この記事の概要
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DENON PMA-390は、大型トロイダルトランスを採用したプリメインアンプです。
本記事では、DENON PMA-390の特徴、他のヴィンテージアンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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DENON PMA-390の概要と特徴

| DENON PMA-390の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1991年発売 |
| 定価 | 33,000円(1991年発売) |
| 定格出力 | 73W+73W(6Ω) 60W+60W(8Ω) |
| ライン入力周波数特性 | 4Hz~100kHz +0 -3dB(出力1W、8Ω) |
| 重量 | 5.8kg |
DENON PMA-390は、1991年に33,000円で発売されたプリメインアンプです。定格出力は73W+73W(6Ω)、60W+60W(8Ω)で、CD入力、フォノMM/MC、トーンコントロール、ソースダイレクトなどを備えています。小型ながらレコードからCDまで扱いやすい構成が魅力です。
特徴①|大型トロイダルトランスを採用
PMA-390は、電源部に大型トロイダルトランスを採用しています。磁束漏洩を抑えた電源構成により、定格出力は73W+73W(6Ω)、60W+60W(8Ω)を確保しています。エントリークラスでも電源部を重視した設計として見られる一台です。

DENON PMA-390は小型でも出力に余裕がありますか?
はい。6Ω時に73W+73W、8Ω時に60W+60Wの定格出力があり、スピーカー出力端子はAorBで6Ω~16Ω、A+Bで12Ω~16Ωに対応しています。家庭用の一般的な音量なら出力値を見ながら組み合わせやすい仕様です。
特徴②|ソースダイレクトで信号経路を短くできる
- CD入力:150mV/47kΩ(ソースダイレクトoff)です。
- CD入力:150mV/15kΩ(ソースダイレクトon)です。
- ライン入力周波数特性:4Hz~100kHz +0 -3dBです。
ソースダイレクトを使うと、トーンコントロール回路を通さずに再生できます。普段はトーン調整やラウドネスを使い、CDや外部プレーヤーではソースダイレクトを選ぶなど、聴き方に合わせて音の通り道を切り替えられる点が便利です。
特徴③|MM/MC対応のフォノ入力
Phono MMは2.5mV/47kΩ、Phono MCは0.2mV/100Ωです。RIAA偏差は20Hz~20kHz ±0.3dBで、SN比はPhono MMが94dB(5mV入力時)、Phono MCが75dB(0.5mV入力時)です。MMとMCの両方を扱えるフォノ部を内蔵しています。
特徴④|低音・高音・ラウドネスで調整しやすい
PMA-390はトーンコントロール特性として、Bassが±8dB(100Hz)、Trebleが±8dB(10kHz)です。ラウドネスコントロールは100Hz:+7dB、10kHz:+6dBで、小音量時のバランス調整にも使えます。部屋やスピーカーに合わせて音色を整えやすいアンプです。



DENON PMA-390は夜の小音量再生にも使いやすいですか?
はい。ラウドネスコントロールを備えているため、小さめの音量で低域や高域が物足りないときに調整できます。ソースダイレクトとトーン調整を使い分けられるので、日常的な音量でも好みに寄せやすい構成です。
特徴⑤|幅434mm・重量5.8kgの扱いやすいサイズ
外形寸法は幅434x高さ120x奥行279mm、重量は5.8kgです。奥行が279mmに収まっているため、ヴィンテージアンプの中では設置場所を考えやすいサイズです。デスク周辺や小さめの棚にも置きやすい寸法感があります。
DENON PMA-390と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、DENON PMA-390と他のヴィンテージアンプ3機種を比べます。出力、フォノ入力、周波数特性、重量を並べると、PMA-390の立ち位置が見えやすくなります。
| 機種 | 型式 | 主な出力 | 重量 |
|---|---|---|---|
| DENON PMA-390 | プリメインアンプ | 73W+73W(6Ω) 60W+60W(8Ω) | 5.8kg |
| Marantz PM-54D | プリメインアンプ | 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz) 89W+89W(8Ω、1kHz) | 9.5kg |
| Technics SU-V7 | インテグレーテッドDCアンプ | 80W+80W(4Ω) 80W+80W(8Ω) | 9.5kg |
| YAMAHA AX-500 | プリメインアンプ | 100W+100W(6Ω) 85W+85W(8Ω) | 7.8kg |
DENON PMA-390とMarantz PM-54Dの比較
DENON PMA-390とMarantz PM-54Dとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PMA-390は60W+60W(8Ω)、PM-54Dは80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz)です。8Ω出力ではPM-54Dが大きいです。
- 全高調波歪率:PMA-390は0.008%(1kHz、30W、8Ω)、PM-54Dは0.015%(20Hz~20kHz、8Ω負荷)です。数値だけを見るとPMA-390が小さいですが、測定条件は異なります。
- フォノ入力:PMA-390はPhono MM 2.5mV/47kΩ、Phono MC 0.2mV/100Ω、PM-54DはPhono MM 2.5mV/47kΩ、Phono MC 250μV/100Ωです。MC入力感度の数値ではPMA-390が小さいです。
- ライン入力:PMA-390はCD入力150mV/47kΩ、PM-54DはTape,Tuner,CD,TV/aux1,Video/aux2が150mV/20kΩです。入力インピーダンスではPMA-390が大きいです。
- 重量:PMA-390は5.8kg、PM-54Dは9.5kgです。設置の軽さではPMA-390が扱いやすいです。
DENON PMA-390とTechnics SU-V7の比較
DENON PMA-390とTechnics SU-V7との比較は以下の通りです。
- 型式:PMA-390はプリメインアンプ、SU-V7はインテグレーテッドDCアンプです。回路構成の個性ではSU-V7がニュークラスA系です。
- 出力:PMA-390は60W+60W(8Ω)、SU-V7は80W+80W(8Ω、0.003%)です。8Ω出力ではSU-V7が大きいです。
- ダンピングファクター:PMA-390は―、SU-V7は60(8Ω)です。公開値を確認できるのはSU-V7です。
- フォノMC入力:PMA-390は0.2mV/100Ω、SU-V7は170μV/220Ωです。入力感度の数値ではSU-V7が小さいです。
- 重量:PMA-390は5.8kg、SU-V7は9.5kgです。重量ではPMA-390が軽いです。
DENON PMA-390とYAMAHA AX-500の比較
DENON PMA-390とYAMAHA AX-500との比較は以下の通りです。
- 定格出力:PMA-390は73W+73W(6Ω)と60W+60W(8Ω)、AX-500は100W+100W(6Ω)と85W+85W(8Ω)です。出力値ではAX-500が大きいです。
- ライン入力周波数特性:PMA-390は4Hz~100kHz +0 -3dB、AX-500のパワーバンド幅は10Hz~50000Hz(42.5W、8Ω、歪0.03%)です。表記項目は異なりますが、PMA-390は100kHzまで記載があります。
- フォノ入力:PMA-390はMM 2.5mV/47kΩ、MC 0.2mV/100Ω、AX-500はMM 2.5mV/47kΩ、MC 160μV/220Ωです。MC入力感度の数値ではAX-500が小さいです。
- S/N比:PMA-390はCD、Tape、Tuner、Auxで107dB、AX-500はMMで84dB、MCで67dBです。同じ入力種別ではないため、用途ごとに見る必要があります。
- 外形寸法:PMA-390は幅434x高さ120x奥行279mm、AX-500は幅435x高さ139x奥行332mmです。奥行の短さではPMA-390が置きやすいです。
DENON PMA-390とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


DENON PMA-390は、AorBのスピーカー出力端子が6Ω~16Ω、A+Bでは12Ω~16Ωです。ここでは、インピーダンスや許容入力、能率を見ながら、PMA-390の60W+60W(8Ω)と73W+73W(6Ω)を活かしやすいスピーカーを選びます。
DENON PMA-390とYAMAHA NS-690IIIとの組み合わせ
- 互換性:YAMAHA NS-690IIIはインピーダンス8Ω、最大許容入力80W、定格入力40W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。PMA-390は8Ωで60W+60Wなので、音量管理は急な大入力を避ける意識で合わせたい組み合わせです。
- 音質の向上:NS-690IIIは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式で、30cmコーン型、7.5cmドーム型、3.0cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、クロスオーバー周波数は800Hz、6kHzです。PMA-390のトーン調整で密閉型の低域を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ボーカル、ピアノトリオ、室内楽、70年代ロックなど、定位と中域の厚みを楽しみたい音楽に向いています。
DENON PMA-390とDIATONE DS-77HRとの組み合わせ
- 互換性:DIATONE DS-77HRは公称インピーダンス6Ω、最大入力230W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W/mです。PMA-390は6Ωで73W+73Wなので、AorB端子の6Ω~16Ω表記に収まる組み合わせです。
- 音質の向上:DS-77HRは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式で、31cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は500Hz、4kHzです。高めの能率と大きめのウーファーで、PMA-390の出力を使いやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、シティポップ、ロック、打ち込み系ポップスなど、低域の量感と明瞭な中高域を両立したい曲に合います。
DENON PMA-390とCelestion SL-6との組み合わせ
- 互換性:Celestion SL-6はインピーダンス8Ω、最大許容入力200W、推奨アンプ出力35~100WRMS、出力音圧レベル82dB SPL/W/mです。PMA-390は8Ωで60W+60Wなので、推奨アンプ出力の範囲内で鳴らせる組み合わせです。
- 音質の向上:SL-6は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式で、15cmコーン型と3.5cmドーム型を搭載し、周波数特性は75Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は2.3kHzです。小型密閉型のまとまりをPMA-390のソースダイレクトで素直に聴きやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:女性ボーカル、アコースティック、ジャズ、英国ロックなど、音像のまとまりと質感を重視したい音楽に向いています。
DENON PMA-390は、出力値だけで押し切る大型アンプではなく、フォノ入力、ソースダイレクト、トーン調整を使いながら日常的に楽しめるプリメインアンプです。
小型で置きやすいアンプを中心に、レコードもCDも気軽に楽しみたい人にとって、PMA-390は今でも使い道を考えやすい一台です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
DENON PMA-390の詳細スペック一覧
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力(20Hz~20kHz) | 73W+73W(6Ω) 60W+60W(8Ω) |
| ダイナミックパワー | 140W+140W(2Ω) 120W+120W(4Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | CD入力:150mV/47kΩ(ソースダイレクトoff) 150mV/15kΩ(ソースダイレクトon) |
| 全高調波歪率 | 0.008%(1kHz、30W、8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.007%(出力60W相当、8Ω) |
| 出力帯域幅 | 5Hz~40kHz(出力30W、8Ω、0.07%) |
| ライン入力周波数特性 | 4Hz~100kHz +0 -3dB(出力1W、8Ω) |
| 出力インピーダンス | 0.1Ω以下 |
| スピーカー出力端子 | AorB:6Ω~16Ω A+B:12Ω~16Ω |
| ヘッドホン最大出力 | 28mW(8Ω) 8Ω~400Ωに適合 |
| Phono MM入力 | 2.5mV/47kΩ |
| Phono MC入力 | 0.2mV/100Ω |
| 最大出力/定格出力 | 10V/150mV(Rec out) |
| RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.3dB |
| SN比(聴感補正A、入力短絡) | Phono MM:94dB(5mV入力時) Phono MC:75dB(0.5mV入力時) CD、Tape、Tuner、Aux:107dB(ソースダイレクトon時) |
| トーンコントロール特性 | Bass:±8dB(100Hz) Treble:±8dB(10kHz) |
| ラウドネスコントロール | 100Hz:+7dB 10kHz:+6dB |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 118W |
| 外形寸法(脚、ツマミ、端子含む) | 幅434x高さ120x奥行279mm |
| 重量 | 5.8kg |
