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Marantz(マランツ) PM-6を特徴を徹底解説!【Esotecシリーズのプリメインアンプ】

この記事の概要

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Marantz PM-6は、セパレートアンプSC-6とSM-6の設計を採用したEsotecシリーズのプリメインアンプです。プリメイン一体型でありながら、出力段、フォノ入力、放熱構造まで力を入れた構成が見どころです。

本記事では、Marantz PM-6の特徴、他のヴィンテージプリメインアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを、定格値をもとに整理します。

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目次

Marantz PM-6の概要と特徴

型式プリメインアンプ
定格出力120W+120W(8Ω、AB級)
30W+30W(8Ω、純A級)
全高調波歪率0.015%以下
周波数特性20Hz~20kHz +0、-0.2dB
5Hz~100kHz +0、-2dB
ダンピングファクタ100以上(8Ω負荷、1kHz)
重量15.5kg

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Marantz PM-6は、A級とAB級を切り替えられる出力段を中心に、フォノ入力やコントロールアンプ部にも手厚い設計が見られるモデルです。出力の余裕とアナログ再生の密度感を一台で楽しみたい人にとって、注目しやすいプリメインアンプです。

特徴①|純A級30WとAB級120Wを切り替えられる構成

PM-6はAB級で120W+120W(8Ω)、純A級で30W+30W(8Ω)の定格出力を持ちます。

スピーカーをしっかり駆動したい場面と、純A級でじっくり聴きたい場面を切り替えられる点が、このモデルの大きな魅力です。

  • AB級の定格出力は120W+120W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時駆動)です。
  • 純A級の定格出力は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch同時駆動)です。
  • 全高調波歪率は0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)です。

特徴②|Low-TIM設計と完全プッシュプルの信号系

PM-6は、コントロールアンプ部にも見どころがあります。

Low-TIM設計を基本とした完全プッシュプル構成を採用し、パワーアンプ部にはスーパーハイスピード・ハイfTトランジスタが使われています。広帯域で歪を抑えようとする設計思想が読み取れる一台です。

周波数特性は20Hz~20kHz +0、-0.2dBに加え、5Hz~100kHz +0、-2dBの表記があります。ダンピングファクタも100以上(8Ω負荷、1kHz)で、基本性能のまとまりを感じさせます。

特徴③|MM/MC対応フォノと負荷選択の楽しさ

フォノ入力の主な定格

  • Phono1 MM:2.2mV/27kΩ、47kΩ、100kΩ
  • Phono2 MM:2.2mV/47kΩ
  • Phono2 MC:200μV/75Ω
  • RIAA偏差:±0.2dB(20Hz~20kHz)

PM-6はMM入力だけでなくMC入力にも対応し、Phono1 MMでは27kΩ、47kΩ、100kΩの負荷抵抗を選べます。カートリッジに合わせて鳴り方を追い込める余地があるため、レコード再生を中心に組む場合にも魅力があります。

特徴④|ヒートパイプ放熱と密度のある筐体

PM-6は、パワートランジスタを冷却するヒートシンクにヒートパイプを採用しています。

27枚のラジエータパネルを持つ構造とされ、パワートランジスタまわりの配置や配線にも配慮されています。純A級動作を含むアンプらしい熱設計は、外から見えにくい重要なポイントです。

特徴⑤|ストレートDCポジションと操作系の幅

ストレートDCポジションでは、フォノアンプの信号をダイレクトにパワーアンプへ送る構成が楽しめます。

左右独立型のトーンコントロール、2ポイント式ラウドネス、EQサブソニックフィルターなども備えており、ソースや音量に合わせて調整できる操作系が用意されています。

EQサブソニックフィルターを搭載しているため、レコードの反りなどに起因するスピーカーの不要振動を抑える使い方ができます。アナログ再生を前提にした細かな配慮も、PM-6らしい部分です。

Marantz PM-6と他のヴィンテージプリメインアンプとの比較

ここではMarantz PM-6を、同時代から少し後年のヴィンテージプリメインアンプ3機種と見比べます。対象はSANSUI AU-D907F、YAMAHA A-1000、Pioneer A-90Dです。

項目Marantz PM-6SANSUI AU-D907FYAMAHA A-1000Pioneer A-90D
型式プリメインアンプスーパー・フィードフォワード&DD/DCアンププリメインアンプD/Aコンバーター内蔵プリメインアンプ
定格出力120W+120W(8Ω、AB級)
30W+30W(8Ω、純A級)
120W+120W(8Ω、10Hz~20kHz、THD 0.005%)100W+100W(8Ω、歪0.003%)120W+120W(8Ω、0.003%)
全高調波歪率0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)0.005%以下(8Ω)0.003%(Aux/etc – SP out/8Ω)0.003%(8Ω)
周波数特性20Hz~20kHz +0、-0.2dB
5Hz~100kHz +0、-2dB
DC~300kHz +0 -3dB(1W)CD、Tuner:1Hz~200kHz +0 -3dB
ダンピングファクタ100以上(8Ω負荷、1kHz)100(8Ω)200以上(1kHz、8Ω)
S/N比Phono MM:86dB
Phono MC:68dB
Tape、Tuner、Aux:110dB
Phono1、2 MM:90dB以上
Phono1、2 MC:74dB以上(Low)
Tuner、Aux、Tape play1、2:110dB以上
Phono MC:72dB
Phono MM:86dB
Aux、etc:108dB
Main in:124dB
Phono MM:95dB
Phono MC:83dB
CD、Tuner、Line、DAT/Tape1、2:110dB
消費電力350W(電気用品取締法)320W(電気用品取締法)305W365W(電気用品取締法)
外形寸法幅416x高さ146x奥行332mm幅445x高さ163x奥行443mm幅473x高さ159x奥行434mm幅457x高さ173x奥行475mm
重量15.5kg17.5kg16.5kg29.3kg

Marantz PM-6とSANSUI AU-D907F

Marantz PM-6とSANSUI AU-D907Fとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力はPM-6がAB級120W+120W(8Ω)と純A級30W+30W(8Ω)、AU-D907Fが120W+120W(8Ω、10Hz~20kHz、THD 0.005%)です。PM-6は動作方式の切換が魅力です。
  • 全高調波歪率はPM-6が0.015%以下、AU-D907Fが0.005%以下(8Ω)です。歪率の数値ではAU-D907Fが低い値です。
  • S/N比はPM-6がPhono MM:86dB、Phono MC:68dB、Tape/Tuner/Aux:110dB。AU-D907FはPhono MM:90dB以上、Phono MC:74dB以上(Low)、Tuner/Aux/Tape play:110dB以上です。
  • サイズと重量はPM-6が幅416x高さ146x奥行332mm、15.5kg。AU-D907Fは幅445x高さ163x奥行443mm、17.5kgです。設置のしやすさではPM-6のコンパクトさが光ります。

Marantz PM-6とYAMAHA A-1000

Marantz PM-6とYAMAHA A-1000との比較は以下の通りです。

  • 定格出力はPM-6がAB級120W+120W(8Ω)、純A級30W+30W(8Ω)です。A-1000は100W+100W(8Ω、歪0.003%)で、4Ωでは140W+140Wの表記があります。
  • ダンピングファクタはPM-6が100以上(8Ω負荷、1kHz)、A-1000が200以上(1kHz、8Ω)です。制動力の数値ではA-1000が大きい値です。
  • フォノ系のS/N比はPM-6がPhono MM:86dB、Phono MC:68dB。A-1000はPhono MM:86dB、Phono MC:72dBです。MMは同じ数値で、MCはA-1000が高い値です。
  • 重量はPM-6が15.5kg、A-1000が16.5kgです。どちらも本格的なプリメインアンプらしい重量ですが、PM-6のほうが少し軽い構成です。

Marantz PM-6とPioneer A-90D

Marantz PM-6とPioneer A-90Dとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力はPM-6がAB級120W+120W(8Ω)、純A級30W+30W(8Ω)です。A-90Dは120W+120W(8Ω、0.003%)で、8Ω時の大出力表記は同じ120W+120Wです。
  • 全高調波歪率はPM-6が0.015%以下、A-90Dが0.003%(8Ω)です。歪率の数値ではA-90Dが低い値です。
  • A-90DはD/Aコンバーター内蔵プリメインアンプで、CD/Tunerの周波数特性は1Hz~200kHz +0 -3dBです。PM-6はアナログ系中心の構成で、5Hz~100kHz +0、-2dBの広帯域表記があります。
  • 重量はPM-6が15.5kg、A-90Dが29.3kgです。筐体規模と重量感はA-90Dがかなり大きく、PM-6は設置しやすいサイズに収まっています。

Marantz PM-6とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Marantz PM-6は、AB級120W+120W(8Ω)と純A級30W+30W(8Ω)を切り替えられるため、スピーカーの能率や入力値を見ながら音量を整えやすいアンプです。ここでは、インピーダンス、入力値、出力音圧レベル、方式、ユニット構成を確認しながら、3つのヴィンテージスピーカーとの組み合わせを紹介します。

Marantz PM-6とDIATONE DS-501との組み合わせ

  • 互換性:DS-501は定格インピーダンス6Ω、最大入力100W(EIAJ)、出力音圧レベル91dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。PM-6のAB級120W+120W(8Ω)を使う場合は、音量を少しずつ上げて最大入力100Wを意識すると合わせやすいです。
  • 音質の向上:方式は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。32cmコーン型ウーファー、6.5cmドーム型ミッドレンジ、2.5cmドーム型ツィーターを搭載し、再生周波数帯域は30Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は600Hz、5kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:密閉方式と91dB/W/mの能率を活かし、ジャズ、シティポップ、女性ボーカル、室内楽を落ち着いた音量で聴く組み合わせに向いています。

Marantz PM-6とJBL L96との組み合わせ

  • 互換性:JBL L96はインピーダンス8Ω、許容入力100W(IEC規格)、出力音圧レベル89dB/W/mです。推奨アンプ出力は―です。PM-6のAB級120W+120W(8Ω)では、許容入力100Wを目安にして音量を丁寧に管理すると使いやすいです。
  • 音質の向上:方式は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。25cmコーン型LE10H、13cmコーン型LE5-12、2.5cmドーム型044を搭載し、クロスオーバー周波数は1.1kHz、3.7kHzです。再生周波数帯域は―です。
  • おすすめの音楽ジャンル:バスレフ方式と3ウェイ構成を活かし、ロック、AOR、フュージョン、ソウルを芯のある音で楽しみたい時に合う組み合わせです。

Marantz PM-6とTANNOY Ardenとの組み合わせ

  • 互換性:TANNOY Ardenは公称インピーダンス8Ω、許容入力85W、出力音圧レベル91dB/Wです。推奨アンプ出力は―です。PM-6では、91dB/Wの能率を活かして大きすぎない音量から整えることで、余裕のある鳴らし方を狙えます。
  • 音質の向上:方式は2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型です。38cm同軸型HPD385Aを搭載し、再生周波数帯域は30Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は1kHz(12dB/oct)です。
  • おすすめの音楽ジャンル:38cm同軸型のまとまりを活かし、クラシック、ジャズボーカル、アコースティック、古い録音のロックをゆったり聴く組み合わせに向いています。

Marantz PM-6は、純A級30W+30WとAB級120W+120Wを切り替えられるため、音量や聴きたい音の密度に合わせて使い方を変えられるプリメインアンプです。特に、能率が高めのヴィンテージスピーカーと合わせると、純A級動作の表情も楽しみやすくなります。

フォノ入力、ストレートDCポジション、左右独立トーンコントロールなど、アナログ再生を楽しむための要素も多く、レコード中心のシステムにも取り入れやすい一台です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Marantz PM-6の詳細スペック一覧

型式プリメインアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、両ch同時駆動)120W+120W(8Ω、AB級)
30W+30W(8Ω、純A級)
全高調波歪率0.015%以下(実効出力時、20Hz~20kHz、8Ω負荷)
混変調歪率0.015%以下(60Hz:7kHz=4:1、実効出力時、8Ω)
周波数特性20Hz~20kHz +0、-0.2dB
5Hz~100kHz +0、-2dB
ダンピングファクタ100以上(8Ω負荷、1kHz)
入力感度/インピーダンスメインアンプ入力:1.5V/100kΩ
Phono1 MM:2.2mV/27kΩ、47kΩ、100kΩ
Phono2 MM:2.2mV/47kΩ
Phono2 MC:200μV/75Ω
Tape、Tuner、Aux:150mV/40kΩ
定格出力/インピーダンスPre out:1.5V/220Ω
Tape out:150mV/600Ω
RIAA偏差±0.2dB(20Hz~20kHz)
トーンコントロールBass:±8dB(100Hz)
Treble:±8dB(10kHz)
S/N比(IHF-A)Phono MM:86dB
Phono MC:68dB
Tape、Tuner、Aux:110dB
フォノ最大許容入力MM:220mV(1kHz)
MC:20mV(1kHz)
ラウドネス+4dB/+8dB(100Hz)
電源100V、50/60Hz
消費電力350W(電気用品取締法)
外形寸法幅416x高さ146x奥行332mm
重量15.5kg
付属
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