この記事の概要
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Marantz PM-80aは、A級/AB級切替と大型MOS FETを備えた1994年頃発売のプリメインアンプです。
本記事では、PM-80aの特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz PM-80aの概要と特徴

| Marantz PM-80aの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオプリメインアンプ |
| 発売時期 | 1994年頃 |
| 定価 | 75,000円 |
| 定格出力 | A級動作時:35W+35W(4Ω)、25W+25W(6Ω)、20W+20W(8Ω) AB級動作時:140W+140W(4Ω)、120W+120W(6Ω)、100W+100W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005% |
| 重量 | 17.5kg |
Marantz PM-80aは、1994年頃に75,000円で発売されたステレオプリメインアンプです。A級動作時は20W+20W(8Ω)、AB級動作時は100W+100W(8Ω)で、小音量の質感と出力余裕を切り替えて使えるモデルです。
特徴①|A級20WとAB級100Wの切替

PM-80aは小音量と大きめの音量を使い分けやすいですか?
はい。PM-80aはA級動作時に20W+20W(8Ω)、AB級動作時に100W+100W(8Ω)の定格出力を持っています。4ΩではA級35W+35W、AB級140W+140Wなので、スピーカー負荷に応じた出力の見通しを立てやすいアンプです。
A級動作時は6Ωで25W+25W、AB級動作時は6Ωで120W+120Wです。普段の音量ではA級、余裕が必要な場面ではAB級という使い分けがしやすい構成です。
特徴②|3アンプ構成とHDAM系統の回路思想
- 全高調波歪率:0.005%です。
- 周波数特性:10Hz~100kHz +0 -1dBです。
- SN比:High Level:111dBです。
PM-80aはプリ、トーン、パワーの各アンプブロックを独立させた3アンプ構成です。高域側まで伸びた周波数特性とHigh Level 111dBのSN比により、CDなどのライン入力をクリアに扱いやすい方向性が見えてきます。
特徴③|大型MOS FETと4連アクティブ・ボリューム



PM-80aは実使用時のS/Nにも配慮されていますか?
はい。PM-80aは4連アクティブ・ボリュームを採用し、実使用状態でのS/N改善を狙った構成です。さらにパワーブロック終段には大型MOS FETをパラレルプッシュプルで使用しており、音量を絞った状態でも情報量を保ちやすい設計思想が読み取れます。
入力端子はLine入力3系統、Phono入力1系統、Tape入力2系統です。出力端子はTape出力2系統とスピーカー出力2系統を備えています。
特徴④|15,000μFx2電源と17.5kg筐体
PM-80aの外形寸法は幅454x高さ165x奥行380mm、重量は17.5kgです。消費電力は250Wで、電源部には15,000μFx2の特別仕様・低倍箔電解コンデンサが使われています。重量級プリメインらしい存在感も、このモデルの魅力です。
Marantz PM-80aと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-80aと同じマランツ系のヴィンテージプリメインアンプを比べます。PM-80、PM-88SE、PM-90を並べると、PM-80aの出力、歪率、SN比の位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 全高調波歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| Marantz PM-80a | A級:20W+20W(8Ω) AB級:100W+100W(8Ω) | 0.005% | 10Hz~100kHz +0 -1dB | 17.5kg |
| Marantz PM-80 | クラスA:20W+20W(8Ω) クラスAB:100W+100W(8Ω) | 0.0008%(1kHz、8Ω) | CD・ソースダイレクト:10Hz~100kHz +0 -3dB | 17.5kg |
| Marantz PM-88SE | クラスA時:20W+20W(8Ω) クラスAB時:100W+100W(8Ω) | 0.008%(20Hz~20kHz、8Ω) | CD・ソースダイレクト:10Hz~100kHz +0 -3dB | 17.5kg |
| Marantz PM-90 | A級動作時:25W+25W(8Ω) AB級動作時:130W+130W(8Ω) | 0.0015% | 10Hz~100kHz +0 -3dB | 27.0kg |
Marantz PM-80aとMarantz PM-80の比較
Marantz PM-80aとMarantz PM-80との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-80aとPM-80はいずれもAB級で100W+100W(8Ω)、A級で20W+20W(8Ω)です。8Ω時の出力値は同じです。
- 全高調波歪率:PM-80aは0.005%、PM-80は0.0008%(1kHz、8Ω)です。数値ではPM-80が低いです。
- 周波数特性:PM-80aは10Hz~100kHz +0 -1dB、PM-80は10Hz~100kHz +0 -3dBです。偏差表記ではPM-80aが細かいです。
- SN比:PM-80aはHigh Level 111dB、PM-80はHigh Level 105dBです。High LevelのSN比ではPM-80aが大きいです。
Marantz PM-80aとMarantz PM-88SEの比較
Marantz PM-80aとMarantz PM-88SEとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-80aとPM-88SEはいずれもAB級で100W+100W(8Ω)、A級で20W+20W(8Ω)です。8Ω時の出力値は同じです。
- 全高調波歪率:PM-80aは0.005%、PM-88SEは0.008%(20Hz~20kHz、8Ω)です。数値ではPM-80aが低いです。
- SN比:PM-80aはHigh Level 111dB、PM-88SEはHigh Level 107dBです。High LevelのSN比ではPM-80aが大きいです。
- 重量:PM-80aとPM-88SEはいずれも17.5kgです。重量の表記は同じです。
Marantz PM-80aとMarantz PM-90の比較
Marantz PM-80aとMarantz PM-90との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-80aはAB級で100W+100W(8Ω)、PM-90はAB級で130W+130W(8Ω)です。8Ω時のAB級出力ではPM-90が大きいです。
- A級出力:PM-80aは20W+20W(8Ω)、PM-90は25W+25W(8Ω)です。A級動作時の出力もPM-90が大きいです。
- 全高調波歪率:PM-80aは0.005%、PM-90は0.0015%です。数値ではPM-90が低いです。
- 重量:PM-80aは17.5kg、PM-90は27.0kgです。筐体重量ではPM-90が重いです。
Marantz PM-80aとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz PM-80aは、A級で20W+20W、AB級で100W+100Wの8Ω出力を持つアンプです。ここでは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認しながら、スピーカーとの組み合わせを考えます。
Marantz PM-80aとBOSE 301MMとの組み合わせ
- 互換性:BOSE 301MMはインピーダンス8Ω、許容入力は―、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは―です。PM-80aはA級で20W+20W、AB級で100W+100Wの8Ω出力があるため、8Ωブックシェルフとして音量を少しずつ上げる使い方が合います。
- 音質の向上:301MMは2ウェイ・2スピーカー・ダイレクト/リフレクティング方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型とコーン型を搭載しています。クロスオーバー周波数はウーファーが1.2kHz、3kHz、トゥイーターが1.2kHzです。PM-80aのA級動作を使うと、間接音を含む広がりを落ち着いた音量で楽しみやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ポップス、AOR、ジャズボーカル、ソウル、ラジオ音源に合わせたい組み合わせです。301MMの反射音を活かす方式とPM-80aの100W+100W出力を組み合わせると、部屋全体に音を広げやすくなります。
Marantz PM-80aとVICTOR SX-500DEとの組み合わせ
- 互換性:VICTOR SX-500DEはインピーダンス6Ω、定格入力40W、最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。PM-80aはA級で25W+25W、AB級で120W+120Wの6Ω出力があるため、6Ω機としてA級領域から調整しやすい組み合わせです。
- 音質の向上:SX-500DEは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、20cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は40Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は3kHzです。PM-80aの10Hz~100kHz +0 -1dBという広帯域表記と合わせると、中高域の伸びと低域の量感を両立させやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:女性ボーカル、ピアノ、室内楽、シティポップ、アコースティック系に向いた組み合わせです。SX-500DEの90dB/W/mという能率を踏まえ、PM-80aでは小音量でも表情を出しやすい構成です。
Marantz PM-80aとINFINITY RS-2との組み合わせ
- 互換性:INFINITY RS-2はインピーダンス4Ω、許容入力は―、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは87dB/W/mです。PM-80aはA級で35W+35W、AB級で140W+140Wの4Ω出力があるため、4Ω大型機として音量を段階的に合わせる使い方が向いています。
- 音質の向上:RS-2は5ウェイ・7スピーカー・フロア型で、25cmコーン型x2、12.5cmコーン型x3、EMIT型x3を搭載しています。周波数帯域は36Hz~32kHz、クロスオーバー周波数は60Hz、125Hz、1.5kHz、3kHzです。PM-80aの4Ω出力を使うと、広帯域な大型システムの低域と高域をまとめやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、プログレ、オーケストラ、ライブ録音、映画音楽に合わせたい組み合わせです。RS-2の87dB/W/mという能率と約45.5kgの大型筐体を考え、PM-80aではAB級の出力余裕を活かしたい構成です。
Marantz PM-80aは、A級/AB級切替、3アンプ構成、大型MOS FET、4連アクティブ・ボリュームを備えた、PM-80系の発展形らしいプリメインアンプです。8Ωだけでなく6Ω、4Ωの出力値も確認できるため、スピーカー選びの目安を作りやすいモデルです。
17.5kgの筐体と250Wの消費電力、High Level 111dBのSN比を含め、1990年代マランツの実用派プリメインとして魅力があります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-80aの詳細スペック一覧
| 型式 | ステレオプリメインアンプ |
| 定価 | 75,000円(1994年頃) |
| 定格出力 | A級動作時:35W+35W(4Ω) 25W+25W(6Ω) 20W+20W(8Ω) AB級動作時:140W+140W(4Ω) 120W+120W(6Ω) 100W+100W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005% |
| 周波数特性 | 10Hz~100kHz +0 -1dB |
| SN比 | High Level:111dB |
| 入力端子 | Line入力:3系統 Phono入力:1系統 Tape入力:2系統 |
| 出力端子 | Tape出力:2系統 スピーカー出力:2系統 |
| 消費電力 | 250W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅454x高さ165x奥行380mm |
| 重量 | 17.5kg |
