この記事の概要
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Marantz PM-14SAは、PM-14をベースにSuper Audio時代への対応を意識して仕上げられたプリメインアンプです。定格出力は100W+100W(8Ω)、160W+160W(6Ω)、200W+200W(4Ω)で、低インピーダンス側まで出力値が明記された重厚なモデルです。
本記事では、Marantz PM-14SAの特徴、近い年代のヴィンテージプリメインアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz PM-14SAの概要と特徴

| Marantz PM-14SAの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力 | 100W+100W(8Ω) 160W+160W(6Ω) 200W+200W(4Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω負荷) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -1dB(CD、ソースダイレクト) |
| ダンピングファクター | 180(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 重量 | 23.0kg |
Marantz PM-14SAは、1999年頃に200,000円で展開されたプリメインアンプです。電流帰還型のプリアンプ/パワーアンプ構成、MC/MM対応フォノ入力、バランス入力、プリアウト/パワーインを備え、1台で幅広い再生環境をまとめやすい構成になっています。
特徴①|4Ωまで伸びる定格出力

PM-14SAは出力に余裕を見やすいアンプですか?
はい。PM-14SAは100W+100W(8Ω)、160W+160W(6Ω)、200W+200W(4Ω)という定格出力を持ちます。8Ω、6Ω、4Ωの出力値がそろっているため、スピーカーのインピーダンスに合わせて駆動の目安を立てやすいアンプです。
- 8Ω負荷では100W+100Wです。
- 6Ω負荷では160W+160Wです。
- 4Ω負荷では200W+200Wです。
特徴②|電流帰還型と広帯域志向
PM-14SAの中心にあるのは、プリアンプ部とパワーアンプ部に採用された電流帰還型の設計です。周波数特性はCD、ソースダイレクトで5Hz~100kHz +0 -1dB、出力帯域幅は10Hz~50kHz(8Ω負荷、0.03%)です。広い帯域を意識した設計思想が、数値にも表れています。



ワイドレンジな音源にも合わせやすいのでしょうか?
CD入力のソースダイレクト時で5Hz~100kHz +0 -1dBという周波数特性が示されています。全高調波歪率は0.008%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω負荷)で、広帯域と低歪率を両立させた方向のモデルといえます。
特徴③|MC/MM対応フォノ入力を内蔵
Phono入力はMCとMMの両方に対応しています。入力感度/インピーダンスはPhono MCが270μV/100Ω、Phono MMが2.4mV/47kΩです。単体フォノイコライザーなしでもレコード再生を始めやすい点は、PM-14SAの使いやすいところです。



MCカートリッジにも対応していますか?
対応しています。Phono最大許容入力はMCが10mV、MMが100mVで、RIAA偏差は20Hz~20kHzで±0.2dBです。SN比はPhono MCが76dB、Phono MMが90dB、High levelが115dBとされています。
特徴④|バランス入力とプリアウト/パワーイン



単体アンプ的な使い方にも向いていますか?
PM-14SAはバランス入力を1系統、プリアウトとパワーインを各1系統備えています。プリ部とパワー部を分けて使える端子構成があるため、将来的なシステム変更にも対応しやすいプリメインアンプです。
- ライン入力は4系統です。
- バランス入力は1系統です。
- プリアウト、パワーインは各1系統です。
特徴⑤|23kg筐体と300W消費電力
PM-14SAは、幅458x高さ166x奥行464mm、重量23.0kgの大型プリメインアンプです。消費電力は300Wで、電源電圧はAC100V、50Hz/60Hz。ラックの奥行と耐荷重を事前に確認したいサイズ感です。



設置で気をつけたい数値はありますか?
奥行464mmに加え、重量が23.0kgあります。端子やケーブルの余裕も考えると、背面にスペースを残せるラックを選ぶと扱いやすくなります。
Marantz PM-14SAと他のヴィンテージプリメインアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-14SAと近い時代・価格帯・出力規模を持つヴィンテージプリメインアンプ3機種を並べます。
| 項目 | Marantz PM-14SA | DENON PMA-S10II | SANSUI AU-α907MR | Accuphase E-405 |
|---|---|---|---|---|
| 発売時期/価格 | 1999年頃/200,000円 | 1997年2月/230,000円 | 1995年/295,000円 | 1989年10月/350,000円 |
| 型式 | プリメインアンプ | プリメインアンプ | インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドステレオプリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 100W+100W | 100W+100W(20Hz~20kHz、THD 0.07%) | 160W+160W | 170W/ch |
| 6Ω出力 | 160W+160W | ― | 190W+190W | ― |
| 4Ω出力 | 200W+200W | 200W+200W(1kHz、THD 0.7%) | ― | 250W/ch |
| 全高調波歪率 | 0.008%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω負荷) | 0.01%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz) | 0.003%以下(8Ω、実効出力時) | 0.02%(4~16Ω負荷、0.25W~連続出力、20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -1dB(CD、ソースダイレクト) | ― | DC~300kHz +0 -3dB(1W) | Main Amp Input:20Hz~20000Hz +0 -0.2dB(定格出力時) 0.5Hz~150000Hz +0 -3.0dB(1W出力時) |
| ダンピングファクター | 180(8Ω、20Hz~20kHz) | ― | 150(8Ω) | 150(8Ω負荷、50Hz) |
| ライン系SN比 | High level:115dB | Line:110dB | CD、Tuner、Line、Tape/DAT1、2:110dB以上 | High Level Input:110dB |
| 消費電力 | 300W | 300W | 400W | 無入力時:90W 電気用品取締法:390W 8Ω負荷定格出力時:620W |
| 外形寸法 | 幅458x高さ166x奥行464mm | 幅434x高さ181x奥行485mm | 幅471x高さ163x奥行452mm | 幅475x高さ180x奥行375mm |
| 重量 | 23.0kg | 30.0kg | 33.0kg | 25kg |
Marantz PM-14SAとDENON PMA-S10IIの比較
Marantz PM-14SAとDENON PMA-S10IIとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力はどちらも100W+100Wで、同じ出力規模です。
- 4Ω出力はどちらも200W+200Wですが、PM-14SAは4Ωの定格値に加えて6Ωの160W+160Wも示されています。
- 重量はPMA-S10IIが30.0kg、PM-14SAが23.0kgで、筐体重量はPMA-S10IIの方が重いです。
- ライン系SN比はPM-14SAがHigh level:115dB、PMA-S10IIがLine:110dBです。
Marantz PM-14SAとSANSUI AU-α907MRの比較
Marantz PM-14SAとSANSUI AU-α907MRとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力はAU-α907MRが160W+160W、PM-14SAが100W+100Wで、出力値はAU-α907MRの方が大きいです。
- 全高調波歪率はAU-α907MRが0.003%以下、PM-14SAが0.008%です。
- PM-14SAは4Ωで200W+200W、AU-α907MRはダイナミックパワーとして4Ω 390Wを示しています。
- 重量はAU-α907MRが33.0kg、PM-14SAが23.0kgで、設置時の負担はPM-14SAの方が軽めです。
Marantz PM-14SAとAccuphase E-405の比較
Marantz PM-14SAとAccuphase E-405との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力はE-405が170W/ch、PM-14SAが100W+100Wで、出力値はE-405の方が大きいです。
- 4Ω出力はE-405が250W/ch、PM-14SAが200W+200Wです。
- ダンピングファクターはPM-14SAが180、E-405が150で、数値はPM-14SAの方が高いです。
- 重量はE-405が25kg、PM-14SAが23.0kgで、どちらも20kg台の本格的な筐体です。
Marantz PM-14SAとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz PM-14SAは、8Ωで100W+100W、4Ωで200W+200Wの定格出力を持つプリメインアンプです。ここでは、インピーダンス、入力、能率、周波数帯域を見ながら、ヴィンテージスピーカー3機種との組み合わせを考えます。
Marantz PM-14SAとJBL 4315との組み合わせ
- 互換性:JBL 4315はインピーダンス8Ω、許容入力60W(連続プログラム)、出力音圧レベル89dB(新JIS)です。PM-14SAは8Ωで100W+100Wのため、音量を上げすぎない管理を前提に使いたい組み合わせです。推奨アンプ出力は―です。
- 音質の向上:JBL 4315は4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型、20cmコーン型、13cmコーン型、ホーン型の構成です。再生周波数帯域は35Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は400Hz、2kHz、8kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:89dBの能率と4ウェイ構成を活かして、ジャズ、フュージョン、ライブ録音、ロックを太めの音量感で楽しみたい人に向きます。
Marantz PM-14SAとVICTOR SX-3との組み合わせ
- 互換性:VICTOR SX-3はインピーダンス8Ω、最大入力50W、出力音圧レベル88dB/W/mです。PM-14SAは8Ωで100W+100Wのため、ボリューム位置を控えめに始める音量管理が合います。推奨アンプ出力は―です。
- 音質の向上:VICTOR SX-3は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式で、25cmコーン型と5cmソフトドーム型の構成です。周波数特性は35Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は2kHz、最低共振周波数は60Hzです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉方式と88dB/W/mの落ち着いた能率を意識して、ボーカル、室内楽、アコースティック、深夜の小音量リスニングに合わせやすい組み合わせです。
Marantz PM-14SAとATC SCM10との組み合わせ
- 互換性:ATC SCM10はインピーダンス8Ω、推奨アンプ出力100W~300W、出力音圧レベル80dB/W/mです。PM-14SAは8Ωで100W+100Wのため、推奨アンプ出力の下限に合う組み合わせです。音量管理はクリップ感が出る手前で余裕を残すのが向きます。許容入力は―です。
- 音質の向上:ATC SCM10は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式で、12.5cmコーン型と2.5cmドーム型の構成です。周波数特性は65Hz~20kHz -6dB、100Hz~12kHz ±2dB、クロスオーバー周波数は2.8kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:80dB/W/mという低めの能率と密閉方式を踏まえると、スタジオ録音のロック、ボーカル、ピアノトリオ、打ち込み系を近めの距離で聴くスタイルに合います。
Marantz PM-14SAは、8Ω・6Ω・4Ωの出力値がそろっているため、スピーカー側のインピーダンスを確認しながら組みやすいプリメインアンプです。
特に、音量を上げ始める前にスピーカー側の入力値と能率を確認しておくと、PM-14SAの余裕を活かしながら落ち着いて鳴らせます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-14SAの詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 入出力端子 | ライン入力:4系統 バランス入力:1系統 テープ系入出力:2系統 Phono入力:1系統 プリアウト、パワーイン:各1系統 スピーカー出力:2系統 ヘッドホン出力:1系統 |
| 定格出力 | 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動時) 160W+160W(6Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動時) 200W+200W(4Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動時) |
| 全高調波歪率 | 0.008%(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω負荷) |
| 混変調歪率 | 0.008%(SMPTE) |
| 出力帯域幅 | 10Hz~50kHz(8Ω負荷、0.03%) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -1dB(CD、ソースダイレクト) |
| ダンピングファクター | 180(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MC:270μV/100Ω Phono MM:2.4mV/47kΩ High level:250mV/10kΩ Main in:1.6V/100kΩ |
| Phono最大許容入力 | MC:10mV(1kHz) MM:100mV(1kHz) |
| RIAA偏差 | ±0.2dB(20Hz~20kHz) |
| SN比 | Phono MC:76dB Phono MM:90dB High level:115dB |
| トーンコントロール | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 300W(電気用品取締法) |
| ACアウトレット | Switched:2系統 Unswitched:1系統 |
| 最大外形寸法 | 幅458x高さ166x奥行464mm |
| 重量 | 23.0kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン(RC-17PM) |
