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Marantz Model 1122は、1977年頃に発売されたステレオプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

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Marantz Model 1122の概要と特徴

| 項目 | Marantz Model 1122 |
|---|---|
| 型式 | ステレオプリメインアンプ |
| 定格出力 | 65W+65W(8Ω) 80W+80W(4Ω) |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz +0、-0.2dB |
| 全高調波歪率 | 0.03% |
| 混変調歪率 | 0.03% |
| ダンピングファクター | 60 |
| 入力感度/インピーダンス | メインアンプ入力:1.5V/30kΩ フォノMM:1.8mV/47kΩ フォノMC:0.09mV/40Ω 高レベル:180mV/25kΩ |
| 重量 | 12.5kg |
Marantz Model 1122は、8Ωで65W+65W、4Ωで80W+80Wの定格出力を持つプリメインアンプです。
全高調波歪率は0.03%、混変調歪率も0.03%で、周波数特性は20Hz~20kHz +0、-0.2dBです。MC入力、DC/AC切換、Pre Out/Main Inを備えた拡張性の高い一台として楽しめます。
特徴①|MCヘッドアンプ内蔵と112dBのフォノダイナミックレンジ

Model 1122はMCカートリッジを直接使いやすいアンプですか?
使いやすい構成です。フォノMMは1.8mV/47kΩ、フォノMCは0.09mV/40Ωで、MCヘッドアンプを内蔵しています。
RIAA偏差は20Hz~20kHzで±0.3dB、フォノのダイナミックレンジは112dBです。MC入力をアンプ側に持つことで、レコード再生の入口をすっきりまとめられるところがModel 1122の魅力です。
特徴②|65W+65Wと4Ω時80W+80Wの出力
- 定格出力は65W+65W(8Ω、20Hz~20kHz、両ch駆動)です。
- 4Ωでは80W+80W(20Hz~20kHz、両ch駆動)です。
- ダンピングファクターは60です。
Model 1122は、8Ωだけでなく4Ω時の定格出力も明記されています。65W級の余裕とダンピングファクター60の制動感を持つため、ブックシェルフ型から少し大きめのスピーカーまで合わせやすいアンプです。
特徴③|DC構成とDC/ACアンプ切換スイッチ
Model 1122は、セパレート的な使い方も意識された構成です。
入力感度/インピーダンスにはメインアンプ入力1.5V/30kΩ、定格出力/インピーダンスにはPre Out 1.5V/200Ωが用意されています。リアのMain Inを使う場合、DC/ACアンプ切換スイッチをAC側にして使える点も特徴です。プリメインとしても、システムの中核としても使い方を広げられる設計です。
特徴④|Bass/Mid/Trebleのトライトーンコントロール



音色調整はどのあたりまで追い込めますか?
Bassは100Hzで±10dB、Midは700Hzで±6dB、Trebleは10kHzで±10dBです。
一般的な低域・高域の調整に加えて、中域を直接触れるため、ボーカルの厚みや楽器の前後感を整えやすくなります。700HzのMidを使えることは、スピーカーや部屋に合わせた音作りで効いてきます。
特徴⑤|ベッセル型フィルターとPEP保護回路
フィルターはLowが50Hz、6dB/oct、Highが5kHz、6dB/octです。保護回路にはPEP保護回路を採用し、過大な電流・電圧や出力端のDCを検知する構成です。フィルター、保護回路、金メッキ入力端子といった実用面の配慮もModel 1122らしい見どころです。
Marantz Model 1122と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz Model 1122と、同じMarantzのヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はMarantz Model 1090、Marantz Model 1150、Marantz Model 1180です。
| 項目 | Marantz Model 1122 | Marantz Model 1090 | Marantz Model 1150 | Marantz Model 1180 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | ステレオプリメインアンプ | プリメインアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 65W+65W(20Hz~20kHz) | 50W+50W(20Hz~20kHz) | 80W+80W(20Hz~20kHz) | 90W+90W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω出力 | 80W+80W(20Hz~20kHz) | 60W+60W(20Hz~20kHz) | ― | 115W+115W(20Hz~20kHz) |
| 全高調波歪率 | 0.03% | 0.09% | 0.1%以下(20Hz~20kHz) | 0.03% |
| 混変調歪率 | 0.03% | 0.09%以下 | 0.15%以下(20Hz~20kHz) | 0.03% |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz +0、-0.2dB | 20Hz~20kHz +0 -0.2dB | 20Hz~20kHz ±1.0dB | 20Hz~20kHz +0、-0.2dB |
| ダンピングファクター | 60 | 45 | 45以上(8Ω負荷) | 60 |
| Phono/Low入力 | フォノMM:1.8mV/47kΩ フォノMC:0.09mV/40Ω | Phono1 MM:1.8mV/47kΩ Phono2 MC:0.09mV/40Ω | Phono:1.8mV Phono:47kΩ | フォノMM:1.8mV/47kΩ |
| Pre Out | 1.5V/200Ω | 1.5V/200Ω | ― | 1.5V/200Ω |
| フィルター | Low:50Hz、6dB/oct High:5kHz、6dB/oct | 50Hz、6dB/oct | High:9kHz Low:30Hz サブソニック:10Hz | Low:15Hz、18dB/oct High:9kHz、18dB/oct |
| 消費電力 | 180W | 130W | 250W | 240W |
| 外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行316mm | 幅416x高さ146x奥行301mm | 幅390x高さ146x奥行315mm | 幅416x高さ146x奥行316mm |
| 重量 | 12.5kg | 9.5kg | 15kg | 15kg |
Marantz Model 1122とMarantz Model 1090との比較
Marantz Model 1122とMarantz Model 1090との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:Model 1122は65W+65W、Model 1090は50W+50Wです。20Hz~20kHz条件ではModel 1122が大きいです。
- 4Ω出力:Model 1122は80W+80W、Model 1090は60W+60Wです。4Ω条件でもModel 1122が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1122は0.03%、Model 1090は0.09%です。数値ではModel 1122が低いです。
- フォノ機能:どちらもMMとMCの入力を持ちます。フォノのダイナミックレンジはModel 1122が112dB、Model 1090が106dBです。
- 重量:Model 1122は12.5kg、Model 1090は9.5kgです。重量ではModel 1122が重いです。
Marantz Model 1122とMarantz Model 1150との比較
Marantz Model 1122とMarantz Model 1150との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:Model 1122は65W+65W、Model 1150は80W+80Wです。20Hz~20kHz条件ではModel 1150が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1122は0.03%、Model 1150は0.1%以下です。数値ではModel 1122が低いです。
- Phono入力:Model 1122はフォノMM 1.8mV/47kΩとフォノMC 0.09mV/40Ω、Model 1150はPhono 1.8mV/47kΩです。MC入力の記載ではModel 1122が多機能です。
- フィルター:Model 1122はLow 50Hz/High 5kHz、Model 1150はHigh 9kHz、Low 30Hz、サブソニック10Hzです。項目数ではModel 1150が多いです。
- 重量:Model 1122は12.5kg、Model 1150は15kgです。重量ではModel 1150が重いです。
Marantz Model 1122とMarantz Model 1180との比較
Marantz Model 1122とMarantz Model 1180との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:Model 1122は65W+65W、Model 1180は90W+90Wです。20Hz~20kHz条件ではModel 1180が大きいです。
- 4Ω出力:Model 1122は80W+80W、Model 1180は115W+115Wです。4Ω条件でもModel 1180が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1122とModel 1180はいずれも0.03%です。数値は同じです。
- フォノ入力:Model 1122はフォノMMとフォノMCを持ち、Model 1180はフォノMMの記載です。MC入力ではModel 1122が多機能です。
- 重量:Model 1122は12.5kg、Model 1180は15kgです。重量ではModel 1180が重いです。
Marantz Model 1122とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz Model 1122は8Ωで65W+65W、4Ωで80W+80Wの定格出力を持つプリメインアンプです。ここではMC再生、Pre Out/Main In、トライトーンコントロールを活かして鳴らしたいスピーカーとして、DIATONE DS-35B、JBL L36 Decade、TANNOY Cheviotを取り上げます。
Marantz Model 1122とDIATONE DS-35Bとの組み合わせ
- 互換性:DS-35Bは公称インピーダンス6Ω、許容入力は―、最大入力80W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W(新JIS)です。Model 1122は4Ωで80W+80Wの定格出力を持つため、6Ωスピーカーでも最大入力80Wを目安に、音量を少しずつ合わせる音量管理が大切です。
- 音質の向上:DS-35Bは3ウェイ3スピーカー・密閉方式・ブックシェルフ型で、30cmコーン型、10cmコーン型、3cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は35Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は800Hz、5kHzです。Model 1122のMid 700Hzを使うと、800Hz付近のつながりを部屋に合わせて整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、歌謡曲、フュージョンに向いています。91dB/W(新JIS)の反応と30cmウーファーの量感を活かし、密閉型らしい締まりを意識して聴くと楽しめます。
Marantz Model 1122とJBL L36 Decadeとの組み合わせ
- 互換性:L36 Decadeはインピーダンス8Ω、許容入力50W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは89dB(新JIS)です。Model 1122は8Ωで65W+65Wのため、許容入力50W(連続プログラム)を意識し、低域が荒れない音量で合わせることが大切です。
- 音質の向上:L36 Decadeは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、25cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型を搭載しています。クロスオーバー周波数は1.5kHz、6kHzです。Model 1122のBassとTrebleを控えめに使うと、バスレフの押し出しと高域の抜けを整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ロック、ソウル、ブルースに向いています。出力音圧レベル89dB(新JIS)を踏まえ、25cmウーファーの弾みを聴きながら音量を決めると雰囲気が出ます。
Marantz Model 1122とTANNOY Cheviotとの組み合わせ
- 互換性:Cheviotは公称インピーダンス8Ω、許容入力60W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル89dB/W(新JIS)です。Model 1122は8Ωで65W+65Wのため、許容入力60Wを目安に、音量を急に上げずに合わせる使い方が向いています。
- 音質の向上:Cheviotは2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、31.5cm同軸型HPD315Aを搭載しています。再生周波数帯域は40Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は1kHz(12dB/oct)です。Model 1122のMidを軽く使うと、同軸型の中域の厚みとボーカルの距離感を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ボーカル、室内楽に向いています。89dB/W(新JIS)の出力音圧レベルと31.5cm同軸型のまとまりを活かし、音場の広がりを自然な音量で楽しめます。
Marantz Model 1122は、65W+65Wの出力、MC入力、トライトーンコントロールを備えた、レコード再生を中心に据えやすいプリメインアンプです。中域を調整できるため、スピーカーごとのボーカルや楽器の存在感を整えやすい一台です。
Pre Out/Main InやDC/AC切換も含めて、単体で完結させるだけでなく、システムの広がりを楽しみたい人にも向いたモデルです。音量管理を丁寧に行えば、幅広いヴィンテージスピーカーと組み合わせやすくなります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
詳細スペック一覧
| 型式 | ステレオプリメインアンプ |
| 定格出力(20Hz~20kHz、両ch駆動) | 65W+65W(8Ω) 80W+80W(4Ω) |
| 周波数特性(20Hz~20kHz) | +0、-0.2dB |
| 全高調波歪率 | 0.03% |
| 混変調歪率 | 0.03% |
| ダンピングファクター | 60 |
| 入力感度/インピーダンス | メインアンプ入力:1.5V/30kΩ フォノMM:1.8mV/47kΩ フォノMC:0.09mV/40Ω 高レベル:180mV/25kΩ |
| 定格出力/インピーダンス | Pre Out:1.5V/200Ω |
| RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.3dB |
| 入力等価雑音 | 0.48μV(フォノ・IHF-A) |
| ダイナミックレンジ(フォノ) | 112dB |
| トーンコントロール特性 | bass(100Hz):±10dB mid(700Hz):±6dB treble(10kHz):±10dB |
| フィルター | Low:50Hz、6dB/oct High:5kHz、6dB/oct |
| 消費電力 | 180W(電気用品取締法) |
| 電源 | 100V、50Hz/60Hz |
| 外形寸法 | 幅416x高さ146x奥行316mm |
| 重量 | 12.5kg |
| 別売 | 標準ウォールナットキャビネット WC-110(¥7,000) 標準マホガニーキャビネット WC-110N(¥12,000) |
