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KENWOOD KA-7010は、1988年頃に登場したインテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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KENWOOD KA-7010の概要と特徴

| 項目 | KENWOOD KA-7010 |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定格出力 | 110W+110W(6Ω、20Hz~20kHz、THD 0.08%) 100W+100W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.06%) |
| ダイナミックパワー | 270W+270W(2Ω) 200W+200W(4Ω) 125W+125W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.006%(20Hz~20kHz、100W、CD、8Ω) 0.05%(20Hz~20kHz、50W、CD、8Ω) 0.001%(1kHz、100W、CD、8Ω) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB(Line→SP) |
| ダンピングファクター | 160(50Hz) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:150mV/47kΩ |
| 重量 | 15kg |
KENWOOD KA-7010は、6Ωで110W+110W、8Ωで100W+100Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。4Ωのダイナミックパワーは200W+200W、ダンピングファクターは160で、ローインピーダンス負荷時のスピーカードライブ能力を重視した設計が特徴です。
特徴①|プラス/マイナス独立トランスと30,000μF電源

KA-7010の電源部は、どこが大きな見どころですか?
見どころは、プラス側とマイナス側それぞれに専用トランスを搭載している点です。電源トランスは420VAで、7,500μF×4、合計30,000μFの電解コンデンサーを搭載しています。左右の出力だけでなく電源の供給力も意識した物量が、KA-7010らしいポイントです。
- 6Ωで110W+110Wの定格出力です。
- 8Ωで100W+100Wの定格出力です。
- 4Ωのダイナミックパワーは200W+200Wです。
特徴②|Pc=200Wトランジスタによる出力段
KA-7010は、ローインピーダンス負荷時のドライブ能力を強く意識したアンプです。
パワーアンプ部の出力段には、Pc=200Wのハイパワートランジスタを採用しています。ダイナミックパワーは2Ωで270W+270W、4Ωで200W+200W、8Ωで125W+125Wで、スピーカーの負荷変動に余裕を持たせたい設計として見られます。
特徴③|ピュアシグナル・グランドラインと理論的レイアウト



グランドラインと内部レイアウトにも工夫がありますか?
あります。ピュアシグナル・グランドラインは、電源のリップルやノイズ成分を専用グランドラインでスピーカー端子まで導き、そこで全てのグランドラインを合流させる考え方です。さらにボリュームをセンターに配置し、INPUT、SELECTOR、VOLUME、POWER AMP、SPEAKERという信号の流れを意識しています。グランド処理と信号経路の短さを両方狙った構成です。
特徴④|ICL高GmFETフォノとソースダイレクト
イコライザーアンプには、ICL高GmFET差動入力とICを採用しています。Phono入力はMMが2.5mV/47kΩ、MCが200μV/100Ωで、RIAA偏差は20Hz~20kHzで±0.3dBです。
ソースダイレクト回路も搭載しています。トーンコントロールやサブソニックフィルターを使い分けながら、必要に応じてライン入力をストレートに聴ける実用性があります。
KENWOOD KA-7010と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD KA-7010と、同時代前後のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はKENWOOD KA-5010、DENON PMA-780D、YAMAHA AX-900です。
| 項目 | KENWOOD KA-7010 | KENWOOD KA-5010 | DENON PMA-780D | YAMAHA AX-900 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドアンプ | ステレオプリメインアンプ | プリメインアンプ |
| 6Ω出力 | 110W+110W(20Hz~20kHz) | 90W+90W(20Hz~20kHz) | 130W+130W(20Hz~20kHz) | 150W+150W(20Hz~20kHz) |
| 8Ω出力 | 100W+100W(20Hz~20kHz) | 80W+80W(20Hz~20kHz) | 110W+110W(20Hz~20kHz) | 130W+130W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω出力 | ダイナミックパワー:200W+200W | ダイナミックパワー:170W+170W | ― | ― |
| 全高調波歪率 | 0.006%(20Hz~20kHz、100W、CD、8Ω) 0.001%(1kHz、100W、CD、8Ω) | 0.006%(20Hz~20kHz、80W、CD、8Ω) 0.001%(1kHz、80W、CD、8Ω) | 0.004%(20Hz~20kHz、55W、8Ω) | 0.003%(8Ω、定格出力時) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 5Hz~100kHz +0 -3dB | 4Hz~150kHz +0 -3dB | パワーバンド幅:10Hz~50000Hz |
| ダンピングファクター | 160(50Hz) | 160(50Hz) | ― | 150以上(1kHz、8Ω) |
| Phono MC | 200μV/100Ω | 200μV/100Ω | 0.2mV/100Ω | 160μV/220Ω |
| 消費電力 | 260W | 240W | 216W | 260W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ148x奥行398mm | 幅440x高さ148x奥行398mm | 幅434x高さ172x奥行396mm | 幅435x高さ165x奥行416mm |
| 重量 | 15kg | 12kg | 15.6kg | 17.5kg |
KENWOOD KA-7010とKENWOOD KA-5010との比較
KENWOOD KA-7010とKENWOOD KA-5010との比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:KA-7010は110W+110W、KA-5010は90W+90Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-7010が大きいです。
- 8Ω出力:KA-7010は100W+100W、KA-5010は80W+80Wです。20Hz~20kHz条件ではKA-7010が大きいです。
- 4Ωダイナミックパワー:KA-7010は200W+200W、KA-5010は170W+170Wです。数値ではKA-7010が大きいです。
- ダンピングファクター:どちらも160(50Hz)です。数値は同じ160です。
- 重量:KA-7010は15kg、KA-5010は12kgです。重量ではKA-7010が重いです。
KENWOOD KA-7010とDENON PMA-780Dとの比較
KENWOOD KA-7010とDENON PMA-780Dとの比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:KA-7010は110W+110W、PMA-780Dは130W+130Wです。20Hz~20kHz条件ではPMA-780Dが大きいです。
- 8Ω出力:KA-7010は100W+100W、PMA-780Dは110W+110Wです。20Hz~20kHz条件ではPMA-780Dが少し大きいです。
- ライン入力周波数:KA-7010は5Hz~100kHz、PMA-780Dは4Hz~150kHzです。範囲の広さではPMA-780Dが広いです。
- スルーレイト:KA-7010は―、PMA-780Dは±350V/μsecです。スルーレイトはPMA-780Dで確認できます。
- 重量:KA-7010は15kg、PMA-780Dは15.6kgです。重量ではPMA-780Dが少し重いです。
KENWOOD KA-7010とYAMAHA AX-900との比較
KENWOOD KA-7010とYAMAHA AX-900との比較は以下の通りです。
- 6Ω出力:KA-7010は110W+110W、AX-900は150W+150Wです。20Hz~20kHz条件ではAX-900が大きいです。
- 8Ω出力:KA-7010は100W+100W、AX-900は130W+130Wです。20Hz~20kHz条件ではAX-900が大きいです。
- ダンピングファクター:KA-7010は160、AX-900は150以上です。数値ではKA-7010が少し大きいです。
- Phono MC:KA-7010は200μV/100Ω、AX-900は160μV/220Ωです。入力条件はそれぞれ異なる内容です。
- 重量:KA-7010は15kg、AX-900は17.5kgです。重量ではAX-900が重いです。
KENWOOD KA-7010とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KENWOOD KA-7010は6Ωで110W+110W、8Ωで100W+100Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。ここではローインピーダンス負荷への余裕とピュアシグナル・グランドラインを音量管理しながら楽しみたいスピーカーとして、DIATONE DS-700Z、VICTOR SX-500DE、KEF C75を取り上げます。
KENWOOD KA-7010とDIATONE DS-700Zとの組み合わせ
- 互換性:DS-700Zは公称インピーダンス6Ω、最大入力200W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W/mです。KA-7010は6Ωで110W+110Wのため、6Ω同士として接続しやすく、最大入力200Wを見ながら音量を整える使い方が向いています。
- 音質の向上:DS-700Zは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型・防磁タイプです。27cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~32000Hz、出力音圧レベルは91dB/W/m、クロスオーバー周波数は600Hz、4500Hzです。KA-7010の電源部と密閉型の構成を合わせると、低域の輪郭と中高域の密度を整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、クラシック、女性ボーカルに向いています。91dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、声の距離感と低域の締まりを確認しながら音量を合わせると聴きやすいです。
KENWOOD KA-7010とVICTOR SX-500DEとの組み合わせ
- 互換性:SX-500DEはインピーダンス6Ω、定格入力40W、最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル90dB/W/mです。KA-7010は6Ωで110W+110Wのため、定格入力40Wを意識し、近距離では控えめな音量から始める使い方が大切です。
- 音質の向上:SX-500DEは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁型です。20cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載し、周波数特性は40Hz~30kHz、出力音圧レベルは90dB/W/m、クロスオーバー周波数は3kHzです。KA-7010のソースダイレクトと合わせると、アルニコ系ユニットの質感と柔らかい高域を素直に聴きやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:室内楽、ジャズボーカル、アコースティックに向いています。90dB/W/mの出力音圧レベルを見ながら、音量を上げすぎず、声や弦の余韻を確認すると自然にまとまります。
KENWOOD KA-7010とKEF C75との組み合わせ
- 互換性:C75はインピーダンス4Ω、許容入力は―、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/2.83V/1mです。KA-7010は4Ωでダイナミックパワー200W+200Wのため、4Ω接続として音量と発熱を見ながら、無理に音量を上げない使い方が向いています。
- 音質の向上:C75は3ウェイ・2スピーカー・密閉方式・トールボーイ型です。20cmコーン型と20cm同軸型を搭載し、周波数特性は57Hz~20kHz ±3dB、出力音圧レベルは91dB/2.83V/1m、クロスオーバー周波数は300Hz、3kHzです。KA-7010のローインピーダンス負荷を意識した設計と合わせると、UNI-Qの定位感を部屋に合わせて作りやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ポップス、映画音楽に向いています。91dB/2.83V/1mの出力音圧レベルを基準に、ベースの量感とボーカルの位置を確認しながら音量を整えると楽しめます。
KENWOOD KA-7010は、プラス/マイナス独立トランス、合計30,000μFの電源部、Pc=200Wトランジスタ、ピュアシグナル・グランドライン、ICL高GmFETフォノを備えた、ローインピーダンス負荷を意識したインテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、最初は控えめな音量から少しずつ調整すると、KA-7010の駆動力と素直な鳴り方をつかみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
KENWOOD KA-7010の詳細スペック一覧
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作) | 110W+110W(6Ω、THD 0.08%) 100W+100W(8Ω、THD 0.06%) |
| ダイナミックパワー | 270W+270W(2Ω) 200W+200W(4Ω) 125W+125W(8Ω) |
| 全高調波歪率(CD、8Ω) | 20Hz~20kHz:0.006%(100W) 0.05%(50W) 1kHz:0.001%(100W) |
| 混変調歪率 | 0.005%(定格出力時、8Ω、60Hz:7kHz=4:1) |
| 周波数特性 | 5Hz~100kHz +0 -3dB(オーバーオール Line→SP) |
| Phono RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.3dB |
| SN比 | Phono MM:78dB(EIAJ)、87dB(入力ショート) Phono MC:73dB(EIAJ)、70dB(入力ショート) DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:80dB(EIAJ)、110dB(入力ショート) |
| トーンコントロール | Bass:100Hz、±10dB Treble:10kHz、±10dB |
| サブソニックフィルター | 18Hz、6dB/oct |
| バス・インテンシファイアー | 9dB(20Hz)、3dB(100Hz) |
| ダンピングファクター | 160(50Hz) |
| 入力感度/インピーダンス(定格出力時) | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:200μV/100Ω DAT、CD、Tuner、AUX、Tape Play:150mV/47kΩ |
| Phono最大許容入力(Phono→Tape Rec) | MM:200mV(1kHz、THD 0.05%) MC:15mV(1kHz、THD 0.05%) |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape Rec:150mV/220Ω |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 | 260W(電気用品取締法) |
| 電源コンセント | 電源スイッチ連動:2個、100W 電源スイッチ非連動:1個、440W |
| 外形寸法 | 幅440x高さ148x奥行398mm |
| 重量 | 15kg |
