MENU

LUXMAN(ラックスマン) L-509sを徹底解説!【低域から高域までエネルギーバランスを整える】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

LUXMAN L-509sは、1998年10月発売のヴィンテージなアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

この記事の著者
目次

LUXMAN L-509sの概要と特徴

項目LUXMAN L-509s
型式インテグレーテッド・アンプ
発売年1998年10月
連続実効出力160W+160W(8Ω)、240W+240W(4Ω)
全高調波歪率0.005%以下(8Ω、1kHz、両ch動作、Line Straight on)
周波数特性Line:20Hz〜100kHz -2dB以内
フォノ入力MM/MC対応
消費電力275W(電気用品取締法)
重量22kg

▼ 詳しいスペックはこちら

LUXMAN L-509sは、ラックスマンの技術を投入しつつコストパフォーマンスも意識して開発されたプリメインアンプです。CSSC回路、ODβ回路、160W+160Wの8Ω出力を備え、滑らかさと大型スピーカーを鳴らす余裕を両立しています。

特徴①|CSSC回路で高域補正を最小限に抑える

L-509sのアンプ部には、CSSC(Complementary Single Stagger Circuit)回路が採用されています。差動増幅部、電流伝送段、出力回路の3パートで構成され、高域での位相ズレを抑えながらハイスルーレイトを狙う設計です。

  • 2段目にベース接地タイプの電流伝送段を採用しています。
  • 最小限度の補正で安定動作を確保する考え方です。

特徴②|ODβ回路で全帯域の音色をそろえる

L-509sには、ラックス独自のODβ回路が搭載されています。

ODβ回路はどんな狙いですか?

DCサーボに頼らない安定性

ODβ回路は、回路の裸特性を練り上げることでDCサーボアンプを組み込まず、直流安定性と音色の統一感を狙う技術です。L-509sでは、低域から高域までエネルギーバランスを整える方向で設計されています。

特徴③|3段ダーリントンと大容量電源で余裕を作る

L-509sのパワーアンプ部は、出力段を3段ダーリントン構成としています。低内部インピーダンス、大電流、高fTタイプのパワートランジスタを使い、8Ωで160W+160W、4Ωで240W+240Wの連続実効出力を実現しています。

電源部には高効率大型EIコアパワートランスと、大容量コンデンサーが採用されています。瞬時充放電特性を重視した構成で、低インピーダンス化設計により音楽のフェイズと一致した供給を狙っています。

特徴④|操作性と信号純度を両立する装備を備える

L-509sは、ラインストレートスイッチを搭載しています。使用しない回路をバイパスできるため、トーンコントロールやバランスを通さない再生も選べます。

日常操作も重視

ワイヤレスリモコン、モータードライブ式の入力セレクターとボリューム、パワーメーター、ラインフェーズセンサーを搭載しています。高級機らしい音質設計だけでなく、普段の使いやすさまで作り込まれている点も魅力です。

LUXMAN L-509sと他のヴィンテージアンプとの比較

LUXMAN L-509sと他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。

項目LUXMAN L-509sAccuphase E-406VDENON PMA-S10IIIMarantz PM-14SA
実効出力160W+160W(8Ω)170W/ch(8Ω)100W+100W(8Ω)100W+100W(8Ω)
高調波歪率0.005%以下(8Ω、1kHz)0.02%(4Ω〜16Ω)0.01%(定格出力-3dB時、8Ω、1kHz)0.008%(8Ω)
ダンピングファクター120180
重量22kg23kg28kg23.0kg
消費電力275W350W300W300W
サウンドキャラクターCSSCとODβによる滑らかさと高出力カレントフィードバックの反応と高出力UHC-MOSの力感と濃さ電流帰還型とHDAM系のスピード感

LUXMAN L-509sとAccuphase E-406Vとの比較

LUXMAN L-509sとAccuphase E-406Vとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-509sは160W+160W、E-406Vは170W/chです。出力ではAccuphase E-406Vがわずかに優れています
  • 高調波歪率:L-509sは0.005%以下、E-406Vは0.02%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-509sが有利です
  • ダンピングファクター:L-509sは―、E-406Vは120です。明記された低域制動の数値ではAccuphase E-406Vが判断しやすいです。
  • 重量:L-509sは22kg、E-406Vは23kgです。重量ではAccuphase E-406Vがわずかに上回ります
  • 消費電力:L-509sは275W、E-406Vは350Wです。電源入力の数値ではAccuphase E-406Vが大きいです。
  • サウンドキャラクター:E-406Vは反応のよさ、L-509sはCSSCとODβによる滑らかな統一感が魅力です。しなやかさを重視するならLUXMAN L-509sが合いやすいです。

LUXMAN L-509sとDENON PMA-S10IIIとの比較

LUXMAN L-509sとDENON PMA-S10IIIとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-509sは160W+160W、PMA-S10IIIは100W+100Wです。出力ではLUXMAN L-509sが優れています
  • 高調波歪率:L-509sは0.005%以下、PMA-S10IIIは0.01%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-509sが有利です
  • 重量:L-509sは22kg、PMA-S10IIIは28kgです。物量ではDENON PMA-S10IIIが上回ります
  • 消費電力:L-509sは275W、PMA-S10IIIは300Wです。電源入力の数値ではDENON PMA-S10IIIが大きいです。
  • サウンドキャラクター:PMA-S10IIIはUHC-MOSの力感、L-509sは高出力と滑らかさの両立が魅力です。音色のまとまりを重視するならLUXMAN L-509sが選びやすいです。

LUXMAN L-509sとMarantz PM-14SAとの比較

LUXMAN L-509sとMarantz PM-14SAとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-509sは160W+160W、PM-14SAは100W+100Wです。出力ではLUXMAN L-509sが優れています
  • 高調波歪率:L-509sは0.005%以下、PM-14SAは0.008%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-509sがわずかに有利です
  • ダンピングファクター:L-509sは―、PM-14SAは180です。明記された低域制動の数値ではMarantz PM-14SAが判断しやすいです。
  • 重量:L-509sは22kg、PM-14SAは23.0kgです。重量ではMarantz PM-14SAがわずかに上回ります
  • 消費電力:L-509sは275W、PM-14SAは300Wです。電源入力の数値ではMarantz PM-14SAが大きいです。
  • サウンドキャラクター:PM-14SAはスピード感、L-509sはラックスマンらしい滑らかな質感と大出力が魅力です。厚みと聴きやすさを求めるならLUXMAN L-509sが合いやすいです。

LUXMAN L-509sとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

LUXMAN L-509sは、8Ωで160W+160W、4Ωで240W+240Wの連続実効出力を持つプリメインアンプです。組み合わせでは、大型ユニットや低能率寄りのシステムも余裕を持って鳴らせる一方で、許容入力に合わせた音量管理が大切です。

LUXMAN L-509sと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。

  • JBL 4344
  • DIATONE DS-3000
  • TANNOY Edinburgh/HW

以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。

LUXMAN L-509sとJBL 4344との組み合わせ

LUXMAN L-509sとJBL 4344との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:4344は8Ω、ネットワーク時の許容入力120W、出力音圧レベル93dB/W/mの4ウェイ・バスレフ方式ブックシェルフ型です。L-509sは8Ωで160W+160Wのため、ネットワーク時120Wを意識して音量を上げすぎない使い方が重要です。
  • 音質の向上:4344は38cmコーン型ウーファー、25cmコーン型ミッドウーファー、ホーン型ミッドレンジ、ホーン型トゥイーターを搭載し、35Hz〜20kHz ±3dBを再生します。L-509sの高出力と合わせることで、大口径ウーファーのスケール感とホーン系の立ち上がりを余裕を持って引き出しやすいです。320Hz、1.3kHz、10kHzのクロスオーバーにより、低域から中高域の分担も明確です。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ロック、フュージョン、ライブ録音に向いています。音の押し出しと大きな音場を楽しみたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-509sとDIATONE DS-3000との組み合わせ

LUXMAN L-509sとDIATONE DS-3000との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:DS-3000は6Ω、最大入力180W、出力音圧レベル90dB/W/mの4ウェイ・アコースティック・エアーサスペンション方式ブックシェルフ型です。L-509sは4Ω時240W+240W、8Ω時160W+160Wの定格なので、6Ω負荷でも駆動余裕を持たせつつ入力を過大にしない使い方が合います。
  • 音質の向上:DS-3000は32cmコーン型ウーファー、16cmコーン型ミッドバス、5.0cmドーム型ミッドハイ、2.3cmドーム型トゥイーターを搭載し、25Hz〜40kHzを再生します。L-509sのODβ回路と合わせることで、高剛性4ウェイの情報量を滑らかにまとめやすい組み合わせです。350Hz、1.35kHz、4.5kHzのクロスオーバーにより、ファンダメンタル帯域の分離も活かしやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、フュージョン、ジャズ、女性ボーカルに向いています。解像感と低域の量感を落ち着いて聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-509sとTANNOY Edinburgh/HWとの組み合わせ

LUXMAN L-509sとTANNOY Edinburgh/HWとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:Edinburgh/HWは8Ω、許容入力100W連続/350Wピーク、出力音圧レベル92dB/W/1mの2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式フロア型です。L-509sの8Ω時160W+160Wと合わせる場合は、連続100Wの範囲を意識して余裕を残す音量管理が大切です。
  • 音質の向上:Edinburgh/HWは30cm同軸型ユニット3149を搭載し、30Hz〜20kHz ±3dBを再生します。L-509sの滑らかな出力と合わせることで、同軸ユニットの定位感と200リットルキャビネットのゆったりした低域を聴きやすくまとめやすいです。1.2kHzのクロスオーバーにより、声や弦のまとまりも自然に出しやすい構成です。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズボーカル、室内楽、アコースティックに向いています。音像のまとまりと穏やかな余韻を重視する人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-509sは、160W級の高出力とラックスマンらしい滑らかな音色を兼ね備えたプリメインアンプです。

大型モニター、国産4ウェイ、同軸フロア型を選び分けることで、L-509sの駆動力と音色のまとまりを幅広く楽しめます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LUXMAN L-509sの詳細スペック一覧

LUXMAN L-509sのスペック詳細
型式インテグレーテッド・アンプ
発売年月1998年10月
価格390,000円
連続実効出力240W+240W(4Ω)、160W+160W(8Ω)
全高調波歪率0.005%以下(8Ω、1kHz、両ch動作、Line Straight on)、0.03%以下(8Ω、20Hz〜20kHz、Line Straight on)
入力感度/インピーダンスPhono MM:2.5mV/47kΩ、Phono MC:0.3mV/100Ω、Line:150mV/47kΩ、Recorder:150mV/47kΩ、Bal.Line/CD:150mV/66kΩ、Main in:1V/80kΩ
出力電圧Recorder:150mV、Pre out:1V
S/N比Phono MM:91dB以上(5mV入力)、Phono MC:75dB以上(0.5mV入力)、Line:107dB以上(入力ショート)
周波数特性Phono MM:20Hz〜20kHz ±0.5dB、Phono MC:20Hz〜20kHz ±0.5dB、Line:20Hz〜100kHz -2dB以内
トーンコントロールBass:±10dB(100Hz)、クロスオーバー300Hz / Treble:±10dB(10kHz)、クロスオーバー3kHz
ラウドネスコントロール100Hz:+7dB(±1dB)、10kHz:+5dB(±1dB)
付属装置パワーメーター、ヘッドホンジャック、レコーディングセレクター、スピーカーセレクター、モードセレクター、トーンコントロール、バランス、ラインストレートスイッチ、サブソニック、ラウドネス、フェイズインバーター、ラインフェイズセンサー、リモートコントロール
ACアウトレットunswitched:2系統、Total300Wmax
電源電圧AC100V、50Hz/60Hz
消費電力275W(電気用品取締法)
外形寸法幅467x高さ179x奥行440mm
重量22kg
付属ワイヤレスリモコン
目次