この記事の概要
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DENON DP-59Lは、1984年9月に89,800円で発売されたオートリフトプレイヤーです。DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ、Dynamic Servo Tracerアーム、無接触オートリフト機構を備え、重量級の木製キャビネットと電子制御アームを組み合わせたレコードプレーヤーです。
本記事では、DENON DP-59Lの特徴、他のヴィンテージレコードプレーヤーとの違い、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせをまとめます。

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DENON DP-59Lの概要と特徴

| DENON DP-59Lの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | オートリフトプレイヤー |
| 発売時期/価格 | 1984年9月/89,800円 |
| 駆動方式 | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付き |
| ワウフラッター | 0.006%W.rms以下(回転系) 0.02%w.rms以下(JIS測定法) |
| SN比 | 82dB以上(DIN-B) |
| トーンアーム | スタティックバランス型Dynamic Servo Tracer |
| 重量 | 約15kg |
DP-59Lは、32.5cmアルミダイカスト製ターンテーブル、ACサーボモーター、電子制御アーム、約15kgの筐体を組み合わせた上級機です。ワウフラッターは0.006%W.rms以下(回転系)、SN比は82dB以上で、回転精度とアーム制御の両面を重視したモデルとして見られます。
特徴①|DENONクォーツと両方向サーボ式DD

DP-59Lは回転精度を重視したプレーヤーですか?
はい。DP-59LはDENONクォーツと両方向サーボ式ダイレクトドライブを採用し、回転数は33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付きです。0.006%W.rms以下(回転系)のワウフラッターが示されており、安定した回転を狙った設計です。
特徴②|Dynamic Servo Tracer搭載アーム
DP-59Lのトーンアームは、スタティックバランス型Dynamic Servo Tracerです。アームパイプ交換式、ダイナミックダンピング付きで、無接触電子式アンチスケーティングも備えています。カートリッジに合わせてアームパイプを使い分けられる点も大きな特徴です。
特徴③|無接触オートリフト機構とピッチ調整
- 付属機能:無接触オートリフト機構を備えています。
- 回転数微調節:±9.9%、0.1%ピッチです。
- 起動時間:1.6秒以内(33・1/3rpm)です。
- 負荷特性:0%(針圧200g最外周)です。
演奏終了時にアームを持ち上げるオートリフト機構を備えつつ、回転精度やアームの感度に配慮した設計になっています。
特徴④|約15kgの木製キャビネット



DP-59Lは設置にも気を使いたい重量級モデルですか?
はい。外形寸法は幅490x高さ219x奥行410mm、重量は約15kgです。キャビネットは高さ11cmの重量級木製キャビネットで、ターンテーブルやアームを支える土台の安定感もDP-59Lの魅力です。
DP-59Lは約15kgの重量があるため、ラックの耐荷重と水平を確認してから設置したいモデルです。大型インシュレーターの働きを活かせる安定した台を用意すると、持ち味を出しやすくなります。
DENON DP-59Lと他のヴィンテージレコードプレーヤーとの比較


ここでは、DENON DP-59Lと、ヴィンテージレコードプレーヤー3機種を定格値で並べます。
| 項目 | DENON DP-59L | DENON DP-57L | YAMAHA GT-750 | Technics SL-1200mk2 |
|---|---|---|---|---|
| 発売時期/価格 | 1984年9月/89,800円 | 1982年頃/79,800円 | 1985年/69,800円 | 1981年頃/75,000円 |
| 型式 | オートリフトプレイヤー | オートリフトプレイヤー | レコードプレイヤー | ダイレクトドライブプレイヤーシステム |
| 駆動方式 | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ | 両方向サーボ、ダイレクトドライブ | ダイレクトドライブ | ダイレクトドライブ |
| モーター | ACサーボモーター | アウターローター型ACサーボモーター | DC4相8極コアレスホールモーター | ブラシレスDCモーター |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付き | 33・1/3、45rpm | ― | 33・1/3、45rpm |
| 回転数微調整 | ±9.9%、0.1%ピッチ | ― | ― | ±8%(連続可変) |
| ワウフラッター | 0.006%W.rms以下(回転系) 0.02%w.rms以下(JIS測定法) | 0.008%W.rms以下(DENON測定法) 0.02%w.rms以下(JIS測定法) | 0.006%以下(FG直読) | 0.025%W.R.M.S(JIS C5521) 0.01%W.R.M.S(回転部のみ) |
| SN比 | 82dB以上(DIN-B) | 82dB以上(DIN-B) | 82dB(DIN-B) | 78dB(IEC98A weighted) |
| ターンテーブル | アルミダイカスト製32.5cm | 30cmアルミダイカスト製 | 36cmアルミダイカスト製、3kg | 33.2cmアルミダイカスト製、2kg(ゴムシート含) |
| トーンアーム | スタティックバランス型Dynamic Servo Tracer アームパイプ交換式、ダイナミックダンピング付き | スタティックバランス電子制御ストレート型・パイプ部交換可能 | スタティックバランスS字型アーム | ユニバーサルS字型スタティックバランス ジンバルサスペンション方式 |
| 有効長 | 244mm | 244mm | 262mm | ― |
| 消費電力 | 9W | 13W | 5W | 13.5W |
| 外形寸法 | 幅490x高さ219x奥行410mm | 幅485x高さ185x奥行410mm | 幅532x高さ212x奥行406mm | 幅453x高さ162x奥行360mm |
| 重量 | 約15kg | 約11.5kg | 15.4kg | 12.5kg |
DENON DP-59LとDENON DP-57Lの比較
DENON DP-59LとDENON DP-57Lとの比較は以下の通りです。
- 型式:どちらもオートリフトプレイヤーで、電子制御アームを活かしたDENON上級機らしい方向性です。
- ワウフラッター:DP-59Lは0.006%W.rms以下、DP-57Lは0.008%W.rms以下で、回転系の数値はDP-59Lが低いです。
- ターンテーブル:DP-59Lは32.5cm、DP-57Lは30cmで、DP-59Lの方が大径です。
- 重量:DP-59Lは約15kg、DP-57Lは約11.5kgで、DP-59Lの方が重量があります。
DENON DP-59LとYAMAHA GT-750の比較
DENON DP-59LとYAMAHA GT-750との比較は以下の通りです。
- 方式:DP-59Lはオートリフトプレイヤー、GT-750はレコードプレイヤーで、DP-59Lは演奏終了時のリフト機構を備えます。
- ターンテーブル:DP-59Lは32.5cm、GT-750は36cm・3kgで、ターンテーブルの物量はGT-750が大きいです。
- SN比:DP-59Lは82dB以上、GT-750は82dBで、S/N比の定格は近いです。
- 外形寸法:DP-59Lは幅490mm、GT-750は幅532mmで、横幅はDP-59Lの方が抑えられています。
DENON DP-59LとTechnics SL-1200mk2の比較
DENON DP-59LとTechnics SL-1200mk2との比較は以下の通りです。
- 回転数微調整:DP-59Lは±9.9%・0.1%ピッチ、SL-1200mk2は±8%連続可変で、可変幅はDP-59Lが広めです。
- 起動特性:DP-59Lは1.6秒以内、SL-1200mk2は0.7秒で定速回転で、立ち上がりの数値はSL-1200mk2が速いです。
- SN比:DP-59Lは82dB以上、SL-1200mk2は78dBで、数値はDP-59Lが高いです。
- 重量:DP-59Lは約15kg、SL-1200mk2は12.5kgで、DP-59Lの方が重いです。
DENON DP-59Lとヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせ


DP-59Lはカートリッジが固定されていないため、使うカートリッジに合わせてアンプ側のPhono MM/MC入力を選ぶ必要があります。ここではPhono入力感度・インピーダンス・フォノ段の性格を見ながら、ヴィンテージプリメインアンプとの組み合わせを考えます。
DENON DP-59LとYAMAHA A-7との組み合わせ
- 互換性:DP-59Lは適合カートリッジ自重がストレート型3g〜14g、S字型11g〜25gです。A-7はPhono MMが2.5mV/100kΩ・47kΩ・33kΩ・100Ω、Phono MCが160μV/100Ωで、MM/MCどちらのカートリッジにも合わせやすい入力を備えています。
- 音質の向上:DP-59LはDynamic Servo Tracerでアーム側の低域挙動を整え、A-7はピュアカレントサーボアンプ方式のイコライザアンプを持ちます。繊細なカートリッジの情報をフォノ段で受けたい場合に向いた組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、フュージョン、シティポップ、女性ボーカルに合います。立ち上がりの良さと透明感を意識して聴きたいレコードで使いやすい組み合わせです。
DENON DP-59LとSANSUI AU-D707との組み合わせ
- 互換性:DP-59Lはアームパイプ交換式で、カートリッジ自重の対応範囲もストレート型とS字型で分かれます。AU-D707はPhono-1 MCが0.1mV/100Ω、Phono MMが2.5mV/47kΩで、低出力MCとMMの両方を選べるフォノ入力です。
- 音質の向上:DP-59Lの重量級キャビネットと両方向サーボ式DDに、AU-D707のワイドレンジDC構成とMCヘッドアンプを組み合わせられます。低域の安定感とフォノ再生の力感を狙いたい場合に相性を考えやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ジャズファンク、男性ボーカルに向きます。厚みのある中低域とレコードらしい押し出しを楽しみたい音源に合います。
DENON DP-59LとLUXMAN L-550との組み合わせ
- 互換性:DP-59Lは0〜3gの針圧調節に対応し、複数のカートリッジを選びやすいアーム構成です。L-550はPhono MMが1.6mV、Phono MCが80μVで、入力インピーダンスはMMが100kΩ・50kΩ・100Ω、MCが300Ω・100Ω・40Ωです。カートリッジの出力や負荷条件を細かく合わせたい場合に扱いやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DP-59Lは無接触オートリフトと電子制御アームを備え、L-550はA級50W+50Wとフォノ・ストレート機能を持ちます。レコードの余韻や質感をゆったり聴きたいシステムに向きます。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ボーカル、アコースティック、バラードに合います。音の柔らかさと空間の広がりを大切にしたいレコードで楽しみやすい組み合わせです。
DENON DP-59Lは、カートリッジ選びの自由度と電子制御アームをあわせ持つプレーヤーです。アンプ側のPhono入力を確認しながら、MM/MCの出力や負荷条件を合わせると使いやすくなります。
約15kgの筐体、32.5cmターンテーブル、Dynamic Servo Tracerを活かすには、設置の安定とフォノ段の選び方が大切です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
DENON DP-59Lの詳細スペック一覧
| 型式 | オートリフトプレイヤー |
| 駆動方式 | DENONクォーツ、両方向サーボ式ダイレクトドライブ |
| モーター | ACサーボモーター |
| 回転数 | 33・1/3、45rpm、電子ブレーキ付き |
| 回転数微調節 | ±9.9%、0.1%ピッチ |
| ワウ・フラッター | 0.006%W.rms以下(回転系) 0.02%w.rms以下(JIS測定法) |
| SN比 | 82dB以上(DIN-B) |
| 起動時間 | 1.6秒以内(33・1/3rpm) |
| 負荷特性 | 0%(針圧200g最外周) |
| ターンテーブル | アルミダイカスト製32.5cm |
| トーンアーム型式 | スタティックバランス型Dynamic Servo Tracer アームパイプ交換式、ダイナミックダンピング付き |
| 有効長 | 244mm |
| オーバーハング | 14mm |
| アンチスケーティング | 無接触電子式 |
| 針圧調節 | 1回転1g、0〜3g(1目盛0.1g) |
| 適合カートリッジ自重 | ストレート型:3g〜14g(ネジ等を含む) S字型:11g〜25g(シェル等含む) |
| 付属機能 | 無接触オートリフト機構 |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 9W |
| 外形寸法 | 幅490x高さ219x奥行410mm |
| 重量 | 約15kg |
| 別売 | 交換用アームパイプ SPCL59(8,300円、部品扱い) 交換用アームパイプ SPCL59S(12,000円、部品扱い) |
