この記事の概要
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KENWOOD KA-3080Rは、シンプルな構成とローインピーダンスドライブ能力を意識したインテグレーテッドアンプです。
本記事では、KA-3080Rの特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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KENWOOD KA-3080Rの概要と特徴

| KENWOOD KA-3080Rの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1996年頃 |
| 定価 | 32,000円 |
| 定格出力 | 130W+130W(4Ω) 60W+60W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、35W) 0.01%(1kHz、8Ω、70W) |
| 重量 | 8.0kg |
KENWOOD KA-3080Rは、1996年頃に32,000円で発売されたインテグレーテッドアンプです。定格出力は130W+130W(4Ω)、60W+60W(8Ω)で、4Ω時の出力値とシンプルな信号経路が見どころです。
特徴①|単純化・短縮化を狙ったプリメイン構成
KA-3080Rは、徹底して単純化、短縮化を行ったシンプルな構成のプリメインアンプです。信号経路の最短化を図るロジカルフローコンストラクションも採用しており、機能を詰め込みすぎず、基本の増幅を整える方向で作られています。
プリント基板もソフトに固定することで振動を受けにくくしており、手頃な価格帯ながら内部構成への配慮が見られます。
特徴②|ディスクリート構成のファイナル段
パワーアンプ部では、余裕のあるパワートランジスタをディスクリート構成としてファイナル段に採用しています。電源部も強化されており、ローインピーダンスのスピーカーを意識したドライブ能力が特徴です。
- 定格出力:130W+130W(4Ω)、60W+60W(8Ω)です。
- 全高調波歪率:0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、35W)、0.01%(1kHz、8Ω、70W)です。
- ダンピングファクター:42(50Hz)です。
- 定格消費電力:170Wです。
特徴③|ピュアシグナルグランドライン

KA-3080Rはノイズ対策も考えられていますか?
はい。KA-3080Rはピュアシグナルグランドラインを採用しています。交流電源のリップルや各種ノイズ成分が音声信号へ悪影響を与えにくいようにし、メイングランドラインに純粋な信号だけを流すことを狙った設計です。
特徴④|ソースダイレクトと広い周波数特性
ソースダイレクト回路を搭載しており、トーンコントロール、バランスコントロール、サブソニック回路などを使わない時にバイパスできます。周波数特性はCD、Tuner、AUX、Tapeで5Hz~100kHz +0 -3dBとなっており、ライン入力の伸びを意識した仕様です。



KA-3080Rは小音量でも調整しやすいですか?
はい。Bassは±10dB(100Hz)、Trebleは±10dB(10kHz)で調整できます。さらにラウドネスコントロールは+9dB(100Hz、Volume-30dB)なので、夜間や小音量時の低域を補いたい時にも使いやすい内容です。
特徴⑤|MMフォノとリモコン付属
- Phono MM入力:2.5mV/47kΩです。
- ライン入力:CD、Tuner、AUX、Tapeが200mV/47kΩです。
- 最大許容入力:MM 120mV/0.5%です。
- 付属:リモコンです。
フォノはMM専用ですが、一般的なMMカートリッジを使うレコード再生には対応できます。CD、Tuner、AUX、Tapeのライン入力も備えているため、CD中心のシステムにレコードを足す使い方がしやすいアンプです。
KENWOOD KA-3080Rと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD KA-3080Rと近い年代のケンウッド系ヴィンテージアンプを比べます。出力、周波数特性、フォノ入力、重量を見ると、KA-3080Rの立ち位置が分かりやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|
| KENWOOD KA-3080R | 130W+130W(4Ω) 60W+60W(8Ω) | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 8.0kg |
| KENWOOD KA-1080 | 105W+105W(4Ω) 50W+50W(8Ω) | 10Hz~60kHz +0 -3dB | 7.0kg |
| KENWOOD KA-3060R | 50W+50W(8Ω) | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 7.0kg |
| KENWOOD KA-4040R | 70W+70W(6Ω) 60W+60W(8Ω) | 5Hz~80kHz +0 -3dB | 8.7kg |
KENWOOD KA-3080RとKENWOOD KA-1080の比較
KENWOOD KA-3080RとKENWOOD KA-1080との比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-3080Rは130W+130W(4Ω)、KA-1080は105W+105W(4Ω)です。4Ω時の出力値ではKA-3080Rが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-3080Rは0.01%(1kHz、8Ω、70W)、KA-1080は0.01%(1kHz、8Ω、60W)です。1kHz条件の歪率は同じです。
- 周波数特性:KA-3080Rは5Hz~100kHz、KA-1080は10Hz~60kHzです。表示帯域ではKA-3080Rが広いです。
- 最大許容入力:KA-3080RはMM 120mV/0.5%、KA-1080はMM 100mV/0.5%です。MM入力の最大許容入力ではKA-3080Rが大きいです。
- 重量:KA-3080Rは8.0kg、KA-1080は7.0kgです。重量ではKA-3080Rが重いです。
KENWOOD KA-3080RとKENWOOD KA-3060Rの比較
KENWOOD KA-3080RとKENWOOD KA-3060Rとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-3080Rは60W+60W(8Ω)、KA-3060Rは50W+50W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではKA-3080Rが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-3080Rは0.01%(1kHz、8Ω、70W)、KA-3060Rは0.02%(1kHz、8Ω、50W)です。1kHz条件の歪率ではKA-3080Rが低いです。
- 周波数特性:KA-3080RはCD、Tuner、AUX、Tapeで5Hz~100kHz、KA-3060RはCD、Tuner、Tapeで5Hz~100kHzです。表示帯域は同じです。
- ライン入力:KA-3080RはAUXの記載があり、KA-3060Rは―です。入力名の情報ではKA-3080Rが確認しやすいです。
- 重量:KA-3080Rは8.0kg、KA-3060Rは7.0kgです。重量ではKA-3080Rが重いです。
KENWOOD KA-3080RとKENWOOD KA-4040Rの比較
KENWOOD KA-3080RとKENWOOD KA-4040Rとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-3080Rは60W+60W(8Ω)、KA-4040Rも60W+60W(8Ω)です。8Ω時の出力値は同じです。
- 全高調波歪率:KA-3080Rは0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、35W)、KA-4040Rは0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、60W)です。歪率の数値は同じですが、出力条件は異なります。
- フォノ入力:KA-3080RはMM、KA-4040RはMM/MCです。MCカートリッジまで使うならKA-4040Rが候補になります。
- 周波数特性:KA-3080Rは5Hz~100kHz、KA-4040Rは5Hz~80kHzです。上限表示ではKA-3080Rが広いです。
- 重量:KA-3080Rは8.0kg、KA-4040Rは8.7kgです。重量ではKA-4040Rが重いです。
KENWOOD KA-3080Rとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KA-3080Rは8Ωで60W+60W、4Ωで130W+130Wの定格出力を持つアンプです。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を低めから整えると、無理のない鳴らし方を探しやすくなります。
- B&W DM303
- ONKYO D-202A
- JBL 4406
KENWOOD KA-3080R × B&W DM303
- 互換性:DM303は8Ω(最低4.3Ω)、許容入力は―、推奨アンプ出力25W~100W(8Ωノンクリッピング)、出力音圧レベルは88dB/2.83V/mです。KA-3080Rは8Ωで60W+60Wなので、推奨アンプ出力の範囲内で、音量を少しずつ上げる使い方が合います。
- 音質の向上:DM303は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、16cmコーン型、2.6cmドーム型を搭載します。周波数特性は52Hz~30kHz -6dB、72Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバーは4kHzで、KA-3080Rのソースダイレクトを小型バスレフの見通しに合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、ジャズボーカル、アコースティック、室内楽に向きます。小さめの部屋で音像をすっきり聴きたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-3080R × ONKYO D-202A
- 互換性:D-202Aは6Ω、最大入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。KA-3080Rは4Ωと8Ωの定格出力が示されているため、6Ω負荷では音量を控えめに始め、低域の出方を確認する音量管理が合います。
- 音質の向上:D-202Aは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、16cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は40Hz~35000Hz、クロスオーバーは3000Hzで、KA-3080Rの4Ω時出力の余裕を小型ブックシェルフの表情に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、女性ボーカル、フュージョン、軽めのロックに向きます。明るい中域とまとまりの良い低域を楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-3080R × JBL 4406
- 互換性:4406は8Ω、許容入力75W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは87dB/W/mです。KA-3080Rは8Ωで60W+60Wなので、許容入力を見ながら、近距離から中音量で整える使い方が合います。
- 音質の向上:4406は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、17cmコーン型、ドーム型を搭載します。周波数特性は55Hz~20kHz、クロスオーバーは3kHzで、KA-3080Rの素直なライン入力を小型JBLの明快さに合わせやすい内容です。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ジャズ、ライブ録音に向きます。リズムの押し出しとボーカルの近さを楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-3080Rは、シンプルな構成、ピュアシグナルグランドライン、ソースダイレクト、MMフォノを備えた、1990年代中頃の扱いやすいインテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせる時は、許容入力と出力音圧レベルを見ながら、低域が膨らみすぎず、ボーカルやギターの輪郭が自然に出る音量を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
KENWOOD KA-3080Rの詳細スペック一覧
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定価 | 32,000円(1996年頃) |
| 定格出力 | 130W+130W(4Ω、EIAJ) 60W+60W(8Ω、40Hz~20kHz、両ch動作、THD 0.06%) |
| 全高調波歪率 | 0.06%(20Hz~20kHz、8Ω、35W) 0.01%(1kHz、8Ω、70W) |
| ダンピングファクター | 42(50Hz) |
| 周波数特性 | CD、Tuner、AUX、Tape:5Hz~100kHz +0 -3dB |
| イコライザー偏差 | 20Hz~20kHz ±1dB |
| 最大許容入力 | MM:120mV/0.5% |
| SN比(IHF 66) | Phono MM:77dB CD、Tuner、AUX、Tape:105dB |
| トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
| ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | +9dB(100Hz) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ CD、Tuner、AUX、Tape:200mV/47kΩ Adaptor In:200mV |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape Rec:200mV/220Ω |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 | 170W(電気用品取締法) |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ123x奥行395mm |
| 重量 | 8.0kg |
| 付属 | リモコン |
