MENU

KENWOOD(ケンウッド) KA-1080を徹底解説!【シンプルな信号経路とソースダイレクトを重視】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

KENWOOD KA-1080は、シンプルな信号経路とソースダイレクトを重視したインテグレーテッドアンプです。

本記事では、KA-1080の特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

この記事の著者
目次

KENWOOD KA-1080の概要と特徴

KENWOOD KA-1080の簡易スペック
型式インテグレーテッドアンプ
発売時期1996年頃
定価25,000円
定格出力105W+105W(4Ω)
50W+50W(8Ω)
全高調波歪率0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、30W)
0.01%(1kHz、8Ω、60W)
重量7.0kg

▼ 詳しいスペックはこちら

KENWOOD KA-1080は、1996年頃に25,000円で発売されたインテグレーテッドアンプです。定格出力は105W+105W(4Ω)、50W+50W(8Ω)で、手頃な価格帯ながらソースダイレクトやMMフォノを備えたモデルです。

特徴①|シンプル構成とロジカルフローコンストラクション

KA-1080は、徹底して単純化、短縮化した構成を目指したプリメインアンプです。信号経路の最短化を図るロジカルフローコンストラクションを採用しており、価格を抑えながら信号の流れを素直にする方向で設計されています。

KA-1080はシンプルに音楽を聴きたい人に向いていますか?

はい。複雑な機能を前面に出すより、基本的な入力、トーン、ラウドネス、フォノをまとめた構成です。奥行395mm、重量7.0kgなので、大きすぎないアンプでCDやレコードをまとめたい場合にも扱いやすいです。

特徴②|ピュアシグナルグランドライン

ノイズの回り込みを抑える考え方

KA-1080はピュアシグナルグランドラインを採用しています。交流電源のリップルや各種ノイズ成分が音声信号へ影響しにくいように配慮し、メイングランドラインに純粋な信号を流すことを狙った設計です。

  • 周波数特性:CD、Tuner、AUX、Tapeで10Hz~60kHz +0 -3dBです。
  • ダンピングファクター:42(50Hz)です。
  • 定格消費電力:140Wです。
  • 重量:7.0kgです。

特徴③|ソースダイレクトと基本操作の使いやすさ

ソースダイレクト回路を搭載しており、トーンコントロール、バランスコントロール、サブソニック回路などを使わない時にバイパスできます。CDやチューナーを素直に聴きたい場合は、余分な回路を避けたシンプルな再生がしやすい構成です。

KA-1080は低音や高音の調整もできますか?

はい。Bassは±10dB(100Hz)、Trebleは±10dB(10kHz)のトーンコントロールを備えています。さらにラウドネスコントロールは+8dB(100Hz、Volume-30dB)で、小音量時の低域を少し補いたい時にも使いやすい内容です。

特徴④|MMフォノとライン入力のバランス

  • Phono MM入力:2.5mV/47kΩです。
  • ライン入力:CD、Tuner、AUX、Tapeが200mV/47kΩです。
  • 最大許容入力:MM 100mV/0.5%です。
  • SN比:Phono MM 72dB、CD/Tuner/AUX/Tape 88dBです。

フォノはMM専用ですが、一般的なMMカートリッジを使うレコード再生には対応できます。ライン入力もCD、Tuner、AUX、Tapeを備えており、1990年代らしいCD中心のシステムにレコードを足す使い方がしやすいアンプです。

KENWOOD KA-1080と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、KENWOOD KA-1080と近い年代のケンウッド系ヴィンテージアンプを比べます。出力、周波数特性、フォノ入力、重量を見ると、KA-1080の立ち位置が分かりやすくなります。

機種定格出力周波数特性重量
KENWOOD KA-1080105W+105W(4Ω)
50W+50W(8Ω)
10Hz~60kHz +0 -3dB7.0kg
KENWOOD KA-3060R50W+50W(8Ω)5Hz~100kHz +0 -3dB7.0kg
KENWOOD KA-3080R130W+130W(4Ω)
60W+60W(8Ω)
5Hz~100kHz +0 -3dB8.0kg
KENWOOD KA-4040R70W+70W(6Ω)
60W+60W(8Ω)
5Hz~80kHz +0 -3dB8.7kg

KENWOOD KA-1080とKENWOOD KA-3060Rの比較

KENWOOD KA-1080とKENWOOD KA-3060Rとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:KA-1080は50W+50W(8Ω)、KA-3060Rも50W+50W(8Ω)です。8Ω時の出力値は同じです。
  • 全高調波歪率:KA-1080は0.01%(1kHz、8Ω、60W)、KA-3060Rは0.02%(1kHz、8Ω、50W)です。1kHz条件ではKA-1080が低い掲載値です。
  • 周波数特性:KA-1080は10Hz~60kHz、KA-3060Rは5Hz~100kHzです。表示帯域ではKA-3060Rが広いです。
  • リモコン:KA-1080は―、KA-3060Rは付属です。操作性の情報ではKA-3060Rが確認しやすいです。
  • 重量:KA-1080は7.0kg、KA-3060Rも7.0kgです。重量は同じです。

KENWOOD KA-1080とKENWOOD KA-3080Rの比較

KENWOOD KA-1080とKENWOOD KA-3080Rとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:KA-1080は105W+105W(4Ω)、KA-3080Rは130W+130W(4Ω)です。4Ω時の出力値ではKA-3080Rが大きいです。
  • 全高調波歪率:KA-1080は0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、30W)、KA-3080Rは0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、35W)です。20Hz~20kHz条件の歪率は同じです。
  • ダンピングファクター:KA-1080は42(50Hz)、KA-3080Rも42(50Hz)です。制動力の掲載値は同じです。
  • 最大許容入力:KA-1080はMM 100mV/0.5%、KA-3080RはMM 120mV/0.5%です。MM入力の最大許容入力ではKA-3080Rが大きいです。
  • 重量:KA-1080は7.0kg、KA-3080Rは8.0kgです。重量ではKA-3080Rが重いです。

KENWOOD KA-1080とKENWOOD KA-4040Rの比較

KENWOOD KA-1080とKENWOOD KA-4040Rとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:KA-1080は50W+50W(8Ω)、KA-4040Rは60W+60W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではKA-4040Rが大きいです。
  • 全高調波歪率:KA-1080は0.01%(1kHz、8Ω、60W)、KA-4040Rは0.03%(1kHz、8Ω、60W)です。1kHz、60W条件ではKA-1080が低い掲載値です。
  • フォノ入力:KA-1080はMM、KA-4040RはMM/MCです。MCカートリッジまで使うならKA-4040Rが候補になります。
  • ダイナミックパワー:KA-1080は―、KA-4040Rは120W+120W(4Ω)、90W+90W(8Ω)です。瞬間出力の情報はKA-4040Rが確認しやすいです。
  • 重量:KA-1080は7.0kg、KA-4040Rは8.7kgです。重量ではKA-4040Rが重いです。

KENWOOD KA-1080とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

KA-1080は8Ωで50W+50W、4Ωで105W+105Wの定格出力を持つアンプです。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を低めから整えると、無理のない鳴らし方を探しやすくなります。

  • YAMAHA NS-10M
  • DIATONE DS-500
  • JBL 4301WX

KENWOOD KA-1080 × YAMAHA NS-10M

  • 互換性:NS-10Mは8Ω、定格入力25W、最大入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。KA-1080は8Ωで50W+50Wなので、最大入力を意識し、音量を控えめな位置から調整する使い方が合います。
  • 音質の向上:NS-10Mは2ウェイ・2スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、18cmコーン型、3.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は60Hz~20kHz、クロスオーバーは2kHz、12dB/octで、KA-1080のソースダイレクトを小型密閉の輪郭表現に合わせやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、ポップス、ボーカル、宅録音源に向きます。中域の見通しと音像の近さを楽しみたい時に合わせやすいです。

KENWOOD KA-1080 × DIATONE DS-500

  • 互換性:DS-500は6Ω、最大入力180W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは88dB/W/mです。KA-1080と合わせる場合は、6Ω負荷を意識しながら、低域が膨らみすぎない音量を探る音量管理が合います。
  • 音質の向上:DS-500は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、18cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は42Hz~30kHz、クロスオーバーは2kHzで、KA-1080のシンプルな鳴らし方をL.C.P.振動板の軽快さに合わせやすい組み合わせです。
  • おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、ジャズ、アコースティック、女性ボーカルに向きます。小さめの音量でも輪郭を保って聴きたい時に合わせやすいです。

KENWOOD KA-1080 × JBL 4301WX

  • 互換性:4301WXは8Ω、最大許容入力15W(RMS)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは88dB/W/m(新JIS)です。KA-1080は8Ωで50W+50Wなので、入力値を意識し、近距離で音量を慎重に整える使い方が合います。
  • 音質の向上:4301WXは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、20cmコーン型、3.6cmコーン型を搭載します。周波数特性は45Hz~15kHz ±3dB、クロスオーバーは2.5kHzで、KA-1080の素直なライン入力をJBL小型モニターの明快さに合わせやすい内容です。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ソウル、ロック、ラジオ音源に向きます。ボーカルやリズム楽器を近い距離で楽しみたい時に合わせやすいです。

KENWOOD KA-1080は、ソースダイレクト、ピュアシグナルグランドライン、ロジカルフローコンストラクション、MMフォノを備えた、日常使いしやすいインテグレーテッドアンプです。

スピーカーを合わせる時は、許容入力と出力音圧レベルを見ながら、音量を上げすぎず、ボーカルやギターの輪郭が自然に出る位置を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

KENWOOD KA-1080の詳細スペック一覧

型式インテグレーテッドアンプ
定価25,000円(1996年頃)
定格出力105W+105W(4Ω、EIAJ)
50W+50W(8Ω、40Hz~20kHz、両ch動作、THD 0.06%)
全高調波歪率0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、30W)
0.01%(1kHz、8Ω、60W)
ダンピングファクター42(50Hz)
周波数特性CD、Tuner、AUX、Tape:10Hz~60kHz +0 -3dB
イコライザー偏差20Hz~20kHz ±1dB
最大許容入力MM:100mV/0.5%
SN比(IHF 66)Phono MM:72dB
CD、Tuner、AUX、Tape:88dB
トーンコントロールBass:±10dB(100Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
ラウドネスコントロール+8dB(100Hz、Volume-30dB)
入力感度/インピーダンスPhono MM:2.5mV/47kΩ
CD、Tuner、AUX、Tape:200mV/47kΩ
Adaptor In:200mV
出力レベル/インピーダンスTape Rec:200mV/220Ω
電源電圧AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力140W(電気用品取締法)
最大外形寸法幅440x高さ123x奥行395mm
重量7.0kg
目次