MENU

KENWOOD(ケンウッド) KA-767を徹底解説!【VIG・DLD回路】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

KENWOOD KA-767は、VIG・DLD回路とD/Aコンバーター部を備えたプリメインアンプです。

本記事では、KA-767の特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

この記事の著者
目次

KENWOOD KA-767の概要と特徴

KENWOOD KA-767の簡易スペック
型式プリメインアンプ
発売時期1987年頃
定価69,800円
定格出力75W+75W(6Ω)
全高調波歪率0.003%(1kHz、CD-Speaker)
重量8.2kg

▼ 詳しいスペックはこちら

KENWOOD KA-767は、1987年頃に69,800円で発売されたプリメインアンプです。システムコンポーネントHDシリーズの一台で、幅340mmの筐体に、75W+75Wの出力とD/Aコンバーター部をまとめたモデルです。

特徴①|VIG・DLD回路による電源ノイズ対策

KA-767のアンプ部にはVIG・DLD回路が搭載されています。VIG回路はアンプと電源の間に置かれ、電源側からのノイズ成分を通しにくくすることで、クリーンな電力供給を狙った構成です。

  • 定格出力:75W+75W(6Ω、20Hz~20kHz、0.015%)です。
  • 実用最大出力:110W+110W(6Ω、EIAJ)です。
  • 全高調波歪率:0.003%(1kHz、CD-Speaker、60W、8Ω)です。
  • 定格消費電力:160Wです。

特徴②|左右独立D/Aコンバーターと8ピン接続

KA-767はデジタル機器との接続も考えられていますか?

D/Aコンバーター部を内蔵しており、デジタル接続は8ピンタイプです。チャンネルセパレーションは90dB以上(EIAJ)で、左右独立D/Aコンバーターによる分離感を意識した作りです。

特徴③|デュアルレックアウトセレクター

録音まわりの使い勝手

デュアルレックアウトセレクターを搭載しており、2系統の録音ソースを同時にデッキへ出力できます。カセットデッキを複数使う時に、再生と録音の流れを分けて扱いやすい構成です。

入力セレクターは電子切換方式で、HDシリーズのシステム運用も意識した設計になっています。

特徴④|スーパーバスとコンパクトな筐体

トーンコントロールにはSuper Bass、Bass、Trebleを搭載しています。Super Bassは30Hzで+5dB、Bassは100Hzで±10dB、Trebleは10kHzで±10dBで、小型スピーカーや小音量時の低域を補いやすい構成です。

KA-767は棚に置きやすいサイズですか?

最大外形寸法は幅340x高さ129x奥行370mm、重量は8.2kgです。一般的な幅430mm級の単品コンポより幅が小さく、HDシリーズらしいコンパクトな設置性が特徴です。

KENWOOD KA-767と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、KENWOOD KA-767と同じケンウッド系のヴィンテージアンプを比べます。出力、歪率、D/A接続、サイズを見ると、KA-767の立ち位置が見えやすくなります。

機種定格出力全高調波歪率重量
KENWOOD KA-76775W+75W(6Ω)0.003%(1kHz、60W、8Ω)8.2kg
KENWOOD KA-880D120W+120W(6Ω)
100W+100W(8Ω)
0.001%(1kHz、8Ω)10.0kg
KENWOOD KA-990D130W+130W(6Ω)
110W+110W(8Ω)
0.004%(定格出力時、8Ω)13.5kg
TRIO KA-990105W+105W(8Ω)0.005%(定格出力時、8Ω)10.7kg

KENWOOD KA-767とKENWOOD KA-880Dの比較

KENWOOD KA-767とKENWOOD KA-880Dとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:KA-767は75W+75W(6Ω)、KA-880Dは120W+120W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-880Dが大きいです。
  • 全高調波歪率:KA-767は0.003%(1kHz、60W、8Ω)、KA-880Dは0.001%(定格出力時、1kHz、8Ω)です。1kHz条件の歪率ではKA-880Dが低いです。
  • ダイナミックパワー:KA-767は―、KA-880Dは260W(2Ω)です。瞬間出力の情報はKA-880Dが確認しやすいです。
  • D/A接続:KA-767は8ピンタイプ、KA-880Dは―です。D/Aコンバーター部の記載ではKA-767が個性的です。
  • 重量:KA-767は8.2kg、KA-880Dは10.0kgです。重量ではKA-880Dが重いです。

KENWOOD KA-767とKENWOOD KA-990Dの比較

KENWOOD KA-767とKENWOOD KA-990Dとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:KA-767は75W+75W(6Ω)、KA-990Dは130W+130W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-990Dが大きいです。
  • 全高調波歪率:KA-767は0.003%(1kHz、60W、8Ω)、KA-990Dは0.004%(定格出力時、8Ω)です。測定条件は異なりますが、KA-767は1kHz/60W条件で0.003%です。
  • ダンピングファクター:KA-767は―、KA-990Dは1000(50Hz)です。制動力の公開値はKA-990Dが確認できます
  • D/A接続:KA-767は8ピンタイプ、KA-990Dは―です。D/Aコンバーター部の記載ではKA-767が特徴的です。
  • 重量:KA-767は8.2kg、KA-990Dは13.5kgです。重量ではKA-990Dが重いです。

KENWOOD KA-767とTRIO KA-990の比較

KENWOOD KA-767とTRIO KA-990との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:KA-767は75W+75W(6Ω)、KA-990は105W+105W(8Ω)です。インピーダンス条件は異なりますが、KA-990は8Ωで105W+105Wです。
  • 全高調波歪率:KA-767は0.003%(1kHz、60W、8Ω)、KA-990はTuner、AUX、Tape→SP端子で0.005%(定格出力時、8Ω)です。1kHz/60W条件の数値ではKA-767が低いです。
  • 周波数特性:KA-767は―、KA-990はDC~200kHz-3dBです。周波数特性の公開値はKA-990が確認できます
  • D/A接続:KA-767は8ピンタイプ、KA-990は―です。デジタル接続の個性ならKA-767が目立ちます
  • 重量:KA-767は8.2kg、KA-990は10.7kgです。重量ではKA-990が重いです。

KENWOOD KA-767とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

KA-767は6Ωで75W+75Wの定格出力を備えています。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを見ながら中音量から整えると合わせやすいです。

  • KENWOOD LS-990D
  • JBL L26 Decade
  • YAMAHA NS-451

KENWOOD KA-767 × KENWOOD LS-990D

  • 互換性:LS-990Dは6Ω、最大入力200W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは92dB/W/mです。KA-767は6Ωで75W+75Wなので、入力値に余裕を見ながら、低域の量感を中音量で整える使い方が合います。
  • 音質の向上:LS-990Dは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、33cmコーン型、10cmセミドーム型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は28Hz~47kHz、クロスオーバーは600Hz、5kHzで、KA-767のD/A接続と同じケンウッド系の高域情報を合わせやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、シティポップ、ジャズ、ライブ録音に向きます。低域の押し出しと高域のきらめきを楽しみたい時に合わせやすいです。

KENWOOD KA-767 × JBL L26 Decade

  • 互換性:L26 Decadeは8Ω、許容入力35W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは89dB(新JIS)です。KA-767は6Ωで75W+75Wなので、許容入力を意識し、ボリュームを控えめな位置から探る音量管理が合います。
  • 音質の向上:L26 Decadeは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、25.5cmコーン型と3.6cmユニットを搭載します。クロスオーバーは2kHzで、再生周波数帯域は―です。KA-767のスーパーバスを控えめに使いながらJBLらしい軽快さを引き出しやすい組み合わせです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ブルース、ポップスに向きます。ギターやボーカルを前に出して楽しみたい時に合わせやすいです。

KENWOOD KA-767 × YAMAHA NS-451

  • 互換性:NS-451は8Ω、定格入力25W、最大許容入力50W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは92dB/W/mです。KA-767では高めの音圧レベルを生かし、近距離で音量を細かく整える使い方が合います。
  • 音質の向上:NS-451は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型で、20cmコーン型と5cm複合型を搭載します。再生周波数帯域は50Hz~20kHz、クロスオーバーは2kHz、12dB/octで、KA-767のスーパーバスを小型寄りの低域補助に使いやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:ボーカル、フォーク、昭和歌謡、アコースティックに向きます。小さめの部屋で声の輪郭と低域の量感を整えたい時に合わせやすいです。

KENWOOD KA-767は、VIG・DLD回路、D/Aコンバーター部、8ピンタイプのデジタル接続、幅340mmのコンパクト筐体を備えた、HDシリーズらしいプリメインアンプです。

スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを確認しながら、低域の補正量と中域の見通しが自然に出る音量を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

KENWOOD KA-767の詳細スペック一覧

型式プリメインアンプ
定価69,800円(1987年頃)
定格出力75W+75W(6Ω、20Hz~20kHz、0.015%)
実用最大出力110W+110W(6Ω、EIAJ)
全高調波歪率0.003%(1kHz、CD-Speaker、60W、8Ω)
S/N比(入力ショート)Phono:86dB
CD、Tuner、Aux、Tape play:100dB
トーンコントロールSuper Bass:+5dB(30Hz)
Bass:±10dB(100Hz)
Treble:±10dB(10kHz)
D/Aコンバーター部 デジタル接続8ピンタイプ
D/Aコンバーター部 チャンネルセパレーション90dB以上(EIAJ)
定格消費電力160W
最大外形寸法幅340x高さ129x奥行370mm
重量8.2kg
目次