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Marantz Model 1060は、30W+30Wの実用出力とプリ/メイン分離端子を備えた1970年代プリメインアンプです。
本記事では、Model 1060の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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Marantz Model 1060の概要と特徴

| Marantz Model 1060の簡易スペック | |
|---|---|
| 型式 | コンソール型ステレオアンプ |
| 発売時期 | 1972年頃 |
| 定価 | 79,000円 |
| 実効出力 | 30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.5%以下 |
| 重量 | 8.4kg |
Marantz Model 1060は、1972年頃に79,000円で発売されたコンソール型ステレオアンプです。実効出力は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)で、1970年代の中型スピーカーを日常音量で鳴らすプリメインアンプとして見どころがあります。
特徴①|30W+30Wの実効出力

Model 1060は大音量より普段使い向きですか?
はい。Model 1060の実効出力は30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz)です。大型の大出力機ではありませんが、ダンピングファクターは45以上(8Ω)で、能率の高いヴィンテージスピーカーと組むと扱いやすい出力帯です。
全高調波歪率は0.5%以下、混変調歪率も0.5%以下です。出力値を欲張らず、スピーカーの能率や部屋の広さに合わせて音量を決めたいアンプです。
特徴②|トーンコントロールとフィルター
- トーンコントロール:Low(50Hz) ±12dB、Mid(700Hz) ±6dB、High(15kHz) ±10dBです。
- フィルター:Low 50Hz、High 5kHzです。
- 周波数特性:20Hz~20kHz ±1.0dBです。
Model 1060は、低域・中域・高域を分けて調整できる構成です。録音やスピーカーの個性に合わせて、中域まで含めて音色を整えられるところが、シンプルな現代アンプとは違う楽しさです。
特徴③|プリ/メイン分離に対応した端子構成
Model 1060は、Pre Amp OutとMain Amp Inを備えています。入力感度/インピーダンスはMain Amp Inが1.5V/50kΩ、出力レベル/インピーダンスはPre Amp Outが1.5V/300Ωで、プリ部とパワー部を分けた使い方も考えられる構成です。
特徴④|フォノ入力と1970年代らしい操作感



Model 1060はレコード再生にも使えますか?
はい。Phonoの入力感度/インピーダンスは1.8mV/47kΩで、SN比はPhonoが70dBです。High Level入力は180mV/100kΩ、SN比は80dBとなっており、レコードとライン入力を切り替えながら使える1970年代らしいプリメインアンプです。
Marantz Model 1060と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz Model 1060と近いマランツ系ヴィンテージアンプを比べます。Model 1030、Model 1040、Model 1070を並べると、Model 1060の出力帯と重量の位置づけが見えやすくなります。
| 機種 | 実効出力 | 全高調波歪率 | 周波数特性 | 重量 |
|---|---|---|---|---|
| Marantz Model 1060 | 30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.5%以下 | 20Hz~20kHz ±1.0dB | 8.4kg |
| Marantz Model 1030 | 15W+15W(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.5%以下 | 20Hz~20kHz ±1.0dB | 7.7kg |
| Marantz Model 1040 | 25W+25W(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.3%以下 | 20Hz~20kHz ±1.0dB | 7.5kg |
| Marantz Model 1070 | 40W+40W(8Ω、20Hz~20kHz) | 0.3%以下 | 20Hz~20kHz ±1.0dB | 8.4kg |
Marantz Model 1060とMarantz Model 1030の比較
Marantz Model 1060とMarantz Model 1030との比較は以下の通りです。
- 実効出力:Model 1060は30W+30W(8Ω)、Model 1030は15W+15W(8Ω)です。出力値ではModel 1060が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1060とModel 1030はいずれも0.5%以下です。歪率の表記は同じです。
- ダンピングファクター:Model 1060とModel 1030はいずれも45以上(8Ω)です。公開値は共通です。
- 重量:Model 1060は8.4kg、Model 1030は7.7kgです。重量ではModel 1060が少し重いです。
Marantz Model 1060とMarantz Model 1040の比較
Marantz Model 1060とMarantz Model 1040との比較は以下の通りです。
- 実効出力:Model 1060は30W+30W(8Ω)、Model 1040は25W+25W(8Ω)です。出力値ではModel 1060が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1060は0.5%以下、Model 1040は0.3%以下です。数値ではModel 1040が低いです。
- 周波数特性:Model 1060とModel 1040はいずれも20Hz~20kHz ±1.0dBです。帯域表記は同じです。
- 重量:Model 1060は8.4kg、Model 1040は7.5kgです。重量ではModel 1060が重いです。
Marantz Model 1060とMarantz Model 1070の比較
Marantz Model 1060とMarantz Model 1070との比較は以下の通りです。
- 実効出力:Model 1060は30W+30W(8Ω)、Model 1070は40W+40W(8Ω)です。出力値ではModel 1070が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1060は0.5%以下、Model 1070は0.3%以下です。数値ではModel 1070が低いです。
- ダンピングファクター:Model 1060は45以上(8Ω)、Model 1070は40以上(8Ω)です。公開値ではModel 1060が大きいです。
- 重量:Model 1060とModel 1070はいずれも8.4kgです。重量は同じです。
Marantz Model 1060とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz Model 1060は、8Ωで30W+30Wの実効出力を持つアンプです。ここでは、インピーダンス、許容入力、推奨アンプ出力、出力音圧レベルを確認しながら、音量を丁寧に決める前提で組み合わせを考えます。
Marantz Model 1060とTRIO KL-5060との組み合わせ
- 互換性:TRIO KL-5060はインピーダンス8Ω、最大入力60W、推奨アンプ出力は―、音圧レベルは98dBです。Model 1060は8Ωで30W+30Wなので、高能率を生かして小さめのボリューム位置から音量を作りやすい組み合わせです。
- 音質の向上:KL-5060は3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式で、30cmコーン型、16cmコーン型、5cmホーン型x2を搭載しています。周波数特性は35Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は600Hz、5kHzです。Model 1060の中域トーン調整を使うと、ホーン型高域と大口径低域のバランスを整えやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、歌謡曲、ロック、ソウル、70年代ポップスに向いた組み合わせです。KL-5060の98dBという音圧レベルにより、Model 1060の30W+30Wでも余裕のある音量を得やすくなります。
Marantz Model 1060とGOODMANS DoubleMaximとの組み合わせ
- 互換性:GOODMANS DoubleMaximはインピーダンス4Ω、定格入力30W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは―です。Model 1060は8Ω時の出力値が示されているアンプなので、4Ωスピーカーとして発熱と音量を慎重に見ながら使う組み合わせになります。
- 音質の向上:DoubleMaximは2ウェイ・3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、低域用コーン型x2と高域用ドーム型を搭載しています。周波数特性は40Hz~22kHz、クロスオーバー周波数は5kHzです。Model 1060のLow/Mid/Highトーンコントロールを使うと、小型密閉型の中低域を聴きやすく整えられます。
- おすすめの音楽ジャンル:英国ロック、ボーカル、室内楽、アコースティックギター、古いジャズ録音に合わせたい組み合わせです。DoubleMaximの小型密閉型らしいまとまりを、Model 1060の穏やかな出力で近距離中心に楽しめます。
Marantz Model 1060とSANSUI SP-V100との組み合わせ
- 互換性:SANSUI SP-V100はインピーダンス8Ω、最大入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W/mです。Model 1060は8Ωで30W+30Wなので、日常音量で余裕を見ながら鳴らしやすい組み合わせです。
- 音質の向上:SP-V100は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式で、27cmコーン型、13cmコーン型、2.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は30Hz~35kHz、クロスオーバー周波数は800Hz、5kHzです。Model 1060のダンピングファクター45以上と合わせると、27cmウーファーの量感を穏やかに支えられます。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、フュージョン、ロック、AOR、歌もの中心のポップスに向いた組み合わせです。SP-V100の91dB/W/mという能率とModel 1060のトーン調整を組み合わせると、部屋に合わせた聴きやすいバランスを作れます。
Marantz Model 1060は、出力値だけを見ると大出力アンプではありません。しかし、30W+30Wの実効出力、3バンドのトーンコントロール、プリ/メイン分離端子を備えており、能率の高いヴィンテージスピーカーと合わせると使い道が広がります。
レコード再生、古い録音、ブックシェルフ型スピーカーとの組み合わせを楽しむなら、Model 1060は今でも魅力のある1台です。
過度な音量を求めず、スピーカーの能率と入力値を見ながら鳴らすことで、この時代らしいあたたかい手触りを味わえます。最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz Model 1060の詳細スペック一覧
| 型式 | コンソール型ステレオアンプ |
| 実効出力 | 30W+30W(8Ω、20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz ±1.0dB(定格出力時) |
| 全高調波歪率 | 0.5%以下 |
| 混変調歪率 | 0.5%以下 |
| ダンピングファクター | 45以上(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:1.8mV/47kΩ High Level:180mV/100kΩ Main Amp In:1.5V/50kΩ |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape Out:580mV Pre Amp Out:1.5V/300Ω |
| Phono最大許容入力 | 100mV |
| SN比 | Phono:70dB High Level:80dB |
| トーンコントロール | Low(50Hz):±12dB Mid(700Hz):±6dB High(15kHz):±10dB |
| フィルター | Low:50Hz High:5kHz |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 140W |
| 外形寸法 | 幅362x高さ120x奥行280mm |
| 重量 | 8.4kg |
| 別売 | 専用ウッドケース WC-10:12,000円 |
