Accuphase E-530を徹底解説!【他のアンプとの比較】

Accuphase E-530を徹底解説!【他のアンプとの比較】

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Accuphase E-530は、ヴィンテージなプリメインアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

Accuphase(アキュフェーズ)E-530の概要と特徴

Accuphase E-530の概要と特徴
Accuphase(アキュフェーズ)E-530のスペック
定格連続平均出力
(両ch動作、20Hz~20kHz)
150W/ch(1Ω、音楽信号に限る)
120W/ch(2Ω)
60W/ch(4Ω)
40W/ch(6Ω)
30W/ch(8Ω)
全高調波歪率
(両ch動作、20Hz~20kHz)
0.05%(2Ω)
0.02%(4Ω~16Ω)
周波数特性High Level input/Main input:
20Hz~20kHz +0 -0.2dB(定格連続平均出力時)
2Hz~150kHz +0 -3.0dB(1W出力時)
ダンピングファクター120(8Ω負荷、50Hz)
入力感度/インピーダンス
(定格出力/EIA1W出力)
High Level input:61.7mV/11.3mV/20kΩ
Balanced input:61.7mV/11.3mV/40kΩ
Main input:0.617V/113mV/20kΩ
トーンコントロール低音(300Hz):±10dB(50Hz)
高音(3kHz):±10dB(20kHz)
消費電力180W(無入力時)
280W(電気用品取締法)
250W(8Ω負荷定格出力時)
重量25kg

Accuphase E-530は2002年に発売したプリメインアンプです。

プリ部とパワー部を単独使用できる、Ext Preボタンとプリアンプ出力/パワーアンプ入力端子を搭載しています。

では、以下からAccuphase E-530の特徴を解説します。

①:カレント・フィードバック増幅回路によるディスクリート・パーツで構成

Accuphase E-530のラインアンプ部は、カレント・フィードバック増幅回路によるディスクリート・パーツで構成されています。

それは一体なんですか?

一言では解説できないので、言葉を分解しながら解説します。

まず、カレント・フィードバック増幅回路(Current Feedback Amplifier)は、電流フィードバックを使用した増幅回路の一種です。

この回路は、電流のフィードバックを用いて、信号の増幅と安定化を行います。

以下は、カレント・フィードバック増幅回路の動作原理です。

STEP
入力段

入力信号が増幅器に入ります。

STEP
増幅段

入力信号が初期段階で増幅されます。

STEP
フィードバック

出力から一部の電流を取り出し、入力端に戻します。このフィードバックにより、増幅器のゲイン(増幅率)が調整され、動作が安定します。

STEP
出力段

最終的に増幅された信号が出力されます。

さらに、フィードバックにより増幅器の動作が安定し、外部からのノイズなどの影響を抑制します。

そして、ディスクリート・パーツとは個別の半導体素子(トランジスタ、ダイオードなど)から構成される電子部品のことを指します。

プリメインアンプにおいては、音質の向上や信号の精度を高めるために使用されることが一般的です。

②:トーンコントロールには加算型アクティブ・フィルター方式を採用

Accuphase E-530のトーンコントロールには、加算型アクティブ・フィルター方式を採用されています。

加算型アクティブ・フィルター方式は、プリメインアンプのトーンコントロールにおいて音質を調整するための高度な技術です。

一般的なパッシブ・フィルター方式とは異なり、加算型アクティブ・フィルター方式は信号に直接影響を与えて音質を向上させます。

具体的には、低域・中域・高域の各帯域を独立して加算または減算することで、より精緻な音質調整が可能です。

以下は加算型アクティブ・フィルター方式の利点です。

  1. 高い柔軟性:各帯域を独立して調整できるため、より自由度の高い音質調整が可能です。
  2. 信号品質の維持:アクティブ・フィルターは信号を増幅することができるため、長いケーブルを通過した後でも信号品質が維持されます。
  3. 低ノイズ:アクティブ・フィルターはノイズの影響を受けにくく、クリアな音質を実現します。

③:インシュレーターにはハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターを採用

Accuphase E-530のインシュレーターには、ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターを採用されています。

ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターってなに?

ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターについても、言葉を分解しながら解説します。

  1. ハイカーボン鋳鉄製:炭素含有量が多い鋳鉄を指します。この炭素の多さが、鋳鉄の硬度と耐久性を高める要素となっています。
  2. インシュレーター:一般的には振動や外部からのノイズを遮断するための部品です。

そして、ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターの具体的な利点は以下です。

  • 高い振動吸収性能:ハイカーボン鋳鉄製のインシュレーターは外部からの振動を効果的に吸収し、その影響を最小限に抑えます。
  • 耐久性:炭素含有量が多いため通常の鋳鉄よりも耐久性が高く、長期間の使用にも耐えられます。
  • 高い信号対雑音比(SN比):振動やノイズの影響を受けにくいため、信号対雑音比が高く、クリアな音質を維持できます。
  • 安定した設置:重量感があり、機器自体の動きを抑制することでさらに音質が向上します。

Accuphase(アキュフェーズ)E-530と他のヴィンテージアンプとの比較

Accuphase E-530と他のヴィンテージアンプとの比較

当然ですが、ヴィンテージアンプはAccuphase E-530だけではありません。

以下では

  • OTTO/SANYO DCA-1300
  • AKAI AM-A90
  • DENON PMA-701

との比較を解説しているので、興味のある方は参考にしてみてください。

Accuphase E-530とOTTO/SANYO DCA-1300との比較

Accuphase E-530とOTTO/SANYO DCA-1300との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:E-530は最大150W/ch(1Ω)の出力がありますが、DCA-1300は最大23W/23W(8Ω)です。明らかにE-530の方が出力が高く、パワフルです。
  • 混変調歪率:E-530のIM歪率は0.01%で、DCA-1300は0.2%です。E-530の方が歪みが少なく、音質が高いと言えます。
  • 入力感度/インピーダンス:E-530の入力感度はHigh Level inputで61.7mV、DCA-1300は450mVです。E-530の方がより低い入力で高い出力が得られます。
  • ダンピングファクター:E-530のダンピングファクターは120(8Ω)、DCA-1300は70(8Ω)です。E-530の方がスピーカーの制御がしっかりしています。
  • 負荷インピーダンス:E-530は2Ω~16Ω、DCA-1300は4Ω~16Ωです。E-530の方がより多くのスピーカーに対応しています。
  • SN比:E-530のSN比は最高で118dB、DCA-1300は最高で75dBです。E-530の方がノイズが少なく、クリアな音質です。
  • 消費電力:E-530は最大で280W、DCA-1300は55Wです。E-530の方が消費電力が高いですが、それは高い性能と引き換えです。
  • 重量:E-530は25.0kg、DCA-1300は8.5kgです。E-530の方が重いですが、それは高品質な部品と堅牢な構造のためとも言えます。
  • 音質:E-530は最新の設計技術と高品質な素材で作られており、DCA-1300も優れた設計ですが、全体的にE-530の方が高い音質を提供します。

Accuphase E-530とAKAI AM-A90との比較

Accuphase E-530とAKAI AM-A90との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:Accuphase E-530は最大で150W/ch(1Ω、音楽信号に限る)の出力があります。一方、AKAI AM-A90は145W+145W(6Ω)です。出力面ではE-530がわずかに優れています。
  • 混変調歪率:E-530のIM歪率は0.01%で、AM-A90の全高調波歪率は0.7%(20Hz~20kHz)です。この点では、E-530が明らかに優れています。
  • 入力感度/インピーダンス:E-530はHigh Level inputで61.7mV/20kΩ、AM-A90はCD、Tuner、Tapeで150mV/47kΩです。E-530がより高感度であると評価できます。
  • ダンピングファクター:E-530は120(8Ω負荷、50Hz)、AM-A90は30(1kHz、8Ω)です。この点でもE-530が優れています。
  • SN比:E-530はHigh Level inputで106dB、AM-A90はCD、Tuner、Tapeで100dBです。E-530がわずかに優れています。
  • 消費電力:E-530は最大で280W、AM-A90は195Wです。消費電力が少ない点で、AM-A90が優れています。
  • 重量:E-530は25.0kg、AM-A90は12.5kgです。設置の容易さを考慮すると、AM-A90が優れています。
  • 音質:E-530は最新の回路とハイグレードの素材で音質が高く、AM-A90もシンプルな回路で高品質な音を出しますが、全体的にはE-530が高音質です。

Accuphase E-530とDENON PMA-701との比較

Accuphase E-530とDENON PMA-701との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:Accuphase E-530は最大150W/ch(1Ω)の出力があり、DENON PMA-701は最大85W+85W(4Ω)です。E-530の方が出力が高く、パワフルです。
  • 混変調歪率:両者ともに混変調歪率は0.05%以下であり、ほぼ同等の性能を持っています。
  • 入力感度/インピーダンス:E-530はHigh Level inputで61.7mV/20kΩ、PMA-701は1Vrms/50kΩです。E-530の方が入力感度が高く、より多くのオーディオソースに対応しています。
  • 負荷インピーダンス:E-530は2Ω~16Ω、PMA-701は4Ω~16Ωです。E-530の方がより広い範囲のスピーカーに対応しています。
  • SN比:E-530はHigh Level inputで106dB、PMA-701は116dB以上です。PMA-701の方がわずかに優れています。
  • 音質:E-530は最新回路とハイグレードの素材により、最高峰として開発されたインテグレーテッド・アンプです。PMA-701も高品質な音を提供しますが、E-530の方がより高度な音質を持っています。

Accuphase(アキュフェーズ)E-530とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Accuphase E-530と他のヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

以下では、Accuphase E-530とヴィンテージスピーカーとの組み合わせを一部解説します。

Accuphase E-530と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、

  • Aurex SS-520
  • SANSUI SP-2002
  • AAD E-44

です。

興味のある方は参考にしてみてください。

Accuphase E-530とAurex SS-520の組み合わせ

Accuphase E-530とAurex SS-520の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:Accuphase E-530は、負荷インピーダンスが2Ω~16Ωと幅広く、Aurex SS-520は6Ωのインピーダンスを持っています。この点から見ても、両者は非常に良好な互換性を持っています。また、E-530の出力能力とSS-520の最大入力能力もバランスが取れており、過度な負荷をかけることなく安定した運用が可能です。さらに、E-530には多様な入力・出力オプションがあり、SS-520の高域、中域のレベルコントロールともにスムーズに連携できます。
  • 音質の向上:Accuphase E-530は、熱に対する動作が負特性のパワーMOS FETを採用し、純A級動作によるリニア・パワーを保証しています。一方で、Aurex SS-520は、低域に25cmコーン型ウーファー、中域に10cmコーン型スコーカー、高域に2.5cmドーム型トゥイーターを搭載しています。この組み合わせにより、低域から高域までバランスの取れた、豊かな音質を実現できます。特に、E-530のカレント・フィードバック増幅回路とSS-520の高性能スピーカーが協調することで、非常に自然な音場が広がります。
  • 能の拡張:Accuphase E-530には、トーンコントロールやラウドネス・コンペンセーター、さらにはオプションボードスロットが2個搭載されています。これにより、デジタル入力ボードやアナログディスク入力ボードの増設が可能です。一方、Aurex SS-520には、高域と中域のレベルコントロールがあり、音質調整が容易です。

Accuphase E-530とSANSUI SP-2002の組み合わせ

Accuphase E-530とSANSUI SP-2002の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:Accuphase E-530は、負荷インピーダンスが2Ω~16Ωと幅広く対応しています。一方で、SANSUI SP-2002は8Ωのインピーダンスを持っています。これは、両者が非常に良好な互換性を持っていることを示しています。また、E-530の出力能力とSP-2002の最大許容入力もバランスが取れています。
  • 音質の向上:Accuphase E-530は、独自のカレント・フィードバック増幅回路と高品質な素材を使用しています。これが、SANSUI SP-2002の豊かな中音域と組み合わさることで、非常に高いレベルの音質が実現します。特に、E-530の低歪みと高ダンピングファクターが、SP-2002の低域から高域までクリアで力強い音を生み出します。また、SP-2002のマルチアンプ端子を活用することで、更なる音質向上が期待できます。
  • 機能の拡張:Accuphase E-530には、オプションボードスロットが2個搭載されており、デジタル入力ボードやアナログディスク入力ボードの増設が可能です。これにより、SANSUI SP-2002との組み合わせでも、多様な音源に対応することができます。さらに、E-530にはリモートコマンダーが付属しているため、遠隔操作が可能です。

Accuphase E-530とAAD E-44の組み合わせ

Accuphase E-530とAAD E-44の組み合わせは、以下のような結果が得られます。

  • 互換性:E-530は負荷インピーダンスが2Ω~16Ωと幅広く、AAD E-44のインピーダンスが6Ωであるため、この点では問題ありません。また、E-530の定格連続平均出力は多様で、AAD E-44の最大入力100Wにも十分対応しています。さらに、E-530にはオプションボードスロットが2個搭載されており、デジタル入力ボードやアナログディスク入力ボードの増設が可能です。
  • 音質の向上:E-530は最新回路とハイグレードの素材により、最高峰として開発されたインテグレーテッド・アンプです。特に、出力増幅段にはパワーMOS FETを採用し、純A級動作によるリニア・パワーを保証しています。一方で、AAD E-44は低域に11.4cmコーン型ウーファーを2個、高域には2.5cmソフトドーム型ツィーターを搭載しています。これらのユニットは、E-530の高品質なアンプ出力と相まって、非常に高いレベルの音質を実現します。
  • 機能の拡張:E-530にはトーンコントロール、ラウドネス・コンペンセーター、アッテネーターなど多くの機能が搭載されています。これらの機能は、AAD E-44の音質をさらに引き出す可能性を秘めています。特に、E-530のトーンコントロールは加算型アクティブ・フィルター方式を採用しており、音質調整が非常に柔軟です。

Accuphase E-530を徹底解説!【他のアンプとの比較】のまとめ

本記事では以下を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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