この記事の概要
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Technics SL-Q3は、クォーツフェイズロックドコントロールを採用したダイレクトドライブフルオートプレーヤーです。
本記事では、SL-Q3の特徴、他のレコードプレーヤーとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを整理します。

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Technics SL-Q3の概要と特徴

| Technics SL-Q3の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | クォーツフェイズロックドコントロール ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム |
| 発売時期 | 1979年頃 |
| 定価 | 49,800円 |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ |
| ワウ・フラッター | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.012%W.R.M.S(回転部のみ) |
| 重量 | 7.2kg |
Technics SL-Q3は、1979年頃に49,800円で発売されたクォーツフェイズロックドコントロール採用のダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステムです。駆動方式はダイレクトドライブ、駆動モーターはブラシレスDCモーター、ワウ・フラッターは0.025%W.R.M.S(JIS C5521)です。SL-Q2系のクォーツ制御にフルオート操作を組み合わせたモデルとして見られます。
特徴①|クォーツ制御で回転数偏差±0.002%以内
SL-Q3の制御方式はクォーツフェイズロックドコントロールです。高精度な水晶振動子を基準にした位相制御により、回転数偏差は±0.002%以内とされています。回転の正確さを重視したダイレクトドライブ機として使いやすい構成です。
ワウ・フラッターは0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、0.012%W.R.M.S(回転部のみ)、SN比は78dB(IEC98A weighted)です。クォーツ制御らしい安定感を数字でも確認しやすいプレーヤーです。
特徴②|フルオート機構と前面操作方式

SL-Q3は再生開始から戻りまで自動で行えますか?
はい。SL-Q3はオートスタート、オートリターン、オートストップに対応したフルオート機構を搭載しています。さらに前面操作方式を採用しているため、ダストカバーを閉じたままでも操作でき、レコードを保護しながら日常的に使いやすい構成です。
特徴③|TNRCを使った2層構造キャビネット
キャビネットには精密アルミダイカストを採用し、底ベースとキャビネット上面部には音響素材TNRCによる2層構造が使われています。大型インシュレーターをキャビネットに直結する構成もあり、ハウリング対策を意識した作りが見どころです。
- キャビネット:精密アルミダイカストを採用しています。
- 防振素材:音響素材TNRCによる2層構造です。
- インシュレーター:バネと粘弾性材を用いた大型タイプをキャビネットに直結しています。
特徴④|7mg感度のジンバルサスペンション方式アーム



SL-Q3のトーンアームはカートリッジ交換にも向いていますか?
はい。トーンアームはユニバーサルS字型、スタティックバランス、ジンバルサスペンション方式です。回転軸感度は7mg(水平・垂直初動感度)、針圧調整範囲は0~2.5g、適用カートリッジ重量は6g~9.5gです。一般的なMMカートリッジを合わせやすい範囲が示されています。
特徴⑤|MM型カートリッジとEPS-207ED交換針
カートリッジ部はMM型ステレオカートリッジで、自重は5.6gです。交換針はEPS-207EDで、楕円針として示されています。アンプと合わせる場合は、Phono MM入力を備えたプリメインアンプを選ぶと接続が考えやすくなります。
Technics SL-Q3と他のヴィンテージレコードプレーヤーとの比較


ここでは、Technics SL-Q3と同時期のTechnicsレコードプレーヤーを比べます。クォーツ制御、フルオート機能、ワウ・フラッター、重量を並べると、SL-Q3の位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 型式 | ワウ・フラッター | 重量 |
|---|---|---|---|
| Technics SL-Q3 | クォーツフェイズロックドコントロール ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.012%W.R.M.S(回転部のみ) | 7.2kg |
| Technics SL-Q2 | クォーツフェイズロックドコントロール ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.012%W.R.M.S(回転部のみ) | 7.0kg |
| Technics SL-D3 | ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム | 0.03%W.R.M.S(JIS C5521) 0.014%W.R.M.S(回転部のみ) | 7.0kg |
| Technics SL-1300 | ダイレクトドライブフルオートプレイヤー | 0.03%(W.R.M.S.) | 9.4kg |
Technics SL-Q3とTechnics SL-Q2の比較
Technics SL-Q3とTechnics SL-Q2との比較は以下の通りです。
- 型式:SL-Q3とSL-Q2はいずれもクォーツフェイズロックドコントロール、ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステムです。型式表記は同じです。
- 駆動方式:どちらもダイレクトドライブ、ブラシレスDCモーター、クォーツフェイズロックドコントロールです。回転系の基本構成は共通です。
- ワウ・フラッター:どちらも0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、0.012%W.R.M.S(回転部のみ)です。回転性能の数値は同じです。
- カートリッジ:どちらもMM型ステレオカートリッジ、自重5.6g、交換針EPS-207EDです。カートリッジ部も共通点が多いです。
- 重量:SL-Q3は7.2kg、SL-Q2は7.0kgです。重量ではSL-Q3が0.2kg重いです。
Technics SL-Q3とTechnics SL-D3の比較
Technics SL-Q3とTechnics SL-D3との比較は以下の通りです。
- 制御方式:SL-Q3はクォーツフェイズロックドコントロール、SL-D3はB.FG.サーボです。回転制御ではSL-Q3がクォーツ方式です。
- ワウ・フラッター:SL-Q3は0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、SL-D3は0.03%W.R.M.S(JIS C5521)です。JIS表記の数値ではSL-Q3が低いです。
- SN比:SL-Q3は78dB(IEC98A weighted)、SL-D3は75dB(IEC98A weighted)です。SN比ではSL-Q3が大きいです。
- カートリッジ:SL-Q3はMM型で自重5.6g、SL-D3はMM型で自重6.0gです。カートリッジ自重はSL-Q3のほうが軽いです。
- 消費電力:SL-Q3は6W、SL-D3は4Wです。消費電力の表記ではSL-D3が小さいです。
Technics SL-Q3とTechnics SL-1300の比較
Technics SL-Q3とTechnics SL-1300との比較は以下の通りです。
- 型式:SL-Q3はクォーツフェイズロックドコントロール搭載のダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム、SL-1300はダイレクトドライブフルオートプレイヤーです。クォーツ制御の記載があるのはSL-Q3です。
- ターンテーブル:SL-Q3は31.2cmアルミダイカスト製、SL-1300は33cmアルミダイカスト製、1.65kgです。ターンテーブル径の表記ではSL-1300が大きいです。
- ワウ・フラッター:SL-Q3は0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、SL-1300は0.03%(W.R.M.S.)です。数値ではSL-Q3が低いです。
- 適用カートリッジ重量:SL-Q3は6g~9.5g、3g~6.5g(シェルウェイト使用時)、SL-1300は4.0g~8.5g、8.5g~13g(補助ウェイト使用時)です。重めのカートリッジ範囲はSL-1300が広いです。
- 重量:SL-Q3は7.2kg、SL-1300は9.4kgです。重量ではSL-1300が重いです。
Technics SL-Q3とヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ


Technics SL-Q3はMM型ステレオカートリッジを搭載しているため、Phono MM入力を備えたプリメインアンプと組むのが自然です。ここではTechnics SU-V5、YAMAHA A-5、Marantz PM-80との組み合わせを見ていきます。
Technics SL-Q3とTechnics SU-V5との組み合わせ
- 互換性:SL-Q3はMM型ステレオカートリッジ、自重5.6gを搭載し、SU-V5はPhono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:170μV/220Ωを備えます。SL-Q3はSU-V5のPhono MM入力に合わせやすい構成です。
- 音質の向上:SL-Q3はクォーツフェイズロックドコントロール、ワウ・フラッター0.025%W.R.M.S(JIS C5521)、SN比78dBです。SU-V5はPhono周波数特性20Hz~20kHz、RIAA ±0.5dB、SN比はPhono MM:86dBで、Technics同士の統一感とMMフォノ段の素直さを狙いやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:クォーツ制御の安定感とニュークラスA系の滑らかさを生かし、シティポップ、フュージョン、AOR、電子音楽に向いた組み合わせです。
Technics SL-Q3とYAMAHA A-5との組み合わせ
- 互換性:SL-Q3はMM型ステレオカートリッジで、適用カートリッジ重量は6g~9.5g、3g~6.5g(シェルウェイト使用時)です。A-5はPhono MM:2.5mV/47kΩ(220pF)、Phono MC:250μV/100Ωを備えます。SL-Q3のMMカートリッジはA-5のPhono MM入力に接続しやすい構成です。
- 音質の向上:SL-Q3は31.2cmアルミダイカスト製ターンテーブルとジンバルサスペンション方式アームを持ち、A-5はPhono MM→Rec Outが20Hz~20kHz、±0.2dB、SN比Phono MM:86dBです。レコードの輪郭をすっきり整えて聴きたい場合に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:A-5の端正なフォノ入力とSL-Q3の安定回転を生かし、ジャズ、クラシック室内楽、ボーカル、アコースティック録音に向いた組み合わせです。
Technics SL-Q3とMarantz PM-80との組み合わせ
- 互換性:SL-Q3はMM型ステレオカートリッジ、自重5.6gを搭載し、PM-80はPhono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:250μV/100Ωを備えます。SL-Q3のMM出力をPM-80のPhono MMで受けやすい組み合わせです。
- 音質の向上:SL-Q3はオートスタート、オートリターン、オートストップを備え、PM-80はRIAA偏差20Hz~20kHz ±0.2dB、SN比Phono MM:85dBです。フルオートの使いやすさと厚みのあるプリメインアンプを合わせたい場合に向いた構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:PM-80の力感とSL-Q3の安定した再生を生かし、ロック、ソウル、ポップス、ライブ盤に向いた組み合わせです。
Technics SL-Q3は、クォーツフェイズロックドコントロール、ダイレクトドライブ、フルオート機構、MM型カートリッジを組み合わせた、1970年代後半らしい実用性の高いレコードプレーヤーです。SL-D系より回転制御を重視したい人には、SL-Q3の数字は見どころになります。
ヴィンテージプリメインアンプと合わせる場合は、Phono MM入力の有無、入力感度、入力インピーダンス、アース端子、針圧調整を確認しながら使うのがおすすめです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Technics SL-Q3の詳細スペック一覧
| 型式 | クォーツフェイズロックドコントロール ダイレクトドライブフルオートマチックプレイヤーシステム |
| 駆動方式 | ダイレクトドライブ |
| 駆動モーター | ブラシレスDCモーター |
| 制御方式 | クォーツフェイズロックドコントロール |
| ターンテーブル | 31.2cmアルミダイカスト製 |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm |
| 起動トルク | 1.0kg・cm |
| 起動特性 | 0.9秒で定速回転(33・1/3rpm時) |
| 負荷変動 | 0.7kg・cm以内、0% |
| 回転数偏差 | ±0.002%以内 |
| ワウ・フラッター | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.012%W.R.M.S(回転部のみ) |
| SN比 | 78dB(IEC98A weighted) |
| トーンアーム形式 | ユニバーサルS字型 スタティックバランス ジンバルサスペンション方式 |
| 回転軸感度 | 7mg(水平・垂直初動感度) |
| 針圧調整範囲 | 0~2.5g |
| シェル重量 | 7.5g |
| 適用カートリッジ重量 | 6g~9.5g 3g~6.5g(シェルウェイト使用時) |
| カートリッジ型式 | MM型ステレオカートリッジ |
| カートリッジ自重 | 5.6g |
| 交換針 | EPS-207ED(楕円針、6,000円) |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 6W |
| 外形寸法 | 幅430x高さ130x奥行375mm |
| 重量 | 7.2kg |
