ |
| 定格出力 | ミュージックパワー(IHF):85W(4Ω)、60W(8Ω) / 実効出力:33/33W(4Ω)、25/25W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.5%以下(定格出力) |
| 混変調歪率 | 0.5%以下(定格出力、SMPTE、60Hz:7000Hz=4:1) |
| パワーバンドウィズ | 20Hz~40000Hz(8Ω、IHF) |
| 周波数特性 | メインアンプ部:20Hz~40000Hz ±1dB / プリアンプ部:20Hz~30000Hz ±1dB |
| チャンネルセパレーション | メインアンプ部:60dB以上(1kHz、定格出力) / Phono1、2:45dB以上 / Tuner、AUX:50dB以上 |
| ハム及び雑音 | メインアンプ部:100dB以上 / Phono1、2:70dB以上 / Tuner、AUX:80dB以上 |
| 入力感度/インピーダンス | メインアンプ部:1V(定格出力)/100kΩ以上 / Phono1、2:2mV/50kΩ / Tuner:180mV/50kΩ / AUX:180mV/50kΩ / Tape Play(Pin):180mV/50kΩ / Tape Recorder(Din):180mV/50kΩ |
| 負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
| ダンピングファクター | 50(8Ω負荷) |
| 出力電圧 | 最大出力:5V / 定格出力:1V |
| 録音出力 | Tape Rec(Pin):180mV / Tape Recorder(Din):30mV |
| イコライザー | Phono:RIAA NF型 |
| コントロール | Bass:30Hz ±12dB / Midrange:1.5kHz ±5dB / Treble:15kHz ±10dB / Loudness:+3dB(10kHz)、+8dB(50Hz) |
| スイッチ | ローフィルター:50Hz -8dB / ハイフィルター:10kHz -7dB |
| 電源 | 100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 130W |
| 外形寸法 | 幅395x高さ127x奥行278mm |
| 重量 | 8kg |
