この記事の概要
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DENON DP-300Fは、フルオート機構とフォノイコライザーを備えたレコードプレーヤーです。
本記事では、DP-300Fの特徴、他のレコードプレーヤーとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを整理します。

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DENON DP-300Fの概要と特徴

| DENON DP-300Fの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ダイレクトドライブプレイヤーシステム |
| 発売時期 | 2006年4月 |
| 定価 | 43,000円 47,300円(2019年6月21日価格改定) |
| 駆動方式 | ベルトドライブ |
| 回転数 | 33・1/3rpm、45rpm |
| 重量 | 5.5kg |
DENON DP-300Fは、2006年4月に43,000円で発売されたフルオートタイプのレコードプレーヤーです。
回転数は33・1/3rpmと45rpm、駆動方式はベルトドライブ、ワウ・フラッターは0.10%wrmsです。MM型カートリッジが付属し、フォノイコライザーのON/OFF切替にも対応しています。アンプ側にPhono入力がなくても始めやすい構成が特徴です。
特徴①|フルオートで再生から戻りまで行える設計

DP-300Fはレコード再生に慣れていなくても使いやすいですか?
はい。DP-300Fはフルオート機構を採用しており、レコードサイズを選択するとアームが移動し、再生終了後にはアームが戻ります。針を落とす操作に不安がある人にも扱いやすい構成です。
特徴②|アルミダイカスト製ターンテーブルと厚めのシート
ターンテーブルにはアルミダイカスト製を採用しています。さらに約5mm厚のターンテーブルシートを組み合わせ、レコードのホールド性にも配慮した構成です。
DP-300Fのワウ・フラッターは0.10%wrmsです。ベルトドライブとアルミダイカスト製ターンテーブルにより、シンプルな構成で安定した再生を狙うプレーヤーとして見られます。
特徴③|ストレートアームと交換可能なカートリッジ
トーンアームはスタティックバランス型ストレートタイプで、有効長は221.5mm、オーバーハングは19mmです。針圧可変範囲は0~4.0g、1目盛0.1gで、適合カートリッジ自重範囲は4.5g~9.5g(ヘッドシェル含まず)です。
- 付属カートリッジ:MM型です。
- 適正針圧:2.0gです。
- カートリッジ質量:5gです。
特徴④|フォノイコライザー内蔵で接続先を選びやすい



DP-300FはPhono端子のないアンプにも接続できますか?
はい。DP-300Fはフォノイコライザーを内蔵しており、ON/OFFの切替が可能です。ONにすればLineやAUXなどへ、OFFにすればアンプ側のPhono入力へ接続しやすく、手持ちのアンプに合わせて接続方法を選べる点が便利です。
DENON DP-300Fと他のヴィンテージレコードプレーヤーとの比較


ここでは、DENON DP-300FとDENONのヴィンテージレコードプレーヤーを比べます。駆動方式、ワウ・フラッター、アーム、重量を並べると、DP-300Fの扱いやすさとヴィンテージ機の作り込みの違いが見えやすくなります。
| 機種 | 駆動方式 | ワウ・フラッター | 重量 |
|---|---|---|---|
| DENON DP-300F | ベルトドライブ | 0.10%wrms | 5.5kg |
| DENON DP-37F | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ | 0.012%Wrms以下(回転系) 0.02%Wrms以下(JIS) | 約7.5kg |
| DENON DP-47F | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ | 0.01%Wrms以下(回転系) 0.02%Wrms以下(JIS) | 約8.5kg |
| DENON DP-59L | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ | 0.006%W.rms以下(回転系) 0.02%w.rms以下(JIS測定法) | 約15kg |
DENON DP-300FとDENON DP-37Fの比較
DENON DP-300FとDENON DP-37Fとの比較は以下の通りです。
- 駆動方式:DP-300Fはベルトドライブ、DP-37FはDENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブです。回転制御の作り込みではDP-37Fが濃い内容です。
- ワウ・フラッター:DP-300Fは0.10%wrms、DP-37Fは0.012%Wrms以下(回転系)と0.02%Wrms以下(JIS)です。数値ではDP-37Fが低いです。
- トーンアーム:DP-300Fはスタティックバランス型ストレートタイプ、DP-37Fは専用シェル交換ストレート・ダイナミックバランス型、電子式針圧印加、ダイナミックサーボトレーサーです。アーム制御の情報量ではDP-37Fが多いです。
- カートリッジ:DP-300FはMM型、DP-37FはMM型DL-65です。どちらもMM型を前提にしやすい構成です。
- 重量:DP-300Fは5.5kg、DP-37Fは約7.5kgです。設置の軽さではDP-300Fが扱いやすいです。
DENON DP-300FとDENON DP-47Fの比較
DENON DP-300FとDENON DP-47Fとの比較は以下の通りです。
- 駆動方式:DP-300Fはベルトドライブ、DP-47FはDENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブです。駆動方式の方向性は大きく異なります。
- ワウ・フラッター:DP-300Fは0.10%wrms、DP-47Fは0.01%Wrms以下(回転系)と0.02%Wrms以下(JIS)です。回転系の数値ではDP-47Fが低いです。
- 付属機能:DP-300Fはフルオート機構とフォノイコライザーON/OFF、DP-47Fはレコードサイズ自動検出、リフタースイッチ、リピートスイッチ、ロケート機構を備えます。操作機能の多さではDP-47Fが充実しています。
- カートリッジ:DP-300FはMM型、DP-47FはMC型DL-80MCです。アンプ側のPhono入力を使う場合はカートリッジ種別の確認が大切です。
- 重量:DP-300Fは5.5kg、DP-47Fは約8.5kgです。重量ではDP-47Fが重いです。
DENON DP-300FとDENON DP-59Lの比較
DENON DP-300FとDENON DP-59Lとの比較は以下の通りです。
- 駆動方式:DP-300Fはベルトドライブ、DP-59LはDENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブです。回転制御を重視するならDP-59Lが濃い構成です。
- ワウ・フラッター:DP-300Fは0.10%wrms、DP-59Lは0.006%W.rms以下(回転系)と0.02%w.rms以下(JIS測定法)です。回転系の数値ではDP-59Lが低いです。
- トーンアーム:DP-300Fはスタティックバランス型ストレートタイプ、DP-59Lはスタティックバランス型Dynamic Servo Tracer、アームパイプ交換式、ダイナミックダンピング付きです。アームまわりの調整幅ではDP-59Lが広いです。
- 外形寸法:DP-300Fは幅434x高さ122x奥行381mm(ダストカバー閉時)、DP-59Lは幅490x高さ219x奥行410mmです。設置スペースではDP-300Fが小さめです。
- 重量:DP-300Fは5.5kg、DP-59Lは約15kgです。重量級の作りならDP-59L、置きやすさならDP-300Fです。
DENON DP-300Fとヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ


DP-300Fはフォノイコライザーを内蔵し、ON/OFFを切り替えられるため、アンプ側のLine入力とPhono入力のどちらも選びやすいレコードプレーヤーです。ここではDENON PMA-390、SANSUI AU-α607、LUXMAN L-550との組み合わせを見ていきます。
DENON DP-300FとDENON PMA-390との組み合わせ
- 互換性:DP-300FはフォノイコライザーON/OFF切替とMM型カートリッジを備え、PMA-390はPhono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:0.2mV/100Ω、CD入力150mV/47kΩ(ソースダイレクトoff)を持ちます。DP-300FのEQをOFFにしてPhono MMへ、ONにしてCD入力へ接続する選択ができます。
- 音質の向上:PMA-390は定格出力60W+60W(8Ω)、ライン入力周波数特性4Hz~100kHz +0 -3dB、RIAA偏差20Hz~20kHz ±0.3dBです。小型システムでもレコード再生をきちんと組みたい場合に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:DP-300Fのフルオート性とPMA-390のソースダイレクトを生かし、ポップス、シティポップ、ジャズ入門、ロックのLP再生に向いた組み合わせです。
DENON DP-300FとSANSUI AU-α607との組み合わせ
- 互換性:DP-300FはMM型カートリッジ付属で適正針圧2.0g、AU-α607はPhono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:300μV/100Ω、CD・Tuner・Line・Processor:150mV/47kΩです。DP-300FのEQをOFFにしてAU-α607のPhono MMを使う構成が組みやすいです。
- 音質の向上:AU-α607は実効出力90W+90W(8Ω)、Phono MM周波数特性20Hz~20kHz ±0.2dB、Phono MM SN比88dB以上を備えます。アンプ側のフォノ段を使ってレコードらしい厚みを出したい場合に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:力感のあるプリメインアンプとフルオートプレーヤーの組み合わせなので、ロック、ソウル、ファンク、昭和歌謡に向いた組み合わせです。
DENON DP-300FとLUXMAN L-550との組み合わせ
- 互換性:DP-300FはフォノイコライザーON/OFF切替ができ、L-550はPhono MM:1.6mV、Phono MC:80μV、Tuner・AUX・Monitor・Main In:220mVの入力感度を持ちます。EQをOFFにしてPhono MMへ、ONにしてAUXへ接続する使い方を選べます。
- 音質の向上:L-550は実効出力50W+50W(A級動作、8Ω、両ch動作)、SN比はPhono MM:84dB、周波数特性は10Hz~100kHz -1dBです。A級アンプらしい滑らかな質感でDP-300FのMMカートリッジを聴きたい場合に向いた組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:L-550の落ち着いた表現を生かし、ボーカル、室内楽、ピアノトリオ、アコースティック系LPに向いた組み合わせです。
DENON DP-300Fは、フルオート機構、MM型カートリッジ、フォノイコライザーON/OFFを備えた、接続先を選びやすいレコードプレーヤーです。ベルトドライブらしいシンプルさと、アンプ側フォノ段を使える柔軟さを両方持っています。
ヴィンテージプリメインアンプと合わせる場合は、DP-300F側のフォノイコライザーをONにするかOFFにするかを決め、アンプ側の入力端子に合わせて接続するのがおすすめです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
DENON DP-300Fの詳細スペック一覧
| 型式 | ダイレクトドライブプレイヤーシステム |
| 駆動方式 | ベルトドライブ |
| 回転数 | 33・1/3rpm、45rpm |
| ワウ・フラッター | 0.10%wrms |
| ターンテーブル | アルミダイカスト製 |
| 負荷特性 | 針圧80gで0% |
| トーンアーム型式 | スタティックバランス型ストレートタイプ |
| 有効長 | 221.5mm |
| オーバーハング | 19mm |
| トラッキングエラー | 3゜以内 |
| 針圧可変範囲 | 0~4.0g、1目盛0.1g |
| 適合カートリッジ自重範囲 | 4.5g~9.5g(ヘッドシェル含まず) |
| 付属ヘッドシェル質量 | 10g |
| 交換用専用シェル | PCL-310-SP(プレミアムシルバー)/PCL-310-K(ブラック)(4,800円) |
| カートリッジ型式 | MM型 |
| 適正針圧 | 2.0g |
| カートリッジ質量 | 5g |
| 交換針 | DSN-85(3,000円) |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 2W |
| 外形寸法 | 幅434x高さ122x奥行381mm(ダストカバー閉時) 幅434x高さ約391x奥行413mm(ダストカバー開時) |
| 重量 | 5.5kg |
| 付属 | ヘッドシェル付きMMカートリッジ EPアダプター |
