この記事の概要
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Technics RS-M85は、1978年頃に発売されたステレオカセットデッキです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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Technics RS-M85の概要と特徴
| Technics RS-M85の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオカセットデッキ |
| 発売時期 | 1978年頃 |
| 定価 | 138,000円 |
| ヘッド構成 | 録再用:SXセンダストヘッド 消去用:ダブルギャップフェライト |
| 周波数特性 | Normal:20Hz~16kHz CrO2:20Hz~18kHz |
| 重量 | 約10.5kg |
Technics RS-M85は、クォーツロック電子整流子方式DDモーターとコアレスモーターを搭載したステレオカセットデッキです。録再用にはSXセンダストヘッドを採用し、周波数特性はNormalで20Hz~16kHz、CrO2で20Hz~18kHzです。1970年代後半の高級カセットデッキらしいメカ精度と録再性能を楽しめるモデルです。
特徴①|クォーツロックDDモーターの安定走行

RS-M85は走行精度にこだわったデッキですか?
はい。キャプスタン用にはクォーツロック電子整流子方式DDモーター、リール用にはコアレスモーターを採用しています。ワウ・フラッターは0.03%WRMSです。クォーツを基準にしたDD駆動でテープ走行を安定させるところが、RS-M85の大きな魅力です。
特徴②|SXセンダストヘッドとCrO2 18kHz
ヘッド構成は、録再用がSXセンダストヘッド、消去用がダブルギャップフェライトです。周波数特性はNormalで20Hz~16kHz、CrO2で20Hz~18kHzです。クローム系テープで18kHzまで伸びる帯域が、録音した音源の細かな表情を残しやすくしています。
特徴③|ライン出力とヘッドホン出力を装備
- Line outは420mV(-7.5dB)/22kΩ以上です。
- Headphoneは80mV/8Ω(可変)です。
- Mic入力は0.25mV(-72dB)/400Ω~10kΩです。
アンプへのライン接続とヘッドホンでの確認がしやすいため、録音チェックや再生用デッキとして扱いやすい構成です。照明付きテープカウンタやメモリーリワインド機構も、テープを聴き込む時に便利な部分です。
Technics RS-M85と他のヴィンテージカセットデッキとの比較
ここでは、Technics RS-M85と、ヴィンテージカセットデッキ3機種を比較します。対象はTechnics RS-M75、Technics RS-M88、Technics RS-M95です。
| 項目 | Technics RS-M85 | Technics RS-M75 | Technics RS-M88 | Technics RS-M95 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | ステレオカセットデッキ | ステレオカセットデッキ | ステレオカセットデッキ | ステレオカセットデッキ |
| 発売時期 | 1978年頃 | 1978年頃 | 1979年頃 | 1979年頃 |
| 定価 | 138,000円 | 118,000円 | 145,000円 | 240,000円 |
| ヘッド構成 | 録再用:SXセンダストヘッド 消去用:ダブルギャップフェライト | 録再用:SXセンダストヘッド 消去用:ダブルギャップフェライト | 録再:新SXセンダストヘッド 消去:ダブルギャップセンダストフェライトヘッド | 録再:新HPFコンビネーションヘッド 消去:ダブルギャップセンダストフェライトヘッド |
| 使用モーター | キャプスタン用:クォーツロック電子整流子方式DDモーター リール用:コアレスモーター | キャプスタン用:FGサーボ電子整流子方式DDモーター リール用:コアレスモーター | キャプスタン用:クォーツロックデジタルFGサーボDDモーター リール用:コアレスモーター | キャプスタン用:クォーツロックデジタルFGサーボDDモーター リール用:コアレスモーター |
| 周波数特性 | Normal:20Hz~16kHz CrO2:20Hz~18kHz | Normal:20Hz~16kHz CrO2:20Hz~18kHz | Normal:20Hz~16kHz XA:20Hz~18kHz Metal:20Hz~20kHz(30Hz~12.5kHz ±3dB) | Normal:20Hz~18kHz XA:20Hz~20kHz Metal:20Hz~20kHz(30Hz~12.5kHz ±3dB) |
| SN比 | 58dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz) | 58dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz) | 58dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz以上) | 58dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz以上) |
| ワウ・フラッター | 0.03%WRMS | 0.035%WRMS | 0.03%WRMS | 0.03%WRMS |
| 消費電力 | 約33W | 約33W | 約33W | 約36W |
| 外形寸法 | 幅450x高さ97x奥行403mm | 幅450x高さ97x奥行403mm | 幅450x高さ97x奥行403mm | 幅450x高さ142x奥行348mm |
| 重量 | 約10.5kg | 約10.5kg | 約10.5kg | 約12.0kg |
Technics RS-M85とTechnics RS-M75との比較
Technics RS-M85とTechnics RS-M75との比較は以下の通りです。
- モーター:RS-M85はクォーツロック電子整流子方式DDモーター、RS-M75はFGサーボ電子整流子方式DDモーターです。クォーツロックの有無ではRS-M85が高精度寄りです。
- ワウ・フラッター:RS-M85は0.03%WRMS、RS-M75は0.035%WRMSです。数値ではRS-M85が低いです。
- 周波数特性:どちらもNormalで20Hz~16kHz、CrO2で20Hz~18kHzです。帯域の記載は同じです。
- 定価:RS-M85は138,000円、RS-M75は118,000円です。価格ではRS-M75が低いです。
Technics RS-M85とTechnics RS-M88との比較
Technics RS-M85とTechnics RS-M88との比較は以下の通りです。
- ヘッド構成:RS-M85はSXセンダストヘッド、RS-M88は新SXセンダストヘッドです。ヘッド名ではRS-M88が新しい仕様です。
- テープ対応帯域:RS-M85はCrO2で20Hz~18kHz、RS-M88はMetalで20Hz~20kHzです。Metalの記載がある点ではRS-M88が広いです。
- ワウ・フラッター:どちらも0.03%WRMSです。走行変動の記載値は同じです。
- サイズ/重量:どちらも幅450x高さ97x奥行403mm、約10.5kgです。設置寸法は同じです。
Technics RS-M85とTechnics RS-M95との比較
Technics RS-M85とTechnics RS-M95との比較は以下の通りです。
- ヘッド構成:RS-M85はSXセンダストヘッド、RS-M95は新HPFコンビネーションヘッドです。ヘッド構成ではRS-M95が上位仕様です。
- Normalの周波数特性:RS-M85は20Hz~16kHz、RS-M95は20Hz~18kHzです。Normalの高域側ではRS-M95が広いです。
- 外形寸法:RS-M85は幅450x高さ97x奥行403mm、RS-M95は幅450x高さ142x奥行348mmです。高さではRS-M95が高いです。
- 重量:RS-M85は約10.5kg、RS-M95は約12.0kgです。筐体の重さではRS-M95が重いです。
Technics RS-M85とヴィンテージアンプとの組み合わせ
Technics RS-M85は、Line out 420mV(-7.5dB)/22kΩ以上の出力を持つカセットデッキです。ここでは、Tape/Aux系入力の数値が確認できるヴィンテージアンプとつないだ時の楽しみ方を見ていきます。
Technics RS-M85とTechnics SU-7700との組み合わせ
- 互換性:RS-M85のLine outは420mV/22kΩ以上、SU-7700のTuner、Aux、Tape1、2入力は150mV/47kΩです。SU-7700のTape1、2出力電圧は150mVなので、再生はTape/Aux入力、録音はTape出力を使う構成が組みやすいです。
- 音質の向上:RS-M85はNormalで20Hz~16kHz、CrO2で20Hz~18kHz、SN比58dBです。SU-7700はAuxで5Hz~80kHz +0 -3dB、Tuner/AuxのSN比は97dBです。カセットの帯域をアンプ側で受け止めやすく、トーンコントロールで古いテープの高域や低域を整えやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:70年代ロック、歌謡曲、フォーク、FMエアチェック音源に合います。RS-M85のクォーツロックDD走行とSU-7700のシンプルなプリメイン構成で、テープらしい厚みを落ち着いて楽しめます。
Technics RS-M85とMarantz Model 1150との組み合わせ
- 互換性:RS-M85のLine outは420mV/22kΩ以上、Model 1150のAux入力感度は180mV、High level入力インピーダンスは60kΩです。RS-M85のライン出力をAuxへ入れる場合、アンプ側の入力感度に対して十分な再生レベルを得やすい接続になります。
- 音質の向上:RS-M85はワウ・フラッター0.03%WRMS、Model 1150は20Hz~20kHz ±1.0dBの周波数特性と80W+80W(8Ω)の定格出力を持ちます。High/Low/サブソニックのフィルターもあるため、古いカセットのノイズ感や低域のふくらみを調整しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ソウル、AOR、ジャズボーカル、ライブ録音に向いた組み合わせです。RS-M85のSXセンダストヘッドとModel 1150の余裕ある出力で、声の厚みや演奏の熱気を出しやすくなります。
Technics RS-M85とKENWOOD KA-990Dとの組み合わせ
- 互換性:RS-M85のLine outは420mV/22kΩ以上、KA-990DのCC、Tuner、AUX、Tape入力は150mV/47kΩです。KA-990DのTape Rec出力は150mV/330Ωなので、再生と録音の両方をTape端子中心でまとめやすい組み合わせです。
- 音質の向上:RS-M85はDolby NR inで10dB改善(5kHz)、KA-990DはCD、Tuner、AUX、Tape→SP端子でDC~200kHz +0 -3dBの周波数特性を持ちます。アンプ側の広帯域設計により、カセットデッキのNormal/CrO2帯域を余裕を持って受けられます。
- おすすめの音楽ジャンル:80年代ポップス、シンセポップ、フュージョン、録音済みカセットに合います。RS-M85の安定した走行とKA-990Dの高出力設計で、リズムの輪郭をはっきり出したい時に楽しめます。
Technics RS-M85は、クォーツロックDDモーター、SXセンダストヘッド、Line out/Headphone出力を備えた、録音と再生の両方をじっくり楽しめるカセットデッキです。
ライン入力を持つヴィンテージアンプと組み合わせれば、当時のテープ音源や自分で録音したカセットを、システムの中心で味わいやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
詳細スペック一覧
| 型式 | ステレオカセットデッキ |
| 定価 | 138,000円(1978年頃) |
| ヘッド構成 | 録再用:SXセンダストヘッド 消去用:ダブルギャップフェライト |
| 使用モーター | キャプスタン用:クォーツロック電子整流子方式DDモーター リール用:コアレスモーター |
| 録音バイアス方式 | 交流バイアス方式 |
| 消去方法 | 交流消去方式 |
| 周波数特性 | Normal:20Hz~16kHz CrO2:20Hz~18kHz |
| SN比 | 58dB(XAテープ、ピークレベル) Dolby NR in:10dB改善(5kHz) |
| ワウ・フラッター | 0.03%WRMS |
| 入力感度/インピーダンス | Mic:0.25mV(-72dB)/400Ω~10kΩ Line in:60mV(-24dB) |
| 出力レベル/インピーダンス | Line out:420mV(-7.5dB)/22kΩ以上 Headphone:80mV/8Ω(可変) |
| 使用半導体 | トランジスタ:123個 IC:11個 ダイオード:54個 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 約33W |
| 外形寸法 | 幅450x高さ97x奥行403mm |
| 重量 | 約10.5kg |
| 別売 | リモートコントローラ RP-9690(13,000円) ワイヤレスリモートコントロールユニット RP-070(30,000円) |
