この記事の概要
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LUXMAN L-570は、1989年6月に発売された純A級動作方式のプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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LUXMAN L-570の概要と特徴

| LUXMAN L-570のスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1989年6月 |
| 定価 | 350,000円 |
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 実効出力 | 50W+50W(8Ω、A級動作、両ch同時動作) |
| 全高調波歪率 | 0.01%以下(8Ω、定格出力、20Hz〜20kHz) |
| ダンピングファクター | ― |
| 消費電力 | 270W |
| 重量 | 30kg |
LUXMAN L-570は、M-07で得た超低域表現のノウハウと、C-06やE-06で得た微小信号処理の技術をまとめて開発されたプリメインアンプです。
特徴①|50W+50Wの純A級動作で押し出す
L-570のパワーアンプ部は、最大出力まで一定したバイアス電流を供給するピュアA級動作方式です。信号による動作ポイントの変動を抑え、50W+50WをA級動作で出すところが大きな特徴です。

50Wの純A級は、普段の音量でどう効きますか?
日常音量では、実際に使う出力がアンプの上限まで届かない場面も多いです。L-570は、A級領域のまま音量変化に余裕を持たせやすいアンプです。
特徴②|入力端子からスピーカー端子まで短い信号経路を狙う
L-570は、入力端子からスピーカー端子までの信号経路をシンプルにする設計です。入力切換は端子に近い位置で行い、窒素ガス封入金接点リレーを使うことで、配線の引き回しと接点の影響を抑える方向にまとめられています。
- 入力切換はアース側も含めてリモート切換します。
- スピーカー端子はA/B切替なしの専用構成です。
- ヘッドホン端子も排除し、余分な回路を減らす考え方です。
特徴③|MC/MM専用フォノアンプでアナログ再生に向き合う
L-570は、MCカートリッジ用アンプとMMカートリッジ用アンプを独立させています。MCアンプにはスーパーローノイズ・ハイGm・FETをパラレル使用し、微小信号をローノイズに扱う構成です。
イコライザーアンプもA級動作としており、Phono MMは2.5mV/50kΩ、Phono MCは100μV/100Ωです。レコードを中心に聴く環境でも、入力段から丁寧に使える仕様です。
特徴④|アルティメート・アッテネーターで音量部を磨く
ボリューム部には、32接点ロータリースイッチ型のアルティメート・アッテネーターが採用されています。ガラスエポキシ金メッキ基板に非磁性体抵抗をマウントした構造で、音量調整部での音質劣化を抑える狙いがあります。



ボリューム部の作りは音に関係しますか?
小音量で聴く時間が長いほど、音量部の質は体感に関わります。L-570は、音量を絞った状態でも質感を残すことを意識した設計です。
特徴⑤|無共振ボトムシャーシと純銅フィンで筐体を固める
ボトムシャーシには無共振ボトムシャーシを採用し、左右対称の重量バランスを持つ構造で振動対策を進めています。さらに、放熱効果の高い純銅フィンを使ったハイエフィシェンシー・ラジエーターを搭載し、30kgの筐体で純A級アンプを支える作りです。
純A級アンプは発熱を見込んだ設置が必要です。L-570は重量もあるため、放熱スペースと安定したラックを確保すると扱いやすくなります。
LUXMAN L-570と他のヴィンテージアンプとの比較


LUXMAN L-570と他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。
| 項目 | LUXMAN L-570 | LUXMAN L-580 | LUXMAN L-550 | Accuphase E-305V |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 50W+50W(8Ω、A級動作) | 50W+50W(8Ω、A級動作) | 50W+50W(8Ω、A級動作) | 130W/ch(8Ω、20Hz〜20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.01%以下(8Ω、定格出力、20Hz〜20kHz) | 0.01%以下(8Ω、定格出力、direct on) | 0.005%以下(8Ω、両ch動作、-3dB) | 0.02%(4〜16Ω負荷、0.25W〜連続出力、20Hz〜20kHz) |
| ダンピングファクター | ― | ― | ― | 100(8Ω負荷、50Hz) |
| 重量 | 30kg | 30kg | 21.4kg | 22.7kg |
| 消費電力 | 270W | 270W | 310W | 電気用品取締法:310W |
| サウンドキャラクター | 純A級50W、アルティメート・アッテネーター、専用フォノアンプ | 純A級50W、アルティメイト・アッテネーター、ダイレクト・スイッチ | 純A級50W、DUOβサーキット/S、リニア・イコライザ | MOS FET 3パラレル、DCサーボ、リレーコントロール |
LUXMAN L-570とLUXMAN L-580との比較
LUXMAN L-570とLUXMAN L-580との比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも50W+50WのA級動作です。結論として、定格上は優劣をつけません。
- 高調波歪率:どちらも0.01%以下です。結論として、定格上は優劣をつけません。
- 重量:どちらも30kgです。結論として、定格上は優劣をつけません。
- 消費電力:どちらも270Wです。結論として、定格上は優劣をつけません。
- サウンドキャラクター:L-570は専用フォノアンプとラインフェーズセンサーを備えます。アナログ再生の専用化を重視するならLUXMAN L-570が優れています。
LUXMAN L-570とLUXMAN L-550との比較
LUXMAN L-570とLUXMAN L-550との比較は以下の通りです。
- 実効出力:どちらも50W+50WのA級動作です。結論として、定格上は優劣をつけません。
- 高調波歪率:L-570は0.01%以下、L-550は0.005%以下です。数値ではLUXMAN L-550が優れています。
- 重量:L-570は30kg、L-550は21.4kgです。軽さではLUXMAN L-550が優れています。
- 消費電力:L-570は270W、L-550は310Wです。消費電力の小ささではLUXMAN L-570が優れています。
- サウンドキャラクター:L-570はアルティメート・アッテネーターと専用フォノアンプを備えます。音量部とフォノ部の作りではLUXMAN L-570が優れています。
LUXMAN L-570とAccuphase E-305Vとの比較
LUXMAN L-570とAccuphase E-305Vとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-570は50W+50W、E-305Vは8Ωで130W/chです。定格出力ではAccuphase E-305Vが優れています。
- 高調波歪率:L-570は0.01%以下、E-305Vは0.02%です。数値ではLUXMAN L-570が優れています。
- ダンピングファクター:L-570は記載なし、E-305Vは100です。記載スペックではAccuphase E-305Vが優れています。
- 重量:L-570は30kg、E-305Vは22.7kgです。軽さではAccuphase E-305Vが優れています。
- 消費電力:L-570は270W、E-305Vは電気用品取締法で310Wです。消費電力の小ささではLUXMAN L-570が優れています。
- サウンドキャラクター:L-570は純A級50W、E-305VはMOS FET 3パラレル構成です。純A級動作を重視するならLUXMAN L-570が優れています。
LUXMAN L-570とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LUXMAN L-570は、8Ωで50W+50Wの純A級プリメインアンプです。大音量で押すよりも、スピーカーの能率と許容入力を確認しながら、A級の密度とフォノ部の質感を活かす組み合わせが向いています。
- SHARP CP-F401
- Aurex SS-560W
- KEF Model105/2
LUXMAN L-570とSHARP CP-F401の組み合わせ
- 互換性:CP-F401は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、360cm2平面型と20cm2平面型を搭載します。インピーダンス6Ω、定格入力60W、最大入力120W、音圧レベル91dB/W/mなので、L-570の50W純A級出力を通常音量で合わせやすい組み合わせです。
- 音質の向上:再生周波数帯域は40Hz〜38kHz、クロスオーバー周波数は2kHz、内容積は37リットルです。L-570の短い信号経路は、平面ユニットの見通しとバスレフ型の量感を整える方向で活かせます。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、女性ボーカル、フュージョン、電子音を含むポップスに向きます。約12.2kgのブックシェルフ型なので、棚やスタンドで定位を整えて聴く楽しみ方ができます。
LUXMAN L-570とAurex SS-560Wの組み合わせ
- 互換性:SS-560Wは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型で、30cmコーン型、7cmコーン型、6cmコーン型を搭載します。インピーダンス8Ω、定格入力30W、最大入力60W、出力音圧レベル92dB/W/mなので、L-570では音量位置を控えめに合わせたい組み合わせです。
- 音質の向上:周波数特性は30Hz〜20kHz、クロスオーバー周波数は2.5kHz、8kHz、内容積は67リットルです。L-570のA級動作は、密閉型フロアの低域をゆったり支える方向でまとまります。
- おすすめの音楽ジャンル:昭和歌謡、ロック、ジャズ、ベースラインを聴きたいソウルに向きます。13.5kgのフロア型を活かし、低域の輪郭と中域の厚みを楽しむ聴き方が合います。
LUXMAN L-570とKEF Model105/2の組み合わせ
- 互換性:Model105/2は3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・フロア型で、B300、B110、T52を搭載します。インピーダンス8Ω、最大入力200W(プログラム)、推奨アンプ出力40W〜200W/ch、出力音圧レベル85dB/W/mなので、L-570の50W純A級出力で丁寧に駆動したい組み合わせです。
- 音質の向上:周波数特性は38Hz〜22kHz ±2dB、クロスオーバー周波数は400Hz、2.5kHz、内容積は70リットル+8.5リットルです。L-570のアルティメート・アッテネーターは、音量を細かく決めながら立体的な定位を作る使い方に合います。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、室内楽、ジャズ、音場の奥行きを聴きたい録音に向きます。28kgまたは36kgのフロア型として、距離を取って音場のまとまりを楽しむ聴き方がおすすめです。
LUXMAN L-570の詳細スペック一覧
| LUXMAN L-570のスペック詳細 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 発売時期 | 1989年6月 |
| 定価 | 350,000円 |
| 実効出力 | 50W+50W(8Ω、A級動作、両ch同時動作) |
| 全高調波歪率 | 0.01%以下(8Ω、定格出力、20Hz〜20kHz) |
| 混変調歪率 | 0.01%以下(8Ω、60Hz:7kHz=4:1、Direct) |
| ダンピングファクター | ― |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:100μV/100Ω CD、Tuner、Line1、2、DAT/Tape1、Tape2、3、Processor:150mV/50kΩ Balance/Line:150mV/50kΩ |
| SN比(IHF-A補正、入力ショート) | Phono MM:86dB以上 Phono MC:74dB以上 CD、Tuner、Line1、2、DAT/Tape1、Tape2、3:108dB以上 |
| 周波数特性 | Phono MM/MC:20Hz〜20kHz ±0.3dB以内 CD、Tuner、Line、Tape:10Hz〜100kHz -1dB以内 |
| トーンコンペンセーター | 最大変化量:±4.5dB |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 270W(電気用品取締法の規定による) |
| ACアウトレット | Switched:2系統 Unswitched:1系統 |
| 外形寸法 | 幅438x高さ176x奥行467mm |
| 重量 | 30kg |
