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Marantz(マランツ) Model 1120を徹底解説!【基板型スイッチ構成】

この記事の概要

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Marantz Model 1120は、全段直結方式と差動増幅回路を採用したコンソールステレオアンプです。

本記事では、Model 1120の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

Marantz Model 1120の概要と特徴

Marantz Model 1120の簡易スペック
型式コンソールステレオアンプ
発売時期1972年頃?
定価175,000円
連続定格出力60W+60W(8Ω)
周波数特性20Hz~20kHz ±0.5dB
重量12.2kg

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Marantz Model 1120は、1972年頃?に175,000円で発売されたコンソールステレオアンプです。

連続定格出力は60W+60W(8Ω両ch駆動、20Hz~20kHz)で、シンプルな回路構成と高品位なバランスを狙った上級モデルです。

特徴①|全段直結方式のパワーアンプ部

Model 1120のパワーアンプ部は、トップに差動増幅回路を置いた全段直結方式です。連続定格出力は60W+60W(8Ω)で、中出力クラスながら本格的な回路設計を持つ点が特徴です。

  • 連続定格出力:60W+60W(8Ω両ch駆動、20Hz~20kHz)です。
  • 全高調波歪率:0.2%以下(20Hz~20kHz、定格出力時)です。
  • パワーバンドウィズ:10Hz~40kHzです。

特徴②|Model 500系の思想を感じる保護回路

Model 1120はスピーカー保護にも配慮されていますか?

はい。Model 1120は、スピーカーに漏れ電流がある場合にリレーが動作する保護回路を備えています。電源投入時のクリック音対策としてリレーでタイミングをずらす仕組みもあり、出力段とスピーカーを落ち着いて動かす設計が見られます。

パワートランジスタ側にはカレントセンサー型の保護があり、オーバーヒート時にはヒートシンカーのサーモスタットが動作する構成です。

特徴③|二段構成のイコライザ段

フォノ入力を重視した構成

プリ部のイコライザ段は、頭に差動増幅回路、終段にSEPPピュアコンプリメンタリ回路を置く二段構成です。入力感度はLow Levelが1.1mV、入力インピーダンスはPhono、Micが47kΩで、レコード再生をシステムの中心に置きやすい仕様です。

Phono入力等価雑音は1.8μV以下(入力換算値)で、ゲインはPhono – Pre outが60dB、Phono – Rec outが40dBです。

特徴④|直結型トーン回路とCR型フィルター

トーン回路には二段直結型が採用されています。差動増幅回路を頭に持ち、終段を±バランス電源で支える構成で、音色調整部にも低出力インピーダンス化を意識した設計が入っています。

Model 1120はフィルター回路も持っていますか?

はい。フィルター段はロー、ハイともにCR型です。定格欄ではフィルター周波数の数値は確認できませんが、周波数特性は20Hz~20kHz ±0.5dB(1W)とされています。

特徴⑤|配線を短くする基板型スイッチ構成

Model 1120は、ほぼ全てのパーツを6枚のプリント基板にまとめ、スイッチ類やロータリースイッチも基板型を採用しています。入力端子からセレクターまでの引き回しを抑え、内部配線による影響を減らすことを狙った構成です。

  • 消費電力:200Wです。
  • 外形寸法:幅390x高さ133x奥行349mmです。
  • 重量:12.2kgです。
  • 別売:ウォルナットキャビネット、ラックマウント用アダプタです。

Marantz Model 1120と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、Marantz Model 1120と近い年代のマランツ系ヴィンテージアンプを比べます。出力、歪率、周波数特性、重量を見ると、Model 1120の立ち位置が分かりやすくなります。

機種定格出力周波数特性重量
Marantz Model 112060W+60W(8Ω)20Hz~20kHz ±0.5dB12.2kg
Marantz Model 107040W+40W(8Ω)20Hz~20kHz ±1dB8.4kg
Marantz Model 115080W+80W(8Ω)20Hz~20kHz ±1.0dB15kg
Marantz Model 1250130W+130W(8Ω)20Hz~20kHz ±0.25dB18.5kg

Marantz Model 1120とMarantz Model 1070の比較

Marantz Model 1120とMarantz Model 1070との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:Model 1120は60W+60W(8Ω)、Model 1070は40W+40W(8Ω)です。出力値ではModel 1120が大きいです。
  • 全高調波歪率:Model 1120は0.2%以下、Model 1070は0.3%以下です。歪率の数値ではModel 1120が低いです。
  • 周波数特性:Model 1120は20Hz~20kHz ±0.5dB、Model 1070は20Hz~20kHz ±1dBです。偏差の表記ではModel 1120が細かいです。
  • 入力感度:Model 1120はLow Level 1.1mV、High Level 110mV、Model 1070はPhono 1.8mV、Aux 180mVです。入力感度の数値ではModel 1120が小さいです。
  • 重量:Model 1120は12.2kg、Model 1070は8.4kgです。重量ではModel 1120が重いです。

Marantz Model 1120とMarantz Model 1150の比較

Marantz Model 1120とMarantz Model 1150との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:Model 1120は60W+60W(8Ω)、Model 1150は80W+80W(8Ω)です。出力値ではModel 1150が大きいです。
  • 全高調波歪率:Model 1120は0.2%以下、Model 1150は0.1%以下です。歪率の数値ではModel 1150が低いです。
  • パワーバンドウィズ:Model 1120は10Hz~40kHz、Model 1150は7Hz~45kHzです。帯域の表記ではModel 1150が広いです。
  • ダンピングファクター:Model 1120は30以上、Model 1150は45以上です。数値ではModel 1150が大きいです。
  • 重量:Model 1120は12.2kg、Model 1150は15kgです。重量ではModel 1150が重いです。

Marantz Model 1120とMarantz Model 1250の比較

Marantz Model 1120とMarantz Model 1250との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:Model 1120は60W+60W(8Ω)、Model 1250は130W+130W(8Ω)です。出力値ではModel 1250が大きいです。
  • 全高調波歪率:Model 1120は0.2%以下、Model 1250は0.1%以下です。歪率の数値ではModel 1250が低いです。
  • 周波数特性:Model 1120は20Hz~20kHz ±0.5dB、Model 1250は20Hz~20kHz ±0.25dBです。偏差の表記ではModel 1250が細かいです。
  • 消費電力:Model 1120は200W、Model 1250は450Wです。消費電力の記載ではModel 1250が大きいです。
  • 重量:Model 1120は12.2kg、Model 1250は18.5kgです。重量ではModel 1250が重いです。

Marantz Model 1120とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Model 1120は8Ωで60W+60Wの連続定格出力を持つアンプです。スピーカーを合わせる時は、8Ωのモデルを中心に、許容入力や最大入力、出力音圧レベルを確認しながら音量を低めから整えると、余裕を活かしやすくなります。

  • JBL L36 Decade
  • DIATONE DS-301
  • TANNOY Eaton

Marantz Model 1120とJBL L36 Decadeの組み合わせ

JBL L36 Decadeは、2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。25cmクラスの低域ユニットに中域、高域を加えた構成で、Model 1120の60W出力と合わせると、70年代ロックやソウルの押し出しを出しやすくなります。

  • 互換性:L36 Decadeは8Ω、許容入力50W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、音圧レベルは89dB(新JIS)です。Model 1120は8Ωで60W+60Wなので、連続プログラム50Wを意識し、音量を急に上げない使い方が合います。
  • 音質の向上:L36 Decadeは25cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型の構成で、クロスオーバーは1.5kHz/6kHzです。周波数特性は―ですが、バスレフ方式の明るい低域とModel 1120の差動増幅回路を合わせることで、リズムの輪郭を出しやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ファンク、ライブ録音に向きます。ギターやドラムの勢いを楽しみたい時に合わせやすいです。

Marantz Model 1120とDIATONE DS-301の組み合わせ

DIATONE DS-301は、4ウェイ・4スピーカー・アコースティックエアーサスペンション方式のブックシェルフ型スピーカーです。30cmウーファーを中心にした構成で、Model 1120の中出力と合わせると、落ち着いた低域と情報量を両立しやすい組み合わせです。

  • 互換性:DS-301は8Ω、最大入力100W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W(新JIS)です。Model 1120は8Ωで60W+60Wなので、通常音量では余裕を持たせやすく、低域の出方を見ながら調整する使い方が合います。
  • 音質の向上:DS-301は30cmコーン型、5cmドーム型、3cmドーム型、3cmコーン型の4ウェイ構成で、再生周波数帯域は30Hz~25kHz、クロスオーバーは1.5kHz/6kHz/10kHzです。密閉系の低域とModel 1120の直結型トーン回路を合わせることで、声と楽器の厚みを整えやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、歌謡曲、フォーク、クラシック小編成に向きます。中域の密度を活かしてゆったり聴きたい時に合います。

Marantz Model 1120とTANNOY Eatonの組み合わせ

TANNOY Eatonは、2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。25cm同軸型ユニットを搭載しており、Model 1120の落ち着いた中域と合わせると、ボーカルや弦のまとまりを聴きやすくなります。

  • 互換性:Eatonは8Ω、許容入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは87.5dB/W(新JIS)です。Model 1120は8Ωで60W+60Wなので、小音量から始め、同軸ユニットのまとまりを確認しながら音量を決める使い方が向きます。
  • 音質の向上:Eatonは25cm同軸型ユニットの2ウェイ構成で、再生周波数帯域は50Hz~20kHz、クロスオーバーは1kHz(12dB/oct)です。同軸型の定位感とModel 1120のフォノ重視の構成を合わせることで、声や弦の質感をまとめやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズボーカル、室内楽、アコースティック、古いレコード音源に向きます。音像を大きく崩さず、近距離でじっくり聴きたい時に合います。

Marantz Model 1120は、差動増幅回路、全段直結方式、二段構成のイコライザ段、基板型スイッチ構成を備えた、1970年代前半の本格派アンプです。

60W+60Wの出力と12.2kgの筐体を活かし、8Ωスピーカーと合わせて音量を丁寧に整えると、レコード再生を中心に落ち着いたマランツらしさを楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Marantz Model 1120の詳細スペック一覧

型式コンソールステレオアンプ
定価175,000円(1972年頃?)
パワーアンプ部
連続定格出力60W+60W(8Ω両ch駆動、20Hz~20kHz)
全高調波歪率0.2%以下(20Hz~20kHz、定格出力時)
混変調歪率0.2%以下(20Hz~20kHz、SMPTE、定格出力時)
周波数特性20Hz~20kHz ±0.5dB(1W)
パワーバンドウィズ10Hz~40kHz
ダンピング・ファクター30以上(8Ω)
プリアンプ部
入力感度Low Level:1.1mV
High Level:110mV
入力インピーダンスPhono、Mic:47kΩ
High Level:25kΩ
ゲインPhono – Pre out:60dB
Phono – Rec out:40dB
High level – Pre out:20dB
Phono入力等価雑音1.8μV以下(入力換算値)
総合
Equivalent NoiseFrom magnetic phono input to Speaker Terminals
Better than 140dB below 60W(8Ω load)
電源AC100V、50Hz/60Hz
消費電力200W
外形寸法幅390x高さ133x奥行349mm
重量12.2kg
別売ウォルナットキャビネット WC-1(7,900円)
ラックマウント用アダプタ RA-1(17,500円)
ラックマウント用アダプタ RA-2(6,500円)
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