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LUXMAN(ラックスマン) LV-109を徹底解説!【パワーアンプ部にはMOS-FETを使用】

この記事の概要

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LUXMAN LV-109は、1986年8月に発売されたALPINE/LUXMANのD/Aコンバーター内蔵プリメインアンプです。

本記事ではLV-109の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

LUXMAN LV-109の概要と特徴

LUXMAN LV-109の簡易スペック
型式プリメインアンプ
発売時期1986年8月
定価195,000円
定格出力180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz)
150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz)
高調波歪率0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)
周波数特性CD、Tuner、Line:5Hz~200kHz -3dB
重量20.0kg

▼ 詳しいスペックはこちら

LUXMAN LV-109は、D/Aコンバーターを内蔵し、CDやDAT、BSチューナーなどのデジタル信号入力に対応したプリメインアンプです。D/A変換後のアナログ信号を短い経路で扱う思想が盛り込まれています。

定格では180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz)、150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz)、高調波歪率0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)、重量20.0kgが確認できます。デジタル入力対応と高出力アンプ部を一体化した、1980年代後半らしい上級プリメインアンプとして見たい一台です。

特徴①|D/Aコンバーター内蔵でデジタルソースに対応

LV-109はD/Aコンバーターを内蔵し、デジタルオーディオ機器からのデジタル信号入力に対応しています。CDやDATなどのソースを、アンプ側でD/A変換できる点が大きな特徴です。

LV-109はデジタル入力を重視したアンプですか?

D/Aコンバーターを内部に搭載しているため、デジタルソースへの対応を前面に出したモデルです。アナログ入力だけでなく、当時広がり始めたデジタル再生環境を意識したアンプといえます。

特徴②|独立ブロック設計のD/Aコンバーター部

D/Aコンバーター部は独立ブロック設計となっており、他の回路からシールドされています。入力から得られるクロックをPLL回路で処理し、デジタルフィルターのタイミング・パルスとする方式も採用されています。

デジタル部の見どころ

デジタルフィルターは2倍オーバーサンプリングの80次直線位相FIR型です。25kHz以上で90dB以上の減衰量が示されており、D/A変換部にもかなり具体的な設計意図が見えます。

特徴③|全段FETによる電圧制御増幅回路

パワーアンプ部にはMOS-FETを積極的に使用しています。初段の差動増幅回路には接合型FET、プリドライバー段からファイナルまでは全段MOS-FETを採用した構成です。

  • 初段:接合型FET
  • プリドライバー段:MOS-FET
  • ファイナル段:MOS-FET

全段FETによる電圧制御増幅回路という構成は、LV-109のアンプ部を語るうえで重要です。デジタル入力だけでなく、パワーアンプ部にも明確な設計思想があります。

特徴④|180W+180Wの高出力と20kgの筐体

定格出力は180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz)、150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz)です。

LV-109は大きな出力を持つプリメインアンプです。

LV-109はスピーカー駆動に余裕がありますか?

8Ωでも150W+150Wの定格出力が確認できるため、大型スピーカーを含めたシステムを考えやすいアンプです。ただし、スピーカー側の許容入力が小さい場合は、音量の上げ方に注意が必要です。

特徴⑤|ラインストレートと豊富な入出力

LV-109はラインストレートスイッチを搭載しており、入力セレクターと音量ボリューム以外をジャンプできます。トーンコントロール部やスイッチ接点の影響を抑え、信号をパワーアンプへストレートに送る狙いです。

接続性の広さ

ライン入力6系統、テープ入出力3系統、映像用入力4系統を装備しています。オーディオ機器とビジュアル機器をまとめやすい接続性も、LV-109の実用面の魅力です。

LUXMAN LV-109と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、LUXMAN LV-109とヴィンテージアンプ3機種を比較します。

取り上げるのは、ALPINE/LUXMAN LV-117、YAMAHA AX-2000、SONY TA-F555ESXです。

機種型式定格出力歪率周波数特性重量
LUXMAN LV-109プリメインアンプ180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz)
150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz)
高調波歪率:0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)CD、Tuner、Line:5Hz~200kHz -3dB20.0kg
ALPINE/LUXMAN LV-117プリメインアンプ130W+130W(6Ω、20Hz~20kHz)高調波歪率:0.004%(8Ω、1kHz)CD、Tuner、Line:5Hz~150kHz15.7kg
YAMAHA AX-2000プリメインアンプ190W+190W(4Ω、0.005%)
150W+150W(6Ω、0.003%)
130W+130W(8Ω、0.003%)
定格出力欄に0.005%/0.003%表記28kg
SONY TA-F555ESXプリメインアンプ180W+180W(4Ω)
150W+150W(6Ω)
120W+120W(8Ω)
高調波歪率:0.002%以下(10W出力時、8Ω負荷)CD、Tuner、Aux、Tape:2Hz~200kHz +0 -3dB26.0kg

LUXMAN LV-109とALPINE/LUXMAN LV-117との比較

LUXMAN LV-109とALPINE/LUXMAN LV-117との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:LV-109が180W+180W(6Ω)と150W+150W(8Ω)、LV-117が130W+130W(6Ω)です。出力値ではLV-109が大きいです。
  • 歪率:LV-109が0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)、LV-117が0.004%(8Ω、1kHz)です。測定条件は異なりますが、掲載値ではLV-117が低い数値です。
  • 周波数特性:LV-109がCD、Tuner、Lineで5Hz~200kHz -3dB、LV-117がCD、Tuner、Lineで5Hz~150kHzです。上限帯域の表記ではLV-109が広く示されています
  • AV入力端子:LV-109は4系統、LV-117は3系統です。映像入力の数ではLV-109が多いです。
  • 重量:LV-109が20.0kg、LV-117が15.7kgです。筐体重量ではLV-109が重く、設置しやすさではLV-117が軽量です。

LUXMAN LV-109とYAMAHA AX-2000との比較

LUXMAN LV-109とYAMAHA AX-2000との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:LV-109が180W+180W(6Ω)と150W+150W(8Ω)、AX-2000が150W+150W(6Ω)と130W+130W(8Ω)です。6Ωと8Ωの掲載値ではLV-109が大きいです。
  • ダンピングファクター:LV-109は―、AX-2000は200(1kHz、8Ω)です。制動力の公開値まで確認できる点ではAX-2000が分かりやすいです。
  • 入力感度/インピーダンス:LV-109はCD、Tuner、Lineが150mV/50kΩ、AX-2000はLine Inが150mV/47kΩです。ライン入力の感度は同じ150mVです。
  • D/A変換部:LV-109はD/Aコンバーター内蔵、AX-2000もD/A変換部を備えています。デジタル入力を含めた統合型プリメインという点では両機とも近い方向です。
  • 重量:LV-109が20.0kg、AX-2000が28kgです。重量と物量感ではAX-2000、出力値とサイズのバランスではLV-109が見やすいです。

LUXMAN LV-109とSONY TA-F555ESXとの比較

LUXMAN LV-109とSONY TA-F555ESXとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:LV-109が180W+180W(6Ω)と150W+150W(8Ω)、TA-F555ESXが150W+150W(6Ω)と120W+120W(8Ω)です。6Ωと8Ωの出力値ではLV-109が大きいです。
  • 歪率:LV-109が0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)、TA-F555ESXが0.002%以下(10W出力時、8Ω負荷)です。測定条件は異なりますが、掲載値ではTA-F555ESXが低い数値です。
  • 周波数特性:LV-109がCD、Tuner、Lineで5Hz~200kHz -3dB、TA-F555ESXがCD、Tuner、Aux、Tapeで2Hz~200kHz +0 -3dBです。低域側の表記ではTA-F555ESXが2Hzまで示されています
  • ダンピングファクター:LV-109は―、TA-F555ESXは100(1kHz、8Ω負荷)です。ダンピングファクターの公開値ではTA-F555ESXが確認しやすいです。
  • 回路構成:LV-109はD/Aコンバーター内蔵と全段FETの電圧制御増幅回路、TA-F555ESXはGシャーシとS.L.L.方式が特徴です。デジタル入力を含む一体感ならLV-109、振動対策や低歪率設計ならTA-F555ESXが候補になります。

LUXMAN LV-109とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

LV-109は180W+180W(6Ω)、150W+150W(8Ω)の定格出力を持つプリメインアンプです。

ここでは大型モニター、国産密閉型、同軸ユニット搭載モデルという性格の異なる3機種を取り上げます。

  • JBL 4343/4343WX
  • YAMAHA NS-690III
  • ALTEC LANSING Milestone 604

LUXMAN LV-109とJBL 4343/4343WXの組み合わせ

  • 互換性:JBL 4343/4343WXは8Ω、許容入力(RMS)はネットワーク時75W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル93dB(新JIS)です。LV-109は150W+150W(8Ω)なので、許容入力75Wを意識し、音量を少しずつ上げる使い方が合います。
  • 音質の向上:4343/4343WXは4ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。38cmコーン型、25cmコーン型、ホーン型、ホーン型トゥイーターを搭載し、再生周波数帯域は35Hz~20kHz ±3dB、クロスオーバー周波数は300Hz、1.25kHz、9.5kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:大型4ウェイの情報量とLV-109の高出力を合わせるなら、ジャズ、フュージョン、ロック、ライブ録音のスケール感を楽しみやすいです。

LUXMAN LV-109とYAMAHA NS-690IIIの組み合わせ

  • 互換性:YAMAHA NS-690IIIは8Ω、定格入力40W、最大許容入力80W、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル90dB/W/mです。LV-109では、最大許容入力80Wを目安に、音量を控えめな位置から調整する使い方が大切です。
  • 音質の向上:NS-690IIIは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。30cmコーン型、7.5cmドーム型、3.0cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~20000Hz、能率は90dB/W/m、クロスオーバー周波数は800Hz、6kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:密閉型のまとまりにLV-109のラインストレートを合わせるなら、ピアノ、女性ボーカル、室内楽、アコースティックの輪郭を整えやすいです。

LUXMAN LV-109とALTEC LANSING Milestone 604の組み合わせ

  • 互換性:ALTEC LANSING Milestone 604は8Ω、許容入力75W、推奨アンプ出力―、音圧レベル100dB SPL/W/mです。LV-109と合わせる場合、高い音圧レベルを活かし、音量を上げすぎない使い方が合います。
  • 音質の向上:Milestone 604は2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型です。38cm同軸型2ウェイ(604-8K)を搭載し、再生周波数帯域は40Hz~20kHz、音圧レベルは100dB SPL/W/m、クロスオーバー周波数は1.6kHzです。
  • おすすめの音楽ジャンル:同軸型のまとまりとLV-109の余裕ある出力を合わせるなら、ジャズボーカル、ブルース、ビッグバンド、古い録音のロックを気持ちよく鳴らしやすいです。

LUXMAN LV-109は、D/Aコンバーター内蔵、全段FETによる電圧制御増幅回路、ラインストレート機能、180W+180W(6Ω)の定格出力を備えたプリメインアンプです。デジタルソースへの対応と、力のあるアンプ部を一体化している点に魅力があります。

スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を少しずつ調整するのが安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

LUXMAN LV-109の詳細スペック一覧

LUXMAN LV-109の機種の定格
型式プリメインアンプ
発売時期1986年8月
定価195,000円
定格出力180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz)
150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz)
高調波歪率0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)
入力感度CD、Tuner、Line:150mV
入力インピーダンスCD、Tuner、Line:50kΩ
SN比(IHF)CD、Tuner、Line:110dB
周波数特性CD、Tuner、Line:5Hz~200kHz -3dB
AV入力端子4系統
ダンピングファクター
電源AC100V、50Hz/60Hz
消費電力330W
外形寸法幅438x高さ165x奥行460mm
重量20.0kg
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