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LUXMAN(ラックスマン) L-308を徹底解説!【55W+55Wの全段直結メインアンプ】

この記事の概要

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LUXMAN L-308は、1973年6月発売のヴィンテージなアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

LUXMAN L-308の概要と特徴

LUXMAN L-308のスペック
発売時期1973年6月
定価108,000円
型式インテグレーテッド・アンプ
連続実効出力55W+55W(8Ω)
ダンピングファクター40(8Ω)
重量12.5kg

▼ 詳しいスペックはこちら

LUXMAN L-308は、L-309とほぼ同一構成を採用したインテグレーテッドアンプです。55W+55Wの全段直結メインアンプ、3段直結イコライザー、リニア・イコライザーを備え、1970年代前半のラックスマンらしい多機能で緻密な設計が魅力です。

特徴①|2電源方式の全段直結メインアンプを採用する

L-308のメインアンプ部は、2電源方式によって出力コンデンサーを取り除いた全段直結回路です。出力段にはPNP型2SA680とNPN型2SC1080を組み合わせた、ピュアコンプリメンタリー構成を採用しています。

  • 連続実効出力は55W+55W(8Ω、両ch動作)です。
  • 全高調波歪率は0.03%以下です。
  • ダンピングファクター40で、当時のラックスマンらしい低域制動を備えています。

特徴②|3段直結イコライザーでフォノ再生を支える

プリアンプ部では、イコライザー回路に3段直結回路を採用しています。

初段に2SC1222、2段目に2SA640、3段目に2SC1222を使った超ローノイズ・シリコントランジスタ構成です。Phono1は2.2mV入力で、50kΩ、65kΩ、90kΩの入力インピーダンス切換にも対応します。

Phono1のインピーダンス切換は何に使いますか?

カートリッジとの相性調整

MMカートリッジの負荷条件を変え、音の明るさや高域の出方を調整するための機能です。L-308では、レコード再生を細かく追い込める入力設計として楽しめます。

特徴③|リニア・イコライザーで広帯域の音色を整える

L-308は、中間アンプ部にリニア・イコライザー回路を搭載しています。これは通常のトーンコントロールとは違い、1kHzを中心にした全帯域へ直線的な傾きを与える機能です。

リニア・イコライザー

低域下り・高域上り、または低域上り・高域下りの傾きを作り、ソース全体のバランスを整える機能です。標準RIAAカーブとのずれや録音ごとの音色差を補正しやすい点が特徴です。

特徴④|フィルターとアッテネーターで実用性を高める

L-308は、ローカット20Hz/70Hz、ハイカット7kHz/12kHzのフィルターを搭載しています。さらに0dBから-18dBまで連続可変できるアッテネーターを備え、音量プリセットや高能率スピーカー使用時の残留雑音対策にも使いやすいです。

L-308は調整機能が多いアンプですか?

トーンディフィート、LUX方式NF型トーン、ローブースト、入力インピーダンス切換、チューナー端子用レベルコントロールまで備えています。1970年代らしい、再生環境に合わせて追い込めるプリメインです。

LUXMAN L-308と他のヴィンテージアンプとの比較

LUXMAN L-308と他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。

項目LUXMAN L-308LUXMAN L-309LUXMAN L-309VLUXMAN L-80V
実効出力55W+55W(8Ω)75W+75W(8Ω)80W+80W(8Ω)50W+50W(8Ω)
高調波歪率0.03%以下0.03%以下0.03%以下0.05%以下
ダンピングファクター40(8Ω)40(8Ω)40(8Ω)40(8Ω)
重量12.5kg15.5kg15.5kg10.1kg
消費電力200W300W300W200W
サウンドキャラクターL-309に近い構成をやや軽快に楽しめる方向性上位機らしい余裕と多機能性Vシリーズらしい改良型の安定感80シリーズらしいコンパクトで骨太な方向性

LUXMAN L-308とLUXMAN L-309との比較

LUXMAN L-308とLUXMAN L-309との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-308は55W+55W、L-309は75W+75Wです。出力ではLUXMAN L-309が優れています
  • 高調波歪率:どちらも0.03%以下です。低歪率の定格では同等です
  • ダンピングファクター:どちらも40です。低域制動の数値では同等です
  • 重量:L-308は12.5kg、L-309は15.5kgです。物量ではLUXMAN L-309が上回ります
  • 消費電力:L-308は200W、L-309は300Wです。電源規模ではLUXMAN L-309が大きいです。
  • 音の方向性:L-309は上位機らしい余裕、L-308はL-309に近い構成を少し軽快に楽しめる点が魅力です。扱いやすさを重視するならLUXMAN L-308が選びやすいです。

LUXMAN L-308とLUXMAN L-309Vとの比較

LUXMAN L-308とLUXMAN L-309Vとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-308は55W+55W、L-309Vは80W+80Wです。出力ではLUXMAN L-309Vが優れています
  • 高調波歪率:どちらも0.03%以下です。低歪率の定格では同等です
  • ダンピングファクター:どちらも40です。低域制動の数値では同等です
  • 重量:L-308は12.5kg、L-309Vは15.5kgです。物量ではLUXMAN L-309Vが上回ります
  • 消費電力:L-308は200W、L-309Vは300Wです。電源規模ではLUXMAN L-309Vが大きいです。
  • 音の方向性:L-309VはVシリーズとしての改良感、L-308はL-309系のオリジナルに近い雰囲気が魅力です。70年代前半のラックスマンらしさを味わうならLUXMAN L-308が合いやすいです。

LUXMAN L-308とLUXMAN L-80Vとの比較

LUXMAN L-308とLUXMAN L-80Vとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-308は55W+55W、L-80Vは50W+50Wです。出力ではLUXMAN L-308がわずかに優れています
  • 高調波歪率:L-308は0.03%以下、L-80Vは0.05%以下です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-308が有利です
  • ダンピングファクター:どちらも40です。低域制動の数値では同等です
  • 重量:L-308は12.5kg、L-80Vは10.1kgです。物量ではLUXMAN L-308が上回ります
  • 消費電力:どちらも200Wです。消費電力の定格では同等です
  • 音の方向性:L-80Vは80シリーズらしいコンパクトさ、L-308はL-309系の操作性とフォノ調整機能が魅力です。多機能な70年代ラックスマンを楽しむならLUXMAN L-308が魅力的です

LUXMAN L-308とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

LUXMAN L-308は、8Ωで55W+55Wの連続実効出力とダンピングファクター40を備えたプリメインアンプです。組み合わせでは、入力許容量に余裕があり、能率も極端に低すぎないヴィンテージスピーカーを選ぶと扱いやすいです。

LUXMAN L-308と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。

  • YAMAHA NS-451
  • Lo-D HS-400
  • CORAL DX-5B

以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。

LUXMAN L-308とYAMAHA NS-451との組み合わせ

LUXMAN L-308とYAMAHA NS-451との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:NS-451は8Ω、定格入力25W、最大許容入力50W、出力音圧レベル92dB/W/mの2ウェイ・バスレフ型ブックシェルフです。L-308の8Ω時55W+55Wと合わせる場合は、最大許容入力50Wを意識して余裕を残す音量管理が大切です。
  • 音質の向上:NS-451は20cmコーン型ウーファーと5cm複合型トゥイーターを搭載し、50Hz〜20kHzを再生します。L-308の穏やかな駆動力と合わせることで、ホワイトコーンの軽快な中域とバスレフ型の明るい低域を出しやすいです。2kHzのクロスオーバーにより、ボーカルとギターのつながりも自然にまとまりやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:フォーク、シティポップ、ジャズ、昭和歌謡に向いています。軽やかな中域と聴き疲れしにくい音を楽しみたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-308とLo-D HS-400との組み合わせ

LUXMAN L-308とLo-D HS-400との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:HS-400は8Ω、最大入力100W(音楽信号ピーク)、出力音圧レベル88dB/W/mの2ウェイ密閉型ブックシェルフです。L-308の55W+55Wと合わせる場合は、最大入力100Wに対して無理の少ない出力関係で使いやすいです。
  • 音質の向上:HS-400は20cmコーン型L-205と3.5cmセーラーキャップ型MH-35を搭載し、無響室で60Hz〜20kHz(-8dB)を示します。L-308のリニア・イコライザーと合わせることで、密閉型の定位感とメタル振動板の明瞭さを整えやすいです。1.1kHzのクロスオーバーにより、低域側のまとまりも作りやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ボーカル、室内楽、AORに向いています。定位の良さと中高域の輪郭を丁寧に聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-308とCORAL DX-5Bとの組み合わせ

LUXMAN L-308とCORAL DX-5Bとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:DX-5Bは6Ω、プログラムソース入力150W、瞬間最大入力300W、出力音圧レベル92dB/W/mの3ウェイ・バスレフ型ブックシェルフです。L-308の出力から見ると、入力許容量に十分な余裕を持って鳴らしやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:DX-5Bは26cmコーン型ウーファー、7cmドーム型スコーカー、2cmドーム型トゥイーターを搭載し、35Hz〜35kHzを再生します。L-308と合わせることで、26cmウーファーの量感とドーム中高域の見通しをバランスよく楽しみやすいです。550Hz、7kHzのクロスオーバーにより、帯域ごとの分担も明確です。
  • おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、ポップス、ロック、シティポップに向いています。明るい中高域とほどよい低域の量感を楽しみたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-308は、L-309に近い回路構成を持ちながら、55W級の扱いやすさと豊富な調整機能を備えたプリメインアンプです。

軽快なバスレフ、密閉型の定位感、余裕ある3ウェイ構成を選び分けることで、L-308の70年代ラックスマンらしい調整力を楽しみやすいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LUXMAN L-308の詳細スペック一覧

LUXMAN L-308のスペック詳細
型式インテグレーテッド・アンプ
<メインアンプ部>
連続実効出力55W+55W(8Ω、両ch動作)、65W/65W(8Ω、片ch動作)
全高調波歪率0.03%以下(8Ω、55W)
混変調歪率0.04%以下(8Ω、55W、70Hz:7kHz=4:1)
パワーバンド幅5Hz〜50kHz -3dB(0.03%)
入力感度/インピーダンス600mV/50kΩ
残留雑音0.5mV以下
ダンピングファクター40(8Ω、20Hz〜20kHz)
付属装置可変式アッテネーター、スピーカー切換スイッチ、ヘッドホンジャック、ACアウトレット(3系統)
<プリアンプ部>
標準出力電圧Pre out:600mV、Rec out:100mV
最大出力電圧Pre out:5V
出力インピーダンスPre out:約100Ω、Rec out:約100Ω
周波数特性10Hz〜50kHz -1dB(Aux1)
全高調波歪率0.03%以下(Aux1、1kHz、1V)
入力感度/インピーダンスPhono1:2.2mV/50kΩ、65kΩ、90kΩ、Phono2:2.2mV/65kΩ、Tuner:100mV(レベルセット付)/50kΩ、Aux1、2:100mV/150kΩ
SN比Phono1、2:63dB以上、Tuner、Aux1、2:80dB以上
最大許容入力Phono:300mV以上(1kHz、RMS)
トーンコントロールLUX方式NF型湾曲点周波数切替付、低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz、高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz
フィルターローカット:20Hz、70Hz(-6dB/oct)、ハイカット:7kHz、12kHz(-6dB/oct)
ローブースト70Hz
リニアイコライザ(1kHz基準)100Hz/10kHz: up tilt、down tilt、-1.5dB、-3dB、+1.5dB、+3dB
付属装置モニタースイッチ、ダビングスイッチ、入力インピーダンス切換、DINコネクタ
<総合>
使用半導体トランジスタ:2SC1222x12、2SA640x8、2SC853x1、2SC1080x2、2SA680x2、2SC1161x2、2SA653x2、2SC1103Ax4、ダイオード:SRIK-4×4、5B3x1、WZ-120×1、SV-03×2、KB-165×2
電源電圧AC100V、50Hz/60Hz
消費電力200W(最大出力時、8Ω同時負荷)
外形寸法幅485x高さ165x奥行300mm
重量12.5kg
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