この記事の概要
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SANSUI AU-α777DGは、MASH方式D/Aコンバーターを内蔵したプリメインアンプです。
本記事では、AU-α777DGの特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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SANSUI AU-α777DGの概要と特徴

| SANSUI AU-α777DGの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | α-Xバランスド・インテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1989年頃 |
| 定価 | 96,500円 |
| 実効出力 | 105W+105W(6Ω) 90W+90W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
| 重量 | 18.2kg |
SANSUI AU-α777DGは、1989年頃に96,500円で発売されたプリメインアンプです。実効出力は105W+105W(6Ω)、90W+90W(8Ω)で、本格的なアナログ増幅部にデジタル入力を組み合わせたモデルです。
特徴①|MASH方式D/Aコンバーター搭載
AU-α777DGは、デジタル入力を備え、MASH方式によるNew L.D.C.Sを搭載しています。デジタル回路とアナログ回路それぞれに専用トランスを備え、CDプレーヤーをデジタル接続して使える点が大きな個性です。

AU-α777DGはデジタル入力が使えるアンプですか?
デジタル部の周波数特性は4Hz~20kHz ±0.5dB、SN比は108dB以上(EIAJ)です。
デジタル入力レベルは0.5Vp-p/75Ωで、外部デジタル機器をプリメインアンプ側で受けられる仕様です。
特徴②|α-Xバランス回路と105W+105W出力
- 実効出力:105W+105W(6Ω)、90W+90W(8Ω)です。
- ダイナミックパワー:230W(2Ω)、220W(4Ω)、155W(6Ω)です。
- 全高調波歪率:0.003%以下(8Ω)です。
- ダンピングファクター:150(8Ω)です。
パワーアンプ部にはα-Xバランス回路が採用されています。バランス動作によって回路自体がノイズや歪をキャンセルし、電流供給と信号純度の両立を狙った構成です。
特徴③|左右対称構造と大型トランス
筐体内部は電源部を中心に置いた左右対称構造です。大型パワートランスと大型電解コンデンサーを組み合わせ、18.2kgの重量で安定した電源供給を支える作りになっています。
信号経路の引き回しを短くし、左右チャンネルの条件を揃える考え方が採られているため、定位や低域の支えを重視する使い方にも向いています。
特徴④|ラインダイレクトとMM/MCフォノ
ライン入力にはラインダイレクト機能があり、イコライザーなどを省いた経路で再生できます。フォノ入力はMMとMCに対応し、デジタル入力だけでなくアナログ再生も受け止める内容です。
- Phono MM入力:2.5mV/47kΩです。
- Phono MC入力:300μV/100Ωです。
- Phono最大許容入力:MM 210mV、MC 21mVです。
- Phono MM周波数特性:20Hz~20kHz ±0.2dBです。
特徴⑤|リモコン操作とCDシンクロ



AU-α777DGは普段使いの操作性も良いですか?
マスターボリュームとバランスにはモーター駆動型を採用し、リモコンで調整できます。さらにサンスイ製CDプレーヤーの再生や選曲、CDシンクロ録音にも対応しており、デジタル世代らしい操作性を備えたアンプです。
SANSUI AU-α777DGと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、SANSUI AU-α777DGと同時代のαシリーズを比べます。出力、歪率、ダイナミックパワー、重量を見ると、デジタル入力を備えたAU-α777DGの立ち位置が見えやすくなります。
| 機種 | 実効出力 | 全高調波歪率 | 重量 |
|---|---|---|---|
| SANSUI AU-α777DG | 105W+105W(6Ω) 90W+90W(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 18.2kg |
| SANSUI AU-α607DR | 105W+105W(6Ω) 90W+90W(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 18.0kg |
| SANSUI AU-α707DR | 160W+160W(6Ω) 130W+130W(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 22.5kg |
| SANSUI AU-α907DR | 190W+190W(6Ω) 160W+160W(8Ω) | 0.003%以下(8Ω) | 33.0kg |
SANSUI AU-α777DGとSANSUI AU-α607DRの比較
SANSUI AU-α777DGとSANSUI AU-α607DRとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α777DGは105W+105W(6Ω)と90W+90W(8Ω)、AU-α607DRも105W+105W(6Ω)と90W+90W(8Ω)です。出力値は同じ掲載値です。
- 全高調波歪率:AU-α777DGは0.003%以下、AU-α607DRも0.003%以下です。歪率の掲載値は同じです。
- ダイナミックパワー:AU-α777DGは230W(2Ω)、AU-α607DRは280W(2Ω)です。2Ω時の瞬間出力ではAU-α607DRが大きいです。
- デジタル部:AU-α777DGは周波数特性4Hz~20kHz ±0.5dB、AU-α607DRは―です。D/Aコンバーター内蔵という点ではAU-α777DGが特徴的です。
- 重量:AU-α777DGは18.2kg、AU-α607DRは18.0kgです。重量ではAU-α777DGが重いです。
SANSUI AU-α777DGとSANSUI AU-α707DRの比較
SANSUI AU-α777DGとSANSUI AU-α707DRとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α777DGは90W+90W(8Ω)、AU-α707DRは130W+130W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではAU-α707DRが少し大きいです。
- 全高調波歪率:AU-α777DGは0.003%以下、AU-α707DRも0.003%以下です。歪率の掲載値は同じです。
- ダイナミックパワー:AU-α777DGは230W(2Ω)、AU-α707DRは405W(2Ω)です。2Ω時の瞬間出力ではAU-α707DRが大きいです。
- デジタル部:AU-α777DGはSN比108dB以上(EIAJ)、AU-α707DRは―です。D/Aコンバーター内蔵という点ではAU-α777DGが特徴的です。
- 重量:AU-α777DGは18.2kg、AU-α707DRは22.5kgです。重量ではAU-α707DRが重いです。
SANSUI AU-α777DGとSANSUI AU-α907DRの比較
SANSUI AU-α777DGとSANSUI AU-α907DRとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:AU-α777DGは90W+90W(8Ω)、AU-α907DRは160W+160W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではAU-α907DRが大きいです。
- 全高調波歪率:AU-α777DGは0.003%以下、AU-α907DRも0.003%以下です。歪率の掲載値は同じです。
- ダンピングファクター:AU-α777DGは150(8Ω)、AU-α907DRは150(8Ω)です。制動力の掲載値は同じです。
- デジタル部:AU-α777DGはデジタル入力レベル0.5Vp-p/75Ω、AU-α907DRは―です。D/Aコンバーター内蔵という点ではAU-α777DGが特徴的です。
- 重量:AU-α777DGは18.2kg、AU-α907DRは33.0kgです。筐体重量ではAU-α907DRが重いです。
SANSUI AU-α777DGとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


AU-α777DGは8Ωで90W+90W、6Ωで105W+105Wの実効出力を備えています。スピーカーを合わせる時は、許容入力と出力音圧レベルを見ながら、音量を少しずつ上げて整えるのが基本です。
- Pioneer S-955III
- YAMAHA NS-690II
- ONKYO D-77X
SANSUI AU-α777DG × Pioneer S-955III
- 互換性:S-955IIIは―、定格入力75W、瞬間最大入力220W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは92dB/W/mです。AU-α777DGと合わせる場合は、定格入力を意識し、音量を少しずつ上げながら低域の量感を整える使い方が合います。
- 音質の向上:S-955IIIは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、36cmコーン型、6.5cmドーム型、リボン型を搭載します。再生周波数帯域は28Hz~120kHz、クロスオーバーは950Hz、5.5kHzで、AU-α777DGの広帯域なデジタル部とベリリウム系ユニットの情報量を合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、クラシック、映画音楽、シティポップに向きます。低域のスケールと高域の伸びを楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-α777DG × YAMAHA NS-690II
- 互換性:NS-690IIは8Ω、最大許容入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。AU-α777DGは8Ωで90W+90Wなので、最大許容入力を意識し、控えめな音量から丁寧に整える管理が合います。
- 音質の向上:NS-690IIは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、30cmコーン型、7.5cmドーム型、3cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は35Hz~20kHz、クロスオーバーは800Hz、6kHzで、AU-α777DGの制動感を密閉型の整った低域に合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズボーカル、昭和歌謡、アコースティックに向きます。自然な中域と落ち着いた低域を楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-α777DG × ONKYO D-77X
- 互換性:D-77Xは6Ω、最大入力200W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W/mです。AU-α777DGは6Ωで105W+105Wなので、最大入力に余裕を見ながら、音量を少しずつ上げて確認する使い方が合います。
- 音質の向上:D-77Xは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、31cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は28Hz~45kHz、クロスオーバーは300Hz、2.5kHzで、AU-α777DGの低域制動を大口径ウーファーの押し出しに合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、J-POP、フュージョン、ライブ録音に向きます。低域の瞬発力とボーカルの見通しを楽しみたい時に合わせやすいです。
SANSUI AU-α777DGは、α-Xバランス回路、MASH方式D/Aコンバーター、デジタル入力回路、MM/MCフォノを備えた、デジタル接続にも強いプリメインアンプです。
スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを確認しながら、低域のまとまりと音場の見通しが自然に出る音量を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
SANSUI AU-α777DGの詳細スペック一覧
| 型式 | α-Xバランスド・インテグレーテッドアンプ |
| 定価 | 96,500円(1989年頃) |
| デジタル部 周波数特性 | 4Hz~20kHz ±0.5dB |
| デジタル部 SN比 | 108dB以上(EIAJ) |
| デジタル部 高周波歪率 | 0.003%以下 |
| デジタル入力レベル | 0.5Vp-p/75Ω 光入力:660nm(発光波長) |
| 実効出力 | 105W+105W(6Ω) 90W+90W(8Ω) |
| ダイナミックパワー | 230W(2Ω) 220W(4Ω) 155W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.003%以下(実効出力時、8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.003%以下(8Ω) |
| ダンピングファクター | 150(8Ω) |
| パワーアンプ部 周波数特性 | DC~200kHz +0 -3dB(1W) |
| TIM歪 | 測定限界値以下(SAWTOOTH) |
| スルーレイト | 180V/μsec |
| ライズタイム | 0.6μsec |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:300μV/100Ω CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:150mV/20kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM:210mV MC:21mV |
| プリアンプ部 周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.2dB CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:DC~200kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:88dB以上 Phono MC:70dB以上 CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2、3:110dB以上 |
| トーンコントロール | Bass:±6dB(50Hz) Treble:±6dB(15kHz) |
| サブソニックフィルター | 16Hz(-3dB)、6dB/oct |
| ラウドネス | +6dB(50Hz) +4dB(10kHz) |
| 定格消費電力 | 250W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ163x奥行450mm |
| 重量 | 18.2kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン RS-1130 |
