この記事の概要
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LUXMAN L-5は、1978年9月発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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LUXMAN L-5の概要と特徴

| LUXMAN L-5のスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1978年9月 |
| 定価 | 89,800円 |
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 連続実効出力 | 60W+60W(8Ω) |
| ダンピングファクター | 70(8Ω) |
| 重量 | 9.5kg |
LUXMAN L-5は、クオリティを総合的に追求して開発されたプリメインアンプです。60W+60WのDCアンプ構成、EBTドライバー、大型トロイダル電源トランスを備えています。
特徴①|DC構成で低域から高域まで見通しを整える
L-5のパワーアンプ部は、NFBループ内の時定数回路を取り去ったDCアンプ構成です。
- 連続実効出力は60W+60W(8Ω、20Hz〜20kHz)です。
- 全高調波歪率は0.02%以下です。
- 出力帯域幅10Hz〜80kHzを確保しています。
ドリフト対策も施されており、低域のにじみや高域の荒れを抑えながら、音の輪郭をすっきり出しやすい設計です。
特徴②|EBTと安定駆動でノッチング歪を抑える
パワー段では、素子選びと駆動方法の両方で安定性を高めています。
パワートランジスタには耐破壊強度が高く、高域遮断周波数の高いものを厳選しています。ドライバートランジスタにはEBTを採用し、プリドライバー段は定電圧・定電流で駆動します。

EBTは何に効く技術ですか?
EBTはエミッターバラストトランジスタのことで、ドライバー段の安定性に関わる部品です。L-5では定電圧・定電流駆動と組み合わせ、ノッチング歪の少ない高域特性を狙っています。
特徴③|底部入力端子とLUX方式NF型トーンを備える
入力端子板は、あえて底部に配置されています。入力端子からアンプ回路までの距離を短くし、シールド線を減らすための設計です。
LUX方式NF型トーンコントロールは、低域200Hz/400Hz、高域2kHz/4kHzの湾曲点切替に対応します。トーンディフィートも可能で、補正したい時と素直に聴きたい時を切り替えやすい構成です。
- サブソニックフィルターは15Hz、-6dB/octです。
- ローカットは70Hz、-6dB/octです。
- ハイカットは7kHz、-6dB/octです。
- L-5はシルバー、L-5Bはブラック仕上げです。
LUXMAN L-5と他のヴィンテージアンプとの比較


LUXMAN L-5と他のヴィンテージアンプとの比較は以下の通りです。
| 項目 | LUXMAN L-5 | Pioneer SA-8800 | SANSUI AU-607 | Technics SU-8080 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 60W+60W(8Ω) | 40W+40W(8Ω) | 65W+65W(8Ω) | 72W+72W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.02%以下 | 0.1%以下 | 0.03%以下 | 0.02% |
| ダンピングファクター | 70(8Ω) | 25以上(8Ω) | 60(8Ω) | 70(8Ω) |
| 重量 | 9.5kg | 10.9kg | 15.3kg | 13.5kg |
| 消費電力 | 170W | 100W(定格)/280W(最大) | 185W | 172W |
| サウンドキャラクター | DC構成の見通しとLUXらしい品位 | FETコントロール部の軽快なまとまり | TIM対策を重視した厚みと駆動感 | DC構成らしい忠実性と力感 |
LUXMAN L-5とPioneer SA-8800との比較
LUXMAN L-5とPioneer SA-8800との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-5は60W+60W、SA-8800は40W+40Wです。出力ではLUXMAN L-5が優れています。
- 高調波歪率:L-5は0.02%以下、SA-8800は0.1%以下です。低歪率ではLUXMAN L-5が優れています。
- ダンピングファクター:L-5は70、SA-8800は25以上です。低域制動ではLUXMAN L-5が優れています。
- 重量:L-5は9.5kg、SA-8800は10.9kgです。重量の扱いやすさではLUXMAN L-5が有利です。
- 消費電力:L-5は170W、SA-8800は100W(定格)です。定格消費電力の小ささではPioneer SA-8800が有利です。
- サウンドキャラクター:L-5はDC構成の見通し、SA-8800は全段直結OCLの軽快さが魅力です。透明感と制動力を重視するならLUXMAN L-5が合いやすいです。
LUXMAN L-5とSANSUI AU-607との比較
LUXMAN L-5とSANSUI AU-607との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-5は60W+60W、AU-607は65W+65Wです。出力ではSANSUI AU-607がやや優れています。
- 高調波歪率:L-5は0.02%以下、AU-607は0.03%以下です。歪率の数値ではLUXMAN L-5が優れています。
- ダンピングファクター:L-5は70、AU-607は60です。低域制動ではLUXMAN L-5がやや有利です。
- 重量:L-5は9.5kg、AU-607は15.3kgです。設置しやすさではLUXMAN L-5が扱いやすいです。
- 消費電力:L-5は170W、AU-607は185Wです。消費電力ではLUXMAN L-5が少なめです。
- サウンドキャラクター:L-5はLUXらしい整った音調、AU-607はサンスイらしい厚みが出やすい方向です。端正な見通しを求めるならLUXMAN L-5が魅力的です。
LUXMAN L-5とTechnics SU-8080との比較
LUXMAN L-5とTechnics SU-8080との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-5は60W+60W、SU-8080は72W+72Wです。出力ではTechnics SU-8080が優れています。
- 高調波歪率:L-5は0.02%以下、SU-8080は0.02%です。歪率は同等クラスです。
- ダンピングファクター:L-5とSU-8080はどちらも70です。低域制動の数値では同等です。
- 重量:L-5は9.5kg、SU-8080は13.5kgです。取り回しではLUXMAN L-5が有利です。
- 消費電力:L-5は170W、SU-8080は172Wです。消費電力はほぼ同等です。
- サウンドキャラクター:L-5はLUX方式の操作系を含めた品位、SU-8080はDC構成の力感が特徴です。音色のしなやかさを重視するならLUXMAN L-5が選びやすいです。
LUXMAN L-5とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LUXMAN L-5は8Ωで60W+60W、ダンピングファクター70のアンプです。8Ωのブックシェルフ型や中型バスレフ型と合わせると、端正な音調を活かしやすいです。
- DIATONE DS-251
- ONKYO M-6
- TANNOY Eaton
LUXMAN L-5とDIATONE DS-251との組み合わせ
LUXMAN L-5とDIATONE DS-251との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-251は8Ω、最大入力40W、出力音圧レベル91dB/W(新JIS)の3ウェイ・アコースティックエアーサスペンション方式です。L-5は8Ωで60W+60Wなので接続しやすいですが、スピーカーの最大入力を考え、音量は余裕を残して使うのが向いています。
- 音質の向上:DS-251は25cmコーン型ウーファー、5cmコーン型トゥイーター、3cmコーン型スーパートゥイーターを搭載し、40Hz〜25kHzをカバーします。L-5のダンピングファクター70により、密閉型らしい低域の締まりと、2kHz/10kHzクロスオーバーの明瞭な中高域を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:フォーク、歌謡曲、ジャズボーカル、室内楽に向いています。DS-251の素直な中域とL-5の見通しが重なり、声や弦の質感を聴きやすい組み合わせです。
LUXMAN L-5とONKYO M-6との組み合わせ
LUXMAN L-5とONKYO M-6との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:M-6は8Ω、最大入力100W、出力音圧95dB/W/mの2ウェイ・バスレフ方式です。L-5の60W+60Wなら、31cmウーファーを家庭内音量で鳴らしやすく、能率の高さもあって過度にボリュームを上げずに量感を得やすいです。
- 音質の向上:M-6は31cmコーン型ウーファーと4cm複合型トゥイーターを搭載し、再生周波数帯域は30Hz〜20kHzです。65リットルの内容積とバスレフ方式による低域の押し出しを、L-5のDC構成とダンピングファクター70で整理しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、フュージョン、ライブ録音に向いています。M-6の31cmウーファーによる厚みを、L-5が過度に膨らませず、リズムの輪郭を出しやすい組み合わせです。
LUXMAN L-5とTANNOY Eatonとの組み合わせ
LUXMAN L-5とTANNOY Eatonとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:Eatonは8Ω、許容入力50W、出力音圧レベル87.5dB/Wの2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式です。L-5は60W+60Wなので、許容入力を意識して音量を上げすぎず、低能率気味のEatonを丁寧に鳴らす使い方が向いています。
- 音質の向上:Eatonは25cm同軸型HPD295Aを搭載し、50Hz〜20kHzを再生します。1kHzクロスオーバーのデュアル・コンセントリック構成に、L-5の整った中域を合わせることで、音像のまとまりと自然な空間感を出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、アコースティック、古いロックに向いています。Eatonの同軸ユニットによる定位感と、L-5の落ち着いたトーンが合い、楽器の重なりを聴きやすい組み合わせです。
LUXMAN L-5の詳細スペック一覧
| LUXMAN L-5のスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 連続実効出力(両ch動作) | 60W+60W(8Ω、20Hz〜20kHz) |
| 全高調波歪率(20Hz〜20kHz) | 0.02%以下(8Ω、60W) |
| 混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.02%以下(8Ω、60W) |
| 出力帯域幅 | 10Hz〜80kHz -3dB(8Ω、0.05%) |
| 周波数特性 Phono1、2 | 20Hz〜20kHz ±0.4dB以内 |
| 周波数特性 Tuner、Aux、Monitor1、2 | 10Hz〜100kHz -1dB以内 |
| 周波数特性 Main in | 10Hz〜100kHz -1dB以内 |
| 入力感度/インピーダンス Phono1、2 | 2.5mV/50kΩ |
| 入力感度/インピーダンス Tuner、Aux、Monitor1、2 | 150mV/50kΩ |
| 入力感度/インピーダンス Main in | 1.25V/50kΩ |
| SN比 Phono1、2 | 80dB以上(IHF-A補正、入力ショート) |
| SN比 Tuner、Aux、Monitor1、2 | 100dB以上(IHF-A補正、入力ショート) |
| SN比 Main in | 100dB(IHF-A補正、入力ショート) |
| ダンピングファクター | 70(8Ω負荷、1kHz) |
| トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点周波数切替付(defeat可能) |
| 低域湾曲点 | 200Hz、400Hz |
| 高域湾曲点 | 2kHz、4kHz |
| フィルター サブソニック | 15Hz、-6dB/oct |
| フィルター ローカット | 70Hz、-6dB/oct |
| フィルター ハイカット | 7kHz、-6dB/oct |
| 付属装置 | DC検出によるスピーカー保護回路、過電流防止回路、オーディオ・アッテネーター(-20dB)、テープモニター&テープダビング回路、Rec outオフ・スイッチ、タイム・ミューティング回路&インジケーター、ヘッドホンジャック |
| ACアウトレット | 電源スイッチ連動:1系統、電源スイッチ非連動:1系統 |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力(電気用品取締法) | 170W |
| 外形寸法 | 幅438x高さ105x奥行313mm |
| 重量 | 9.5kg |
