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SANSUI(サンスイ) AU-777Dを徹底解説!【準コンプリメンタリ・ダーリントン回路】

この記事の概要

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SANSUI AU-777Dは、1969年6月に発売されたソリッドステート・プリメインアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

SANSUI AU-777Dの概要と特徴

項目SANSUI AU-777D
型式ソリッド・ステート/プリメインアンプ
ミュージックパワー70W±1dB(8Ω)
実効出力30W/30W±1dB(8Ω)
全高調波歪率0.5%以下
周波数特性20Hz~100,000Hz、±1dB
ダンピングファクター15(8Ω)
負荷インピーダンス4Ω~16Ω
重量12.5kg

▼ 詳しいスペックはこちら

SANSUI AU-777Dは、AU-777をベースに部分改良を加えたプリメインアンプです。実効出力は30W/30W(8Ω)、負荷インピーダンスは4Ω~16Ω、周波数特性は20Hz~100,000Hzです。広帯域な特性と多機能な調整系を備えた一台として楽しめます。

特徴①|準コンプリメンタリ・ダーリントン回路を採用

メインアンプ部には、準コンプリメンタリ・ダーリントン回路が採用されています。初段から最終出力段までの全増幅回路をNFアンプで構成し、全段にシリコントランジスタを用いています。

AU-777Dの回路構成は、どこが聴きどころですか?

聴きどころは、30W/30W(8Ω)の出力を支えるソリッドステートらしい反応の良さです。全段シリコントランジスタ構成による明快な鳴り方を、当時のサンスイらしい濃さとあわせて味わえます。

特徴②|T.T.C.で中域まで細かく整えられる

AU-777Dは、低音と高音だけでなく中域も調整できます。

Bass、Midrange、Trebleを備えたT.T.C.を搭載しています。Bassは20Hzで±15dB、Midrangeは1,500Hzで±5dB、Trebleは20,000Hzで±15dBです。部屋やスピーカーに合わせて中域の厚みまで追い込める点が魅力です。

  • Bassは20Hzで±15dBです。
  • Midrangeは1,500Hzで±5dBです。
  • Trebleは20,000Hzで±15dBです。

特徴③|プリメイン分離とセンターチャンネル出力

AU-777Dは、プリアンプ部とメインアンプ部を分離して単独使用できます。さらにセンターチャンネル出力端子を備え、フラット出力と159Hzハイカット出力の2回路が用意されています。

拡張性の見どころ

一体型プリメインとして使いながら、外部機器やセンターチャンネルを含む構成も試せます。ステレオ再生を中心にしつつ発展性を残した設計が、AU-777Dらしいところです。

特徴④|ステレオバランスチェックとPSC保護回路

左右バランスを正確に調整しやすいステレオバランスチェック回路を備えています。また、出力端子のショート時にパワートランジスタを保護する純電子PSC回路と速断ヒューズも採用されています。

バランスチェック回路はどんな時に役立ちますか?

左右の音量差を整えたいときに役立ちます。モノラル信号を聴きながら調整できるため、古い録音や左右で条件が違う部屋でも定位を整えやすいのが便利です。

SANSUI AU-777Dと他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、SANSUI AU-777Dと、同時期のヴィンテージアンプ3機種を比較します。

対象はSANSUI AU-777、SANSUI AU-666、TRIO KA-4000です。

項目SANSUI AU-777DSANSUI AU-777SANSUI AU-666TRIO KA-4000
型式ソリッド・ステート/プリメインアンプソリッド・ステート・プリメインアンプステレオプリメインアンププリメインアンプ
出力30W/30W(8Ω)ステレオ実効出力:25W+25W35/35W(8Ω)40W/40W(8Ω)
歪率全高調波歪率:0.5%以下全高調波歪率:0.5%以下全高調波歪率:0.5%以下(定格出力)0.05%(20W/20W、1kHz、8Ω)
周波数特性20Hz~100,000Hz、±1dB20Hz~100kHz ±1dB10Hz~70000Hz、±1dB15Hz~60,000Hz ±0.5dB
負荷インピーダンス4Ω~16Ω8Ω~16Ω4Ω~16Ω
ダンピングファクター15(8Ω)24(8Ω)40(8Ω負荷)30(8Ω)
60(16Ω)
入力感度/インピーダンスPhono1:2mV/50kΩ
Phono2:2mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ
Tuner、AUX:140mV/100kΩ
Phono1:2mV/47kΩ
Phono2:2mV/100kΩ
AUX1、2、Tape Monitor:140mV/100kΩ
Phono1、2:2mV/50kΩ
Tuner、AUX、Tape Play:180mV/100kΩ
Phono1、2:2mV/100kΩ
AUX、Tuner、Tape Play:200mV/100kΩ
消費電力最大:165VA240W最大出力時:180W
外形寸法幅435x高さ155x奥行334mm幅435x高さ155x奥行334mm幅415x高さ127x奥行278mm幅408x高さ134x奥行280mm
重量12.5kg12.3kg9.75kg8kg

SANSUI AU-777DとSANSUI AU-777との比較

SANSUI AU-777DとSANSUI AU-777との比較は以下の通りです。

  • 出力:AU-777Dは30W/30W(8Ω)、AU-777はステレオ実効出力25W+25Wです。出力の数値ではAU-777Dが大きいです。
  • 全高調波歪率:どちらも0.5%以下です。歪率の数値は同じ内容です。
  • 周波数特性:どちらも20Hz~100kHz系の掲載です。周波数レンジはほぼ同じ内容です。
  • 負荷インピーダンス:AU-777Dは4Ω~16Ω、AU-777は8Ω~16Ωです。4Ω対応まで見るならAU-777Dが幅広いです。
  • ダンピングファクター:AU-777Dは15、AU-777は24です。8Ω時の数値ではAU-777が大きいです。
  • 重量:AU-777Dは12.5kg、AU-777は12.3kgです。重量はかなり近い数値です。

SANSUI AU-777DとSANSUI AU-666との比較

SANSUI AU-777DとSANSUI AU-666との比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-777Dは30W/30W、AU-666は35/35Wです。8Ω時の出力ではAU-666が大きいです。
  • 全高調波歪率:どちらも0.5%以下です。歪率の数値は同じ内容です。
  • 周波数特性:AU-777Dは20Hz~100,000Hz、AU-666は10Hz~70,000Hzです。上限の数値ではAU-777Dが高いです。
  • 負荷インピーダンス:どちらも4Ω~16Ωです。対応範囲は同じ内容です。
  • ダンピングファクター:AU-777Dは15、AU-666は40です。8Ω時の数値ではAU-666が大きいです。
  • 重量:AU-777Dは12.5kg、AU-666は9.75kgです。重量ではAU-777Dが重いです。

SANSUI AU-777DとTRIO KA-4000との比較

SANSUI AU-777DとTRIO KA-4000との比較は以下の通りです。

  • 8Ω出力:AU-777Dは30W/30W、KA-4000は40W/40Wです。8Ω時の出力ではKA-4000が大きいです。
  • 歪率:AU-777Dは0.5%以下、KA-4000は0.05%(20W/20W、1kHz、8Ω)です。掲載条件は異なりますが、数値ではKA-4000が小さいです。
  • 周波数特性:AU-777Dは20Hz~100,000Hz、KA-4000は15Hz~60,000Hzです。上限の数値ではAU-777Dが高いです。
  • ダンピングファクター:AU-777Dは15、KA-4000は30(8Ω)と60(16Ω)です。8Ω時の数値ではKA-4000が大きいです。
  • 入力感度:AU-777DはTuner、AUXが140mV、KA-4000はAUX、Tuner、Tape Playが200mVです。ライン系の入力感度ではAU-777Dが小さい入力値です。
  • 重量:AU-777Dは12.5kg、KA-4000は8kgです。重量ではAU-777Dが重いです。

SANSUI AU-777Dとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

SANSUI AU-777Dは8Ωで30W/30W、負荷インピーダンス4Ω~16Ωに対応するプリメインアンプです。

ここでは中出力アンプでも鳴らしやすい能率や許容入力を持つスピーカーとして、DIATONE DS-251、Lo-D HS-500、Technics SB-7000を取り上げます。

SANSUI AU-777DとDIATONE DS-251との組み合わせ

  • 互換性:DS-251は定格インピーダンス8Ω、最大入力40W、出力音圧レベル91dB/W(新JIS)、97dB/VAです。推奨アンプ出力は―です。AU-777Dは8Ωで30W/30Wなので、最大入力40Wを意識して音量を少しずつ上げる使い方が向いています。
  • 音質の向上:DS-251は3ウェイ・3スピーカー・アコースティックエアーサスペンション方式で、25cmコーン型、5cmコーン型、3cmコーン型を搭載しています。再生周波数帯域は40Hz~25kHz、出力音圧レベルは91dB/W、クロスオーバー周波数は2kHz、10kHzです。AU-777DのT.T.C.と合わせると、密閉系の低域と中高域の抜けを調整しやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル歌謡曲、ジャズ、フォークに向いています。91dB/Wの出力音圧レベルがあるため、音量を上げすぎず、声の厚みと低域のまとまりを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。

SANSUI AU-777DとLo-D HS-500との組み合わせ

  • 互換性:HS-500はインピーダンス8Ω、最大入力20W(70Hz以上連続)、出力音圧レベル88dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。AU-777Dは8Ωで30W/30Wなので、最大入力20Wを超えないように控えめな音量から調整することが大切です。
  • 音質の向上:HS-500は2ウェイ・2スピーカー・ダンプドバスレフ方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型とホーン型を搭載しています。周波数帯域は40Hz~20kHz、出力音圧レベルは88dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。AU-777DのMidrange調整を使うと、ホーン型の存在感を部屋に合わせて整えやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンルボーカル、ブルース、小編成ジャズに向いています。88dB/W/mの出力音圧レベルと20Wの最大入力を見ながら、近めの距離で音量を作るとまとまりやすいです。

SANSUI AU-777DとTechnics SB-7000との組み合わせ

  • 互換性:SB-7000はインピーダンス6Ω、瞬間最大入力150W、出力音圧レベル93dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。AU-777Dは負荷インピーダンス4Ω~16Ωに対応するため、6Ωスピーカーとして音量を段階的に上げながら使える組み合わせです。
  • 音質の向上:SB-7000は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、35cmコーン型、12cmコーン型、3.2cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域とクロスオーバー周波数は―、出力音圧レベルは93dB/W/mです。AU-777Dの30W/30W(8Ω)級出力でも、能率を活かして大型フロア型らしいスケールを狙いやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンルロック、オーケストラ、フュージョンに向いています。93dB/W/mの出力音圧レベルがあるため、Bassを上げすぎず、低域の厚みと中域の見通しを確認しながら鳴らすと聴きやすいです。

SANSUI AU-777Dは、準コンプリメンタリ・ダーリントン回路、T.T.C.、プリメイン分離、センターチャンネル出力を備えた、調整幅の広いソリッドステート・プリメインアンプです。

スピーカーを合わせるときは、4Ω~16Ωの負荷条件、許容入力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から鳴らしていくと、AU-777Dの中域調整と広帯域感をつかみやすくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

SANSUI AU-777Dの詳細スペック一覧

項目内容
型式ソリッド・ステート/プリメインアンプ
定格出力ミュージックパワー(IHF):70W±1dB(8Ω)
実効出力:30W/30W±1dB(8Ω)
全高調波歪率0.5%以下
混変調歪率0.8%以下(60Hz:7kHz=4:1)
パワーバンドウィズ20Hz~50000Hz(歪率0.5%)
周波数特性20Hz~100,000Hz、±1dB
チャンネルセパレーション20dB以上(1000Hz)
ハム及び雑音100dB以上(クローズドサーキット)
入力感度/インピーダンスメインアンプ部:1V/300kΩ(定格出力、1kHz)
Phono1:2mV±3dB/50kΩ
Phono2:2mV±3dB/30kΩ、50kΩ、100kΩ
MIC:3.5mV±3dB/50kΩ
Tuner:140mV±3dB/100kΩ
AUX:140mV±3dB/100kΩ
Tape Mon(Pin):140mV±3dB/100kΩ
Tape Recorder(Din):140mV±3dB/100kΩ
ダンピングファクター15(8Ω)
負荷インピーダンス4Ω~16Ω
センターチャンネル出力電圧フラット出力:10V(1kHz)
ハイカット出力:10V(50Hz、fo=159Hz)
プリアンプ出力電圧最大出力電圧:4V
定格出力電圧:1V
プリアンプ部全高調波歪率0.1%(定格出力電圧)
プリアンプ部周波数特性20Hz~70,000Hz、+0.5 -1.5dB
プリアンプ部ハム及び雑音Phono1、2:80dB以上
MIC:85dB以上
Tuner:85dB以上
AUX:85dB以上
録音出力Tape Rec(Pin):150mV±3dB
Tape Recorder(Din):30mV±3dB
コントロールBass:20Hz±15dB(3dBステップ)
Midrange:1,500Hz±5dB(1dBステップ)
Treble:20,000Hz±15dB(3dBステップ)
ラウドネス50Hz +8dB、10,000Hz +2.5dB(ボリューム-30dB)
スイッチハイフィルター:20,000Hz、-18dB(12dB/oct)
ローフィルター:20Hz、-26dB(12dB/oct)
ミューティング:-20dB
構成31Tr、5Di
電源電圧100V、50Hz/60Hz
外形寸法幅435x高さ155x奥行334mm
重量12.5kg
別売ウォルナット製ウッドケース
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