この記事の概要
※上記の青文字をタップすると該当箇所に飛びます。
Marantz PM-11S1は、2004年7月に発売されたプリメインアンプです。
本記事では、その魅力を特徴やおすすめのヴィンテージ音楽機器との組み合わせなど、徹底解説します。

ten
Marantz PM-11S1の概要と特徴

| 項目 | Marantz PM-11S1 |
|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力 | 200W+200W(4Ω) 100W+100W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.01% |
| 出力帯域幅 | 5Hz~50kHz |
| 周波数特性 | 5Hz~120kHz ±3dB |
| ダンピングファクター | 100 |
| SN比 | Phono MC:76dB Phono MM:90dB Balanced:95dB CD/Line:96dB |
| 重量 | 26.0kg |
Marantz PM-11S1は、4Ωで200W+200W、8Ωで100W+100Wの定格出力を持つプリメインアンプです。
全高調波歪率は0.01%、出力帯域幅は5Hz~50kHz、周波数特性は5Hz~120kHz ±3dB、ダンピングファクターは100です。大出力とバランス入力、MM/MC対応フォノを一体化した上級機として楽しめます。
特徴①|4Ωで200W+200W、8Ωで100W+100Wの出力
PM-11S1の定格出力は、20Hz~20kHz、両ch動作で4Ωが200W+200W、8Ωが100W+100Wです。ダンピングファクターは8Ω、20Hz~20kHz条件で100。4Ω時の200W+200Wとダンピングファクター100により、現代的な低インピーダンス寄りのスピーカーも視野に入れやすい構成です。
特徴②|5Hz~120kHzの周波数特性とHDAM SA2構成

PM-11S1は広帯域再生を意識したアンプですか?
はい。周波数特性はCD、1W、8Ω負荷で5Hz~120kHz ±3dB、出力帯域幅は8Ω、0.05%条件で5Hz~50kHzです。
さらにHDAM SA2を用いた電流帰還型の各アンプブロックを備えています。広帯域の定格と高速アンプ構成を組み合わせている点がPM-11S1の大きな魅力です。
特徴③|Balanced入力とMM/MC対応フォノ入力
- 入力感度/インピーダンスはPhono MCが270μV/100Ωです。
- Phono MMは3mV/47kΩです。
- High Levelは240mV/20kΩです。
- 入力端子はLine 3系統、Balanced 1系統、Tape 2系統、Phono 1系統です。
Phono最大許容入力はMCが12mV、MMが130mVで、RIAA偏差は±0.5dBです。SN比はPhono MCが76dB、Phono MMが90dB、Balancedが95dB、CD/Lineが96dBです。バランス入力と本格的なフォノ入力を両方使えるため、デジタル系とアナログ系を一台にまとめたい人にも向きます。
Marantz PM-11S1と他のヴィンテージアンプとの比較


ここでは、Marantz PM-11S1と、同じMarantzのヴィンテージアンプ3機種を比較します。対象はMarantz PM-15S1、Marantz PM-14SA、Marantz PM-17SAです。
| 項目 | Marantz PM-11S1 | Marantz PM-15S1 | Marantz PM-14SA | Marantz PM-17SA |
|---|---|---|---|---|
| 型式 | プリメインアンプ | プリメインアンプ | プリメインアンプ | ステレオプリメインアンプ |
| 定格出力 | 200W+200W(4Ω) 100W+100W(8Ω) | 140W+140W(4Ω、THD 0.1%) 90W+90W(8Ω、THD 0.05%) | 100W+100W(8Ω) 160W+160W(6Ω) 200W+200W(4Ω) | 100W+100W(4Ω) 80W+80W(6Ω) 60W+60W(8Ω) |
| 全高調波歪率 | 0.01% | 0.05% | 0.008% | 0.01%(両ch駆動、8Ω負荷) |
| 出力帯域幅 | 5Hz~50kHz(8Ω、0.05%) | ― | 10Hz~50kHz(8Ω負荷、0.03%) | ― |
| 周波数特性 | 5Hz~120kHz ±3dB | 5Hz~100kHz ±3dB | 5Hz~100kHz +0 -1dB | CD:5Hz~70kHz +0 -1dB |
| ダンピングファクター | 100 | 100 | 180 | 100(8Ω負荷、20Hz~10kHz) |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MC:270μV/100Ω Phono MM:3mV/47kΩ High Level:240mV/20kΩ | Phono MC:300μV/100Ω Phono MM:3.2mV/47kΩ CD、Line、Recorder:240mV/20kΩ | Phono MC:270μV/100Ω Phono MM:2.4mV/47kΩ High level:250mV/10kΩ Main in:1.6V/100kΩ | Phono MC:230μV/100Ω Phono MM:2.5mV/47kΩ High Level:220mV/22kΩ |
| SN比 | Phono MC:76dB Phono MM:90dB Balanced:95dB CD/Line:96dB | Phono MC:77dB Phono MM:85dB CD、Line、Recorder:90dB | Phono MC:76dB Phono MM:90dB High level:115dB | Phono MC:76dB Phono MM:90dB High Level:112dB |
| 消費電力 | 380W(電気用品安全法) 880W(4Ω負荷、定格出力時) | 220W(電気用品安全法) 550W(140Wx2(4Ω)時) | 300W(電気用品取締法) | 180W(電気用品取締法) |
| 外形寸法 | 幅440x高さ165x奥行444mm | 幅440x高さ123x奥行444mm | 幅458x高さ166x奥行464mm | 幅458x高さ110x奥行429mm |
| 重量 | 26.0kg | 18.0kg | 23.0kg | 16.0kg |
Marantz PM-11S1とMarantz PM-15S1との比較
Marantz PM-11S1とMarantz PM-15S1との比較は以下の通りです。
- 4Ω出力:PM-11S1は200W+200W、PM-15S1は140W+140Wです。4Ω条件ではPM-11S1が大きいです。
- 8Ω出力:PM-11S1は100W+100W、PM-15S1は90W+90Wです。8Ω条件でもPM-11S1が大きいです。
- 全高調波歪率:PM-11S1は0.01%、PM-15S1は0.05%です。数値ではPM-11S1が低いです。
- 周波数特性:PM-11S1は5Hz~120kHz ±3dB、PM-15S1は5Hz~100kHz ±3dBです。上限周波数の数値ではPM-11S1が高いです。
- 重量:PM-11S1は26.0kg、PM-15S1は18.0kgです。重量ではPM-11S1が重いです。
Marantz PM-11S1とMarantz PM-14SAとの比較
Marantz PM-11S1とMarantz PM-14SAとの比較は以下の通りです。
- 定格出力:PM-11S1は8Ωで100W+100W、4Ωで200W+200Wです。PM-14SAも8Ωで100W+100W、4Ωで200W+200Wです。この条件では同じです。
- 全高調波歪率:PM-11S1は0.01%、PM-14SAは0.008%です。数値ではPM-14SAが低いです。
- ダンピングファクター:PM-11S1は100、PM-14SAは180です。数値ではPM-14SAが大きいです。
- 周波数特性:PM-11S1は5Hz~120kHz ±3dB、PM-14SAは5Hz~100kHz +0 -1dBです。上限周波数の数値ではPM-11S1が高いです。
- 重量:PM-11S1は26.0kg、PM-14SAは23.0kgです。重量ではPM-11S1が重いです。
Marantz PM-11S1とMarantz PM-17SAとの比較
Marantz PM-11S1とMarantz PM-17SAとの比較は以下の通りです。
- 4Ω出力:PM-11S1は200W+200W、PM-17SAは100W+100Wです。4Ω条件ではPM-11S1が大きいです。
- 8Ω出力:PM-11S1は100W+100W、PM-17SAは60W+60Wです。8Ω条件でもPM-11S1が大きいです。
- 周波数特性:PM-11S1は5Hz~120kHz ±3dB、PM-17SAはCDで5Hz~70kHz +0 -1dBです。上限周波数の数値ではPM-11S1が高いです。
- 消費電力:PM-11S1は380W、PM-17SAは180Wです。数値ではPM-11S1が大きいです。
- 重量:PM-11S1は26.0kg、PM-17SAは16.0kgです。重量ではPM-11S1が重いです。
Marantz PM-11S1とヴィンテージスピーカーとの組み合わせ


Marantz PM-11S1は、4Ωで200W+200W、8Ωで100W+100Wの定格出力を持つアンプです。ここでは出力の余裕と入力値のバランスを見ながら、音量を丁寧に決めたい組み合わせとして、B&W Nautilus 805、JBL 4425MKII、SONY SS-G5aを取り上げます。
Marantz PM-11S1とB&W Nautilus 805との組み合わせ
- 互換性:Nautilus 805は公称インピーダンス8Ω、許容入力は―、推奨パワーアンプ出力50W~120W(at 8Ω)、出力音圧レベル88dB/2.83V/mです。PM-11S1は8Ωで100W+100Wのため、推奨パワーアンプ出力50W~120Wの範囲を見ながら音量を合わせる使い方が合います。
- 音質の向上:Nautilus 805は2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型・防磁設計で、16.5cmコーン型と2.5cmドーム型を搭載しています。周波数特性は45Hz~30kHz -6dB、49Hz~22kHz -3dB、周波数レスポンスは56Hz~20kHz ±2dB、クロスオーバー周波数は3kHzです。PM-11S1の広帯域特性と合わせると、小型ブックシェルフの細かな表情を引き出しやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:室内楽、女性ボーカル、アコースティックに向いています。88dB/2.83V/mの反応を、PM-11S1の100W+100W(8Ω)で余裕を持って支えられます。
Marantz PM-11S1とJBL 4425MKIIとの組み合わせ
- 互換性:4425MKIIはインピーダンス8Ω、許容入力200W(連続プログラム)および800W(ピーク)、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル91dB/W/mです。PM-11S1は8Ωで100W+100Wのため、91dB/W/mの能率を活かし、音量を上げすぎずに余裕を持たせる音量管理がしやすいです。
- 音質の向上:4425MKIIは2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、30cmコーン型(1200H)と5cmドライバー(175Nd)+1インチスロート・バイ・ラジアルホーンを搭載しています。周波数特性は35Hz~20kHz -6dB、クロスオーバー周波数は1100Hz(12dB/oct)です。PM-11S1の低域制動と組み合わせることで、30cmウーファーとホーンの明瞭さを活かしやすくなります。
- おすすめの音楽ジャンル:ジャズ、ロック、ファンクに向いています。91dB/W/mの反応とホーン型高域を活かし、ライブ感のある音源を力強く楽しめます。
Marantz PM-11S1とSONY SS-G5aとの組み合わせ
- 互換性:SS-G5aはインピーダンス8Ω、定格最大入力80W、瞬間最大入力150W、推奨アンプ出力は―、出力音圧レベル93dB/W/mです。PM-11S1は8Ωで100W+100Wのため、定格最大入力80Wを意識して、控えめな音量から合わせる音量管理が大切です。
- 音質の向上:SS-G5aは3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型で、30cmコーン型、8cmバランスドライブ型、3.5cmバランスドライブ型を搭載しています。実効周波数帯域は30Hz~20000Hz、クロスオーバー周波数は600Hz、5500Hzです。PM-11S1の出力と組み合わせると、30cm低域の量感と中高域の分離を整えやすいです。
- おすすめの音楽ジャンル:シティポップ、歌謡曲、フュージョンに向いています。93dB/W/mの反応を活かし、ボーカルの前に出る感じとリズムの厚みを楽しめます。
Marantz PM-11S1は、4Ωで200W+200W、8Ωで100W+100Wの出力を持つため、スピーカー側の入力値と能率を確認しながら音量を決めたいアンプです。特に小型機や定格最大入力の小さい機種では、控えめな位置から鳴らすと音量を決めやすくなります。
Balanced入力、MM/MC対応フォノ、Pre outなどを備えているので、アナログ再生とデジタル再生を一つのシステムにまとめやすい一台です。現代的な操作感と力強い駆動力を同時に楽しめます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Marantz PM-11S1の詳細スペック一覧
| 型式 | プリメインアンプ |
| 定格出力(20Hz~20kHz、両ch動作) | 200W+200W(4Ω) 100W+100W(8Ω) |
| 全高調波歪率(20Hz~20kHz、両ch駆動、8Ω) | 0.01% |
| 出力帯域幅(8Ω、0.05%) | 5Hz~50kHz |
| 周波数特性(CD、1W、8Ω負荷) | 5Hz~120kHz ±3dB |
| ダンピングファクター(8Ω、20Hz~20kHz) | 100 |
| 入力感度/インピーダンス | Phono MC:270μV/100Ω Phono MM:3mV/47kΩ High Level:240mV/20kΩ |
| 出力電圧/インピーダンス | Pre out:1.9V/220Ω |
| Phono最大許容入力(1kHz) | MC:12mV MM:130mV |
| RIAA偏差(20Hz~20kHz) | ±0.5dB |
| SN比(IHF-Aネットワーク、1W、8Ω負荷) | Phono MC:76dB(0.5mV入力) Phono MM:90dB(5mV入力) Balanced:95dB(500mV入力) CD/Line:96dB(500mV入力) |
| トーンコントロール | Bass:±8dB(50Hz) Treble:±8dB(20kHz) |
| 入力端子 | Line:3系統 Balanced:1系統 Tape:2系統 Phono:1系統 |
| 出力端子 | Pre out:1系統 Tape:2系統 Speaker:2系統 Headphone:1系統 |
| 電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
| 消費電力 | 380W(電気用品安全法) 880W(4Ω負荷、定格出力時) |
| 最大外形寸法 | 幅440x高さ165x奥行444mm |
| 重量 | 26.0kg |
| 付属 | ワイヤレスリモコン 着脱式AC電源コード |
