この記事の概要
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KENWOOD KA-7050Rは、ツインドライブ・マルチプル・ファイナルステージとMOS-FETを採用したインテグレーテッドアンプです。
本記事では、KA-7050Rの特徴、近い世代のアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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KENWOOD KA-7050Rの概要と特徴
| KENWOOD KA-7050Rの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1993年頃 |
| 定価 | 88,000円 |
| 定格出力 | 110W+110W(6Ω) 100W+100W(8Ω) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB |
| 重量 | 15.4kg |
KENWOOD KA-7050Rは、1993年頃に88,000円で発売されたインテグレーテッドアンプです。定格出力は110W+110W(6Ω)、100W+100W(8Ω)で、低インピーダンス駆動を意識したパワーアンプ部が大きな見どころです。
特徴①|ツインドライブ・マルチプル・ファイナルステージ
KA-7050Rは、パラレルプッシュプル構成のファイナル段に対して、専用ドライバーを2個並列配置するツインドライブ・マルチプル・ファイナルステージを採用しています。低インピーダンスのスピーカーを力強く動かすことを狙った構成です。
- 定格出力:110W+110W(6Ω)、100W+100W(8Ω)です。
- ダイナミックパワー:360W+360W(2Ω)、260W+260W(4Ω)、150W+150W(8Ω)です。
- 全高調波歪率:0.008%(20Hz~20kHz、8Ω、100W)です。
特徴②|MOS-FETファイナルと大型筐体

KA-7050Rはファイナル段にも特徴がありますか?
はい。KA-7050Rはファイナルステージの素子にMOS-FETを採用しています。高い入力インピーダンス、高周波特性、小信号増幅のリニアリティを狙った素子で、パワーと繊細さを両立させる方向で設計されています。
外形寸法は幅440x高さ163x奥行403mm、重量は15.4kgです。設置するときは棚の耐荷重と奥行、上部の放熱スペースを見ておくと安心です。
特徴③|インターナルバランスドサーキット
入力セレクター直後でアンバランス信号をバランス変換し、信号経路とアース経路をアイソレートするインターナルバランスドサーキットを採用しています。外来ノイズやラインノイズの侵入を抑えることを狙った回路構成です。
さらに6ギャングバランスドボリュームを採用し、グランドフリー構造によってコモンモードノイズへの対応を図っています。ボリュームノブには鋳造切削の肉厚タイプが使われています。
特徴④|バレルコアボビントランスと入出力まわり
電源部にはバレルコアボビントランスを採用しています。シールドプレートによる磁束帰還や、丸みに近い芯材形状によって振動を抑える狙いがあり、小信号増幅時のノイズや振動への配慮が見られます。



KA-7050Rはアナログ再生にも使いやすいですか?
はい。入力感度/インピーダンスはPhono MMが2.5mV/47kΩ、Phono MCが0.2mV/100Ωです。金メッキRCAピンコネクターやバナナ対応大型スピーカー端子も搭載しており、レコードとラインソースをまとめる中核として使いやすい内容です。
KENWOOD KA-7050Rと他のヴィンテージアンプとの比較
ここでは、KENWOOD KA-7050Rと近いケンウッド系ヴィンテージアンプを比べます。出力、周波数特性、フォノ入力、重量を見ると、KA-7050Rの位置づけが分かりやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|
| KENWOOD KA-7050R | 110W+110W(6Ω) 100W+100W(8Ω) | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 15.4kg |
| KENWOOD KA-5040R | 90W+90W(6Ω) 80W+80W(8Ω) | 5Hz~80kHz +0 -3dB | 11.6kg |
| KENWOOD KA-4060R | 70W+70W(4Ω) 60W+60W(8Ω) | 5Hz~90kHz +0 -3dB | 7.9kg |
| KENWOOD KA-990EX | 130W+130W(6Ω) 110W+110W(8Ω) | 5Hz~80kHz +0 -3dB | 15.5kg |
KENWOOD KA-7050RとKENWOOD KA-5040Rの比較
KENWOOD KA-7050RとKENWOOD KA-5040Rとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-7050Rは110W+110W(6Ω)、KA-5040Rは90W+90W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-7050Rが大きいです。
- ダイナミックパワー:KA-7050Rは260W+260W(4Ω)、KA-5040Rは175W+175W(4Ω)です。4Ω時のダイナミックパワーではKA-7050Rが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-7050Rは0.008%(20Hz~20kHz、8Ω、100W)、KA-5040Rは0.03%(20Hz~20kHz、CD、8Ω、80W)です。20Hz~20kHz条件の数値ではKA-7050Rが低いです。
- 周波数特性:KA-7050Rは5Hz~100kHz、KA-5040Rは5Hz~80kHzです。上限帯域の表記ではKA-7050Rが広いです。
- 重量:KA-7050Rは15.4kg、KA-5040Rは11.6kgです。重量ではKA-7050Rが重いです。
KENWOOD KA-7050RとKENWOOD KA-4060Rの比較
KENWOOD KA-7050RとKENWOOD KA-4060Rとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-7050Rは100W+100W(8Ω)、KA-4060Rは60W+60W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではKA-7050Rが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-7050Rは0.008%(20Hz~20kHz、8Ω、100W)、KA-4060Rは0.03%(1kHz、8Ω、60W)です。測定条件は異なりますが、数値ではKA-7050Rが低いです。
- 周波数特性:KA-7050Rは5Hz~100kHz、KA-4060Rは5Hz~90kHzです。上限帯域の表記ではKA-7050Rが広いです。
- SN比:KA-7050RのDAT、CD、Tuner、AUX、Tape Playは102dB(入力ショート)、KA-4060RのCD、Tuner、AUX、Tapeは105dB(IHF-A)です。方式表記が異なるため、条件込みで見る必要があります。
- 重量:KA-7050Rは15.4kg、KA-4060Rは7.9kgです。重量ではKA-7050Rが重いです。
KENWOOD KA-7050RとKENWOOD KA-990EXの比較
KENWOOD KA-7050RとKENWOOD KA-990EXとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-7050Rは110W+110W(6Ω)、KA-990EXは130W+130W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-990EXが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-7050Rは0.008%(20Hz~20kHz、8Ω、100W)、KA-990EXは0.004%(定格出力時、20Hz~20kHz、8Ω)です。20Hz~20kHz条件の数値ではKA-990EXが低いです。
- 周波数特性:KA-7050Rは5Hz~100kHz、KA-990EXは5Hz~80kHzです。上限帯域の表記ではKA-7050Rが広いです。
- 入力感度:KA-7050Rのライン入力は200mV/47kΩ、KA-990EXのライン入力は150mV/47kΩです。ライン入力の感度表記ではKA-990EXが小さい値です。
- 重量:KA-7050Rは15.4kg、KA-990EXは15.5kgです。重量はかなり近いです。
KENWOOD KA-7050Rとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ
KA-7050Rは8Ωで100W+100W、6Ωで110W+110Wの定格出力を持つため、中型から大型のヴィンテージスピーカーまで、音量を整えながら組みやすいアンプです。ここでは、国産大型、海外モニター、小型寄りの国産ブックシェルフを組み合わせます。
- DIATONE DS-3000
- JBL 4311A
- VICTOR SX-500DE
KENWOOD KA-7050RとDIATONE DS-3000の組み合わせ
DIATONE DS-3000は、4ウェイ・4スピーカー・アコースティック・エアーサスペンション方式のブックシェルフ型スピーカーです。52kgの大型機で、KA-7050Rの出力と組み合わせると、低域の土台と中高域の情報量を両立しやすい構成になります。
- 互換性:DS-3000は6Ω、最大入力180W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。KA-7050Rは6Ωで110W+110Wなので、6Ω表記の定格出力を基準に、音量を段階的に整える使い方が合います。
- 音質の向上:DS-3000は32cmコーン型、16cmコーン型、5.0cmドーム型、2.3cmドーム型の4ウェイ構成で、再生周波数帯域は25Hz~40kHz、クロスオーバーは350Hz/1.35kHz/4.5kHzです。大型密閉系の低域とKA-7050Rのファイナル段を合わせることで、スケール感と分解感を出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、フュージョン、プログレッシブロックに向きます。編成の大きい音楽や低域の階調をじっくり聴きたい時に合います。
KENWOOD KA-7050RとJBL 4311Aの組み合わせ
JBL 4311Aは、3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。30cmウーファーを備えたモニター系スピーカーとして、KA-7050Rのリレーセレクターや大型スピーカー端子と組み合わせやすいモデルです。
- 互換性:4311Aは8Ω、許容入力40W(RMS)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB(新JIS)です。KA-7050Rは8Ωで100W+100Wなので、許容入力を意識して、近距離では音量を控えめに始める音量管理が合います。
- 音質の向上:4311Aは30cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型の3ウェイ構成で、周波数特性は45Hz~15kHz ±3dB、クロスオーバーは1.5kHz/6kHzです。バスレフ方式の押し出しとKA-7050RのMOS-FETを合わせることで、リズムの立ち上がりを楽しみやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ジャズ、ライブ録音に向きます。ボーカルの近さやドラムの勢いを楽しみたい時に合わせやすい組み合わせです。
KENWOOD KA-7050RとVICTOR SX-500DEの組み合わせ
VICTOR SX-500DEは、2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。20cmウーファーと2.5cmドーム型の構成で、KA-7050Rのライン入力やフォノ入力を活かした落ち着いたシステムにも合わせやすいモデルです。
- 互換性:SX-500DEは6Ω、定格入力40W、最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。KA-7050Rは6Ωで110W+110Wなので、定格入力を見ながら、小音量から中音量を中心に整える使い方が向きます。
- 音質の向上:SX-500DEは20cmコーン型と2.5cmドーム型の2ウェイ構成で、周波数特性は40Hz~30kHz、クロスオーバーは3kHzです。バスレフ方式の量感とKA-7050Rのインターナルバランスドサーキットを合わせることで、ボーカルや弦の質感を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:女性ボーカル、アコースティック、室内楽、シティポップに向きます。音場の広がりと中域の滑らかさを楽しみたい時に合わせやすいです。
KA-7050Rは、MOS-FET、インターナルバランスドサーキット、バレルコアボビントランスを備えた、1990年代前半のケンウッド上級プリメインらしい一台です。
100W+100W(8Ω)の出力と15.4kgの筐体を活かしながら、スピーカーの許容入力と部屋の広さに合わせて音量を整えると、長く楽しみやすいシステムになります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
KENWOOD KA-7050Rの詳細スペック一覧
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定価 | 88,000円(1993年頃) |
| 定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作) | 110W+110W(6Ω、THD 0.008%) 100W+100W(8Ω、THD 0.008%) |
| ダイナミックパワー | 360W+360W(2Ω) 260W+260W(4Ω) 150W+150W(8Ω) |
| 全高調波歪率(8Ω、100W) | 0.008%(20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | オーバーオール(LineCD):5Hz~100kHz +0 -3dB |
| SN比 | Phono MM:86dB(EIAJ)、87dB(入力ショート) Phono MC:75dB(EIAJ)、69dB(入力ショート) DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:96dB(EIAJ)、102dB(入力ショート) |
| 入力感度/インピーダンス(定格出力時) | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:200mV/47kΩ |
| Phono最大許容入力(Phono→Tape Rec、1kHz、THD 0.08%) | MM:120mV MC:10mV |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape Rec:200mV/0.22Ω |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 | 300W(電気用品取締法) |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ163x奥行403mm |
| 重量 | 15.4kg |
