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KENWOOD(ケンウッド) KA-5010を徹底解説!【ローインピーダンス時のドライブ能力とグランド処理を重視】

この記事の概要

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KENWOOD KA-5010は、1988年頃に登場したインテグレーテッドアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

KENWOOD KA-5010の概要と特徴

項目KENWOOD KA-5010
型式インテグレーテッドアンプ
定格出力90W+90W(6Ω、20Hz~20kHz、THD 0.08%)
80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.06%)
ダイナミックパワー210W+210W(2Ω)
170W+170W(4Ω)
95W+95W(8Ω)
全高調波歪率0.006%(20Hz~20kHz、80W、CD、8Ω)
0.05%(20Hz~20kHz、40W、CD、8Ω)
0.001%(1kHz、80W、CD、8Ω)
周波数特性5Hz~100kHz +0 -3dB(Line→SP)
ダンピングファクター160(50Hz)
入力感度/インピーダンスPhono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC:200μV/100Ω
DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:150mV/47kΩ
重量12kg

▼ 詳しいスペックはこちら

KENWOOD KA-5010は、6Ωで90W+90W、8Ωで80W+80Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。Line→SPの周波数特性は5Hz~100kHz、ダンピングファクターは160で、ローインピーダンス時のドライブ能力とグランド処理を重視したケンウッドらしい中級機として楽しめます。

特徴①|420VAトランスと10,000μF×2の電源部

KA-5010の電源部は、どこが見どころですか?

見どころは、420VAの大型トランスと10,000μF×2の電解コンデンサーを搭載している点です。定格消費電力は240Wで、重量は12kgあります。80W+80W級の出力を支える電源部の物量が、KA-5010の安定感につながっています。

  • 6Ωで90W+90Wの定格出力です。
  • 8Ωで80W+80Wの定格出力です。
  • 4Ωのダイナミックパワーは170W+170Wです。

特徴②|ピュアシグナル・グランドライン

KA-5010は、音声信号の基準になるグランドラインを重視しています。

電源ノイズを信号ラインへ入れにくい構成

ピュアシグナル・グランドラインは、電源のリップルやノイズ成分を専用グランドラインでスピーカー端子まで導き、そこで各グランドを合流させる考え方です。信号を増幅するメイングランドラインには、音声信号だけを流す方向で設計されています。

特徴③|PCBロジカルフローティング構造

振動対策にも工夫がありますか?

あります。KA-5010では、パワートランジスタやヒートシンクをプリント基板へ直接取り付ける方法を避け、PCBロジカルフローティング構造を採用しています。電源トランスやパワートランジスタの振動が基板に与える影響を抑え、回路と構造の両面から音の安定を狙った設計です。

インシュレーターには、床との接触面に特殊発泡ゴムを使ったφ60の大型タイプを採用しています。さらに接触面にも新構造を取り入れ、2重防振構造としています。

特徴④|ソースダイレクトとバス・インテンシファイアー

ソースダイレクト回路は、トーンコントロール、バランスコントロール、サブソニックフィルターなどをバイパスする機能です。Line→SPの周波数特性は5Hz~100kHzで、CDやDATをストレートに聴きたい時に使いやすい構成です。

低音を少し補う機能もありますか?

あります。バス・インテンシファイアーは20Hzで9dB、100Hzで3dBの特性です。小音量や小型スピーカーで低域を少し補いたい時にも、使いどころを選べる機能です。

特徴⑤|MM/MCフォノまで備えた入力系

Phono入力はMMが2.5mV/47kΩ、MCが200μV/100Ωです。Phono最大許容入力はMMが200mV、MCが15mVで、RIAA偏差は20Hz~20kHzで±0.3dBです。

DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Playは150mV/47kΩに対応します。ライン入力系のSN比は入力ショートで110dBとなっており、レコードからデジタル系ソースまで一台で扱いやすい内容です。

KENWOOD KA-5010と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、KENWOOD KA-5010と、同時代前後のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はKENWOOD KA-7010、DENON PMA-780D、YAMAHA AX-900です。

項目KENWOOD KA-5010KENWOOD KA-7010DENON PMA-780DYAMAHA AX-900
型式インテグレーテッドアンプインテグレーテッドアンプステレオプリメインアンププリメインアンプ
6Ω出力90W+90W(20Hz~20kHz)110W+110W(20Hz~20kHz)130W+130W(20Hz~20kHz)150W+150W(20Hz~20kHz)
8Ω出力80W+80W(20Hz~20kHz)100W+100W(20Hz~20kHz)110W+110W(20Hz~20kHz)130W+130W(20Hz~20kHz)
4Ω出力ダイナミックパワー:170W+170Wダイナミックパワー:200W+200W
全高調波歪率0.006%(20Hz~20kHz、80W、CD、8Ω)
0.001%(1kHz、80W、CD、8Ω)
0.006%(20Hz~20kHz、100W、CD、8Ω)
0.001%(1kHz、100W、CD、8Ω)
0.004%(20Hz~20kHz、55W、8Ω)0.003%(8Ω、定格出力時)
周波数特性5Hz~100kHz +0 -3dB5Hz~100kHz +0 -3dB4Hz~150kHz +0 -3dBパワーバンド幅:10Hz~50000Hz
ダンピングファクター160(50Hz)160(50Hz)150以上(1kHz、8Ω)
Phono MC200μV/100Ω200μV/100Ω0.2mV/100Ω160μV/220Ω
消費電力240W260W216W260W
外形寸法幅440x高さ148x奥行398mm幅440x高さ148x奥行398mm幅434x高さ172x奥行396mm幅435x高さ165x奥行416mm
重量12kg15kg15.6kg17.5kg

KENWOOD KA-5010とKENWOOD KA-7010との比較

KENWOOD KA-5010とKENWOOD KA-7010との比較は以下の通りです。

  • 6Ω出力:KA-5010は90W+90W、KA-7010は110W+110Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-7010が大きいです。
  • 8Ω出力:KA-5010は80W+80W、KA-7010は100W+100Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-7010が大きいです。
  • 4Ωダイナミックパワー:KA-5010は170W+170W、KA-7010は200W+200Wです。数値ではKA-7010が大きいです。
  • ダンピングファクター:どちらも160(50Hz)です。数値は同じ160です。
  • 重量:KA-5010は12kg、KA-7010は15kgです。重量ではKA-7010が重いです。

KENWOOD KA-5010とDENON PMA-780Dとの比較

KENWOOD KA-5010とDENON PMA-780Dとの比較は以下の通りです。

  • 6Ω出力:KA-5010は90W+90W、PMA-780Dは130W+130Wです。20Hz~20kHz条件ではPMA-780Dが大きいです。
  • 8Ω出力:KA-5010は80W+80W、PMA-780Dは110W+110Wです。20Hz~20kHz条件ではPMA-780Dが大きいです。
  • ライン入力周波数:KA-5010は5Hz~100kHz、PMA-780Dは4Hz~150kHzです。範囲の広さではPMA-780Dが広いです。
  • スルーレイト:KA-5010は―、PMA-780Dは±350V/μsecです。スルーレイトはPMA-780Dで確認できます
  • 重量:KA-5010は12kg、PMA-780Dは15.6kgです。重量ではPMA-780Dが重いです。

KENWOOD KA-5010とYAMAHA AX-900との比較

KENWOOD KA-5010とYAMAHA AX-900との比較は以下の通りです。

  • 6Ω出力:KA-5010は90W+90W、AX-900は150W+150Wです。20Hz~20kHz条件ではAX-900が大きいです。
  • 8Ω出力:KA-5010は80W+80W、AX-900は130W+130Wです。20Hz~20kHz条件ではAX-900が大きいです。
  • ダンピングファクター:KA-5010は160、AX-900は150以上です。数値ではKA-5010が少し大きいです。
  • Phono MC:KA-5010は200μV/100Ω、AX-900は160μV/220Ωです。入力条件はそれぞれ異なる内容です。
  • 重量:KA-5010は12kg、AX-900は17.5kgです。重量ではAX-900が重いです。

KENWOOD KA-5010とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

KENWOOD KA-5010は6Ωで90W+90W、8Ωで80W+80Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。ここでは中級機らしい駆動力とソースダイレクトを音量管理しながら楽しみたいスピーカーとして、DIATONE DS-700Z、VICTOR SX-500DE、KEF C75を取り上げます。

KENWOOD KA-5010とDIATONE DS-700Zとの組み合わせ

  • 互換性:DS-700Zは公称インピーダンス6Ω、最大入力200W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W/mです。KA-5010は6Ωで90W+90Wのため、6Ω同士として接続しやすく、最大入力200Wを見ながら音量を整える使い方が向いています。
  • 音質の向上:DS-700Zは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁タイプです。27cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~32000Hz、出力音圧レベルは91dB/W/m、クロスオーバー周波数は600Hz、4500Hzです。KA-5010のピュアシグナル・グランドラインと合わせると、密閉型の低域と中高域の輪郭を整理しやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンルジャズ、クラシック、女性ボーカルに向いています。91dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、声の距離感と低域の締まりを確認しながら音量を合わせると聴きやすいです。

KENWOOD KA-5010とVICTOR SX-500DEとの組み合わせ

  • 互換性:SX-500DEはインピーダンス6Ω、定格入力40W、最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。KA-5010は6Ωで90W+90Wのため、定格入力40Wを意識し、近距離では控えめな音量から始める使い方が大切です。
  • 音質の向上:SX-500DEは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁型です。20cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載し、周波数特性は40Hz~30kHz、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。KA-5010のソースダイレクトと合わせると、アルニコ系ユニットの質感と柔らかい高域を素直に聴きやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンル室内楽、ジャズボーカル、アコースティックに向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを見ながら、音量を上げすぎず、声や弦の余韻を確認すると自然にまとまります。

KENWOOD KA-5010とKEF C75との組み合わせ

  • 互換性:C75はインピーダンス4Ω、許容入力は―、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/2.83V/1mです。KA-5010は4Ωでダイナミックパワー170W+170Wのため、4Ω接続として音量と発熱を見ながら、無理に音量を上げない使い方が向いています。
  • 音質の向上:C75は3ウェイ・2スピーカー・密閉方式・トールボーイ型です。20cmコーン型と20cm同軸型を搭載し、周波数特性は57Hz~20kHz ±3dB、出力音圧レベルは91dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は300Hz、3kHzです。KA-5010のローインピーダンス負荷を意識した設計と合わせると、UNI-Qの定位感を部屋に合わせて作りやすくなります。
  • おすすめの音楽ジャンルロック、ポップス、映画音楽に向いています。91dB/2.83V/1mの出力音圧レベルを基準に、ベースの量感とボーカルの位置を確認しながら音量を整えると楽しめます。

KENWOOD KA-5010は、420VA大型トランス、10,000μF×2の電源部、ピュアシグナル・グランドライン、PCBロジカルフローティング構造、ソースダイレクトを備えた、基本性能を丁寧に詰めたインテグレーテッドアンプです。

スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、KA-5010の駆動力と素直な鳴り方をつかみやすくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

KENWOOD KA-5010の詳細スペック一覧

項目内容
型式インテグレーテッドアンプ
定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作)90W+90W(6Ω、THD 0.08%)
80W+80W(8Ω、THD 0.06%)
ダイナミックパワー210W+210W(2Ω)
170W+170W(4Ω)
95W+95W(8Ω)
全高調波歪率(CD、8Ω)20Hz~20kHz:0.006%(80W)
0.05%(40W)
1kHz:0.001%(80W)
混変調歪率0.005%(定格出力時、8Ω、60Hz:7kHz=4:1)
周波数特性5Hz~100kHz +0 -3dB(オーバーオール Line→SP)
Phono RIAA偏差20Hz~20kHz ±0.3dB
SN比Phono MM:78dB(EIAJ)、87dB(入力ショート)
Phono MC:73dB(EIAJ)、70dB(入力ショート)
DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:80dB(EIAJ)、110dB(入力ショート)
トーンコントロールBass:100Hz、±10dB
Treble:10kHz、±10dB
サブソニックフィルター18Hz、6dB/oct
バス・インテンシファイアー9dB(20Hz)、3dB(100Hz)
ダンピングファクター160(50Hz)
入力感度/インピーダンス(定格出力時)Phono MM:2.5mV/47kΩ
Phono MC:200μV/100Ω
DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:150mV/47kΩ
Phono最大許容入力(Phono→Tape Rec)MM:200mV(1kHz、THD 0.05%)
MC:15mV(1kHz、THD 0.05%)
出力レベル/インピーダンスTape Rec:150mV/220Ω
電源AC100V、50Hz/60Hz
定格消費電力240W(電気用品取締法)
電源コンセント電源スイッチ連動:2個、100W
電源スイッチ非連動:1個、440W
外形寸法幅440x高さ148x奥行398mm
重量12kg
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