この記事の概要
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DENON POA-3000は、DENON class Aと大型パワーメーターを搭載したステレオパワーアンプです。
本記事では、DENON POA-3000の特徴、他のヴィンテージパワーアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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DENON POA-3000の概要と特徴

| DENON POA-3000の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | ステレオパワーアンプ |
| 発売時期 | 1979年 |
| 定価 | 350,000円(1979年発売) |
| 定格出力 | 180W+180W(8Ω、両ch駆動、正弦波出力、20Hz~20kHz) |
| 入力感度/入力インピーダンス | 1V/50kΩ |
| 重量 | 34kg |
DENON POA-3000は、1979年に350,000円で発売されたステレオパワーアンプです。
定格出力は180W+180W(8Ω、両ch駆動、正弦波出力、20Hz~20kHz)、ミュージックパワーは250W+250W(8Ω)です。34kgの筐体と大型パワーメーターを備えた、DENONの重量級セパレートアンプとして楽しめます。
特徴①|DENON class Aとリアルバイアスサーキット
POA-3000は、DENON class Aを搭載したステレオパワーアンプです。リアルバイアスサーキットにより、信号波形に応じてバイアス電流を制御する構成が採られています。A級動作の質感を狙いながら高出力化を図った設計が、このモデルの大きな見どころです。
- 定格出力:180W+180W(8Ω、20Hz~20kHz)です。
- ミュージックパワー:250W+250W(8Ω)です。
- 全高調波歪率:0.003%以下(20Hz~20kHz)です。
特徴②|片ch5並列プッシュプルの出力段
出力トランジスタは片チャンネルあたり5並列のプッシュプル接続です。大きな出力を支えるために、パワーステージの余裕を重視した構成といえます。
POA-3000は、全高調波歪率が0.002%以下(20Hz~10kHz)、0.003%以下(20Hz~20kHz)と示されています。出力インピーダンスは0.04Ω(1kHz)、ダンピングファクターは200(8Ω、1kHz)です。大型スピーカーの低域を締めて鳴らしたい時にも注目したい数値です。
特徴③|1Hz~350kHzの伝送特性
- 伝送特性:1Hz~350kHz +0dB -3dBです。
- 周波数特性:10Hz~100kHz ±3dBです。
- 出力帯域幅:5Hz~100kHz(THD 0.02%)です。
パワーアンプとしての出力だけでなく、広帯域側の記載もPOA-3000らしいポイントです。低域から超高域側まで余裕を持たせたセパレートアンプとして、前段機器やスピーカーの個性を受け止めやすい構成です。
特徴④|100000μFコンデンサーと別電源構成

DENON POA-3000は電源部にも力が入っていますか?
はい。POA-3000は出力段用の電源に大型トロイダルトランスと10万μFの大容量コンデンサーを採用し、初段からドライブ段には別のEI型電源トランスを設けています。パワー段と小信号段を分けて安定性を高めた電源構成が特徴です。
特徴⑤|大型パワーメーターと34kgの存在感
POA-3000は、出力レベルをdBおよびW表示で直読できる大型パワーメーターを搭載しています。外形寸法は幅495x高さ188x奥行459mm、重量は34kgです。視覚的な迫力と重量級シャーシの存在感をあわせ持つパワーアンプです。



DENON POA-3000は設置に注意が必要ですか?
はい。34kgの重量があるため、設置台の強度、放熱スペース、持ち上げる時の安全を確認したい機種です。消費電力は無信号時220W、有信号時730Wです。見た目以上に本格的な設置環境を求める大型パワーアンプとして考えると安心です。
DENON POA-3000と他のヴィンテージパワーアンプとの比較


ここでは、DENON POA-3000とヴィンテージパワーアンプ3機種を比べます。定格出力、歪率、ダンピングファクター、重量を並べると、POA-3000の立ち位置が見えやすくなります。
| 機種 | 型式 | 定格出力 | 重量 |
|---|---|---|---|
| DENON POA-3000 | ステレオパワーアンプ | 180W+180W(8Ω) | 34kg |
| Technics SE-A3 | ステレオDCパワーアンプ | 200W+200W(8Ω、20Hz~20kHz、0.002%) 320W+320W(4Ω、20Hz~20kHz、0.003%) | 35.2kg |
| Technics SE-A5 | ステレオパワーアンプ | full時:120W+120W(8Ω、0.002%) 160W+160W(4Ω、0.003%) | 18.4kg |
| KENWOOD L-08M | モノラルパワーアンプ | 170W(8Ω、10Hz~100kHz、歪率0.02%) 250W(4Ω、1kHz、歪率0.002%) | 12.5kg |
DENON POA-3000とTechnics SE-A3の比較
DENON POA-3000とTechnics SE-A3との比較は以下の通りです。
- 型式:POA-3000はステレオパワーアンプ、SE-A3はステレオDCパワーアンプです。DC構成の明記ではSE-A3が分かりやすいです。
- 定格出力:POA-3000は180W+180W(8Ω)、SE-A3は200W+200W(8Ω、20Hz~20kHz、0.002%)です。8Ω時の出力値ではSE-A3が大きいです。
- 全高調波歪率:POA-3000は0.003%以下(20Hz~20kHz)、SE-A3は0.001%(20Hz~20kHz、定格出力-3dB時)です。歪率の数値ではSE-A3が低いです。
- ダンピングファクター:POA-3000は200(8Ω、1kHz)、SE-A3は120(8Ω)です。ダンピングファクターの数値ではPOA-3000が大きいです。
- 重量:POA-3000は34kg、SE-A3は35.2kgです。重量はどちらも30kg台の大型機です。
DENON POA-3000とTechnics SE-A5の比較
DENON POA-3000とTechnics SE-A5との比較は以下の通りです。
- 型式:POA-3000とSE-A5はどちらもステレオパワーアンプです。単体パワーアンプとして使う点は共通しています。
- 定格出力:POA-3000は180W+180W(8Ω)、SE-A5はfull時で120W+120W(8Ω、0.002%)です。8Ω時の出力値ではPOA-3000が大きいです。
- 周波数特性:POA-3000は10Hz~100kHz ±3dB、SE-A5はDC~200kHz +0 -3dBです。広帯域側の表記ではSE-A5が広く示されています。
- ダンピングファクター:POA-3000は200(8Ω、1kHz)、SE-A5は140(8Ω)です。数値ではPOA-3000が大きいです。
- 重量:POA-3000は34kg、SE-A5は18.4kgです。筐体重量ではPOA-3000がかなり重いです。
DENON POA-3000とKENWOOD L-08Mの比較
DENON POA-3000とKENWOOD L-08Mとの比較は以下の通りです。
- 型式:POA-3000はステレオパワーアンプ、L-08Mはモノラルパワーアンプです。L-08Mは左右で2台使う前提の構成です。
- 定格出力:POA-3000は180W+180W(8Ω)、L-08Mは170W(8Ω、10Hz~100kHz、歪率0.02%)です。8Ω時の出力値は近い水準です。
- 周波数特性:POA-3000は伝送特性1Hz~350kHz +0dB -3dB、L-08MはDC~500kHz -3dBです。上限帯域の表記ではL-08Mが広いです。
- ダンピングファクター:POA-3000は200(8Ω、1kHz)、L-08Mは20,000以上(55Hz)です。数値の大きさではL-08Mが目立ちます。
- 重量:POA-3000は34kg、L-08Mは12.5kgです。1台あたりの重量ではPOA-3000が重いです。
DENON POA-3000とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


DENON POA-3000は8Ωで180W+180Wの定格出力を持つステレオパワーアンプです。
スピーカー側のインピーダンスと入力値を確認し、小さめの音量から上げていくことで、余裕のある鳴らし方を楽しみやすくなります。ここではDIATONE DS-3000、JBL 4425、ONKYO D-77XDとの組み合わせを見ていきます。
DENON POA-3000とDIATONE DS-3000との組み合わせ
- 互換性:DIATONE DS-3000は公称インピーダンス6Ω、最大入力180W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。POA-3000は8Ωで180W+180Wです。最大入力とアンプ出力を見ながら、音量を急に上げない管理が大切です。
- 音質の向上:DS-3000は4ウェイ4スピーカー・アコースティック・エアーサスペンション方式で、32cmコーン型、16cmコーン型、5.0cmドーム型、2.3cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は25Hz~40kHz、クロスオーバー周波数は350Hz、1.35kHz、4.5kHzです。低域の量感と中高域の情報量をPOA-3000の駆動力で整えたい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:DS-3000の4ウェイ構成と90dB/W/mの能率を生かし、クラシック、ジャズ、ボーカル、アコースティックに向いた組み合わせです。
DENON POA-3000とJBL 4425との組み合わせ
- 互換性:JBL 4425はインピーダンス8Ω、許容入力200W(連続プログラム)、ピーク入力1kW(≦10ms)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W/mです。POA-3000は8Ωで180W+180Wです。8Ω同士で合わせやすく、連続プログラム入力を意識して音量を決めたい組み合わせです。
- 音質の向上:4425は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型(2214H)とホーン型(2416H+2342)を搭載します。周波数特性は40Hz~16kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は1.2kHzです。ホーンの押し出しと30cmウーファーの反応を力強くまとめたい場合に向いた構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:4425のモニター系の輪郭とPOA-3000の出力感を生かし、ジャズ、ロック、フュージョン、ソウルに向いた組み合わせです。
DENON POA-3000とONKYO D-77XDとの組み合わせ
- 互換性:ONKYO D-77XDはインピーダンス6Ω、最大入力230W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W/mです。POA-3000は8Ωで180W+180Wです。最大入力に余裕を見ながら、6Ωスピーカーとして音量を丁寧に合わせたい組み合わせです。
- 音質の向上:D-77XDは3ウェイ3スピーカー・バスレフ方式・防磁タイプ・ブックシェルフ型で、28cmピュア・クロスカーボンコーン型、8cm超硬度チタンドーム型、2.5cm超硬度チタンドーム型を搭載します。再生周波数帯域は25Hz~45000Hz、クロスオーバー周波数は400Hz、3000Hzです。28cmウーファーの低域とチタンドームの明瞭さを引き出したい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:D-77XDの91dB/W/mという能率と3ウェイ構成を生かし、ポップス、シティポップ、ロック、映画音楽に向いた組み合わせです。
DENON POA-3000は、DENON class A、リアルバイアスサーキット、大型パワーメーターを備えたステレオパワーアンプです。180W+180W(8Ω)の出力と34kgの筐体から、セパレートアンプらしい余裕を感じられます。
スピーカーと合わせる時は、入力値、インピーダンス、設置台の強度を確認しながら、音量を少しずつ決めていくのがおすすめです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
DENON POA-3000の詳細スペック一覧
| 型式 | ステレオパワーアンプ |
| ミュージックパワー | 250W+250W(8Ω) |
| 定格出力 | 180W+180W(8Ω、両ch駆動、正弦波出力、20Hz~20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.002%以下(20Hz~10kHz) 0.003%以下(20Hz~20kHz) |
| 混変調歪率 | 0.003%以下(180W相当時、60Hz:7kHz=4:1、定格出力) |
| 出力帯域幅 | 5Hz~100kHz(THD 0.02%、IHF、両ch駆動) |
| 入力感度/入力インピーダンス | 1V/50kΩ |
| 出力インピーダンス | 0.04Ω(1kHz) |
| ダンピングファクター | 200(8Ω、1kHz) |
| S/N比 | 122dB以上(IHF-A) |
| 伝送特性 | 1Hz~350kHz +0dB -3dB |
| セパレーション | 100dB以上(20Hz~1kHz) 85dB以上(~20kHz) |
| スルーレート | ±300V/μsec以上 |
| 周波数特性 | 10Hz~100kHz ±3dB |
| サブソニックフィルター特性 | 16Hz、6dB/oct |
| レベルメーター特性 | 指示方式:ピーク値指示方式出力レベルメーター 指示範囲:-50dB~+5dB、0dB=200W/8Ω |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 無信号時:220W 有信号時:730W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅495x高さ188x奥行459mm(ツマミ、脚含む) |
| 重量 | 34kg |
| 定価 | 350,000円(1979年発売) |
