この記事の概要
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LUXMAN L-30は、1975年10月発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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LUXMAN L-30の概要と特徴

| LUXMAN L-30のスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1975年10月 |
| 定価 | 49,500円 |
| 型式 | プリメインアンプ |
| 連続実効出力 | 35W+35W(8Ω) |
| ダンピングファクター | 90(8Ω) |
| 重量 | 7.5kg |
LUXMAN L-30は、従来のプリメインアンプを見直し、価格に対する音質の良さを追求したモデルです。35W+35W、ダンピングファクター90、LUX方式NF型トーンコントロールを備えています。
特徴①|音質重視で機能を整理した実質派設計
L-30は、価格に対する音質の良さを狙って開発されています。余分な部分を整理し、プリメインアンプとして必要な回路と操作系をまとめたモデルです。
- 定価は49,500円です。
- 重量は7.5kgで、設置しやすいサイズ感です。
- 35W+35Wながらダンピングファクター90を確保しています。
大出力を前面に出すよりも、家庭内で使いやすい出力と制動力を重視したい人に向いています。
特徴②|全段直結回路とピュアコンプリメンタリー出力
パワーアンプ部には、±2電源方式による差動増幅全段直結回路を採用しています。

全段直結だと何が変わりますか?
全段直結は、段間のコンデンサーを減らして信号のつながりを整えやすい構成です。L-30では、10Hz〜50kHzの出力帯域幅も確保しています。
出力段はピュアコンプリメンタリー接続で、TO-3型パワートランジスタを採用しています。熱的な余裕にも配慮した構成です。
特徴③|PhonoとLUX方式NF型トーンを丁寧に作る
プリアンプ部には、超低雑音トランジスタ、低雑音抵抗、低リークコンデンサーが使われています。Phono入力のSN比は64dB以上、Tuner/Aux系は83dB以上です。
イコライザー段はPNP型とNPN型のトランジスタを組み合わせた2段直結構成です。Phono耐入力150mVを確保しており、レコード再生時の余裕にも配慮されています。
トーンコントロールは左右チャンネル独立型のレベルコントロールです。電気的中点でうねりの少ないフラットな特性を得るため、ラックスマンらしい補正回路が採用されています。
特徴④|小型ながら使い勝手もきちんと押さえる
L-30はシンプル志向ですが、日常的に使う機能はしっかり備えています。
- テープモニター回路を搭載しています。
- DIN規格コネクターを備えています。
- スピーカー切換スイッチを搭載しています。
- ハイカット7kHz、ローカット70Hzのフィルターも備えています。
古いレコードやテープを含めて、ソースに合わせて軽く整えながら聴ける実用性があります。
LUXMAN L-30と他のヴィンテージアンプとの比較


LUXMAN L-30と他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | LUXMAN L-30 | YAMAHA CA-600 | SANSUI AU-5500 | TRIO KA-5500 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 35W+35W(8Ω) | 30W+30W(8Ω) | 30W+30W(8Ω) | 55W+55W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.05%以下(8Ω、35W) | 0.1%以下(実効出力時) | Main Amp:0.1%以下 | 0.1%(定格出力時、8Ω) |
| ダンピングファクター | 90(8Ω) | 70(8Ω) | 30(8Ω) | 30 |
| 重量 | 7.5kg | 11.0kg | 10.4kg | 10.5kg |
| 消費電力 | 140W | 120W | 70W | 145W |
| サウンドキャラクター | 軽量ながら制動力を重視した端正な方向 | ヤマハらしいクリアで広帯域な方向 | トリプルトーンで音作りしやすい厚み | パワーメーター付きの力感ある方向 |
LUXMAN L-30とYAMAHA CA-600との比較
LUXMAN L-30とYAMAHA CA-600との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-30は35W+35W、CA-600は30W+30Wです。8Ω時の20Hz〜20kHz出力ではLUXMAN L-30がやや優れています。
- 高調波歪率:L-30は0.05%以下、CA-600は0.1%以下です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-30が優れています。
- ダンピングファクター:L-30は90、CA-600は70です。低域制動の数値ではLUXMAN L-30が優れています。
- 重量:L-30は7.5kg、CA-600は11.0kgです。設置のしやすさではLUXMAN L-30が有利です。
- 消費電力:L-30は140W、CA-600は120Wです。消費電力の小ささではYAMAHA CA-600が有利です。
- サウンドキャラクター:L-30は締まりと実質感、CA-600は広帯域でクリアな方向です。低域制動を重視するならLUXMAN L-30が選びやすいです。
LUXMAN L-30とSANSUI AU-5500との比較
LUXMAN L-30とSANSUI AU-5500との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-30は35W+35W、AU-5500は30W+30Wです。8Ωの連続出力ではLUXMAN L-30が優れています。
- 高調波歪率:L-30は0.05%以下、AU-5500のMain Ampは0.1%以下です。低歪率ではLUXMAN L-30が優れています。
- ダンピングファクター:L-30は90、AU-5500は30です。低域制動ではLUXMAN L-30が優れています。
- 重量:L-30は7.5kg、AU-5500は10.4kgです。扱いやすさではLUXMAN L-30が有利です。
- 消費電力:L-30は140W、AU-5500は70Wです。消費電力の小ささではSANSUI AU-5500が有利です。
- サウンドキャラクター:L-30は端正な制動感、AU-5500はトリプルトーンによる調整幅が魅力です。音の締まりを重視するならLUXMAN L-30が合いやすいです。
LUXMAN L-30とTRIO KA-5500との比較
LUXMAN L-30とTRIO KA-5500との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-30は35W+35W、KA-5500は55W+55Wです。出力ではTRIO KA-5500が優れています。
- 高調波歪率:L-30は0.05%以下、KA-5500は0.1%です。歪率の数値ではLUXMAN L-30が優れています。
- ダンピングファクター:L-30は90、KA-5500は30です。低域制動ではLUXMAN L-30が優れています。
- 重量:L-30は7.5kg、KA-5500は10.5kgです。取り回しではLUXMAN L-30が有利です。
- 消費電力:L-30は140W、KA-5500は145Wです。消費電力ではLUXMAN L-30がわずかに少なめです。
- サウンドキャラクター:L-30はシンプルな制動感、KA-5500はパワーメーター付きの力感が特徴です。軽快さと低域の締まりを求めるならLUXMAN L-30が魅力的です。
LUXMAN L-30とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LUXMAN L-30は8Ωで35W+35W、4Ωで40W+40Wのプリメインアンプです。能率が高めで、家庭内音量で鳴らしやすいスピーカーと合わせると扱いやすいです。
LUXMAN L-10と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- CORAL CX-7
- Pioneer CS-616
- KEF Model104aB
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
LUXMAN L-30とCORAL CX-7との組み合わせ
LUXMAN L-30とCORAL CX-7との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:CX-7は8Ω、プログラムソース入力80W、出力音圧レベル93dB/mの3ウェイ密閉型です。L-30は8Ωで35W+35Wなので、93dBの能率を活かして無理なく音量を取りやすい組み合わせです。
- 音質の向上:CX-7は30cmコーン型ウーファー、ドーム型中域、ドーム型高域を搭載し、35Hz〜40kHzを再生します。L-30のダンピングファクター90により、密閉方式の30cm低域を締めながら中高域をすっきり出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ソウル、歌謡曲、アコースティックに向いています。CX-7の30cmウーファーとL-30の制動感により、量感と輪郭を両立した中低域を楽しみやすいです。
LUXMAN L-30とPioneer CS-616との組み合わせ
LUXMAN L-30とPioneer CS-616との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:CS-616は6.3Ω、最大入力100W、出力音圧レベル93dB/W/mの3ウェイ・バスレフ方式です。L-30は4Ω負荷にも40W+40Wで対応するため、6.3ΩのCS-616も家庭内音量で扱いやすいです。
- 音質の向上:CS-616は30cmコーン型ウーファー、10cmコーン型ミッドレンジ、4.5cmコーン型トゥイーターを搭載し、30Hz〜20000Hzを再生します。L-30の制動力を合わせると、バスレフ型の低域量感を整えながら明るい中高域を出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ポップス、フュージョン、ライブ音源に向いています。CS-616の30cmバスレフ低域とL-30の端正さで、リズムの押し出しと聴きやすさを両立しやすいです。
LUXMAN L-30とKEF Model104aBとの組み合わせ
LUXMAN L-30とKEF Model104aBとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:Model104aBは8Ω、最大入力100W、推奨アンプ出力15W〜100W/chのパッシブラジエーター方式です。L-30の35W+35Wは推奨範囲に入り、音量を欲張らなければ組み合わせやすいです。
- 音質の向上:Model104aBは20cmコーン型B200、T27ドーム型ツイーター、32x21cmパッシブラジエーターBD139を搭載しています。3kHzクロスオーバーと35.5リットル内容積にL-30を合わせることで、過度に膨らませない自然な低域と整った音像を狙いやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、英国ロックに向いています。KEFらしいまとまりにL-30のラックスマンらしい落ち着きが加わり、音場の自然さと声の品位を楽しみやすいです。
LUXMAN L-30の詳細スペック一覧
| LUXMAN L-30のスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 連続実効出力 | 35W+35W(8Ω、両ch動作時、20Hz〜20kHz) / 40W+40W(4Ω、両ch動作時、20Hz〜20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.05%以下(8Ω、35W) |
| 混変調歪率 | 0.1%以下(8Ω、35W、60Hz:7kHz=4:1) |
| 出力帯域幅 | 10Hz〜50kHz -3dB(0.1%) |
| 周波数特性 | 15Hz〜50kHz -1dB |
| 入力感度/インピーダンス Phono | 2.6mV/50kΩ |
| 入力感度/インピーダンス Tuner、Aux1/2 | 150mV/60kΩ |
| SN比 Phono | 64dB以上 |
| SN比 Tuner、Aux1/2 | 83dB以上 |
| 残留雑音 | 0.7mV以下 |
| ダンピングファクター | 90(8Ω負荷) |
| トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点周波数切換付 |
| フィルター | ハイカット:7kHz / ローカット:70Hz |
| 付属装置 | テープモニター回路、モード切換スイッチ、ラウドネスコントロール回路、スピーカー切換、DINコネクター、ACアウトレット |
| 使用半導体 | 2SD371:2個、2SB531:2個、2SC1626:2個、2SA816:2個、2SA836:7個、2SA763WL:4個、2SC1951:2個、2SC945:2個、2SC1345:4個、1N4002:3個、1N4003:1個、HiFi-Special:4個、WZ120:2個、LD62C:1個 |
| 消費電力 | 140W(8Ω、両ch動作、最大出力時) |
| 外形寸法 | 幅440x高さ161x奥行224mm |
| 重量 | 7.5kg |
