この記事の概要
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KENWOOD KA-4050Rは、1993年頃に登場したインテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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KENWOOD KA-4050Rの概要と特徴

| 項目 | KENWOOD KA-4050R |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定格出力 | 70W+70W(6Ω、20Hz~20kHz、THD 0.06%) 60W+60W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.06%) |
| ダイナミックパワー | 120W+120W(4Ω) 90W+90W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.06%(20Hz~20kHz、CD、8Ω、60W) 0.02%(1kHz、CD、8Ω、60W) |
| 周波数特性 | Line→Speaker:5Hz~100kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:79dB(EIAJ)、87dB(入力ショート) Phono MC:74dB(EIAJ)、67dB(入力ショート) DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:80dB(EIAJ)、104dB(入力ショート) |
| 定格消費電力 | 115W |
| 重量 | 8.5kg |
KENWOOD KA-4050Rは、6Ωで70W+70W、8Ωで60W+60Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。Line→Speakerの周波数特性は5Hz~100kHz、CD系のSN比は入力ショートで104dBで、MOS-FET採用のドライバー段とピュアシグナルグランドラインを備えた中級機として楽しめます。
特徴①|MOS-FET採用のドライバー段

KA-4050Rのパワー部は、どこが特徴ですか?
特徴は、パワー部のドライバー段にMOS-FETを採用している点です。MOS-FETは入力抵抗が高く、各ステージの電気的結合を切りやすい素子として使われています。小信号のリニアリティや高周波特性を意識した構成が、KA-4050Rの音作りの土台です。
- 6Ωで70W+70Wの定格出力です。
- 8Ωで60W+60Wの定格出力です。
- 4Ωのダイナミックパワーは120W+120Wです。
特徴②|高精度差動増幅回路と配置の工夫
初段増幅部の作り方にも、上位機の思想を取り入れた設計が見られます。
初段増幅部には高精度差動増幅回路を搭載しています。電源回路からの同相成分ノイズを低減し、S/Nを改善する狙いがあります。さらに初段増幅部をボリューム近くに配置し、出力段や電源回路からの影響を受けにくくする構成です。
特徴③|ピュアシグナルグランドライン



グランドラインにも音質面の工夫がありますか?
あります。ピュアシグナルグランドラインは、電源系と信号系のグランドラインをアンプ内部で重複させず、スピーカーターミナルの一点へ集中させる考え方です。信号系のメイングランドラインへ純粋な信号だけを流すことで、電源由来のノイズが音声信号へ入りにくい構成を狙っています。
CD、Tuner、AUX、Tape Play系のSN比は入力ショートで104dBです。ソースダイレクトと合わせると、余計な回路を通さずにライン入力を楽しみやすいアンプです。
特徴④|MM/MCフォノとリレー式入力セレクター
フォノ入力はMMが2.5mV/47kΩ、MCが0.2mV/100Ωです。Phono最大許容入力はMMが120mV、MCが10mVで、レコード再生も基本条件がそろっています。
入力セレクターには不活性ガス封入型リレースイッチを採用しています。接点部の酸化や伝送ロスを抑える狙いがあり、バナナ端子対応の大型スピーカー端子も備えています。アナログ入力とスピーカー接続の両方を実用的にまとめた構成です。
KENWOOD KA-4050Rと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD KA-4050Rと、1990年代前後のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はKENWOOD KA-3060R、DENON PMA-390、YAMAHA AX-590です。
| 項目 | KENWOOD KA-4050R | KENWOOD KA-3060R | DENON PMA-390 | YAMAHA AX-590 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドアンプ | プリメインアンプ | プリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 60W+60W(20Hz~20kHz) | 50W+50W(20Hz~20kHz) | 60W+60W(20Hz~20kHz) | ― |
| 6Ω出力 | 70W+70W(20Hz~20kHz) | ― | 73W+73W(20Hz~20kHz) | 120W+120W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω出力 | ダイナミックパワー:120W+120W | ― | ダイナミックパワー:120W+120W | ― |
| 全高調波歪率 | 0.02%(1kHz、CD、8Ω、60W) | 0.02%(1kHz、8Ω、50W) | 0.008%(1kHz、30W、8Ω) | 0.03%(6Ω、定格出力時) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 4Hz~100kHz +0 -3dB | 20Hz~20kHz ±0.5dB |
| SN比 | Phono MM:79dB(EIAJ)、87dB(入力ショート) Phono MC:74dB(EIAJ)、67dB(入力ショート) DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:80dB(EIAJ)、104dB(入力ショート) | Phono MM:77dB(EIAJ)、76dB(IHF-A) CD、Tuner、Tape:81dB(EIAJ)、103dB(IHF-A) | Phono MM:94dB Phono MC:75dB CD、Tape、Tuner、Aux:107dB | Phono MC:70dB Phono MM:86dB CD、etc:110dB |
| Phono入力 | MM:2.5mV/47kΩ MC:0.2mV/100Ω | MM:2.5mV/47kΩ | MM:2.5mV/47kΩ MC:0.2mV/100Ω | ― |
| 消費電力 | 115W | 140W | 118W | 180W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ136.5x奥行345mm | 幅440x高さ133x奥行303mm | 幅434x高さ120x奥行279mm | 幅435x高さ146x奥行388.5mm |
| 重量 | 8.5kg | 7.0kg | 5.8kg | 10.4kg |
KENWOOD KA-4050RとKENWOOD KA-3060Rとの比較
KENWOOD KA-4050RとKENWOOD KA-3060Rとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:KA-4050Rは60W+60W、KA-3060Rは50W+50Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-4050Rが大きいです。
- 6Ω出力:KA-4050Rは70W+70W、KA-3060Rは―です。6Ω時の定格出力はKA-4050Rで確認できます。
- 周波数特性:どちらも5Hz~100kHzです。Line系の範囲は同じ数値です。
- Phono MC:KA-4050Rは0.2mV/100Ω、KA-3060Rは―です。MC入力はKA-4050Rで確認できます。
- 重量:KA-4050Rは8.5kg、KA-3060Rは7.0kgです。重量ではKA-4050Rが重いです。
KENWOOD KA-4050RとDENON PMA-390との比較
KENWOOD KA-4050RとDENON PMA-390との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:KA-4050RもPMA-390も60W+60Wです。20Hz~20kHz条件では同じ数値です。
- 6Ω出力:KA-4050Rは70W+70W、PMA-390は73W+73Wです。20Hz~20kHz条件ではPMA-390が少し大きいです。
- 4Ωダイナミックパワー:どちらも120W+120Wです。4Ω時のダイナミックパワーは同じ数値です。
- Phono入力:どちらもMMとMCに対応します。MC入力はどちらも0.2mV/100Ωです。
- 重量:KA-4050Rは8.5kg、PMA-390は5.8kgです。重量ではKA-4050Rが重いです。
KENWOOD KA-4050RとYAMAHA AX-590との比較
KENWOOD KA-4050RとYAMAHA AX-590との比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:KA-4050Rは70W+70W、AX-590は120W+120Wです。20Hz~20kHz条件ではAX-590が大きいです。
- 8Ω出力:KA-4050Rは60W+60W、AX-590は―です。8Ω時の定格出力はKA-4050Rで確認できます。
- CD系SN比:KA-4050Rは104dB(入力ショート)、AX-590は110dBです。数値ではAX-590が大きいです。
- ダンピングファクター:KA-4050Rは―、AX-590は320です。ダンピングファクターはAX-590で確認できます。
- 重量:KA-4050Rは8.5kg、AX-590は10.4kgです。重量ではAX-590が重いです。
KENWOOD KA-4050Rとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KENWOOD KA-4050Rは6Ωで70W+70W、8Ωで60W+60Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。ここではMOS-FET採用機の素直な鳴り方とフォノ対応を楽しみたいスピーカーとして、DIATONE DS-500、ONKYO D-202AII、JBL L19を取り上げます。
KENWOOD KA-4050RとDIATONE DS-500との組み合わせ
- 互換性:DS-500は公称インピーダンス6Ω、最大入力180W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル88dB/W/mです。KA-4050Rは6Ωで70W+70Wのため、6Ω同士として接続しやすく、最大入力180Wを見ながら音量を整える使い方が向いています。
- 音質の向上:DS-500は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁設計で、18cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は42Hz~30kHz、出力音圧レベルは88dB/W/m、クロスオーバー周波数は2kHzです。KA-4050Rのソースダイレクトと合わせると、L.C.P.振動板の反応の良さを小さめの部屋でもまとめやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、女性ボーカル、室内楽に向いています。88dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、近距離では控えめな音量から始め、声の距離感と低域の量を確認すると聴きやすいです。
KENWOOD KA-4050RとONKYO D-202AIIとの組み合わせ
- 互換性:D-202AIIはインピーダンス5Ω、最大入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。KA-4050Rの5Ω時出力は―のため、最大入力80Wを意識し、音量を控えめに始めて少しずつ調整する使い方が大切です。
- 音質の向上:D-202AIIは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計で、16cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は36Hz~35kHz、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。KA-4050RのMM/MCフォノやCD入力と合わせると、小型2ウェイの定位感を日常的に楽しみやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、アコースティック、ジャズボーカルに向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを見ながら、低域が膨らみすぎない位置と音量を探すと自然にまとまります。
KENWOOD KA-4050RとJBL L19との組み合わせ
- 互換性:L19はインピーダンス8Ω、許容入力35W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル87dB(新JIS)です。KA-4050Rは8Ωで60W+60Wのため、許容入力35Wを目安に、ピークを欲張らず音量を整える使い方が向いています。
- 音質の向上:L19は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型と3.6cmコーン型を搭載しています。再生周波数帯域は―、出力音圧レベルは87dB(新JIS)、クロスオーバー周波数は2.5Hzです。KA-4050Rの中庸な出力と合わせると、古いJBLらしい中域の押し出しを小音量から楽しみやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ブルース、ソウルに向いています。87dB(新JIS)の出力音圧レベルを基準に、ベースとボーカルの厚みを確認しながら、少しずつ音量を合わせると聴きやすいです。
KENWOOD KA-4050Rは、MOS-FET採用のドライバー段、高精度差動増幅回路、ピュアシグナルグランドライン、不活性ガス封入型リレー式入力セレクター、MM/MCフォノを備えた、実用性の高いインテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、KA-4050Rの素直な鳴り方をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
KENWOOD KA-4050Rの詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定格出力 | 70W+70W(6Ω、20Hz~20kHz、両ch動作、THD 0.06%) 60W+60W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch動作、THD 0.06%) |
| ダイナミックパワー | 120W+120W(4Ω) 90W+90W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | CD、8Ω、60W:0.06%(20Hz~20kHz) 0.02%(1kHz) |
| 周波数特性 | オーバーオール(Line→Speaker):5Hz~100kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:79dB(EIAJ)、87dB(入力ショート) Phono MC:74dB(EIAJ)、67dB(入力ショート) DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:80dB(EIAJ)、104dB(入力ショート) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:200mV/47kΩ |
| Phono最大許容入力 | MM:120mV(Phono→Tape Rec、1kHz、THD 0.05%) MC:10mV(Phono→Tape Rec、1kHz、THD 0.05%) |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape Rec:200mV/1kΩ |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 | 115W(電気用品取締法) |
| ACアウトレット | 電源スイッチ連動:3系統、トータル200W |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ136.5x奥行345mm |
| 重量 | 8.5kg |
