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Marantz(マランツ) Model 1180を徹底解説!【DC構成OCLパワー部】

この記事の概要

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Marantz Model 1180は、Low TIMを追求した90W+90Wのプリメインアンプです。

本記事では、Model 1180の特徴、近いマランツ系アンプとの違い、ヴィンテージスピーカーとの組み合わせを整理します。

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目次

Marantz Model 1180の概要と特徴

Marantz Model 1180の簡易スペック
型式ステレオプリメインアンプ
発売時期1977年頃
定価135,000円
定格出力90W+90W(8Ω)
115W+115W(4Ω)
全高調波歪率0.03%
重量15kg

▼ 詳しいスペックはこちら

Marantz Model 1180は、1977年頃に135,000円で発売されたステレオプリメインアンプです。

定格出力は90W+90W(8Ω)と115W+115W(4Ω)で、Low TIMや過渡混変調歪を意識した設計思想が特徴です。

特徴①|Low TIMを追求した設計

Model 1180は、Low TIMと過渡混変調歪を追求したプリメインアンプです。周波数特性は20Hz~20kHzで+0、-0.2dB、全高調波歪率は0.03%で、広い帯域をフラットに扱うことを狙った設計です。

  • 周波数特性:20Hz~20kHzで+0、-0.2dBです。
  • 全高調波歪率:0.03%です。
  • 混変調歪率:0.03%です。

特徴②|DC構成のパワーアンプ部

Model 1180はパワーアンプ部にも特徴がありますか?

はい。パワー部はDC構成のピュアコンプリメンタリーOCLで、パラレルプッシュプル3段ダーリントン回路を採用しています。

定格出力は90W+90W(8Ω)と115W+115W(4Ω)で、8Ωだけでなく4Ω時の出力も確認できる点が分かりやすいです。

初段にはローノイズFETによる差動増幅カスコードブートストラップ回路が使われ、DCアンプで気になる温度ドリフトや時間ドリフトを抑える方向で設計されています。

特徴③|ESP回路とピークインディケーター

大きな信号を見ながら使える構成

ESP回路は、過大な出力電流・電圧や出力端のDC発生を検知し、信号を制限する保護回路です。さらに、ピークインディケーターを備えているため、瞬間的なピークやクリップを意識しながら音量を決めやすい構成です。

電源ON時のショックノイズ対策として、4秒の遅延回路を含むリレーも搭載されています。大出力だけでなく、スピーカー接続時の挙動まで考えられたモデルです。

特徴④|5Tr構成のイコライザアンプ

イコライザアンプは、差動入力アンプ、バッファアンプ、低電流負荷Aクラスアンプによる5Tr構成です。RIAA偏差は20Hz~20kHzで±0.2dBで、レコード再生を重視する人にも見どころが多い内容です。

  • フォノMM入力:1.8mV/47kΩです。
  • RIAA偏差:20Hz~20kHzで±0.2dBです。
  • Pre Out:1.5V/200Ωです。

特徴⑤|10段階ラウドネスコンターとトライトーン

Model 1180は音色調整も細かくできますか?

はい。10段階のラウドネスコンターに加え、Bass、Mid、Trebleのトライトーンコントロールを備えています。

トーンコントロールはBassが100Hzで±10dB、Midが700Hzで±6dB、Trebleが10kHzで±10dBで、小音量時や部屋の響きに合わせた補正がしやすい構成です。

フィルターはLowが15Hz、Highが9kHzで、どちらも18dB/octです。トーンディフィートやDC/ACアンプ切換も備えており、音作りと素直な再生を切り替えながら使えます。

Marantz Model 1180と他のヴィンテージアンプとの比較

ここでは、Marantz Model 1180と近いマランツ系ヴィンテージアンプを比べます。出力、歪率、周波数特性、重量を並べると、Model 1180の位置づけが見えやすくなります。

機種定格出力全高調波歪率重量
Marantz Model 118090W+90W(8Ω)
115W+115W(4Ω)
0.03%15kg
Marantz Model 1150mkII80W+80W(8Ω)0.1%以下(20Hz~20kHz)15kg
Marantz Model 1250130W+130W(8Ω)0.1%以下(20Hz~20kHz)18.5kg
Marantz PM-8150W+150W(8Ω)
190W+190W(4Ω)
0.01%以下(20Hz~20kHz、8Ω負荷)26kg

Marantz Model 1180とMarantz Model 1150mkIIの比較

Marantz Model 1180とMarantz Model 1150mkIIとの比較は以下の通りです。

  • 定格出力:Model 1180は90W+90W(8Ω)と115W+115W(4Ω)、Model 1150mkIIは80W+80W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではModel 1180が大きいです。
  • 全高調波歪率:Model 1180は0.03%、Model 1150mkIIは0.1%以下(20Hz~20kHz)です。数値ではModel 1180が低いです。
  • 周波数特性:Model 1180は20Hz~20kHzで+0、-0.2dB、Model 1150mkIIは20Hz~20kHz ±1.0dBです。偏差の表記ではModel 1180が細かいです。
  • ダンピングファクター:Model 1180は60、Model 1150mkIIは45以上(8Ω)です。公開値ではModel 1180が大きいです。
  • 重量:Model 1180とModel 1150mkIIはいずれも15kgです。重量は同じです。

Marantz Model 1180とMarantz Model 1250の比較

Marantz Model 1180とMarantz Model 1250との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:Model 1180は90W+90W(8Ω)と115W+115W(4Ω)、Model 1250は130W+130W(8Ω)です。8Ω時の出力値ではModel 1250が大きいです。
  • 全高調波歪率:Model 1180は0.03%、Model 1250は0.1%以下(20Hz~20kHz)です。数値ではModel 1180が低いです。
  • 周波数特性:Model 1180は20Hz~20kHzで+0、-0.2dB、Model 1250は20Hz~20kHz ±0.25dBです。偏差の表記は近い水準です。
  • ダンピングファクター:Model 1180は60、Model 1250は65以上(8Ω負荷)です。公開値ではModel 1250が大きいです。
  • 重量:Model 1180は15kg、Model 1250は18.5kgです。重量ではModel 1250が重いです。

Marantz Model 1180とMarantz PM-8の比較

Marantz Model 1180とMarantz PM-8との比較は以下の通りです。

  • 定格出力:Model 1180は90W+90W(8Ω)と115W+115W(4Ω)、PM-8は150W+150W(8Ω)と190W+190W(4Ω)です。出力値ではPM-8が大きいです。
  • 全高調波歪率:Model 1180は0.03%、PM-8は0.01%以下(20Hz~20kHz、8Ω負荷)です。数値ではPM-8が低いです。
  • 周波数特性:Model 1180は20Hz~20kHzで+0、-0.2dB、PM-8は20Hz~20kHzで+0、-0.2dBと5Hz~100kHzで+0、-1dBです。20Hz~20kHzの表記は同じです。
  • ダンピングファクタ:Model 1180は60、PM-8は100以上(8Ω負荷)です。公開値ではPM-8が大きいです。
  • 重量:Model 1180は15kg、PM-8は26kgです。重量ではPM-8が重いです。

Marantz Model 1180とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ

Model 1180は8Ωで90W+90W、4Ωで115W+115Wの定格出力を持つプリメインアンプです。

スピーカーを合わせる時は、インピーダンス、許容入力、最大入力、出力音圧レベルを確認し、音量を低めから段階的に整えると、ピークインディケーターも活かしやすくなります。

  • JBL 4312
  • DIATONE DS-503
  • TANNOY Berkeley

Marantz Model 1180とJBL 4312の組み合わせ

JBL 4312は、3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。30cmウーファーを中心にしたモニター系の構成で、Model 1180のピークインディケーターやトライトーンと合わせると、音量と音色を見ながら整えやすくなります。

  • 互換性:JBL 4312は8Ω、許容入力80W(連続プログラム)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W/mです。Model 1180は8Ωで90W+90Wなので、ピークインディケーターを見ながら、低めの音量から少しずつ上げる音量管理が合います。
  • 音質の向上:4312は30cmコーン型、13cmコーン型、3.6cmコーン型の3ウェイ構成で、再生周波数帯域は45Hz~15kHz ±3dB、クロスオーバーは1.5kHz/6kHzです。91dB/W/mの能率とModel 1180の90W出力を合わせることで、輪郭のある低域と前に出る中域を作りやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ロック、フュージョン、ファンク、ライブ録音に向きます。ドラムやベースのアタックを楽しみたい時に合います。

Marantz Model 1180とDIATONE DS-503の組み合わせ

DIATONE DS-503は、3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式のブックシェルフ型スピーカーです。32cmウーファーとボロンドーム系ユニットを組み合わせた構成で、Model 1180のフラットな周波数特性と合わせると、中高域の見通しを整えやすいです。

  • 互換性:DS-503は6Ω、許容入力は―、最大入力は100W(EIAJ)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは90dB/W/mです。Model 1180は4Ωで115W+115Wの定格出力もあるため、6Ωスピーカーとして音量を控えめに始め、低域の動きを確認しながら合わせる使い方が向きます。
  • 音質の向上:DS-503は32cmコーン型、6.5cmドーム型、2.3cmドーム型の3ウェイ構成で、再生周波数帯域は30Hz~40kHz、クロスオーバーは500Hz/5kHzです。30Hz~40kHzの帯域とModel 1180の20Hz~20kHz +0、-0.2dBを合わせることで、低域の量感と高域の伸びを両立しやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、クラシック、シティポップ、女性ボーカルに向きます。弦や声の質感を丁寧に聴きたい時に合います。

Marantz Model 1180とTANNOY Berkeleyの組み合わせ

TANNOY Berkeleyは、2ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式のフロア型スピーカーです。38cm同軸型ユニットHPD385Aを搭載しており、Model 1180のフォノMM入力やラウドネスコンターと合わせると、声や楽器のまとまりを出しやすくなります。

  • 互換性:Berkeleyは8Ω、許容入力85W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは91dB/W(新JIS)です。Model 1180は8Ωで90W+90Wなので、85Wの許容入力を意識し、音量をゆっくり上げる管理が合います。
  • 音質の向上:Berkeleyは38cm同軸型ユニットの2ウェイ構成で、再生周波数帯域は35Hz~20kHz、クロスオーバーは1kHz(12dB/oct)です。同軸型のまとまりとModel 1180のフォノMM 1.8mV/47kΩを合わせることで、レコードのボーカルやホール感をゆったり楽しみやすいです。
  • おすすめの音楽ジャンル:ジャズボーカル、室内楽、フォーク、古いレコード音源に向きます。中央にまとまる音像と穏やかな響きを味わいたい時に合います。

Marantz Model 1180は、90W+90Wの出力、Low TIMを意識した設計、ESP回路、10段階ラウドネスコンターを備えた、70年代後半らしい内容の濃いプリメインアンプです。

スピーカーの入力値と部屋の響きを見ながら、トライトーンやフィルターを丁寧に使うと、レコードからライン入力まで幅広く楽しみやすくなります。最後まで読んでいただきありがとうございました。

Marantz Model 1180の詳細スペック一覧

型式ステレオプリメインアンプ
定価135,000円(1977年頃)
定格出力90W+90W(8Ω)
115W+115W(4Ω)
(20Hz~20kHz、両ch駆動)
周波数特性+0、-0.2dB(20Hz~20kHz)
全高調波歪率0.03%
混変調歪率0.03%
ダンピングファクター60
入力感度/インピーダンスメインアンプ入力:1.5V/30kΩ
フォノMM:1.8mV/47kΩ
マイク:1.8mV/47kΩ
高レベル:180mV/25kΩ
定格出力/インピーダンスPre Out:1.5V/200Ω
RIAA偏差±0.2dB(20Hz~20kHz)
トーンコントロール特性bass(100Hz):±10dB
mid(700Hz):±6dB
treble(10kHz):±10dB
フィルターLow:15Hz、18dB/oct
High:9kHz、18dB/oct
消費電力240W(電気用品取締法)
電源100V、50Hz/60Hz
外形寸法幅416x高さ146x奥行316mm
重量15kg
別売標準ウォールナットキャビネット WC-110(7,000円)
標準マホガニーキャビネット WC-110N(12,000円)
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