この記事の概要
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KENWOOD KA-1100Dは、NEW VIG・DLD構成とΣドライブを採用した大型インテグレーテッドアンプです。
本記事では、KA-1100Dの特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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KENWOOD KA-1100Dの概要と特徴

| KENWOOD KA-1100Dの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | NEW VIG・DLDインテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1986年頃 |
| 定価 | 129,000円 |
| 定格出力 | 180W+180W(6Ω) 150W+150W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時) |
| 重量 | 18kg |
KENWOOD KA-1100Dは、1986年頃に129,000円で発売されたNEW VIG・DLDインテグレーテッドアンプです。定格出力は180W+180W(6Ω)、150W+150W(8Ω)で、DLD系の大型電源と高出力を前面に出したモデルです。
特徴①|NEW VIG・DLDサーキットと180W+180W出力
KA-1100Dは、Super DLDサーキットにNew VIG回路を組み合わせた構成です。出力部にハイパワーとローパワーの2系統を持たせ、それぞれ専用電源と組み合わせることで、大きな出力とローレベル信号の扱いを両立させることを狙っています。
- 定格出力:180W+180W(6Ω)、150W+150W(8Ω)です。
- 1kHz時の定格出力:220W+220W(4Ω)、190W+190W(6Ω)、160W+160W(8Ω)です。
- 定格消費電力:410Wです。
- 電源部:DLD専用15,000μFケミコンを4本使用しています。
特徴②|Σドライブとマルチフレーム構造

KA-1100Dは低域を引き締めやすいアンプですか?
はい。KA-1100DはΣドライブを採用し、NFループをスピーカー端子までかける設計です。ダンピングファクターは1000(50Hz)で、スピーカー端子側の制動感を数値でも確認しやすいアンプです。
筐体は各ブロックごとにフレームを設けたマルチフレーム構造です。固有振動を分散させる考え方で、18kgの重量とあわせて、電源部の大きさだけでなく構造面にも力が入っています。
特徴③|デュアルイコライザーとCDダイレクト
イコライザー部は、MCとMMそれぞれ専用の構成を持つデュアルイコライザー方式です。Phono MCは0.1mV/100Ω、Phono MMは2.5mV/47kΩで、MCカートリッジまで細かく受け止める入力内容になっています。



KA-1100DはCD再生にも向いていますか?
はい。CDダイレクトスイッチにより接点スイッチやバランスボリュームをパスできるため、信号経路をシンプルにできます。周波数特性はCD、Tuner、AUX、Tape→SP端子でDC~200kHz +0 -3dB(1Hz~150kHz)で、CD時代の広帯域再生を意識した設計です。
KENWOOD KA-1100Dと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD KA-1100Dと同じケンウッド系のヴィンテージアンプを比べます。出力、歪率、フォノ入力、重量を見ると、KA-1100Dの立ち位置が分かりやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 全高調波歪率 | 重量 |
|---|---|---|---|
| KENWOOD KA-1100D | 180W+180W(6Ω) 150W+150W(8Ω) | 0.004%(定格出力時、8Ω) | 18kg |
| KENWOOD KA-1100SD | 180W+180W(6Ω) 150W+150W(8Ω) | 0.004%(定格出力時、8Ω) | 14.7kg |
| KENWOOD DA-1100EX | 145W+145W(6Ω) 125W+125W(8Ω) | 0.0006%(1kHz、8Ω) | 19.5kg |
| KENWOOD KA-990D | 130W+130W(6Ω) 110W+110W(8Ω) | 0.004%(定格出力時、8Ω) | 13.5kg |
KENWOOD KA-1100DとKENWOOD KA-1100SDの比較
KENWOOD KA-1100DとKENWOOD KA-1100SDとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-1100Dは180W+180W(6Ω)、KA-1100SDも180W+180W(6Ω)です。6Ω時の出力値は同じです。
- 全高調波歪率:KA-1100Dは0.004%(定格出力時、8Ω)、KA-1100SDも0.004%(定格出力時、8Ω)です。定格出力時の歪率は同じです。
- Phono MC入力:KA-1100Dは0.1mV/100Ω、KA-1100SDも0.1mV/100Ωです。MC入力の感度とインピーダンスは同じです。
- 出力帯域幅:KA-1100Dは5Hz~50kHz、KA-1100SDは5Hz~90kHzです。上限表示ではKA-1100SDが広いです。
- 重量:KA-1100Dは18kg、KA-1100SDは14.7kgです。重量ではKA-1100Dが重いです。
KENWOOD KA-1100DとKENWOOD DA-1100EXの比較
KENWOOD KA-1100DとKENWOOD DA-1100EXとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-1100Dは180W+180W(6Ω)、DA-1100EXは145W+145W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-1100Dが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-1100Dは0.004%(定格出力時、8Ω)、DA-1100EXは0.0006%(1kHz、8Ω)です。1kHz条件の歪率ではDA-1100EXが低いです。
- D/Aコンバーター:KA-1100Dは―、DA-1100EXはD/Aコンバーター内蔵です。デジタル入力の情報量ではDA-1100EXが多いです。
- ダンピングファクター:KA-1100Dは1000(50Hz)、DA-1100EXも1000(50Hz)です。制動力の数値は同じです。
- 重量:KA-1100Dは18kg、DA-1100EXは19.5kgです。重量ではDA-1100EXが重いです。
KENWOOD KA-1100DとKENWOOD KA-990Dの比較
KENWOOD KA-1100DとKENWOOD KA-990Dとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-1100Dは180W+180W(6Ω)、KA-990Dは130W+130W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-1100Dが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-1100Dは0.004%(定格出力時、8Ω)、KA-990Dも0.004%(定格出力時、8Ω)です。定格出力時の歪率は同じです。
- Phono MC入力:KA-1100Dは0.1mV/100Ω、KA-990Dは0.2mV/100Ωです。MC入力感度の数値ではKA-1100Dが小さいです。
- 定格消費電力:KA-1100Dは410W、KA-990Dは―です。消費電力の情報はKA-1100Dが確認しやすいです。
- 重量:KA-1100Dは18kg、KA-990Dは13.5kgです。重量ではKA-1100Dが重いです。
KENWOOD KA-1100Dとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KA-1100Dは8Ωで150W+150W、6Ωで180W+180Wの定格出力を備えています。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を低めから整えると、力感を活かしやすくなります。
- YAMAHA NS-690III
- SONY SS-G7
- HARBETH HLCompact 7
KENWOOD KA-1100D × YAMAHA NS-690III
- 互換性:NS-690IIIは8Ω、最大許容入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。KA-1100Dは8Ωで150W+150Wなので、最大許容入力を意識し、音量を小さめの位置から調整する使い方が合います。
- 音質の向上:NS-690IIIは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、30cmコーン型、7.5cmドーム型、3.0cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、クロスオーバーは800Hz、6kHzで、KA-1100Dの制動感を密閉型の低域に合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、シティポップ、女性ボーカルに向きます。中域の厚みと低域のまとまりを楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-1100D × SONY SS-G7
- 互換性:SS-G7は8Ω、定格最大入力100W、瞬間最大入力200W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは94dB/W/mです。KA-1100Dは8Ωで150W+150Wなので、入力値と高めの能率を見ながら、余裕を持って音量を決める使い方が合います。
- 音質の向上:SS-G7は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のフロア型で、38cmコーン型、10cmバランスドライブ型、3.5cmバランスドライブ型を搭載します。再生周波数帯域は30Hz~20000Hz、クロスオーバーは550Hz、4500Hzで、KA-1100Dの大きな出力を大型フロア型のスケール感に合わせやすい内容です。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、フュージョン、オーケストラ、ライブ録音に向きます。広い音場と力強い低域を楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-1100D × HARBETH HLCompact 7
- 互換性:HLCompact 7は8Ω、最大許容入力100W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは86dB/W/mです。KA-1100Dは8Ωで150W+150Wなので、音量を控えめに始め、低能率寄りの鳴り方を確認しながら整える音量管理が合います。
- 音質の向上:HLCompact 7は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、20cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は50Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバーは3.7kHz、18dB/octで、KA-1100Dの駆動力を英国系ブックシェルフの中域表現に合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:室内楽、ジャズボーカル、フォーク、アコースティックに向きます。声の質感と自然な響きを楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-1100Dは、NEW VIG・DLDサーキット、Σドライブ、デュアルイコライザー、マルチフレーム構造を備えた、力感と制動感を重視した大型インテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせる時は、許容入力と出力音圧レベルを見ながら、低域が強く出すぎず、楽器の芯が自然に立つ音量を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
KENWOOD KA-1100Dの詳細スペック一覧
| 型式 | NEW VIG・DLDインテグレーテッドアンプ |
| 定価 | 129,000円(1986年頃) |
| 定格出力(両ch動作) | 20Hz~20kHz:180W+180W(6Ω、THD 0.006%) 150W+150W(8Ω、THD 0.004%) 1kHz:220W+220W(4Ω、THD 0.004%) 190W+190W(6Ω、THD 0.004%) 160W+160W(8Ω、THD 0.004%) |
| 全高調波歪率(20Hz~20kHz) | Phono→SP端子:0.005%(定格出力時) CD、Tuner、AUX、Tape→SP端子:0.004%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時) |
| 混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | CD、Tuner、AUX、Tape→SP端子:0.003%(定格出力時、8Ω) |
| 周波数特性 | CD、Tuner、AUX、Tape→SP端子:DC~200kHz +0 -3dB(1Hz~150kHz) |
| ダンピングファクター(50Hz) | 1000 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω CD、Tuner、AUX、Tape:150mV/47kΩ Adaptor In:150mV/47kΩ |
| SN比(IHF-A) | Phono MM→SP端子:78dB(EIAJ)、87dB(入力ショートCP-301) Phono MC→SP端子:78dB(EIAJ)、76dB(250μV)(入力ショートCP-301) CD、Tuner、AUX、Tape→SP端子:80dB(EIAJ)、110dB(入力ショートCP-301) |
| トーンコントロール | Bass 200Hz:50Hz ±10dB 400Hz:100Hz ±10dB Treble 3kHz:10kHz ±10dB 6kHz:20kHz ±10dB |
| ラウドネスコントロール | 30Hz/90Hz:0~+8dB(Volume-30dB) |
| サブソニックフィルター(-3dB) | 18Hz、6dB/oct |
| 出力帯域幅(歪率0.04%) | CD、Tuner、AUX、Tape→SP端子:5Hz~50kHz |
| Phono最大許容入力(1kHz、THD 0.003%) | Phono MM:210mV Phono MC:8mV |
| Phono RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.2dB |
| 出力レベル/インピーダンス | Pre Out:2V/600Ω Tape Rec:150mV/220Ω |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力(電気用品取締法) | 410W |
| 電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統、100W 電源スイッチ非連動:1系統、400W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ170x奥行420mm |
| 重量 | 18kg |
