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LUXMAN LV-117は、1987年6月に発売されたALPINE/LUXMANのD/Aコンバーター内蔵プリメインアンプです。
本記事では、LV-117の特徴、同時代アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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LUXMAN LV-117の概要と特徴

| LUXMAN LV-117の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1987年6月 |
| 定価 | 135,000円 |
| 定格出力 | 130W+130W(6Ω、20Hz~20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.004%(8Ω、1kHz) |
| 周波数特性 | CD、Tuner、Line:5Hz~150kHz |
| 重量 | 15.7kg |
LUXMAN LV-117は、LV-109の後継機として開発されたD/Aコンバーター内蔵インテグレーテッドアンプです。同軸と光の両系統に対応したデジタル入力を備え、デジタル信号のままパワーアンプ直前まで伝送する構成が説明されています。
定格では130W+130W(6Ω、20Hz~20kHz)、高調波歪率0.004%(8Ω、1kHz)、CD/Tuner/Lineの周波数特性5Hz~150kHz、重量15.7kgが確認できます。デジタル入力対応とラインストレート機能を備えた、1987年らしい実用派プリメインアンプとして見たい一台です。
特徴①|同軸と光に対応したD/Aコンバーター内蔵設計
LV-117はD/Aコンバーターを内蔵し、デジタル入力に対応しています。インターフェースフォーマットは汎用性の広い方式とされ、同軸と光の両系統に対応している点が特徴です。

LV-117はデジタルソースを直接つなぎやすいですか?
同軸と光の両方に対応しているため、CDプレーヤーやDATなど、当時のデジタル機器を組み込みやすいアンプです。単なるアナログプリメインではなく、デジタル再生環境まで視野に入れた構成です。
特徴②|オールFET差動増幅回路とダーリントン出力段
パワーアンプ部は、電圧増幅部をオールFETによる差動増幅回路で構成しています。電圧制御アンプとすることで、各増幅段間の干渉や信号電流に起因する歪を抑える狙いです。
出力段にはバイポーラトランジスタによるダーリントン回路を採用しています。電圧増幅部のFET構成と出力段のダーリントン回路が、LV-117のアンプ部を支えるポイントです。
特徴③|ラインストレート機能で鮮明度を重視
LV-117はラインストレート機能を搭載しています。入力セレクター以外の機能をジャンプしてパワーアンプへ直結でき、トーン回路、モード機能、バランス機能などをディフィートする構成です。
- ラインストレート:入力セレクター以外をジャンプ
- 定格出力:130W+130W(6Ω、20Hz~20kHz)
- 周波数特性:CD、Tuner、Lineで5Hz~150kHz
音の鮮明度を重視したいときに使いやすい機能として、ラインストレートはLV-117の見どころです。必要な機能を使いながら、ストレートな信号経路も選べるところに実用性があります。
特徴④|3系統映像入力とビデオバッファーアンプ
Hi-Fi VTRやビデオディスクなどのビジュアルソースに対応するため、LV-117は3系統の映像入力を備えています。ビデオバッファーアンプも内蔵し、高画質再生への対応を図っています。



LV-117は映像機器との接続も考えられていますか?
3系統の映像入力とビデオバッファーアンプを備えているため、オーディオだけでなくビジュアルソースも含めたシステムを組みやすいアンプです。フロントにもビデオ系入力端子があり、利便性も意識されています。
LUXMAN LV-117と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、LUXMAN LV-117とヴィンテージアンプ3機種を比較します。
取り上げるのは、ALPINE/LUXMAN LV-109、YAMAHA AX-900、SANSUI AU-α707iです。
| 機種 | 型式 | 定格出力 | 歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| LUXMAN LV-117 | プリメインアンプ | 130W+130W(6Ω、20Hz~20kHz) | 高調波歪率:0.004%(8Ω、1kHz) | CD、Tuner、Line:5Hz~150kHz | 15.7kg |
| ALPINE/LUXMAN LV-109 | プリメインアンプ | 180W+180W(6Ω、20Hz~20kHz) 150W+150W(8Ω、20Hz~20kHz) | 高調波歪率:0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz) | CD、Tuner、Line:5Hz~200kHz -3dB | 20.0kg |
| YAMAHA AX-900 | プリメインアンプ | 150W+150W(6Ω、歪0.005%) 130W+130W(8Ω、歪0.003%) | 全高調波歪率 MC:0.005% MM:0.003% | ― | 17.5kg |
| SANSUI AU-α707i | α-Xバランスインテグレーテッドアンプ | 160W+160W(6Ω) 130W+130W(8Ω) | 全高調波歪率:0.003%以下(8Ω) | CD、Line、Tape/DAT/Play1・2・3:1Hz~300kHz +0 -3dB | 20.5kg |
LUXMAN LV-117とALPINE/LUXMAN LV-109との比較
LUXMAN LV-117とALPINE/LUXMAN LV-109との比較は以下の通りです。
- 定格出力:LV-117が130W+130W(6Ω)、LV-109が180W+180W(6Ω)と150W+150W(8Ω)です。出力値ではLV-109が大きいです。
- 歪率:LV-117が0.004%(8Ω、1kHz)、LV-109が0.009%(Line-SP、6Ω、1kHz)です。測定条件は異なりますが、掲載値ではLV-117が低い数値です。
- 周波数特性:LV-117がCD、Tuner、Lineで5Hz~150kHz、LV-109がCD、Tuner、Lineで5Hz~200kHz -3dBです。上限帯域の表記ではLV-109が広く示されています。
- AV入力端子:LV-117は3系統、LV-109は4系統です。映像入力の数ではLV-109が多いです。
- 重量:LV-117が15.7kg、LV-109が20.0kgです。設置しやすい重量ではLV-117、物量感ではLV-109が目立ちます。
LUXMAN LV-117とYAMAHA AX-900との比較
LUXMAN LV-117とYAMAHA AX-900との比較は以下の通りです。
- 定格出力:LV-117が130W+130W(6Ω)、AX-900が150W+150W(6Ω)と130W+130W(8Ω)です。6Ωの出力値ではAX-900が大きいです。
- ダンピングファクタ:LV-117は―、AX-900は150以上(1kHz、8Ω)です。制動力の公開値まで確認できる点ではAX-900が分かりやすいです。
- 入力感度/インピーダンス:LV-117はCD、Tuner、Lineが150mV/47kΩ、AX-900はAUX他が150mV/47kΩです。ライン系の入力感度とインピーダンスは同じ数値です。
- 接続性:LV-117はD/Aコンバーター内蔵で同軸と光に対応、AX-900はプリアウト/メインイン端子を搭載しています。デジタル入力ならLV-117、アンプ部の分離利用ならAX-900が見やすいです。
- 重量:LV-117が15.7kg、AX-900が17.5kgです。重量差は1.8kgで、どちらも中量級のプリメインとして見やすいです。
LUXMAN LV-117とSANSUI AU-α707iとの比較
LUXMAN LV-117とSANSUI AU-α707iとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:LV-117が130W+130W(6Ω)、AU-α707iが160W+160W(6Ω)と130W+130W(8Ω)です。6Ωの出力値ではAU-α707iが大きいです。
- 歪率:LV-117が0.004%(8Ω、1kHz)、AU-α707iが0.003%以下(8Ω)です。掲載値ではAU-α707iが低い数値です。
- 周波数特性:LV-117がCD、Tuner、Lineで5Hz~150kHz、AU-α707iがCD、Line、Tape/DAT/Play1・2・3で1Hz~300kHz +0 -3dBです。帯域表記ではAU-α707iが広く示されています。
- 回路構成:LV-117はD/Aコンバーター内蔵とオールFET差動増幅、AU-α707iはα-Xバランス・サーキットが特徴です。デジタル入力を含む一体感ならLV-117、バランス増幅の思想ならAU-α707iが候補になります。
- 重量:LV-117が15.7kg、AU-α707iが20.5kgです。筐体重量ではAU-α707iが重く、導入しやすさではLV-117が軽量です。
LUXMAN LV-117とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


LV-117は130W+130W(6Ω)の定格出力を持つプリメインアンプです。
ここでは、トールボーイ型、国産密閉型、小型英国モニター系という性格の異なる3機種を取り上げます。
- JBL L150A
- DIATONE DS-77HR
- Celestion SL-6
LUXMAN LV-117とJBL L150Aの組み合わせ
- 互換性:JBL L150Aは8Ω、許容入力200W(連続プログラム)/100W(IEC規格)、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル89dB/W/mです。LV-117は6Ωで130W+130Wのため、IEC規格100Wの許容入力を意識し、音量を少しずつ調整する使い方が合います。
- 音質の向上:L150Aは3ウェイ・3スピーカー・パッシブラジエーター方式・トールボーイ型です。30cmコーン型ウーファー、13cmコーン型スコーカー、2.5cmドーム型トゥイーター、30cmパッシブラジエーターを搭載し、周波数特性は―、クロスオーバー周波数は1.1kHz、3.7kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:パッシブラジエーター方式の低域とLV-117のデジタル入力対応を合わせるなら、ロック、フュージョン、ソウル、ライブ録音の厚みを楽しみやすいです。
LUXMAN LV-117とDIATONE DS-77HRの組み合わせ
- 互換性:DIATONE DS-77HRは6Ω、最大入力230W(EIAJ)、推奨アンプ出力―、出力音圧レベル91dB/W/mです。LV-117は130W+130W(6Ω)なので、インピーダンス条件を合わせて見やすく、通常音量では余裕を持って使いやすい組み合わせです。
- 音質の向上:DS-77HRは3ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。31cmコーン型、10cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載し、再生周波数帯域は35Hz~30kHz、能率は91dB/W/m、クロスオーバー周波数は500Hz、4kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:密閉方式の反応のよさとLV-117のラインストレート機能を合わせるなら、ピアノ、女性ボーカル、フュージョン、細部を聴きたいポップスに向いています。
LUXMAN LV-117とCelestion SL-6の組み合わせ
- 互換性:Celestion SL-6は8Ω、最大許容入力200W、推奨アンプ出力35~100WRMS、出力音圧レベル82dB SPL/W/mです。LV-117と合わせる場合、推奨アンプ出力の範囲を意識し、音量を控えめな位置から調整する使い方が大切です。
- 音質の向上:SL-6は2ウェイ・2スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型です。15cmコーン型と3.5cmドーム型を搭載し、周波数特性は75Hz~20kHz ±3dB、能率は82dB SPL/W/m、クロスオーバー周波数は2.3kHzです。
- おすすめの音楽ジャンル:小型密閉型の緻密さとLV-117のD/Aコンバーター内蔵設計を合わせるなら、室内楽、声楽、アコースティック、静かなジャズを近い距離で楽しみやすいです。
LUXMAN LV-117は、D/Aコンバーター内蔵、同軸/光デジタル入力、オールFET差動増幅回路、ラインストレート機能を備えたプリメインアンプです。LV-109より軽量な筐体ながら、デジタル入力対応と130W+130W(6Ω)の出力をまとめている点に魅力があります。
スピーカーを合わせるときは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認し、音量を少しずつ調整するのが安心です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
LUXMAN LV-117の詳細スペック一覧
| LUXMAN LV-117の機種の定格 | |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 発売時期 | 1987年6月 |
| 定価 | 135,000円 |
| 定格出力 | 130W+130W(6Ω、20Hz~20kHz) |
| 高調波歪率 | 0.004%(8Ω、1kHz) |
| 入力感度 | CD、Tuner、Line:150mV |
| 入力インピーダンス | CD、Tuner、Line:47kΩ |
| SN比(IHF) | CD、Tuner、Line:108dB |
| 周波数特性 | CD、Tuner、Line:5Hz~150kHz |
| AV入力端子 | 3系統 |
| ダンピングファクター | ― |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 300W |
| 外形寸法 | 幅438x高さ156x奥行422mm |
| 重量 | 15.7kg |
