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LUXMAN(ラックスマン) L-504を徹底解説!【差動増幅プリドライバー段を採用】

この記事の概要

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LUXMAN L-504は、1973年10月発売のヴィンテージなアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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目次

LUXMAN L-504の概要と特徴

LUXMAN L-504のスペック
発売時期1973年10月
定価78,000円
型式ステレオ・インテグレーテッド・アンプ
連続実効出力35W+35W(8Ω)
ダンピングファクター35(8Ω負荷時)
重量10kg

▼ 詳しいスペックはこちら

LUXMAN L-504は、SQ-505型の後継機として発表されたステレオ・インテグレーテッド・アンプです。35W+35Wの連続実効出力、3段直結イコライザー、LUX方式NF型トーンコントロールを備え、1970年代前半のラックスマンらしい丁寧な音作りが魅力です。

特徴①|ノッチング歪を抑えたメインアンプを採用する

L-504のメインアンプ部は、B級プッシュプルアンプで問題になりやすいクロスオーバー歪、特に高域のノッチング歪を抑えることを目標に設計されています。定電流駆動による差動増幅プリドライバー段を採用し、B級動作段を安定した状態に保っています。

ノッチング歪って何ですか?

高域で目立ちやすい歪

B級動作の切り替わり部分で発生しやすい歪です。L-504では、高域特性のよいトランジスタと定電流駆動で、この歪を抑える方向に設計されています。

特徴②|3段直結イコライザーでフォノ再生を支える

L-504のイコライザー回路は、NPN-PNP-NPN構成の超ローノイズ型トランジスタによる3段直結回路です。

Phono1/2の入力感度は2.7mV、入力インピーダンスは65kΩです。RIAAカーブとの偏差はパーツの誤差を抑えることで、±0.5dB以内にまとめられています。

  1. Phono1/2のSN比は65dB以上です。
  2. Phonoの最大許容入力は300mV(R・M・S)です。
  3. Rec outは120mVで、録音系にも対応します。

特徴③|LUX方式NF型トーンで音色を整える

L-504は、変化特性の素直なLUX方式NF型トーンコントロールを搭載しています。低域の湾曲点は150Hzと300Hz、高域の湾曲点は3kHzと6kHzで、音源やスピーカーに合わせて効き方を選べる点が実用的です。

トーンディフィート

トーン回路を使わずに、より素直な信号経路で聴くための機能です。L-504では、補正する聴き方とストレートな聴き方を切り替えやすくなっています。

特徴④|2系統スピーカーと保護機能を備える

L-504は、メインとリモートの2系統スピーカー出力を搭載しています。電源投入時と遮断時のショックノイズ対策としてミューティング回路も設けられ、スピーカー保護まで意識した実用設計になっています。

小音量でも扱いやすいですか?

ワンボタンで音量を-18dB下げられるアッテネータースイッチを搭載しています。高能率スピーカーと組み合わせる場合にも、音量の微調整がしやすいアンプです。

LUXMAN L-504と他のヴィンテージアンプとの比較

LUXMAN L-504と他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。

項目LUXMAN L-504LUXMAN L-505VSANSUI AU-5500Pioneer SA-710
実効出力35W+35W(8Ω)55W+55W(8Ω)30W+30W(8Ω、20Hz〜20kHz)20W+20W(8Ω、20Hz〜20kHz)
高調波歪率0.03%以下0.03%以下Main Amp:0.1%以下実効出力時:0.5%以下
ダンピングファクター35(8Ω)40(8Ω)30(8Ω)40以上(8Ω)
重量10kg11.5kg10.4kg10.1kg
消費電力150W200W70W最大180W
サウンドキャラクターラックスマンらしい端正さと扱いやすい35W級の音上位機らしい余裕と全段直結OCLの力感サンスイらしい厚みと実用機らしい安定感パイオニアらしい明快さと軽快な鳴り方

LUXMAN L-504とLUXMAN L-505Vとの比較

LUXMAN L-504とLUXMAN L-505Vとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-504は35W+35W、L-505Vは55W+55Wです。出力ではLUXMAN L-505Vが優れています
  • 高調波歪率:どちらも0.03%以下です。低歪率の定格では同等です
  • ダンピングファクター:L-504は35、L-505Vは40です。低域制動の数値ではLUXMAN L-505Vが有利です
  • 重量:L-504は10kg、L-505Vは11.5kgです。物量ではLUXMAN L-505Vが上回ります
  • 消費電力:L-504は150W、L-505Vは200Wです。電源規模ではLUXMAN L-505Vが大きいです。
  • 音の方向性:L-505Vは出力と制動力の余裕、L-504は初期ラックスマンらしい端正でコンパクトな構成が魅力です。扱いやすさを重視するならLUXMAN L-504が選びやすいです。

LUXMAN L-504とSANSUI AU-5500との比較

LUXMAN L-504とSANSUI AU-5500との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-504は35W+35W、AU-5500は30W+30Wです。出力ではLUXMAN L-504が優れています
  • 高調波歪率:L-504は0.03%以下、AU-5500はMain Ampで0.1%以下です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-504が有利です
  • ダンピングファクター:L-504は35、AU-5500は30です。低域制動の数値ではLUXMAN L-504がわずかに優れています
  • 重量:L-504は10kg、AU-5500は10.4kgです。物量ではSANSUI AU-5500がわずかに上回ります
  • 消費電力:L-504は150W、AU-5500は70Wです。電源入力の数値ではLUXMAN L-504が大きいです。
  • 音の方向性:AU-5500はサンスイらしい厚み、L-504はラックスマンらしい整った中域とフォノ回路が魅力です。レコード再生を重視するならLUXMAN L-504が魅力的です

LUXMAN L-504とPioneer SA-710との比較

LUXMAN L-504とPioneer SA-710との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-504は35W+35W、SA-710は20W+20Wです。出力ではLUXMAN L-504が優れています
  • 高調波歪率:L-504は0.03%以下、SA-710は実効出力時0.5%以下です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-504が有利です
  • ダンピングファクター:L-504は35、SA-710は40以上です。低域制動の数値ではPioneer SA-710が上回ります
  • 重量:L-504は10kg、SA-710は10.1kgです。物量ではほぼ同等です
  • 消費電力:L-504は150W、SA-710は最大180Wです。最大消費電力ではPioneer SA-710が大きいです。
  • 音の方向性:SA-710は明快で軽快な方向性、L-504はラックスマンらしい滑らかなトーンとフォノ部が魅力です。落ち着いた音色を求めるならLUXMAN L-504が合いやすいです。

LUXMAN L-504とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

LUXMAN L-504は、8Ωで35W+35Wの連続実効出力を持つプリメインアンプです。組み合わせでは、高能率で許容入力に余裕があり、小出力でも音量を得やすいヴィンテージスピーカーを選ぶと扱いやすいです。

LUXMAN L-504と組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。

  • SONY SS-G5
  • TANNOY Berkeley
  • VICTOR SX-7

以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。

LUXMAN L-504とSONY SS-G5との組み合わせ

LUXMAN L-504とSONY SS-G5との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:SS-G5は8Ω、定格最大入力80W、瞬間最大入力150W、出力音圧レベル93dB/W/mの3ウェイ・バスレフ方式ブックシェルフ型です。推奨アンプ出力は―ですが、L-504の35W+35Wと合わせる場合は、93dB/W/mの高能率を活かして無理なく音量を得やすい組み合わせです。
  • 音質の向上:SS-G5は30cmコーン型ウーファー、8cmバランスドライブ型ミッドレンジ、2.5cmドーム型トゥイーターを搭載し、35Hz〜20kHzを再生します。L-504の落ち着いたトーンと合わせることで、バスレフ型の量感と高能率らしい明るい立ち上がりを楽しみやすいです。600Hz、5500Hzのクロスオーバーにより、ボーカル帯域の見通しも整えやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、シティポップ、ジャズ、昭和歌謡に向いています。少ない出力でも元気よく鳴る音を楽しみたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-504とTANNOY Berkeleyとの組み合わせ

LUXMAN L-504とTANNOY Berkeleyとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:Berkeleyは8Ω、許容入力85W、出力音圧レベル91dB/Wの2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式フロア型です。推奨アンプ出力は―ですが、L-504の35W+35Wと合わせる場合は、許容入力85Wに対して余裕を残しやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:Berkeleyは38cm同軸型HPD385Aを搭載し、35Hz〜20kHzを再生します。L-504のLUX方式NF型トーンと合わせることで、同軸ユニットの定位感とフロア型らしいゆったりした音場を整えやすいです。1kHzのクロスオーバーにより、声や弦のまとまりも自然に出しやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズボーカル、室内楽、アコースティックに向いています。音像のまとまりと穏やかな余韻を大切にしたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-504とVICTOR SX-7との組み合わせ

LUXMAN L-504とVICTOR SX-7との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:SX-7は4Ω、最大入力100W、出力音圧レベル88dB/W/mの3ウェイ密閉方式ブックシェルフ型です。推奨アンプ出力は―で、L-504は8Ω時35W+35Wの定格なので、4Ω負荷を意識して音量を上げすぎない使い方が大切です。
  • 音質の向上:SX-7は30cmコーン型ウーファー、7.5cmドーム型ミッドレンジ、3cmドーム型トゥイーターを搭載し、25Hz〜20kHzを再生します。L-504の端正な中域と合わせることで、密閉型のまとまりとソフトドームのなめらかさを引き出しやすいです。500Hz、5000Hzのクロスオーバーにより、中域の厚みも作りやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:ボーカル、ジャズ、ニューミュージック、クラシック小編成に向いています。落ち着いた中域と自然な定位を聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-504は、35W級の出力ながら、フォノ回路とトーンコントロールを丁寧に作り込んだプリメインアンプです。

高能率バスレフ、同軸フロア型、密閉型ブックシェルフを選び分けることで、L-504の落ち着いたラックスマンサウンドを楽しみやすくなります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LUXMAN L-504の詳細スペック一覧

LUXMAN L-504のスペック詳細
型式ステレオ・インテグレーテッド・アンプ
<メインアンプ部>
連続実効出力35W+35W(8Ω、両ch同時動作)、40W/40W(8Ω、片ch動作)
全高調波歪率0.03%以下(8Ω、35W)
混変調歪率0.04%以下(8Ω、35W、70Hz:7kHz=4:1)
出力帯域幅5Hz〜50kHz -3dB(0.1%)
周波数特性10Hz〜60kHz -1dB
入力感度480mV(8Ω、35W)
インピーダンス50kΩ
残留雑音0.5mV以下
ダンピングファクター35(8Ω負荷時)
付属装置アッテネーター(-18dB)、メインスピーカー・スイッチ、リモートスピーカー・スイッチ、ヘッドホンジャック
<プリアンプ部>
標準出力電圧Pre out:480mV、Rec out:120mV
最大出力電圧Pre out:4.5V
出力インピーダンスPre out:約100Ω、Rec out:約100Ω
周波数特性Aux1:10Hz〜50kHz -1dB
全高調波歪率Aux1:0.04%以下(1kHz、1V)
入力感度Phono1、2:2.7mV、Tuner、aux1、2:120mV
入力インピーダンスPhono1、2:65kΩ、Tuner、aux1、2:50kΩ
SN比Phono1、2:65dB以上、Tuner、aux1、2:76dB以上
最大許容入力(1kHz)Phono:300mV(R・M・S)、850mV(P-P)
残留雑音約25μV以下
トーンコントロールLUX方式NF型湾曲点切換付、低域湾曲点:150Hz、300Hz、高域湾曲点:3kHz、6kHz
付属装置テープモニタースイッチ(2系統)、テープダビング・モード・スイッチ、テープコネクタ(DIN規格)
<総合>
使用半導体トランジスタ:2SC1345:10個、2SC640:4個、2SA620K:1個、2SC1103A:4個、2SA660:4個、2SC959:2個、2SD188A:2個、2SB545A:2個、2SC853:1個、2SC735:3個、2SA562:1個、2SC496:1個 / ダイオード:1S1555V:2個、1N4003:4個、1S188:4個、5B3:1個 / ツェナーダイオード:WZ120:2個 / バリスタ:SV-03:2個、SV-02:2個
消費電力150W(8Ω同時負荷、最大出力時)
外形寸法幅450x高さ160x奥行268mm
重量10kg
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