この記事の概要
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LUXMAN L-505sIIは、1999年1月発売のヴィンテージなアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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LUXMAN L-505sIIの概要と特徴

| 項目 | LUXMAN L-505sII |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 発売年 | 1999年1月 |
| 連続実効出力 | 80W+80W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下(8Ω、1kHz、定格出力、Line straight on) |
| 周波数特性 | CD/Line:20Hz〜100kHz -3dB |
| フォノ入力 | MM/MC対応 |
| 消費電力 | 188W(電気用品取締法) |
| 重量 | 17.0kg |
LUXMAN L-505sIIは、L-505sをベースに上位機の回路技術やパーツを投入したプリメインアンプです。80W+80Wの連続実効出力、CSSC、ODβ回路、MM/MCフォノ入力を備え、1990年代後半のラックスマンらしい滑らかさと駆動力を両立しています。
特徴①|CSSCで広帯域と自然な立ち上がりを狙う
L-505sIIのパワーアンプ部には、CSSC(Complementary Single Stagger Circuit)が採用されています。2段目にベース接地タイプの電流伝送段を投入することで、超広帯域かつハイスルーレートな特性を狙った回路です。
- 位相回転を抑え、信号の立ち上がりを素直に扱いやすい設計です。
- 余分な補正に頼りすぎず、ラックスマンらしい自然な音色を狙っています。
特徴②|ODβ回路で帯域全体の音色を整える
ラックスマン独自のODβ回路も、L-505sIIを語るうえで重要なポイントです。

ODβ回路は何が狙いですか?
ODβ回路は、回路の裸特性を整えることでDCサーボアンプを排除し、低域から高域までの音色差を抑える考え方です。L-505sIIでは、中高域だけでなく低域まで一体感を持たせる方向で設計されています。
特徴③|電源と内部構造でノイズを抑える
L-505sIIは、大容量EIコア・パワートランスを搭載しています。さらに、リモートコントロール用のマイコン回路には専用トランスを用意し、オーディオ回路と制御系を分ける構成でノイズ混入を抑えています。
内部はパワーブロック、電源部、入出力部、表示部を分けたシールド/アイソレート構造です。電源トランスのリーケージフラックスや回路間の相互干渉を抑え、17.0kgの筐体で安定した再生を支えます。
特徴④|MM/MCフォノと豊富な端子を備える
フォノ入力はMMとMCの両方に対応しています。Phono MMは2.0mV/47kΩ、Phono MCは0.25mV/100Ωで、レコード再生を重視するシステムにも組み込みやすい構成です。
入力はLine、XLR Line、Phono、Recorder、Main-inを備え、出力側にはRecorder、Pre-out、Speakerを搭載しています。プリ部とメイン部を分けて使えるため、後からシステムを拡張しやすい点も魅力です。
LUXMAN L-505sIIと他のヴィンテージアンプとの比較


LUXMAN L-505sIIと他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。
| 項目 | LUXMAN L-505sII | DENON PMA-2000III | Accuphase E-210 | Pioneer A-09 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 80W+80W(8Ω) | 80W+80W(8Ω、20Hz〜20kHz) | 80W/ch(8Ω) | 35W+35W(8Ω、20Hz〜20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.005%以下(8Ω、1kHz) | 0.01%(定格出力-3dB時、1kHz、8Ω) | 0.04% | 0.05%(定格出力時) |
| ダンピングファクター | ― | ― | 110(8Ω負荷、50Hz) | 150(20Hz〜20kHz)、200(1kHz) |
| 重量 | 17.0kg | 22.0kg | 18.0kg | 28.8kg |
| 消費電力 | 188W | 275W | 190W(電気用品取締法) | 220W |
| サウンドキャラクター | 滑らかで広帯域、フォノも使いやすいラックスマン系 | UHC-MOSらしい力感と厚み | 電流帰還型らしい反応のよさと端正さ | 純A級らしい密度と高い低域制動 |
LUXMAN L-505sIIとDENON PMA-2000IIIとの比較
LUXMAN L-505sIIとDENON PMA-2000IIIとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも8Ωで80W+80Wです。出力では同等です。
- 高調波歪率:L-505sIIは0.005%以下、PMA-2000IIIは0.01%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-505sIIが優れています。
- 重量:L-505sIIは17.0kg、PMA-2000IIIは22.0kgです。物量ではDENON PMA-2000IIIが上回ります。
- 消費電力:L-505sIIは188W、PMA-2000IIIは275Wです。電源入力の数値ではDENON PMA-2000IIIが大きいです。
- サウンドキャラクター:PMA-2000IIIは力感、L-505sIIは広帯域な滑らかさとフォノ対応の使いやすさが魅力です。透明感と操作性を重視するならLUXMAN L-505sIIが合いやすいです。
LUXMAN L-505sIIとAccuphase E-210との比較
LUXMAN L-505sIIとAccuphase E-210との比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも8Ωで80Wクラスです。出力では同等です。
- 高調波歪率:L-505sIIは0.005%以下、E-210は0.04%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-505sIIが優れています。
- ダンピングファクター:L-505sIIは―、E-210は110です。実測比較用の数値が明記されている点ではAccuphase E-210が判断しやすいです。
- 重量:L-505sIIは17.0kg、E-210は18.0kgです。重量ではAccuphase E-210がわずかに上回ります。
- 消費電力:L-505sIIは188W、E-210は190Wです。電気用品取締法の数値ではほぼ同等です。
- サウンドキャラクター:E-210は電流帰還型の反応、L-505sIIはODβ回路による音色のまとまりが魅力です。滑らかで聴き疲れしにくい方向ならLUXMAN L-505sIIが選びやすいです。
LUXMAN L-505sIIとPioneer A-09との比較
LUXMAN L-505sIIとPioneer A-09との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-505sIIは80W+80W、A-09は35W+35Wです。出力ではLUXMAN L-505sIIが優れています。
- 高調波歪率:L-505sIIは0.005%以下、A-09は定格出力時0.05%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-505sIIが有利です。
- ダンピングファクター:L-505sIIは―、A-09は150または200です。低域制動の明記数値ではPioneer A-09が上回ります。
- 重量:L-505sIIは17.0kg、A-09は28.8kgです。物量ではPioneer A-09が大きく上回ります。
- 消費電力:L-505sIIは188W、A-09は220Wです。消費電力ではPioneer A-09が大きいです。
- サウンドキャラクター:A-09は純A級らしい濃さ、L-505sIIは80W級の実用性と入力系の豊富さが魅力です。現代的な使いやすさまで含めるならLUXMAN L-505sIIが扱いやすいです。
LUXMAN L-505sIIとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LUXMAN L-505sIIは、8Ωで80W+80Wの連続実効出力を持つプリメインアンプです。組み合わせでは、6Ω〜8Ωで許容入力に余裕があり、80W級の駆動力を活かせるヴィンテージスピーカーを選ぶと扱いやすいです。
LUXMAN L-505sIIと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- DIATONE DS-77Z
- JBL 4312A
- KEF Model104aB
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
LUXMAN L-505sIIとDIATONE DS-77Zとの組み合わせ
LUXMAN L-505sIIとDIATONE DS-77Zとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:DS-77Zは6Ω、最大入力230W、出力音圧レベル91dB/W/mの3ウェイ密閉方式ブックシェルフ型です。推奨アンプ出力は―ですが、L-505sIIの80W+80Wと合わせる場合は、最大入力230Wに対して余裕を持って音量を管理しやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DS-77Zは31cmコーン型ウーファー、10cmコーン型スコーカー、2.5cmドーム型トゥイーターを搭載し、35Hz〜35kHzを再生します。L-505sIIのODβ回路による音色のまとまりと合わせることで、密閉方式らしい引き締まった低域とボロンD.U.D.ドームの高域を整えやすいです。500Hz、4kHzのクロスオーバーにより、中域のつながりも作りやすい構成です。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、フュージョン、シティポップ、クラシック小編成に向いています。低域の締まりと高域の解像感を両立して聴きたい人に合う組み合わせです。
LUXMAN L-505sIIとJBL 4312Aとの組み合わせ
LUXMAN L-505sIIとJBL 4312Aとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:4312Aは8Ω、許容入力100W、出力音圧レベル93dB/W/mの3ウェイ・バスレフ方式ブックシェルフ型です。L-505sIIの80W+80Wと合わせる場合は、許容入力100Wに近づけすぎない音量管理を意識すると安心して使いやすいです。
- 音質の向上:4312Aは30cmコーン型ウーファー、13cmコーン型ミッドレンジ、ドーム型トゥイーターを搭載し、45Hz〜20kHzを再生します。L-505sIIの滑らかな中高域と合わせることで、JBLモニターらしい前に出る音とラックスマンのしなやかさを合わせやすいです。1.1kHz、4.2kHzのクロスオーバーにより、ボーカルと楽器の存在感も出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ブルース、ジャズ、ファンクに向いています。リズムの押し出しと聴きやすい中域を楽しみたい人に合う組み合わせです。
LUXMAN L-505sIIとKEF Model104aBとの組み合わせ
LUXMAN L-505sIIとKEF Model104aBとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:Model104aBは8Ω、最大入力100W、推奨アンプ出力15W〜100W/chの2ウェイ・パッシブラジエーター方式ブックシェルフ型です。L-505sIIの80W+80Wは推奨範囲内に収まるため、8Ω環境で出力余裕を残しながら鳴らしやすい組み合わせです。
- 音質の向上:Model104aBは20cmコーン型ウーファー、T27ドーム型トゥイーター、32x21cmパッシブラジエーターを搭載し、50Hz〜20kHz ±2dBを再生します。L-505sIIの広帯域なライン入力と合わせることで、パッシブラジエーター方式の自然な低域と英国系の穏やかな高域を引き出しやすいです。3kHzのクロスオーバーにより、声の帯域も落ち着いてまとまりやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、室内楽、ボーカル、アコースティックに向いています。自然な音場と柔らかい余韻を重視する人に合う組み合わせです。
LUXMAN L-505sIIは、80W級の実効出力とMM/MC対応フォノ入力を備えた、実用性の高いラックスマンのプリメインアンプです。
密閉型、バスレフ型、パッシブラジエーター方式を選び分けることで、L-505sIIの滑らかな音色と駆動力を幅広く楽しめます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
LUXMAN L-505sIIの詳細スペック一覧
| LUXMAN L-505sIIのスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 発売年月 | 1999年1月 |
| 価格 | 195,000円 |
| 連続実効出力 | 80W+80W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.005%以下(8Ω、1kHz、定格出力、Line straight on)、0.04%以下(8Ω、20Hz〜20kHz、定格出力、Line straight on) |
| 入出力端子 | 入力 Line:4系統、XLR Line:1系統、Phono:1系統、Recorder:2系統、Main-in:1系統 / 出力 Recorder:2系統、Pre-out:1系統、Speaker:2系統 |
| 入力感度/インピーダンス | CD:130mV/47kΩ、Phono MM:2.0mV/47kΩ、Phono MC:0.25mV/100Ω、Line:130mV/47kΩ、Tape:130mV/47kΩ、Bal.Line/CD:130mV/66kΩ、Main-in:1V/80kΩ |
| 出力電圧 | Tape:130mV、Pre-out:1V |
| S/N比 | CD:103dB以上(入力ショート)、Phono MM:89dB以上(5mV入力)、Phono MC:73dB以上(0.5mV入力)、Line:103dB(入力ショート) |
| 周波数特性 | CD:20Hz〜100kHz -3dB、Phono MM/MC:20Hz〜20kHz ±0.5dB、Line:20Hz〜100kHz -3dB(Line Straight on) |
| トーンコントロール | 最大変化量:±10dB |
| ラウドネスコントロール | 100Hz:+6dB(±1dB)、10kHz:+4dB(±1dB) |
| 付属装置 | パワーメーター、フォノジャック、レコーディングセレクター、スピーカーセレクター、モードセレクター、トーンコントロール、バランスコントロール、ラインストレート、サブソニック、ラウドネス、フェイズインバーター、ラインフェーズセンサー |
| ACアウトレット | unswitched:2系統、Total300Wmax |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 188W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅467x高さ179x奥行418mm |
| 重量 | 17.0kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン |
