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LUXMAN LV-104Uは、1990年頃に発売されたALPINE/LUXMANのインテグレーテッドアンプです。
本記事ではLV-104Uの特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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LUXMAN LV-104Uの概要と特徴

| LUXMAN LV-104Uの簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1990年頃 |
| 定価 | 89,000円 |
| 定格出力 | 80W+80W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%(6Ω、1kHz) |
| 周波数特性 | CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz、-3dB |
| 重量 | 10.2kg |
LUXMAN LV-104Uは、真空管とMOS FETで高品位な音楽再生を追求したインテグレーテッドアンプです。
初段にFET、ドライバー段に3極真空管、パワーステージにMOS FETを採用した構成です。
定格では80W+80W(6Ω)、全高調波歪率0.008%(6Ω、1kHz)、CD/Tuner/Lineの周波数特性1Hz~200kHz、-3dB、重量10.2kgが確認できます。
Brid系のハイブリッド構成に、AV入力やCDストレート機能を加えた実用派モデルとして見たい一台です。
特徴①|3極真空管とMOS FETを組み合わせたハイブリッド構成
LV-104Uでは、初段にハイインピーダンスのFET、ドライバー段に3極真空管、パワーステージにMOS FETを採用しています。真空管独自のニュアンスを引き出しながら、大電力を扱う部分にMOS FETを置く構成です。

LV-104Uの音づくりは、真空管だけの方向ですか?
真空管とMOS FETを役割分担させた構成なので、真空管アンプそのものというより、半導体アンプの実用性に真空管段のニュアンスを加えた設計として捉えると分かりやすいです。
特徴②|STARサーキットで回路間の相互干渉を避ける
LV-104Uは、各回路ブロックや増幅ステージごとに給電ラインとアースラインを独立させたSTARサーキットを採用しています。さらに信号ラインでも共通インピーダンスを排除することで、各回路間の相互干渉を避ける構成です。
給電、アース、信号ラインの整理は、音の派手さよりも再生の純度に関わる部分です。LV-104Uでは高純度な音楽再生を狙った内部構成としてSTARサーキットが位置づけられています。
特徴③|3系統ビデオ入力と広帯域ビデオバッファーアンプ
LV-104Uは3系統のビデオ入力とモニター端子を装備しています。AV2からAV1へのダビングも可能で、ダビング時には広帯域ビデオバッファーアンプを使い、映像の劣化を防ぐ構成です。
- 3系統のビデオ入力を装備
- モニター端子を装備
- AV2からAV1へのダビングに対応
- AV1/2の周波数特性は10Hz~6MHz、-3dB
オーディオアンプでありながらAV入力まわりを丁寧に用意している点は、1990年頃のシステム拡張を意識したLV-104Uらしい特徴です。
特徴④|230VA大型スーパーレギュレーショントランスを搭載
電源部には230VAの大型スーパーレギュレーショントランスが搭載されています。さらに、AC電源の変動がヒーターに及ぶのを防ぐ定電流ヒーター回路も採用されています。



真空管段があると、電源まわりも大事ですか?
230VAトランスと定電流ヒーター回路は、LV-104Uのハイブリッド構成を安定して動かすための土台です。外から見えにくい部分ですが、音の落ち着きや再生の安定感を考えるうえで注目したいポイントです。
特徴⑤|CDストレート機能とMM/MCフォノ入力
LV-104Uは、より鮮度の高いCD再生を楽しむためのCDストレート機能を搭載しています。入力感度/インピーダンスはPhono MMが2.0mV/47kΩ、Phono MCが150μV/100Ω、CD・Tuner・Lineが150mV/47kΩです。
CD、Tuner、Lineに加えて、Phono MM/MCの定格が確認できます。CD再生とレコード再生の両方を1台で受け止めやすいところも、LV-104Uの使いやすさです。
LUXMAN LV-104Uと他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、LUXMAN LV-104Uとヴィンテージアンプ3機種を比較します。
取り上げるのは、ALPINE/LUXMAN LV-105u、DENON PMA-2000、YAMAHA AX-2000です。
| 機種 | 型式 | 定格出力 | 歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| LUXMAN LV-104U | インテグレーテッドアンプ | 80W+80W(6Ω) | 全高調波歪率:0.008%(6Ω、1kHz) | CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz、-3dB | 10.2kg |
| ALPINE/LUXMAN LV-105u | プリメインアンプ | 105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz) 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz) | 高調波歪率:0.008%(6Ω、1kHz) | CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz -3dB | 11.5kg |
| DENON PMA-2000 | プリメインアンプ | 160W+160W(4Ω、1kHz、THD 0.7%) 80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.07%) | 全高調波歪率:0.01%(定格出力-3dB時、1kHz、8Ω) | ― | 20.0kg |
| YAMAHA AX-2000 | プリメインアンプ | 190W+190W(4Ω、0.005%) 150W+150W(6Ω、0.003%) 130W+130W(8Ω、0.003%) | 定格出力欄に0.005%/0.003%表記 | ― | 28kg |
LUXMAN LV-104UとALPINE/LUXMAN LV-105uとの比較
LUXMAN LV-104UとALPINE/LUXMAN LV-105uとの比較は以下の通りです。
- 定格出力はLV-104Uが80W+80W(6Ω)、LV-105uが105W+105W(6Ω、20Hz~20kHz)と80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz)です。6Ωでの出力数値ではLV-105uが大きいです。
- 歪率はLV-104Uが全高調波歪率0.008%(6Ω、1kHz)、LV-105uが高調波歪率0.008%(6Ω、1kHz)です。掲載値は同じ0.008%です。
- 周波数特性は、どちらもCD、Tuner、Lineで1Hz~200kHz、-3dBの系統が確認できます。広帯域のライン入力を重視するなら、両機とも見どころがあります。
- 重量はLV-104Uが10.2kg、LV-105uが11.5kgです。設置しやすさではLV-104Uが軽量です。
- LV-104Uは3系統のビデオ入力と230VAトランス、LV-105uは105W+105W(6Ω)の出力が目立ちます。AV寄りの使い勝手ならLV-104U、出力の余裕ならLV-105uが選びやすいです。
LUXMAN LV-104UとDENON PMA-2000との比較
LUXMAN LV-104UとDENON PMA-2000との比較は以下の通りです。
- 定格出力はLV-104Uが80W+80W(6Ω)、PMA-2000が160W+160W(4Ω、1kHz、THD 0.7%)と80W+80W(8Ω、20Hz~20kHz、THD 0.07%)です。8Ωの定格出力まで確認できる点ではPMA-2000が分かりやすいです。
- 歪率はLV-104Uが0.008%(6Ω、1kHz)、PMA-2000が0.01%(定格出力-3dB時、1kHz、8Ω)です。測定条件が異なるため、条件を揃えて読む必要があります。
- 入力感度/インピーダンスは、LV-104UがPhono MM 2.0mV/47kΩ、Phono MC 150μV/100Ω、CD/Tuner/Line 150mV/47kΩです。PMA-2000はPhono MM 2.5mV/47kΩ、Phono MC 0.2mV/100Ω、Line 150mV/47kΩまたは150mV/13kΩです。
- 重量はLV-104Uが10.2kg、PMA-2000が20.0kgです。筐体の重厚さではPMA-2000、扱いやすい重量ではLV-104Uが見やすいです。
- LV-104Uは真空管とMOS FETのハイブリッド構成、PMA-2000はUHC MOSとツイン・モノラル構成が特徴です。音色の個性ならLV-104U、電源や筐体の物量感ならPMA-2000が候補になります。
LUXMAN LV-104UとYAMAHA AX-2000との比較
LUXMAN LV-104UとYAMAHA AX-2000との比較は以下の通りです。
- 定格出力はLV-104Uが80W+80W(6Ω)、AX-2000が190W+190W(4Ω、0.005%)、150W+150W(6Ω、0.003%)、130W+130W(8Ω、0.003%)です。出力値ではAX-2000が大きいです。
- ダンピングファクターはLV-104Uが―、AX-2000が200(1kHz、8Ω)です。公開値として確認できる情報量ではAX-2000が充実しています。
- 入力感度/インピーダンスはLV-104UがCD/Tuner/Line 150mV/47kΩ、AX-2000がLine In 150mV/47kΩです。ライン入力の感度/インピーダンスは同じ数値です。
- 重量はLV-104Uが10.2kg、AX-2000が28kgです。大型システムの中心に置くならAX-2000、比較的コンパクトに収めるならLV-104Uが向きます。
- LV-104Uは真空管/MOS FETとAV入力、AX-2000はD/Aコンバーター内蔵とアドバンスド・デジタルダイレクト機能が特徴です。アナログ的なハイブリッド感ならLV-104U、デジタル入力まで含めた統合性ならAX-2000が選びやすいです。
LUXMAN LV-104Uとヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LV-104Uは80W+80W(6Ω)の出力を持ち、真空管段とMOS FETを組み合わせたアンプです。
ここではバスレフ、密閉、大型フロア型まで性格の違う3機種を取り上げます。
- JBL 4312A/4312ABK
- YAMAHA NS-1000M
- SONY SS-G7
LUXMAN LV-104UとJBL 4312A/4312ABKの組み合わせ
- 互換性:JBL 4312A/4312ABKは8Ω、許容入力100W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル93dB/W/mです。LV-104Uの80W+80W(6Ω)と合わせる場合、許容入力100Wと93dB/W/mの能率を見ながら、音量を少しずつ上げる使い方が合います。
- 音質の向上:4312A/4312ABKは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。30cmコーン型(2213H)、13cmコーン型(104H-3)、ドーム型(035Ti)を搭載し、周波数特性は45Hz~20kHz、能率は93dB/W/m、クロスオーバー周波数は1.1kHz、4.2kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:30cmウーファーとバスレフ方式の押し出しに、LV-104Uのハイブリッド構成を合わせるなら、ロック、フュージョン、ファンク、スタジオ録音のジャズを明るく鳴らしやすい方向です。
LUXMAN LV-104UとYAMAHA NS-1000Mの組み合わせ
- 互換性:YAMAHA NS-1000Mは8Ω、定格入力(JIS連続)50W、最大許容入力100W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル90dB/W/mです。LV-104Uと組むときは、最大許容入力100Wを目安に、音量の上げすぎを避けると使いやすいです。
- 音質の向上:NS-1000Mは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。30cmコーン型(JA-3058A)、8.8cmドーム型(JA-0801)、3.0cmドーム型(JA-0513)を搭載し、再生周波数帯域は40Hz~20kHz、能率は90dB/W/m、クロスオーバー周波数は500Hz、6kHz、12dB/octです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉方式とベリリウム振動板の明瞭さに、LV-104UのSTARサーキットによる見通しを合わせるなら、女性ボーカル、ピアノ、弦楽、録音の細部を聴きたいジャズに向いています。
LUXMAN LV-104UとSONY SS-G7の組み合わせ
- 互換性:SONY SS-G7は8Ω、定格最大入力100W、瞬間最大入力200W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル94dB/W/mです。LV-104Uでは、94dB/W/mの高めの能率を活かし、必要以上に音量を上げない使い方が合います。
- 音質の向上:SS-G7は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型です。38cmコーン型、10cmバランスドライブ型、3.5cmバランスドライブ型を搭載し、再生周波数帯域は30Hz~20000Hz、能率は94dB/W/m、クロスオーバー周波数は550Hz、4500Hzです。
- おすすめの音楽ジャンル:38cmウーファーの低域とフロア型のスケールに、LV-104Uの80W+80W(6Ω)を合わせるなら、オーケストラ、ビッグバンド、ソウル、ライブ盤の空間感と厚みを楽しみやすいです。
LUXMAN LV-104Uは、3極真空管とMOS FETを組み合わせた構成、STARサーキット、CDストレート機能、3系統のビデオ入力を備えたインテグレーテッドアンプです。音楽再生の質感と、1990年頃らしいAV対応の実用性が同居しています。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を少しずつ調整するのが安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
LUXMAN LV-104Uの詳細スペック一覧
| LUXMAN LV-104Uの機種の定格 | |
|---|---|
| 型式 | インテグレーテッドアンプ |
| 発売時期 | 1990年頃 |
| 定価 | 89,000円 |
| 定格出力 | 80W+80W(6Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.008%(6Ω、1kHz) |
| 周波数特性 | Phono MM/MC:20Hz~20kHz、±0.3dB CD、Tuner、Line:1Hz~200kHz、-3dB AV1/2:10Hz~6MHz、-3dB |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.0mV/47kΩ Phono MC:150μV/100Ω CD、Tuner、Line:150mV/47kΩ |
| S/N比(IHF) | Phono MM:90dB Phono MC:70dB CD、Tuner、Line:110dB |
| ダンピングファクター | ― |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 170W |
| 外形寸法 | 幅438x高さ148x奥行353mm |
| 重量 | 10.2kg |
