この記事の概要
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KENWOOD L-02Aは、1982年に発売されたDLDサーキット・インテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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KENWOOD L-02Aの概要と特徴

| 項目 | KENWOOD L-02A |
|---|---|
| 型式 | DLDサーキット・インテグレーテッドアンプ |
| 定格出力 | 170W+170W(8Ω、20Hz~20kHz) 250W+250W(4Ω、1kHz、THD 0.003%) |
| ダイナミックパワー | 390W+390W(4Ω) 250W+250W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時、8Ω) Phono→SP端子(Vol-20dB):0.004%(定格出力時) |
| 周波数特性 | DC~400kHz -3dB(Tuner、Aux、Tape→SP端子) |
| ダンピングファクター | 10,000以上(55Hz、8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω Tuner、Aux、Tape:150mV/30kΩ |
| 重量 | 本体:17.5kg 電源部:17kg ドッキング時:34.5kg |
KENWOOD L-02Aは、8Ωで170W+170W、4Ωで250W+250Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。ダイナミックパワーは4Ωで390W+390W、ダンピングファクターは10,000以上で、ダイナミック・リニアドライブとΣドライブを一体化した大型モデルとして位置づけられます。
特徴①|ダイナミック・リニアドライブ・サーキット

L-02Aの中核になる回路は何ですか?
中核になるのは、ダイナミック・リニアドライブ・サーキットです。ローパワーアンプとハイパワーアンプを出力部に持たせ、約50Wまでを低歪率なローレベルアンプで受け持つ構成です。小出力から大出力まで質感を崩しにくい設計として、L-02Aの性格を強く決めています。
特徴②|4Ω 390W+390Wのダイナミックパワー
L-02Aは、定格出力だけでなく瞬間的な供給力も見どころです。
- 8Ωで170W+170Wの定格出力です。
- 4Ωで250W+250Wの定格出力です。
- 4Ωのダイナミックパワーは390W+390Wです。
片チャンネル36,000μFの大容量ケミコンと、巨大電源トランスを用いた電源構成も特徴です。低インピーダンス負荷での押し出しと余裕を重視した作りとして見られます。
特徴③|Σドライブ方式とダンピングファクター10,000以上
Σドライブ方式は、アンプの入力波形と相似形の信号でスピーカーをドライブする考え方です。L-02Aではダンピングファクターが10,000以上とされ、スピーカーケーブル先端での制動感まで意識した設計になっています。
特徴④|MM/MC切換えのデュアルヘッド・イコライザー



レコード再生の回路も本格的ですか?
本格的です。Phono MMは2.5mV/47kΩ、Phono MCは0.1mV/100Ωに対応し、MM用とMC用で入力部の差動回路とNF素子を切り換えるデュアルヘッド・イコライザーアンプを搭載しています。Phono RIAA偏差は20Hz~20kHzで±0.2dBで、カートリッジごとの特性を活かしやすい設計です。
特徴⑤|セパレート電源と電動コントロールボックス
電源トランスは別筐体に置かれ、ドッキング時の重量は34.5kgです。本体は17.5kg、電源部は17kgで、外形寸法も本体と電源部で分けて示されています。
さらに、使用頻度の少ないコントロール類をスライド式電動コントロールボックスに収納する構造も特徴です。物量と操作感の両方にこだわったフラッグシップ的な存在感があります。
KENWOOD L-02Aと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、KENWOOD L-02Aと、同じKENWOOD系のヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はKENWOOD L-01A、KENWOOD L-03A、KENWOOD KA-1100Dです。
| 項目 | KENWOOD L-02A | KENWOOD L-01A | KENWOOD L-03A | KENWOOD KA-1100D |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | DLDサーキット・インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドアンプ | インテグレーテッドアンプ | NEW VIG・DLDインテグレーテッドアンプ |
| 8Ω出力 | 170W+170W(20Hz~20kHz) | 100W+100W(20Hz~20kHz) | 150W+150W(20Hz~20kHz) | 150W+150W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω出力 | 250W+250W(1kHz) | 160W+160W(1kHz) | 200W+200W(1kHz) | 220W+220W(1kHz) |
| ダイナミックパワー | 390W+390W(4Ω) 250W+250W(8Ω) | ― | 340W+340W(4Ω) 230W+230W(8Ω) | ― |
| 全高調波歪率 | 0.003%(Tuner、Aux、Tape→SP端子、定格出力時、8Ω) | 0.006%(Tuner、Aux、Tape-SPout、定格出力時、20Hz~20kHz、8Ω) | 0.003%(Tuner、Aux、Tape→SP端子、定格出力時、8Ω) | 0.004%(CD、Tuner、AUX、Tape→SP端子、定格出力時、8Ω) |
| 周波数特性 | DC~400kHz -3dB | DC~400kHz -3dB | DC~200kHz -3dB | DC~200kHz +0 -3dB(1Hz~150kHz) |
| ダンピングファクター | 10,000以上(55Hz、8Ω) | 1000(8Ω) | 2,000(55Hz、8Ω) | 1000(50Hz) |
| Phono MC | 0.1mV/100Ω | 0.1mV/100Ω | 0.1mV/100Ω | 0.1mV/100Ω |
| スルーレート | ±150V/μs | ±150V/μs | ±100V/μs | ― |
| 定格消費電力 | 420W | 300W | 370W | 410W |
| 外形寸法 | 本体:幅480x高さ183x奥行343mm 電源部:幅480x高さ181x奥行163mm ドッキング時:幅480x高さ183x奥行482mm | 本体:幅440x高さ156x奥行452mm 電源:幅170x高さ156x奥行403.5mm | 幅440x高さ158x奥行383mm | 幅440x高さ170x奥行420mm |
| 重量 | 本体17.5kg/電源部17kg/ドッキング時34.5kg | 本体9.5kg/電源17.5kg | 15kg | 18kg |
KENWOOD L-02AとKENWOOD L-01Aとの比較
KENWOOD L-02AとKENWOOD L-01Aとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:L-02Aは170W+170W、L-01Aは100W+100Wです。20Hz~20kHz条件ではL-02Aが大きいです。
- 4Ω出力:L-02Aは250W+250W、L-01Aは160W+160Wです。1kHz条件ではL-02Aが大きいです。
- 周波数特性:どちらもDC~400kHz -3dBです。範囲は同じです。
- ダンピングファクター:L-02Aは10,000以上、L-01Aは1000です。数値ではL-02Aが大きいです。
- 重量:L-02Aはドッキング時34.5kg、L-01Aは本体9.5kg/電源17.5kgです。総重量ではL-02Aが重いです。
KENWOOD L-02AとKENWOOD L-03Aとの比較
KENWOOD L-02AとKENWOOD L-03Aとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:L-02Aは170W+170W、L-03Aは150W+150Wです。20Hz~20kHz条件ではL-02Aが大きいです。
- 4Ωダイナミックパワー:L-02Aは390W+390W、L-03Aは340W+340Wです。数値ではL-02Aが大きいです。
- 周波数特性:L-02AはDC~400kHz、L-03AはDC~200kHzです。上限はL-02Aが広いです。
- スルーレート:L-02Aは±150V/μs、L-03Aは±100V/μsです。数値ではL-02Aが大きいです。
- 消費電力:L-02Aは420W、L-03Aは370Wです。数値ではL-02Aが大きいです。
KENWOOD L-02AとKENWOOD KA-1100Dとの比較
KENWOOD L-02AとKENWOOD KA-1100Dとの比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:L-02Aは170W+170W、KA-1100Dは150W+150Wです。20Hz~20kHz条件ではL-02Aが大きいです。
- 4Ω出力:L-02Aは250W+250W、KA-1100Dは220W+220Wです。1kHz条件ではL-02Aが大きいです。
- ダンピングファクター:L-02Aは10,000以上、KA-1100Dは1000です。数値ではL-02Aが大きいです。
- Phono MC:どちらも0.1mV/100Ωです。入力条件は同じです。
- 重量:L-02Aはドッキング時34.5kg、KA-1100Dは18kgです。重量ではL-02Aが重いです。
KENWOOD L-02Aとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


KENWOOD L-02Aは8Ωで170W+170W、4Ωで250W+250Wの定格出力を持つインテグレーテッドアンプです。ここでは大出力とΣドライブの制動感を音量管理しながら楽しみたいスピーカーとして、DIATONE DS-5000、JBL 4344、TANNOY Berkeleyを取り上げます。
KENWOOD L-02AとDIATONE DS-5000との組み合わせ
- 互換性:DS-5000は定格インピーダンス6Ω、最大入力250W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル93dB/W/mです。L-02Aの6Ω定格出力は―ですが、4Ω/8Ωの出力値と最大入力250Wを目安に、低域の量感を確認しながら音量を段階的に整える使い方が向いています。
- 音質の向上:DS-5000は4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、40cmコーン型ウーファー、25cmコーン型中低域、6.5cmドーム型中高域、2.3cmドーム型高域を搭載しています。再生周波数帯域は20Hz~60kHz、クロスオーバー周波数は300Hz、1.25kHz、4kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、フュージョン、ジャズに向いています。93dB/W/mの出力音圧レベルを基準に、低域のスケールと中高域の見通しが自然につながる音量を探ると楽しめます。
KENWOOD L-02AとJBL 4344との組み合わせ
- 互換性:4344はインピーダンス8Ω、許容入力120W(ネットワーク時)、推奨アンプ出力は―、音圧レベル93dB/W/mです。L-02Aは8Ωで170W+170Wのため、ネットワーク時の許容入力120Wを意識し、入力を抑えながら音量を合わせる調整が大切です。
- 音質の向上:4344は4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、38cmコーン型低域、25cmコーン型中低域、ホーン型中高域、ホーン型高域を搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバー周波数はネットワーク時で320Hz、1.3kHz、10kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ジャズ、ライブ録音に向いています。93dB/W/mの音圧レベルを活かし、ホーンの張りと38cm低域の量感が強くなりすぎない位置を探ると迫力を出しやすいです。
KENWOOD L-02AとTANNOY Berkeleyとの組み合わせ
- 互換性:Berkeleyは公称インピーダンス8Ω、許容入力85W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/Wです。L-02Aは8Ωで170W+170Wのため、許容入力85Wを意識し、小音量から同軸ユニットのまとまりを確認する音量管理が大切です。
- 音質の向上:Berkeleyは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、38cm同軸型HPD385Aを搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は1kHz(12dB/oct)です。
- おすすめの音楽ジャンル:ボーカル、室内楽、ジャズボーカルに向いています。91dB/Wの出力音圧レベルを基準に、声の芯と低域のふくらみが自然にまとまる音量を探ると聴きやすいです。
L-02Aは、ダイナミック・リニアドライブ、Σドライブ、セパレート電源を組み合わせた、KENWOODの中でも特に物量感のあるプリメインアンプです。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンスと入力値を確認しながら、低域の制動感と中高域の張りが自然にまとまる音量を探ると、このモデルの力感を味わいやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
詳細スペック一覧
| 項目 | KENWOOD L-02A |
|---|---|
| 型式 | DLDサーキット・インテグレーテッドアンプ |
| 定格出力(両ch動作) | 170W+170W(8Ω、20Hz~20kHz) 250W+250W(4Ω、1kHz、THD 0.003%) |
| ダイナミックパワー | 390W+390W(4Ω) 250W+250W(8Ω) |
| 全高調波歪率(20Hz~20kHz) | Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(定格出力時、8Ω) 0.003%(1/2定格出力時、8Ω) Phono→SP端子(Vol-20dB):0.004%(定格出力時) |
| 混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | Tuner、Aux、Tape→SP端子:0.003%(8Ω) |
| 周波数特性 | DC~400kHz -3dB(Tuner、Aux、Tape→SP端子) |
| SN比(IHF-A、定格出力時、SP端子) | Phono MM:91dB以上 Phono MC:73dB以上 Tuner、Aux、Tape:110dB以上 |
| サブソニックフィルター | 18Hz、6dB/oct |
| ラウドネスコントロール(Volume-30dB) | 30Hz~100Hz連続可変 +3dB/+6dB/+9dB |
| ダンピングファクター(55Hz、8Ω) | 10,000以上 |
| ライズタイム | 0.9μs |
| スルーレート | ±150V/μs |
| 入力感度/インピーダンス(定格出力時、SP端子) | Phono MM:2.5mV/47kΩ Phono MC:0.1mV/100Ω Tuner、Aux、Tape:150mV/30kΩ |
| Phono最大許容入力(1kHz、歪率0.0007%) | MM:350mV MC:15mV |
| Phono RIAA偏差 | 20Hz~20kHz ±0.2dB |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape rec(pin):150mV/430Ω Pre out(最大出力):2V/600Ω |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 定格消費電力(電気用品取締法) | 420W |
| 電源コンセント | 電源スイッチ連動:2系統、250W 電源スイッチ非連動:1系統、500W |
| 外形寸法 | 本体:幅480x高さ183x奥行343mm 電源部:幅480x高さ181x奥行163mm ドッキング時:幅480x高さ183x奥行482mm |
| 重量 | 本体:17.5kg 電源部:17kg ドッキング時:34.5kg |
