この記事の概要
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KENWOOD KA-1100SDは、1984年頃に登場したSuperDLDインテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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KENWOOD KA-1100SDの概要と特徴

| 項目 | KENWOOD KA-1100SD |
|---|---|
| 型式 | SuperDLDインテグレーテッドアンプ |
| 定格出力 | 180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz、THD 0.006%) 150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.004%) 210W+210W(4Ω、1kHz、THD 0.004%) |
| 全高調波歪率 | 0.004%(定格出力時) 0.003%(1/2定格出力時) |
| 周波数特性 | DC~200kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | 1000(50Hz) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω Tuner、AUX、Tape:150mV/47kΩ |
| スルーレート | ±100V/μs |
| 重量 | 14.7kg |
KENWOOD KA-1100SDは、6Ωで180W+180W、8Ωで150W+150Wの定格出力を持つプリメインアンプです。ダンピングファクターは1000、周波数特性はDC~200kHz +0 -3dBで、Super DLDとΣドライブTypeBを軸にした高出力モデルとして楽しめます。
特徴①|Super DLDによる強力な電源構成

KA-1100SDのSuper DLDは、どこが聴きどころですか?
聴きどころは、ローパワーアンプとハイパワーアンプ、それぞれの電源を活用するSuper DLDの考え方です。約50Wまでを受け持つローパワーアンプ駆動時にも大きな電源容量を使う構成で、小音量から低域の押し出しまで余裕を持たせる方向の設計です。
特徴②|180W+180Wとダンピングファクター1000
KA-1100SDは、数値面でも力強さが見えるアンプです。
- 6Ωで180W+180Wの定格出力です。
- 8Ωで150W+150Wの定格出力です。
- ダンピングファクターは1000(50Hz)です。
さらに1kHz条件では4Ωで210W+210W、6Ωで190W+190W、8Ωで160W+160Wという出力も示されています。大きめのスピーカーをしっかり鳴らしたい時に注目したい数値です。
特徴③|ΣドライブTypeBでスピーカー端子まで制御
ΣドライブTypeBは、スピーカー端子までNFループをかける設計思想を持っています。配線材、リレー、スピーカー切換えスイッチなどの影響をループ内に取り込み、アンプの出力端子での性能を整えることを狙った構成です。
特徴④|MC/MM専用イコライザーとCDダイレクト



レコード再生やCD再生にもこだわった作りですか?
こだわった作りです。PhonoはMMが2.5mV/47kΩ、MCが0.1mV/100Ωで、MC用とMM用それぞれの入力部差動回路とNF素子を差し換えるイコライザーアンプを採用しています。CDダイレクトスイッチも搭載しており、アナログとCDの両方を太く楽しめる構成になっています。
KENWOOD KA-1100SDと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD KA-1100SDと、同系統のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はKENWOOD KA-1100D、KENWOOD KA-990SD、KENWOOD KA-990Dです。
| 項目 | KENWOOD KA-1100SD | KENWOOD KA-1100D | KENWOOD KA-990SD | KENWOOD KA-990D |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | SuperDLDインテグレーテッドアンプ | NEW VIG・DLDインテグレーテッドアンプ | SuperDLDインテグレーテッドアンプ | NEW VIG・DLDインテグレーテッドアンプ |
| 6Ω出力 | 180W+180W(20Hz~20kHz) | 180W+180W(20Hz~20kHz) | 125W+125W(20Hz~20kHz) | 130W+130W(20Hz~20kHz) |
| 8Ω出力 | 150W+150W(20Hz~20kHz) | 150W+150W(20Hz~20kHz) | 105W+105W(20Hz~20kHz) | 110W+110W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω出力 | 210W+210W(1kHz) | 220W+220W(1kHz) | 150W+150W(1kHz) | 150W+150W(1kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.004%(定格出力時) 0.003%(1/2定格出力時) | 0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時) | 0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時) | 0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時) |
| 周波数特性 | DC~200kHz +0 -3dB | DC~200kHz +0 -3dB | DC~200kHz +0 -3dB | DC~200kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | 1000(50Hz) | 1000(50Hz) | 1000(50Hz) | 1000(50Hz) |
| Phono MC | 0.1mV/100Ω | 0.1mV/100Ω | 0.2mV/100Ω | 0.2mV/100Ω |
| スルーレート | ±100V/μs | ― | ±100V/μs | ― |
| 消費電力 | 370W | 410W | 230W | 300W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ158x奥行383mm | 幅440x高さ170x奥行420mm | 幅440x高さ143x奥行383mm | 幅440x高さ158x奥行420mm |
| 重量 | 14.7kg | 18kg | 11.0kg | 13.5kg |
KENWOOD KA-1100SDとKENWOOD KA-1100Dとの比較
KENWOOD KA-1100SDとKENWOOD KA-1100Dとの比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:どちらも180W+180Wです。20Hz~20kHz条件では同じ数値です。
- 4Ω出力:KA-1100SDは210W+210W、KA-1100Dは220W+220Wです。1kHz条件ではKA-1100Dが大きいです。
- Phono MC:どちらも0.1mV/100Ωです。入力条件は同じです。
- 消費電力:KA-1100SDは370W、KA-1100Dは410Wです。数値ではKA-1100Dが大きいです。
- 重量:KA-1100SDは14.7kg、KA-1100Dは18kgです。重量ではKA-1100Dが重いです。
KENWOOD KA-1100SDとKENWOOD KA-990SDとの比較
KENWOOD KA-1100SDとKENWOOD KA-990SDとの比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:KA-1100SDは180W+180W、KA-990SDは125W+125Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-1100SDが大きいです。
- 8Ω出力:KA-1100SDは150W+150W、KA-990SDは105W+105Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-1100SDが大きいです。
- ダンピングファクター:どちらも1000(50Hz)です。数値は同じ1000です。
- Phono MC:KA-1100SDは0.1mV/100Ω、KA-990SDは0.2mV/100Ωです。入力感度の数値はKA-1100SDが小さいです。
- 重量:KA-1100SDは14.7kg、KA-990SDは11.0kgです。重量ではKA-1100SDが重いです。
KENWOOD KA-1100SDとKENWOOD KA-990Dとの比較
KENWOOD KA-1100SDとKENWOOD KA-990Dとの比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:KA-1100SDは180W+180W、KA-990Dは130W+130Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-1100SDが大きいです。
- 8Ω出力:KA-1100SDは150W+150W、KA-990Dは110W+110Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-1100SDが大きいです。
- 周波数特性:どちらもDC~200kHz +0 -3dBです。範囲は同じです。
- 消費電力:KA-1100SDは370W、KA-990Dは300Wです。数値ではKA-1100SDが大きいです。
- 重量:KA-1100SDは14.7kg、KA-990Dは13.5kgです。重量ではKA-1100SDが重いです。
KENWOOD KA-1100SDとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KENWOOD KA-1100SDは6Ωで180W+180W、8Ωで150W+150Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。ここでは高出力とダンピングファクター1000を音量管理しながら活かしたいスピーカーとして、DIATONE DS-1000HR、JBL 4311B、ONKYO Scepter 500を取り上げます。
KENWOOD KA-1100SDとDIATONE DS-1000HRとの組み合わせ
- 互換性:DS-1000HRは公称インピーダンス6Ω、最大入力180W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。KA-1100SDは6Ωで180W+180Wのため、6Ω同士として接続しやすく、最大入力180Wを目安に音量を丁寧に整える使い方が向いています。
- 音質の向上:DS-1000HRは3ウェイ3スピーカー・密閉方式で、27cmコーン型ウーファー、5.0cmドーム型ミッドレンジ、2.3cmドーム型トゥイーターを搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~40kHz、クロスオーバー周波数は600Hz、5kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、クラシック、フュージョンに向いています。密閉方式と90dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、低域の締まりと中高域の輪郭を確認しながら音量を合わせると聴きやすいです。
KENWOOD KA-1100SDとJBL 4311Bとの組み合わせ
- 互換性:4311Bはインピーダンス8Ω、許容入力40W(RMS)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W/mです。KA-1100SDは8Ωで150W+150Wのため、許容入力40Wを意識し、小音量から中域の張りを確認する音量管理が大切です。
- 音質の向上:4311Bは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型ウーファー、13cmコーン型スコーカー、3.6cmコーン型トゥイーターを搭載しています。再生周波数帯域は45Hz~15kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は1.5kHz、6kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ライブ録音に向いています。91dB/W/mの出力音圧レベルを見ながら、ボーカルの押し出しとドラムの量感が強くなりすぎない位置を探ると楽しめます。
KENWOOD KA-1100SDとONKYO Scepter 500との組み合わせ
- 互換性:Scepter 500はインピーダンス8Ω、最大入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル96dB/W/mです。KA-1100SDは8Ωで150W+150Wのため、高能率な大型フロア型として、控えめな音量からホーンの出方を整える使い方が合います。
- 音質の向上:Scepter 500は4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、38cmコーン型ウーファー、セクトラルホーン型中域、音響レンズ付カテノイダルホーン型高域、ホーン型超高域を搭載しています。再生周波数帯域は25Hz~35000Hz、クロスオーバー周波数は800Hz、5000Hzです。
- おすすめの音楽ジャンル:ビッグバンド、オーケストラ、ジャズボーカルに向いています。96dB/W/mの出力音圧レベルを活かし、広い音場と金管の伸びを確認しながら音量を整えると迫力を出しやすいです。
KA-1100SDは、Super DLD、ΣドライブTypeB、ダンピングファクター1000という構成から、スピーカーをしっかり支えたい人に向いたプリメインアンプです。
組み合わせるスピーカーでは、インピーダンスと入力値を確認しながら、低域の制動感と中高域の張りが自然にまとまる音量を探ると、このモデルらしい力感を楽しみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
詳細スペック一覧
| 項目 | KENWOOD KA-1100SD |
|---|---|
| 型式 | SuperDLDインテグレーテッドアンプ |
| 定格出力(両ch動作) | 20Hz~20kHz:180W+180W(6Ω、THD 0.006%) 150W+150W(8Ω、THD 0.004%) 1kHz:210W+210W(4Ω、THD 0.004%) 190W+190W(6Ω、THD 0.004%) 160W+160W(8Ω、THD 0.004%) |
| 全高調波歪率(20Hz~20kHz) | Phono→SP端子:0.004%(定格出力時) Tuner、AUX、Tape→SP端子:0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時) |
| 混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | Tuenr、AUX、Tape→SP端子:0.003%(定格出力時、8Ω) |
| 周波数特性 | Tuner、AUX、Tape→SP端子:DC~200kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター(50Hz) | 1000 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω Tuner、AUX、Tape:150mV/47kΩ Adaptor In:150mV/47kΩ |
| SN比(IHF-A) | Phono MM→SP端子:88dB Phono MC→SP端子:78dB(250μV) Tuner、AUX、Tape→SP端子:108dB |
| トーンコントロール | Bass 200Hz:50Hz ±10dB 400Hz:100Hz ±10dB Treble 3kHz:10kHz ±10dB 6kHz:20kHz ±10dB |
| ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | 30Hz:+3dB、+6dB、+9dB 60Hz:+3dB、+6dB、+9dB 90Hz:+3dB、+6dB、+9dB |
| サブソニックフィルター(-3dB) | 18Hz、6dB/oct |
| ライズタイム | Tuenr、AUX、Tape→SP端子:1.7μs |
| スルーレート | Tuner、AUX、Tape→SP端子:±100V/μs |
| 出力帯域幅(歪率0.04%) | Tuner、AUX、Tape→SP端子:5Hz~90kHz |
| Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.003%) | Phono MM:200mV Phono MC:8mV |
| Phono RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.2dB |
| 出力レベル/インピーダンス | Adaptor Out:150mV/680Ω Tape Rec:150mV/680Ω |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力(電気用品取締法) | 370W |
| 電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統、100W 電源スイッチ非連動:1系統、400W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ158x奥行383mm |
| 重量 | 14.7kg |
