この記事の概要
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KENWOOD KA-880Dは、New VIG・DLD回路とΣドライブを搭載したインテグレーテッドアンプです。
本記事では、KA-880Dの特徴、同系統アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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KENWOOD KA-880Dの概要と特徴

| KENWOOD KA-880Dの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1987年頃 |
| 定価 | 59,800円 |
| 定格出力 | 120W+120W(6Ω) 100W+100W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.001%(1kHz、8Ω) 0.006%(20Hz~20kHz、8Ω) |
| 重量 | 10.0kg |
KENWOOD KA-880Dは、1987年頃に59,800円で発売されたインテグレーテッドアンプです。定格出力は120W+120W(6Ω)、100W+100W(8Ω)で、New VIG・DLD回路とΣドライブを組み合わせたモデルです。
特徴①|New VIG・DLD回路による電源供給
KA-880Dは、アンプと電源の間にVIG回路を置いたNew VIG・DLD回路を採用しています。電源からのリップルや信号成分を抑え、パワーアンプへクリーンなエネルギーを送ることを狙った構成です。
- 定格出力:120W+120W(6Ω)、100W+100W(8Ω)です。
- ダイナミックパワー:260W(2Ω)、235W(4Ω)、165W(8Ω)です。
- 全高調波歪率:0.001%(1kHz、8Ω)、0.006%(20Hz~20kHz、8Ω)です。
- 定格消費電力:270Wです。
特徴②|Σドライブとダンピングファクター1000

KA-880Dは低域を引き締めやすいアンプですか?
ΣドライブはNFループをスピーカー端子までかける方式で、スピーカー端子までの性能を意識した設計です。ダンピングファクターは1000(50Hz)で、低域の制動感を数値でも確認しやすいアンプです。
特徴③|CDダイレクトとラインストレート
CDダイレクトスイッチでは、インプットセレクターやモード、サブソニック、バランスボリュームなどをパスできます。さらにトーンコントロールをパスするラインストレート回路により、CDからの信号をすっきりパワーアンプへ送る使い方ができます。
Line→Speakerの周波数特性は5Hz~80kHz +0 -3dBで、CDやDATなどライン入力の広帯域再生を意識した内容です。
特徴④|MM/MC対応のフォノ入力
フォノ入力はMMとMCの両方に対応しています。Phono MMは2.5mV/47kΩ、Phono MCは0.2mV/100Ωで、CD中心の時代に入りながらレコード再生も受け止める設計です。
- Phono MM入力:2.5mV/47kΩです。
- Phono MC入力:0.2mV/100Ωです。
- Phono最大許容入力:MM 190mV、MC 15mVです。
- SN比:Phono MM 86dB/79dB、Phono MC 68dB/75dBです。
特徴⑤|フレキシブル・フラットケーブルと録音機能



KA-880Dはテープ録音まわりも充実していますか?
デュアル・レックセレクターを搭載し、CDを聴きながら録音したり、複数のテープ系統へ同じソースを送ったりできます。入力ピンジャックからインプットセレクターまでにはフレキシブル・フラットケーブルを採用しており、信号の引き回しと相互干渉を抑える工夫も見られます。
KENWOOD KA-880Dと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD KA-880Dと同じケンウッド系のヴィンテージアンプを比べます。出力、歪率、ダンピングファクター、重量を見ると、KA-880Dの立ち位置が分かりやすくなります。
| 機種 | 定格出力 | 全高調波歪率 | 重量 |
|---|---|---|---|
| KENWOOD KA-880D | 120W+120W(6Ω) 100W+100W(8Ω) | 0.001%(1kHz、8Ω) | 10.0kg |
| KENWOOD KA-767 | 75W+75W(6Ω) | 0.003%(1kHz、60W、8Ω) | 8.2kg |
| KENWOOD KA-990D | 130W+130W(6Ω) 110W+110W(8Ω) | 0.004%(定格出力時、8Ω) | 13.5kg |
| TRIO KA-990 | 105W+105W(8Ω) | 0.005%(定格出力時、8Ω) | 10.7kg |
KENWOOD KA-880DとKENWOOD KA-767の比較
KENWOOD KA-880DとKENWOOD KA-767との比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-880Dは120W+120W(6Ω)、KA-767は75W+75W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-880Dが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-880Dは0.001%(1kHz、8Ω)、KA-767は0.003%(1kHz、60W、8Ω)です。1kHz条件の歪率ではKA-880Dが低いです。
- ダイナミックパワー:KA-880Dは260W(2Ω)、KA-767は―です。瞬間出力の情報はKA-880Dが確認しやすいです。
- D/A接続:KA-880Dは―、KA-767は8ピンタイプです。D/Aコンバーター部の記載ではKA-767が個性的です。
- 重量:KA-880Dは10.0kg、KA-767は8.2kgです。重量ではKA-880Dが重いです。
KENWOOD KA-880DとKENWOOD KA-990Dの比較
KENWOOD KA-880DとKENWOOD KA-990Dとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-880Dは120W+120W(6Ω)、KA-990Dは130W+130W(6Ω)です。6Ω時の出力値ではKA-990Dが大きいです。
- 全高調波歪率:KA-880Dは0.006%(20Hz~20kHz、8Ω)、KA-990Dは0.004%(定格出力時、8Ω)です。定格出力時の歪率ではKA-990Dが低いです。
- ダンピングファクター:KA-880Dは1000(50Hz)、KA-990Dも1000(50Hz)です。制動力の掲載値は同じです。
- ライン周波数特性:KA-880Dは5Hz~80kHz +0 -3dB、KA-990DはDC~200kHz +0 -3dBです。上限帯域の表示ではKA-990Dが広いです。
- 重量:KA-880Dは10.0kg、KA-990Dは13.5kgです。重量ではKA-990Dが重いです。
KENWOOD KA-880DとTRIO KA-990の比較
KENWOOD KA-880DとTRIO KA-990との比較は以下の通りです。
- 定格出力:KA-880Dは100W+100W(8Ω)、KA-990は105W+105W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではKA-990が少し大きいです。
- 全高調波歪率:KA-880Dは0.006%(20Hz~20kHz、8Ω)、KA-990はTuner、AUX、Tape→SP端子で0.005%(定格出力時、8Ω)です。定格出力時の歪率ではKA-990が少し低いです。
- ダンピングファクター:KA-880Dは1000(50Hz)、KA-990は1000(100Hz)です。条件は異なりますが、どちらも1000の掲載値があります。
- Phono最大許容入力:KA-880DはMM 190mV、MC 15mV、KA-990はMM 240mV、MC 18mVです。フォノ最大許容入力ではKA-990が大きいです。
- 重量:KA-880Dは10.0kg、KA-990は10.7kgです。重量ではKA-990が少し重いです。
KENWOOD KA-880Dとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KA-880Dは8Ωで100W+100W、6Ωで120W+120Wの定格出力を備えています。スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを見ながら、音量を少しずつ整えるのが基本です。
- DIATONE DS-77HR
- Celestion Ditton44
- Technics SB-7000
KENWOOD KA-880D × DIATONE DS-77HR
- 互換性:DS-77HRは6Ω、最大入力230W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W/mです。KA-880Dは6Ωで120W+120Wなので、入力値に余裕を見ながら、低域の量感を中音量で整える使い方が合います。
- 音質の向上:DS-77HRは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のブックシェルフ型で、31cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は35Hz~30kHz、クロスオーバーは500Hz、4kHzで、KA-880DのΣドライブによる制動感を大型密閉の低域に合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、フュージョン、シティポップ、昭和歌謡に向きます。低域の締まりと中域の厚みを楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-880D × Celestion Ditton44
- 互換性:Ditton44は4Ω~8Ω、最大入力44W(DIN)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは96dB/5.5W/mです。KA-880Dと合わせる場合は、入力値を意識して、ボリュームを控えめな位置から探る音量管理が合います。
- 音質の向上:Ditton44は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式のフロア型で、30cmコーン型、15cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載します。周波数特性は30Hz~40kHz、クロスオーバーは500Hz、5kHzで、KA-880Dの低域制御を英国系密閉フロア型の厚みに合わせやすい組み合わせです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズボーカル、ロック、アコースティックに向きます。声の厚みと落ち着いた低域を楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-880D × Technics SB-7000
- 互換性:SB-7000は6Ω、瞬間最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは93dB/W/mです。KA-880Dは6Ωで120W+120Wなので、瞬間最大入力を意識し、ボリュームを少しずつ上げて確認する使い方が合います。
- 音質の向上:SB-7000は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のフロア型で、35cmコーン型、12cmコーン型、3.2cmドーム型を搭載します。再生周波数帯域は―、クロスオーバーは―で、KA-880Dの制動感をリニアフェイズ系の大型フロア型に合わせやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、フュージョン、映画音楽、ライブ録音に向きます。スケール感と定位のまとまりを楽しみたい時に合わせやすいです。
KENWOOD KA-880Dは、New VIG・DLD回路、Σドライブ、CDダイレクト、MM/MC対応フォノを備えた、1980年代後半らしい実用性の高いインテグレーテッドアンプです。
スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、出力音圧レベルを確認しながら、低域のまとまりと中域の見通しが自然に出る音量を探すと楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
KENWOOD KA-880Dの詳細スペック一覧
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 定価 | 59,800円(1987年頃) |
| 定格出力 | 120W+120W(6Ω、THD 0.009%、20Hz~20kHz、両ch動作) 100W+100W(8Ω、THD 0.006%、20Hz~20kHz、両ch動作) |
| ダイナミックパワー | 260W(2Ω) 235W(4Ω) 165W(8Ω) |
| 全高調波歪率(CD) | 0.001%(定格出力時、1kHz、8Ω) 0.006%(定格出力時、20Hz~20kHz、8Ω) |
| 混変調歪率 | 0.006%(60Hz:7kHz=4:1、定格出力時、8Ω) |
| 周波数特性 | Line→Speaker:5Hz~80kHz +0 -3dB |
| ダンピングファクター | 1000(50Hz) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.2mV/100Ω DAT、CD、Tuner、Aux、Tape:150mV/47kΩ |
| SN比(入力ショート/EIAJ) | Phono MM:86dB/79dB Phono MC:68dB/75dB DAT、CD、Tuner、Aux、Tape:108dB/80dB |
| トーンコントロール | Bass:±10dB(100Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
| ラウドネスコントロール | 9dB(100Hz、Vol-30dB) |
| サブソニックフィルター | 18Hz、-6dB/oct |
| 出力帯域幅 | 5Hz~60kHz(歪率0.04%、8Ω) |
| Phono最大許容入力 | Phono MM:190mV Phono MC:15mV Phono→Tape Rec、1kHz、0.006% |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape rec:150mV/330Ω |
| 電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統、100W 電源スイッチ非連動:1系統、400W |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力 | 270W(電気用品取締法) |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ144x奥行343mm |
| 重量 | 10.0kg |
