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LUXMAN L-68Aは、1980年12月発売のヴィンテージなインテグレーテッドアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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LUXMAN L-68Aの概要と特徴

| LUXMAN L-68Aのスペック | |
|---|---|
| 発売時期 | 1980年12月 |
| 定価 | 188,000円 |
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 連続実効出力 | 110W+110W(8Ω、両ch動作、20Hz〜20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(8Ω、-3dB、20Hz〜20kHz) |
| ダンピングファクター | ― |
| 消費電力 | 300W |
| 重量 | 15.5kg |
LUXMAN L-68Aは、デュオ・ベータ回路に新開発のplus-X電源を組み合わせたプリメインアンプです。110W+110Wの連続実効出力、Power MOS FET出力段、MCヘッドアンプ、フォノ・ストレート機能を備え、LUXMANらしい音質思想を上位クラスで楽しめます。
特徴①|plus-X電源で低域の制御を支える
L-68Aは、デュオ・ベータ回路にplus-X電源を組み合わせています。大型パワートランスと15,000μFx2のオーディオ用ブロックコンデンサを使い、裸特性のよい電源回路を土台にした制御を狙っています。

plus-X電源は普通の安定化電源と何が違いますか?
可聴帯域で過剰なフィードバックを避けながら、低域では強く制御する設計です。L-68Aでは、音楽の流れと低域の締まりを両立させる電源思想として使われています。
電源トランスの巻線方向や無極性コンデンサの極性まで統一している点も特徴です。細部まで音質上の癖を抑えようとした設計が見えます。
特徴②|Power MOS FET出力段でスイッチング歪を抑える
出力段には、原理的にスイッチング歪を発生しないPower MOS FETが採用されています。L-68Aでは大量のアイドリング電流を与え、ドライバ段にも超高速トランジスタを組み合わせることで、高域特性とリニアリティを重視した出力段に仕上げています。
- 入力段はピュア・コンプリメンタリ・ディファレンシャル・プッシュプルです。
- 全段に高ft、低CobのトランジスタやFETを使っています。
- 110W+110Wの出力を低歪率で支える構成です。
定格では、全高調波歪率0.008%以下、混変調歪率0.008%以下です。力だけでなく、細かな信号の見通しも意識した上位機らしい内容です。
特徴③|MCヘッドアンプでカートリッジ負荷を選べる
L-68Aは、NチャンネルFETパラレル接続によるDC構成のMCヘッドアンプを搭載しています。さらにインピーダンス切替を備え、MCカートリッジに合わせて負荷条件を選びやすい構成です。
Phono MMは2.0mV/50kΩ、Phono MC-1は2.0mV/100Ω、Phono MC-2は0.07mV〜0.2mVです。MC-2では、インピーダンス切替とゲイン自動調整が使われます。
フォノ・ストレート機能も備えているため、レコード再生に不要な機能を配線から切り離せます。アナログ派にとって、L-68Aの大きな魅力です。
特徴④|ローズウッドキャビネットとラインフェーズセンサを備える
L-68Aは、天然ツキ板仕上げのローズウッド・キャビネットを採用しています。さらに基板に対応するシャーシをくり抜くなど、渦電流歪を抑えるための構造も取り入れています。



ラインフェーズセンサは何を確認する機能ですか?
AC電源の極性を確認するための機能です。L-68Aでは、電源まわりの極性管理とあわせて、電源環境まで含めて音を整えようとする姿勢が見えます。
LUXMAN L-68Aと他のヴィンテージアンプとの比較


LUXMAN L-68Aと他のヴィンテージアンプを比較すると、以下のようになります。
| 項目 | LUXMAN L-68A | LUXMAN L-58A | DENON PMA-970 | Pioneer A-150 |
|---|---|---|---|---|
| 実効出力 | 110W+110W(8Ω) | 100W+100W(8Ω) | 100W+100W(8Ω) | 150W+150W(8Ω) |
| 高調波歪率 | 0.008%以下 | 0.015%以下 | 0.003% | 0.003% |
| ダンピングファクター | ― | ― | ― | 80(8Ω) |
| 重量 | 15.5kg | 15.3kg | 23kg | 16.8kg |
| 消費電力 | 300W | 300W | 305W | 300W |
| サウンドキャラクター | plus-X電源とPower MOS FETによる厚みと低域制御 | MOS FETとノッチレス・クラスAの濃密な質感 | ダイレクトDCサーボとA級回路の精密な力感 | ダイナミック・ノンスイッチング回路の余裕ある駆動感 |
LUXMAN L-68AとLUXMAN L-58Aとの比較
LUXMAN L-68AとLUXMAN L-58Aとの比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-68Aは110W+110W、L-58Aは100W+100Wです。出力ではLUXMAN L-68Aが優れています。
- 高調波歪率:L-68Aは0.008%以下、L-58Aは0.015%以下です。数値上の低歪率ではLUXMAN L-68Aが優れています。
- 重量:L-68Aは15.5kg、L-58Aは15.3kgです。軽さではLUXMAN L-58Aが扱いやすいです。
- 消費電力:どちらも300Wです。消費電力では同等です。
- サウンドキャラクター:L-58AはMOS FETの質感が魅力です。L-68Aはplus-X電源と110W出力を備えるため、低域の厚みと制御を求めるならLUXMAN L-68Aが合いやすいです。
LUXMAN L-68AとDENON PMA-970との比較
LUXMAN L-68AとDENON PMA-970との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-68Aは110W+110W、PMA-970は100W+100Wです。出力ではLUXMAN L-68Aが優れています。
- 高調波歪率:L-68Aは0.008%以下、PMA-970は0.003%です。数値上の低歪率ではDENON PMA-970が優れています。
- 重量:L-68Aは15.5kg、PMA-970は23kgです。軽さではLUXMAN L-68Aが扱いやすいです。
- 消費電力:L-68Aは300W、PMA-970は305Wです。消費電力の小ささではLUXMAN L-68Aがわずかに優れています。
- サウンドキャラクター:PMA-970はダイレクトDCサーボ方式の精密さが魅力です。L-68Aはフォノ・ストレートとplus-X電源による色付けの少ない厚みがあり、レコード再生中心ならLUXMAN L-68Aが合いやすいです。
LUXMAN L-68AとPioneer A-150との比較
LUXMAN L-68AとPioneer A-150との比較は以下の通りです。
- 実効出力:L-68Aは110W+110W、A-150は150W+150Wです。出力ではPioneer A-150が優れています。
- 高調波歪率:L-68Aは0.008%以下、A-150は0.003%です。数値上の低歪率ではPioneer A-150が優れています。
- ダンピングファクター:L-68Aは定格記載なし、A-150は80です。定格で確認できる低域制動の数値ではPioneer A-150が優れています。
- 重量:L-68Aは15.5kg、A-150は16.8kgです。軽さではLUXMAN L-68Aが扱いやすいです。
- 消費電力:どちらも300Wです。消費電力では同等です。
- サウンドキャラクター:A-150はダイナミック・ノンスイッチングらしい余裕が魅力です。L-68AはPower MOS FETとplus-X電源の組み合わせで、なめらかさと低域の腰を求めるならLUXMAN L-68Aが合いやすいです。
LUXMAN L-68Aとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LUXMAN L-68Aは、8Ωで110W+110Wの連続実効出力を持つプリメインアンプです。Power MOS FETとplus-X電源を備えるため、入力許容量と音量管理を見ながら、低域の制動と質感を活かす組み合わせを考えやすいです。
LUXMAN L-68Aと組み合わせるヴィンテージスピーカーは、以下の3機種です。
- SONY SS-G5
- BRAUN L810/1
- Pioneer S-99twin
以下では、互換性・音質・おすすめジャンルに分けて解説します。
LUXMAN L-68AとSONY SS-G5との組み合わせ
LUXMAN L-68AとSONY SS-G5との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:SS-G5は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、8Ω、定格最大入力80W、出力音圧レベル93dB/W/mです。L-68Aでは、瞬間最大入力150Wも意識しつつ、常用音量を丁寧に合わせる組み合わせです。
- 音質の向上:SS-G5は30cmコーン型、8cmバランスドライブ型、2.5cmドーム型を搭載し、35Hz〜20kHzを再生します。クロスオーバーは600Hz、5.5kHz、重量は26kgです。L-68Aと組むと、バスレフ型の量感と定位感を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、シティポップ、ジャズ、ロックに向いています。音像の見通しと低域の押し出しを両方楽しみたい人に合う組み合わせです。
LUXMAN L-68AとBRAUN L810/1との組み合わせ
LUXMAN L-68AとBRAUN L810/1との組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:L810/1は3ウェイ・4スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、4Ω、定格入力50W、適正アンプ出力20W〜60Wです。L-68Aでは、ボリュームを控えめにして密閉型の反応を活かす合わせ方が大切です。
- 音質の向上:L810/1は21cmコーン型x2、5cmドーム型、2.5cmドーム型を搭載し、20Hz〜25kHzを再生します。クロスオーバーは550Hz、4kHz、内容積は41.0リットル、重量は22kgです。L-68Aと組むと、密閉方式らしい低域の収まりと中域の滑らかさを出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、室内楽、ボーカル、アコースティックに向いています。音量よりも質感と陰影を重視したい人に合う組み合わせです。
LUXMAN L-68AとPioneer S-99twinとの組み合わせ
LUXMAN L-68AとPioneer S-99twinとの組み合わせは以下の通りです。
- 互換性:S-99twinは2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・トールボーイ型で、6Ω、最大入力180W、出力音圧レベル91dB/W/mです。L-68Aの出力を受け止めやすく、トールボーイ型のスケールを家庭音量で活かしやすい組み合わせです。
- 音質の向上:S-99twinは20cmコーン型x2と3cmドーム型を搭載し、30Hz〜40kHzを再生します。クロスオーバーは2kHz、重量は35.5kgです。L-68Aと組むと、ダブルウーファーの厚みとPower MOS FETのなめらかさを合わせやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ライブ録音、映画音楽に向いています。広がりと低域の量感をゆったり楽しみたい人に合う組み合わせです。
LUXMAN L-68Aは、Power MOS FET出力段とplus-X電源を組み合わせた、ラックスマン上位機らしい密度のあるプリメインアンプです。
バスレフ型の量感、密閉型の収まり、トールボーイ型のスケール感を選び分けることで、L-68Aの力感と滑らかさを楽しみやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
LUXMAN L-68Aの詳細スペック一覧
| LUXMAN L-68Aのスペック詳細 | |
|---|---|
| 発売時期 | 1980年12月 |
| 定価 | 188,000円 |
| 型式 | インテグレーテッド・アンプ |
| 連続実効出力 | 110W+110W(8Ω、両ch動作、20Hz〜20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.008%以下(8Ω、-3dB、20Hz〜20kHz) |
| 混変調歪率 | 0.008%以下(8Ω、-3dB、60Hz:7kHz=4:1) |
| ダンピングファクター | ― |
| 周波数特性 | phono MM、MC-1:20Hz〜20kHz ±0.2dB tuner、aux1、2、monitor1、2:10Hz〜100kHz -1dB |
| 入力感度/インピーダンス | phono MM:2.0mV/50kΩ phono MC-1:2.0mV/100Ω(イコライザー部へダイレクト) phono MC-2:0.07mV〜0.2mV(インピーダンス切替) tuner、aux1、2、monitor1、2:280mV/40kΩ |
| SN比(IHF-A、入力ショート) | phono MM:80dB以上 phono MC-1:80dB以上 tuner、aux1、2、monitor1、2:100dB以上 |
| トーンコントロール | LUX方式NF型湾曲点周波数切替付 低域湾曲点:150Hz、300Hz、600Hz 高域湾曲点:1.5kHz、3kHz、6kHz |
| 付属装置 | フォノ・ストレート・スイッチ サブソニックフィルター(15Hz、off、30Hz) ハイカットフィルター(9kHz、off、15kHz) ローブーストスイッチ(70Hz、off、150Hz) テープモニタースイッチ テープダビング&rec offスイッチ スピーカーセレクター ヘッドホンジャック ラインフェーズセンサ |
| ACアウトレット | switched:3系統、max300W unswitched:1系統、max200W |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 300W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅478x高さ194x奥行378mm |
| 重量 | 15.5kg |
