MENU

LUXMAN(ラックスマン) L-580を徹底解説!【10系統入力】

この記事の概要

※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。

LUXMAN L-580は、1994年10月発売のヴィンテージなアンプです。

本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

この記事の著者
目次

LUXMAN L-580の概要と特徴

項目LUXMAN L-580
型式プリメインアンプ
発売年1994年10月
連続実効出力50W+50W(8Ω、A級動作)
全高調波歪率0.01%以下(8Ω、定格出力、direct on)
周波数特性CD、Tuner、Line1、2:10Hz~100kHz -1dB以内
フォノ入力MM/MC対応
消費電力270W(電気用品取締法)
重量30kg

▼ 詳しいスペックはこちら

LUXMAN L-580は、独自のカスタムパーツを採用して開発された純A級プリメインアンプです。8Ωで50W+50WのA級動作を確保しながら、入力セレクターとパワーアンプを中心にしたシンプルな信号経路を重視しています。

特徴①|純A級50Wを大容量電源で支える

L-580は、純A級動作で50W+50Wを出力するプリメインアンプです。電源部には動的なエネルギー供給能力を高める大容量パワートランスを搭載し、A級らしい滑らかさと電源の余裕を両立しています。

純A級50Wは、普段聴きでも違いが出ますか?

小音量でも質感を残しやすい

A級動作は出力段に常時電流を流すため、音量を大きくしなくても音のつながりを保ちやすい方式です。L-580では家庭内の音量でも中域の密度を感じやすい方向で楽しめます。

特徴②|10系統入力を金接点リレーで近接切換する

L-580では、入力端子からスピーカー端子までの信号経路を短く保つことが重視されています。

10系統に及ぶ入力の切換えには金接点リレーを採用し、入力端子に近い位置で切換えます。さらにホット側だけでなくアース側も含めて切換えるため、選択していない信号回路を完全に切り離しやすい構造です。

  • 入力切換えは金接点リレー方式です。
  • 入力端子に近い位置で切換えることで、信号経路の引き回しを抑えています。
  • スピーカーA/B切換えやヘッドホン端子を排除し、シンプル化しています。

特徴③|超大型アッテネーターと30kg筐体で整える

L-580の音量コントロールには、超大型ロータリースイッチ型アルティメイト・アッテネーターが採用されています。32接点ロータリースイッチと非磁性体抵抗を組み合わせ、さらにシールドケースに収めることで、音量調整部の質感と安定感を高めています。

特殊FRPボトムシャーシ

ボトムシャーシには、セラミック入り特殊FRPを採用しています。重量は30kgで、5点設置インシュレーターも備えるため、振動の影響を抑えた落ち着いた再生を狙った構成です。

位相を重視したトーンコントロールも搭載しており、最大変化量は±4.5dBです。大きく音を作り替えるより、スピーカーや部屋に合わせて自然に補正したいときに使いやすい機能です。

LUXMAN L-580と他のヴィンテージアンプとの比較

LUXMAN L-580と他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。

項目LUXMAN L-580Accuphase E-306VDENON PMA-S10SONY TA-FA70ES
実効出力50W+50W(8Ω、A級動作)100W/ch(8Ω)50W+50W(8Ω)80W+80W(8Ω)
高調波歪率0.01%以下(8Ω)0.035%(4Ω~16Ω)0.07%(1kHz、8Ω)0.008%(10W出力時、8Ω)
ダンピングファクター100(8Ω、50Hz)
重量30kg20.5kg15.2kg約23kg
消費電力270W240W(電気用品取締法)160W230W
サウンドキャラクター純A級と大質量筐体の濃密さカレント・フィードバックの端正さUHC MOSの力感全段MOS-FETの伸びやかさ

LUXMAN L-580とAccuphase E-306Vとの比較

LUXMAN L-580とAccuphase E-306Vとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-580は50W+50W、E-306Vは100W/chです。大出力ではAccuphase E-306Vが優れています
  • 高調波歪率:L-580は0.01%以下、E-306Vは0.035%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-580が有利です
  • 重量:L-580は30kg、E-306Vは20.5kgです。物量感ではLUXMAN L-580が上回ります
  • 消費電力:L-580は270W、E-306Vは240Wです。電源入力の数値ではLUXMAN L-580が大きいです。
  • サウンドキャラクター:E-306Vはカレント・フィードバックの整った反応、L-580は純A級の濃密な質感が魅力です。音の厚みを重視するならLUXMAN L-580が合いやすいです。

LUXMAN L-580とDENON PMA-S10との比較

LUXMAN L-580とDENON PMA-S10との比較は以下の通りです。

  • 実効出力:どちらも8Ωで50W+50Wです。定格出力では同等です
  • 高調波歪率:L-580は0.01%以下、PMA-S10は0.07%です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-580が有利です
  • 重量:L-580は30kg、PMA-S10は15.2kgです。物量感ではLUXMAN L-580が上回ります
  • 消費電力:L-580は270W、PMA-S10は160Wです。電源入力の数値ではLUXMAN L-580が大きいです。
  • サウンドキャラクター:PMA-S10はUHC MOSの力感、L-580は純A級と大質量筐体の余韻が魅力です。滑らかで濃い音色を重視するならLUXMAN L-580が選びやすいです。

LUXMAN L-580とSONY TA-FA70ESとの比較

LUXMAN L-580とSONY TA-FA70ESとの比較は以下の通りです。

  • 実効出力:L-580は50W+50W、TA-FA70ESは80W+80Wです。大出力ではSONY TA-FA70ESが優れています
  • 高調波歪率:L-580は0.01%以下、TA-FA70ESは0.008%です。数値上の低歪率ではSONY TA-FA70ESが有利です
  • 重量:L-580は30kg、TA-FA70ESは約23kgです。物量感ではLUXMAN L-580が上回ります
  • 消費電力:L-580は270W、TA-FA70ESは230Wです。電源入力の数値ではLUXMAN L-580が大きいです。
  • サウンドキャラクター:TA-FA70ESは全段MOS-FETの伸びやかさ、L-580はA級らしい厚みと落ち着きが魅力です。温度感のある再生を重視するならLUXMAN L-580が合いやすいです。

LUXMAN L-580とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

LUXMAN L-580とヴィンテージスピーカーを組み合わせるなら、50W+50Wの純A級出力と、スピーカー側のインピーダンス、許容入力、能率を見ながら音量を決めることが大切です。ここでは、L-580の濃密な中域と落ち着いた低域を活かしやすい3機種を取り上げます。

LUXMAN L-580とDIATONE DS-2000HRとの組み合わせ

LUXMAN L-580とDIATONE DS-2000HRとの組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:DS-2000HRは6Ω、最大入力180W(EIAJ)、出力音圧レベル90dB/W/mの3ウェイ密閉型ブックシェルフです。L-580の50W+50Wと合わせると、最大入力180Wに対して余裕を残して使いやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:DS-2000HRは30cmコーン型ウーファー、6.0cmドーム型中域、2.3cmドーム型高域を搭載し、28Hz~40kHzを再生します。L-580の純A級らしい厚みが加わることで、密閉型らしい締まりとボロン系ドームの解像感を落ち着いて聴かせやすい音になります。
  • おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、女性ボーカル、アコースティックに向いています。500Hz、4.5kHzのクロスオーバーと42kgの筐体により、ピアノや弦の余韻を丁寧に聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-580とJBL 4430との組み合わせ

LUXMAN L-580とJBL 4430との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:4430は8Ω、許容入力300W(連続プログラム)、出力音圧レベル93dB/W/mの2ウェイ・バスレフ型フロアスピーカーです。L-580の50W+50Wと合わせると、高めの能率を活かして家庭内音量でも鳴らしやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:4430は38cmコーン型ウーファー2235Hとホーン型ユニット2421A+2344を搭載し、35Hz~16kHz ±3dBを再生します。L-580の滑らかなA級音色と組むことで、ホーンの瞬発力にしなやかな厚みを足しやすい音になります。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ソウル、ロック、ライブ録音に向いています。1kHzクロスオーバーと140Lエンクロージャーにより、管楽器やリズム隊の押し出しを濃い音色で楽しみたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-580とTANNOY System 10との組み合わせ

LUXMAN L-580とTANNOY System 10との組み合わせは以下の通りです。

  • 互換性:System 10は8Ω、最大許容入力250W、連続許容入力150W、出力音圧レベル94dB/W/mの2ウェイ・バスレフ型ブックシェルフです。L-580の50W+50Wと合わせると、連続許容入力150Wに対して無理なく音量管理しやすい組み合わせです。
  • 音質の向上:System 10は25cm同軸型ユニットを搭載し、46Hz~25kHz ±3dBを再生します。L-580の厚みと同軸ユニットの定位感が合わさることで、声や楽器の中心像をふくよかに描きやすい音になります。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズボーカル、室内楽、フォーク、ロックの小編成に向いています。2.3kHzクロスオーバーと35リットル内容積により、ボーカルの口元やギターの胴鳴りを自然に聴きたい人に合う組み合わせです。

LUXMAN L-580は、純A級50Wと30kgの筐体によって、音の厚みや余韻を丁寧に引き出すプリメインアンプです。瞬発力だけで押すよりも、スピーカーの個性を落ち着いて鳴らす使い方に向いています。

組み合わせるスピーカーは、許容入力と能率を確認し、最初は小さめの音量から調整するのがおすすめです。L-580のA級サウンドは、ボーカル、弦楽器、ジャズの余韻をゆったり楽しみたいシステムで魅力を発揮しやすいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

LUXMAN L-580の詳細スペック一覧

LUXMAN L-580のスペック詳細
型式プリメインアンプ
発売年1994年10月
価格¥380,000
連続実効出力50W+50W(8Ω、A級動作)
全高調波歪率0.01%以下(8Ω、定格出力、direct on)
混変調歪率0.01%以下(8Ω、60Hz:7kHz=4:1、定格出力、direct on)
入力感度/インピーダンスPhono MM:2.5mV/50kΩ
Phono MC:0.1mV/100Ω
CD、Tuner、Line1、2、3(XLR)、DAT/Tape1、2、3:150mV/47kΩ
Signal Processor:150mV/47kΩ
SN比Phono MM:86dB以上(5mV入力)
Phono MC:74dB以上(250μV入力)
CD、Tuner、Line1、2:108dB以上(入力ショート)
※IHF-A補正、direct on
周波数特性Phono MM:20Hz~20kHz ±0.3dB
Phono MC:20Hz~20kHz ±0.3dB
CD、Tuner、Line1、2:10Hz~100kHz -1dB以内
※direct on
トーンコントロール最大変化量±4.5dB
付属回路ミューティング・インジケーター
オペレーティング・インジケーター
ダイレクト・スイッチ
シグナル・プロセッサー・スイッチ
レコーディング・セレクター
モニター・スイッチ
トーンコントロール
ライン・フェイズ・センサー
ACアウトレットswitched:2系統、max200W
unswitched:1系統、max300W
電源電圧AC100V、50Hz/60Hz
消費電力270W(電気用品取締法)
外形寸法幅438x高さ176x奥行467mm
重量30kg
目次