この記事の概要
※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。
Marantz Model 1200は、1972年頃に発売されたコンソールステレオアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

ten
Marantz Model 1200の概要と特徴

| 項目 | Marantz Model 1200 |
|---|---|
| 型式 | コンソールステレオアンプ |
| 連続定格出力 | 4Ω:125W+125W 8Ω:100W+100W 16Ω:50W+50W |
| 周波数特性 | 6Hz~80000Hz +0 -3dB 20Hz~20kHz ±0.25dB |
| 全高調波歪率 | 0.15%以下 |
| 混変調歪率 | 0.15%以下 |
| ダンピングファクター | 100(8Ω) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:1.35mV/47kΩ High Level:135mV/100kΩ |
| 重量 | 14.1kg |
Marantz Model 1200は、4Ωで125W+125W、8Ωで100W+100W、16Ωで50W+50Wの連続定格出力を持つコンソールステレオアンプです。
ダンピングファクターは100(8Ω)、周波数特性は6Hz~80000Hz +0 -3dBおよび20Hz~20kHz ±0.25dBです。コントロールアンプとパワーアンプの設計思想を一体化した、大出力志向のヴィンテージ機として楽しめます。
特徴①|100W+100Wと4Ω時125W+125Wの連続定格出力

Model 1200は出力に余裕のあるアンプですか?
出力値を見ると、かなり力のある構成です。
連続定格出力は両ch、20Hz~20kHz条件で、4Ωが125W+125W、8Ωが100W+100W、16Ωが50W+50Wです。複数インピーダンスで出力が示されていることにより、組み合わせるスピーカーの見通しを立てやすいアンプです。
特徴②|ダンピングファクター100と広い周波数特性
- ダンピングファクターは100(8Ω)です。
- 周波数特性は6Hz~80000Hz +0 -3dBです。
- 20Hz~20kHzでは±0.25dBです。
- パワーバンドウィズは10Hz~40000Hzです。
Model 1200は、出力だけでなく制動面の数値も目立ちます。ダンピングファクター100(8Ω)と20Hz~20kHz ±0.25dBの周波数特性は、低域の輪郭や音の見通しを重視したい人にとって魅力的です。
特徴③|Phono 1.35mVとCenter Channel出力
入力感度/インピーダンスはPhonoが1.35mV/47kΩ、High Levelが135mV/100kΩです。出力レベル/インピーダンスはTape Recorderが3V/1kΩ、Headphonesが3V/8Ω以上、Center Channelが3V/1kΩです。フォノ入力とセンターチャンネル出力を備える構成は、Model 1200ならではのシステム性を感じさせます。
特徴④|2段階のHigh/Lowフィルターとシンプルなトーン



音色補正やフィルターはどんな構成ですか?
トーンコントロールはTrebleが±10dB(10kHz)、Bassが±10dB(100Hz)です。
フィルターはHigh Filtersが5kHz、9kHz、Low Filtersが50Hz、100Hzです。Bass/Trebleの素直な補正と、2段階ずつのHigh/Lowフィルターにより、レコードや部屋の状態に合わせた調整がしやすくなっています。
Marantz Model 1200と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz Model 1200と、同じMarantzのヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はMarantz Model 1152、Marantz Model 1180、Marantz Model 1250です。
| 項目 | Marantz Model 1200 | Marantz Model 1152 | Marantz Model 1180 | Marantz Model 1250 |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | コンソールステレオアンプ | ステレオプリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ | プリメインアンプ |
| 8Ω出力 | 100W+100W(20Hz~20kHz) | 80W+80W(20Hz~20kHz) | 90W+90W(20Hz~20kHz) | 130W+130W(20Hz~20kHz) |
| 4Ω出力 | 125W+125W(20Hz~20kHz) | 100W+100W(20Hz~20kHz) | 115W+115W(20Hz~20kHz) | ― |
| 16Ω出力 | 50W+50W(20Hz~20kHz) | ― | ― | ― |
| 全高調波歪率 | 0.15%以下(20Hz~20000Hz) | 0.03% | 0.03% | 0.1%以下(20Hz~20kHz) |
| 混変調歪率 | 0.15%以下(20Hz~20000Hz) | 0.03% | 0.03% | 0.1%以下(20Hz~20kHz) |
| 周波数特性 | 6Hz~80000Hz +0 -3dB 20Hz~20kHz ±0.25dB | 20Hz~20kHz +0、-0.2dB | 20Hz~20kHz +0、-0.2dB | 20Hz~20kHz ±0.25dB |
| ダンピングファクター | 100(8Ω) | 60 | 60 | 65以上(8Ω負荷) |
| Phono入力 | 1.35mV/47kΩ | 1.8mV/47kΩ | 1.8mV/47kΩ | 1.8mV/47kΩ |
| フィルター | High:5kHz、9kHz Low:50Hz、100Hz | Low:15Hz、18dB/oct High:9kHz、18dB/oct | Low:15Hz、18dB/oct High:9kHz、18dB/oct | High:9kHz Low:30Hz |
| 消費電力 | 420W | 190W | 240W | 450W |
| 外形寸法 | 幅390x高さ146x奥行356mm | 幅416x高さ146x奥行316mm | 幅416x高さ146x奥行316mm | 幅390x高さ146x奥行316mm |
| 重量 | 14.1kg | 14kg | 15kg | 18.5kg |
Marantz Model 1200とMarantz Model 1152との比較
Marantz Model 1200とMarantz Model 1152との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:Model 1200は100W+100W、Model 1152は80W+80Wです。20Hz~20kHz条件ではModel 1200が大きいです。
- 4Ω出力:Model 1200は125W+125W、Model 1152は100W+100Wです。4Ω条件でもModel 1200が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1200は0.15%以下、Model 1152は0.03%です。数値ではModel 1152が低いです。
- ダンピングファクター:Model 1200は100(8Ω)、Model 1152は60です。数値ではModel 1200が大きいです。
- 重量:Model 1200は14.1kg、Model 1152は14kgです。重量はほぼ同等です。
Marantz Model 1200とMarantz Model 1180との比較
Marantz Model 1200とMarantz Model 1180との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:Model 1200は100W+100W、Model 1180は90W+90Wです。20Hz~20kHz条件ではModel 1200が大きいです。
- 4Ω出力:Model 1200は125W+125W、Model 1180は115W+115Wです。4Ω条件でもModel 1200が大きいです。
- 全高調波歪率:Model 1200は0.15%以下、Model 1180は0.03%です。数値ではModel 1180が低いです。
- ダンピングファクター:Model 1200は100(8Ω)、Model 1180は60です。数値ではModel 1200が大きいです。
- 重量:Model 1200は14.1kg、Model 1180は15kgです。重量ではModel 1180が重いです。
Marantz Model 1200とMarantz Model 1250との比較
Marantz Model 1200とMarantz Model 1250との比較は以下の通りです。
- 8Ω出力:Model 1200は100W+100W、Model 1250は130W+130Wです。20Hz~20kHz条件ではModel 1250が大きいです。
- 周波数特性:Model 1200は20Hz~20kHz ±0.25dB、Model 1250も20Hz~20kHz ±0.25dBです。この条件では同じです。
- ダンピングファクター:Model 1200は100(8Ω)、Model 1250は65以上です。数値ではModel 1200が大きいです。
- 消費電力:Model 1200は420W、Model 1250は450Wです。数値ではModel 1250が大きいです。
- 重量:Model 1200は14.1kg、Model 1250は18.5kgです。重量ではModel 1250が重いです。
Marantz Model 1200とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz Model 1200は8Ωで100W+100W、4Ωで125W+125Wの連続定格出力を持つアンプです。ここでは大きめの出力とダンピングファクター100を活かして、音量管理を丁寧に行いたいスピーカーとして、CORAL X-VII、Technics SB-7000、ALTEC LANSING 847A Sevilleを取り上げます。
Marantz Model 1200とCORAL X-VIIとの組み合わせ
- 互換性:X-VIIはインピーダンス8Ω、プログラムソース入力120W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルはnormal 94dB/W/m、maximum 97dB/W/mです。Model 1200は8Ωで100W+100Wのため、プログラムソース入力120Wを目安に、音量を少しずつ合わせる音量管理がしやすい組み合わせです。
- 音質の向上:X-VIIは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、31cmコーン型、9cmドーム型、3.6cmドーム型を搭載しています。再生周波数帯域は30Hz~30kHz、クロスオーバー周波数は470Hz、5kHzです。Model 1200のBassとHigh Filtersを使うと、31cm低域とハードドーム高域の出方を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:フュージョン、ロック、シティポップに向いています。94dB/W/mの反応と30Hz~30kHzの帯域を活かし、リズムと高域の抜けを楽しめます。
Marantz Model 1200とTechnics SB-7000との組み合わせ
- 互換性:SB-7000はインピーダンス6Ω、許容入力は―、瞬間最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル93dB/W/mです。Model 1200は4Ωで125W+125Wの出力値を持つため、6Ωスピーカーとして瞬間最大入力150Wを目安に、音量を控えめから調整することが大切です。
- 音質の向上:SB-7000は3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、35cmコーン型、12cmコーン型、3.2cmドーム型を搭載しています。出力音圧レベルは93dB/W/mです。Model 1200のダンピングファクター100(8Ω)とLow Filtersを使うと、35cm低域の量感を部屋に合わせて整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:クラシック、ジャズ、プログレッシブロックに向いています。大型フロア型の広がりを、Model 1200の出力とフィルターで落ち着かせながら楽しめます。
Marantz Model 1200とALTEC LANSING 847A Sevilleとの組み合わせ
- 互換性:847A Sevilleは前期が16Ω、後期が8Ωで、後期の入力は35W(許容入力)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベルは―です。Model 1200は8Ωで100W+100W、16Ωで50W+50Wのため、35W(許容入力)を目安に、音量をかなり控えめから合わせる音量管理が必要です。
- 音質の向上:847A Sevilleは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・フロア型で、前期は30cmコーン型414A、後期は30cmコーン型414-8B、高域はホーン型3000H、ネットワークはN-3000Eです。後期の周波数特性は40Hz~20kHz、クロスオーバー周波数は3kHz(12dBoct)です。Model 1200のBassとLow Filtersを使うと、30cm低域とホーン高域のバランスを整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズボーカル、ブルース、アコースティックに向いています。ホーン型の明瞭さを活かし、音量を抑えた状態でも声や管楽器の存在感を楽しめます。
Marantz Model 1200は、100W+100W(8Ω)の出力とダンピングファクター100(8Ω)を持つ、力強いヴィンテージアンプです。高出力機だけに、スピーカーの入力値を確認しながら、音量を丁寧に合わせることが大切です。
トーンコントロールとHigh/Lowフィルターをうまく使うと、低域の量感や高域の明るさを整えながら楽しめます。大型スピーカーの魅力を落ち着いて引き出したい人に向いた一台です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz Model 1200の詳細スペック一覧
| 型式 | コンソールステレオアンプ |
| <パワーアンプ部> | |
| 連続定格出力(両ch、20Hz~20kHz) | 4Ω:125W+125W 8Ω:100W+100W 16Ω:50W+50W |
| 全高調波歪率 | 0.15%以下(20Hz~20000Hz、定格出力時) |
| 混変調歪率 | 0.15%以下(20Hz~20000Hz、SMPTE、定格出力時) |
| 周波数特性 | 6Hz~80000Hz +0 -3dB 20Hz~20kHz ±0.25dB |
| パワーバンドウィズ | 10Hz~40000Hz |
| ダイナミックレンジ | 100dB |
| チャンネルセパレーション | 60dB |
| ダンピング・ファクター | 100(8Ω) |
| トーンコントロール | Treble:±10dB(10kHz) Bass:±10dB(100Hz) |
| <プリアンプ部> | |
| 入力感度/インピーダンス | Phono:1.35mV/47kΩ High Level:135mV/100kΩ |
| 出力レベル/インピーダンス | Tape Recorder:3V/1kΩ Headphones:3V/8Ω以上 Center Channel:3V/1kΩ |
| フィルター | High Filters:5kHz、9kHz Low Filters:50Hz、100Hz |
| <総合> | |
| 電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 420W |
| 外形寸法 | 幅390x高さ146x奥行356mm |
| 重量 | 14.1kg |
